第62回全日本蘭協会洋らん展にて(6) 香りの審査コーナー

 1月5日、池袋サンシャインで開催された、第62回全日本蘭協会洋らん展「サンシャインシティ世界のらん展2023~The Orchid is All(蘭こそすべて)~」(1月5日~9日)を見に行ってきました。
 今回は、会場最奥部、入賞作品展示の左側、「香りの審査コーナー」で見た作品です。
 香りはお届けできませんが、リボン賞の作品については、写真の下に記載した審査員講評から想像してみて下さい。


上位作品は、下の写真の左右に分けて、展示されていました
IMG_8994_1.jpg

< ブルーリボン(第一席) >
カトレア・ジェンマニー ‘ロサ’ x セルフ

C. jenmanii 'Rosa' x self 倉持見永子さん < 資生堂賞 >IMG_8997.JPG
IMG_1956.JPG
「拡散性が非常に強く、華やかな甘い香りが非常に良かった」

< ブルーリボン(第一席) >
カトレア・ワルケリアナ・アルベッセンス ‘マリアイレナ’

C. walkeriana fma albescens 'Mariairena'
金子保雄さん < 井上香料製造所賞 >
IMG_1965.JPG
「上品なグリーンノートがとても新鮮で、マイルドな香りが良かった」

< レッドリボン(第二席) >
カトレア・ドロシー オカ ‛シェバ'

C. Dorothy Oka 'Sheba' 笠小富江さん < 小柴賞 >
IMG_9002.JPG
「甘さの中にすっきりとしたグリーンノートが違和感なく匂っている」

< レッドリボン(第二席) >
カトレア・ワルケリアナ

C. walkeriana 倉持見永子さん < 井上香料製造所賞 >
IMG_1967.JPG
「非常に拡散性があり、華やかなスイートフローラルノート」

< ホワイトリボン賞(第三席) >
レプトテス・ユニカラー ‘M-#2’

Lpt. unicolor 'M-#2' 上野幹雄さん < 井上香料製造所賞 >
ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンに分布する小型の着生種
IMG_9000.JPG
IMG_1959.JPG
「香りはおとなしいが、クッキーのような香りがブレンドされている」

< ホワイトリボン賞(第三席) >
カトレア・ワルケリアナ

C. walkeriana 伊東忠夫さん < 井上香料製造所賞 >
IMG_9015.JPG
「ワルケ独特のトップノートの違和感も無く、ソフトな甘さが良かった」

以下は、香りの審査コーナーで見た、リボン賞以外の作品からです

エピシクリア・マーベル カンダ
Epicyclia Mabel Kanda 笠小富江さん
エピシクリア属はエピデンドラム属とエンシクリア属の人工交配属です
IMG_9004.JPG

エナンスレヤ・レインボー ブリッジ ‘シューユー’
Enanthleya(Eny.) Rainbow Bridge (Guaricyclia Kyoguchi × C. walkeriana)
菊池英樹さん
カトレア属とエンシクリア属の人工交配属で、エピカトレア属でしたが、
近年、エピカトレア属の名称がエナンスレヤへ属へと変更になりました
IMG_9006.JPG

ワーセウイッツェラ・シク スパイラル ‘ミエコ’
Warczewiczella Tsiku Spiral 'MIEKO' 安藤美恵子さん
ワーセウイッツェラ属は3属を交配した人工交配属(旧コクレアンテス属)
IMG_9008.JPG

リンコレリオカトレヤ・レディース フェイバリット
‘モーニング ミスト’

Rlc. Ladys FAvorite 'Morning Mist' (Rlc. Vicky Gold x C. Little Oliver)
倉持見永子さん
IMG_1973.JPG

セロジネ・グリーン ピクシー ‘ホノカ’
Coel. Green Pixy 'Honoka' 河村賢治さん
やまはる園芸が、ムーレアナとフセッセンスを交配した品種
IMG_1970.JPG
 2023年1月5日撮影。
 
 次回から、平台でリポン賞(レッドリボン、ホワイトリボン)を獲得した作品などをご紹介します。

 都合により、コメント欄を閉じています。