第62回全日本蘭協会洋らん展にて(4) 入賞作品の紹介②(各賞受賞作品の続き)

 1月5日、池袋サンシャインで開催されている、第62回全日本蘭協会洋らん展「サンシャインシティ世界のらん展2023~The Orchid is All(蘭こそすべて)~」(1月5日~9日)を見に行ってきました。
 前回に続き、会場最奥部に展示された入賞作品の中から、各賞受賞作品の紹介です。どの作品も、予め分類された出展部門ごとに審査されて第一席(ブルーリボン)を獲得したものです。
 なお、スポンサー賞のないものは、重複受賞なしのルールが適用されたものです。

今回紹介するのは、主に、写真の下段に並ぶ作品です
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カトレア・メルモ ‘ルージュ’
C.merumo 'Rouge' (C. Pri Pri × C. lundii)
倉持見永子さん < サンパウロ蘭協会賞 >
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パフィオペディラム・プレミアムマジック
Paph. premium magic 寺田昭廣さん < つくば洋蘭会賞 >
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カトレア・パーシバリアナ ‘リバーサイド’
C. percivaliana 'Riverside' 斉藤正博さん(重複入賞)
南米の比較的高地に見られる着生ラン
隠し画像あり(左クリックで表示されます)
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カトレア・トリアネイ・コエルレア ‘ファクンダ’
C. trianaei fma. coerriea 'Facunda' トリアネイはコロンビア原産
出川浩治さん < 日本洋蘭農業協同組合賞 >
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パフィオペディラム・クレイジー・レイク ‘エミ’
Paph. Crazy Lake 'Emi' 斉藤恵美子さん < 台湾蘭花産銷發展協會賞 >
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パフィオペディラム・グラトリキシアナム ‘ラスター’
Paph. gratrixianum 'Lustre' 櫻井 一さん < ドイツ蘭協会賞 >
ビルマ、タイ、ラオスに分布
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フラグミペディウム・ベッセアエ
Phrag. besseae 尾木克行さん(重複入賞)
コロンビア、エクアドル、ペルーのアンデス山脈東斜面に分布
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パフィオペディラム・NKTファンタジー `ピュア ウォーター’
Paph. NKT Fantasy 'pure Water' 清水柾孝さん < 川崎洋蘭クラブ賞 >
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カトレア・コクネシア(旧:ソフロニティス・コクシネア)
C. coccinea 原 幸彦さん < 日本・蘭協会賞 > ブラジル原産
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パフィオペディルム・エンザン ブレンハイム `ケントク’
Paph. Enzan Blenheim ’Kentoku’ 石橋洋二郎さん < 下館愛らん会賞 >
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カトレア・グレース カコ `サークルレッド’
C. Grace Kako 'Circle Red' BM/JGP 佐藤春雄さん(重複入賞)
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リンコボラ・ゴールデン ピーコック `オレンジビューティ’
Rcv. Golden Peacok 'Orange Beauty' 佐藤春雄さん(重複入賞)
リンコボラ属は、ブラサボラ属とリンコレリア属の人工属
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パフィオペディルム・フミズ デライト `シュウユウ’
Paph. Fumi's Delight 'Shuyu' 菊池秀樹さん
< オーキッドクラブ・藤沢賞 >
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カトレア・コッキネア ’アマレロ’
C. coccinea fma. amarelo 原 幸彦さん < mytorchid賞 >
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シクノデス・タイワン ゴールド ‘タイワン オレンジ’
Cycd. Taiwan Gold 'Taiwan Orange' 矢部俊夫さん
< みちのく洋らんセンター賞 >
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 2023年1月5日撮影。
 
 次回も、優秀作品(ブルーリボン)の続きをご紹介します。

この記事へのコメント

  • なおさん

     入賞株はさすがにどれも見事な咲き具合、出来映えですよねえ。この時期に合わせて咲くように調整するのでしょうが、上手く時期を合わせるのも大変なことでしょう。

     最後のはタイワンオレンジという銘ですか。オレンジというよりクロユリなどのようなチョコレート色で独特な色あいで面白いですね。
     
    2023年01月09日 13:14
  • 空蝉

    こんにちは。
    入賞作品と有って、流石に綺麗なランばかりですね。
    とは言え、一定のレベルまでは違いが分かるのですが、入賞クラスになると難しいですね。
    バラ展示会で毎回入賞する友人と話したことが有りましたが、説明を受けても良く分かりませんでしたし、やっぱりその道を突き詰めると奥が深そうです。w
    2023年01月09日 14:16
  • 信徳

    台湾、シンガポールでランの花は見たり買って来て育成したりしたのですが一度も年を越すことが出来ず難しい花だと思いました。日本では夏も冬も管理が大変でしょうね。
    2023年01月09日 16:09
  • nobara

    どれもこれも素晴らしいです。
    素人には選ぶ作業も大変だなと思います。
    甲乙つけるわけですもんね。
    あら?👆の言葉ももはや死語ですかね~
    私も‘タイワン オレンジ’にン??となりました。
    2023年01月09日 16:09
  • bunko

    パフィオ群も、当然でしょうけど、見たことないようような花ばかりで見とれるようです、矢張りこんな花は大きな展示会でないとみられませんね、とっくに最後の黒い花珍しいです。
    2023年01月09日 17:03
  • eko

    ブルーリボンの作品はどれも綺麗に咲いて見事ですね。
    カトレア・メルモ ‘ルージュ’は好みの花です。
    あまり見ない真っ赤なカトレア、最後の ‘タイワン オレンジ’はオレンジではなくて黒色にびっくりです。
    2023年01月09日 18:13
  • 無名子

    こんばんは!
    甲乙付け難し、さすが入賞作品、
    素人にはどれも素晴らしいとしか言いようが無いです。
    選ぶには選ぶなりの基準があると思うけど、
    その差って僅かなんでしょうね。
    2023年01月09日 19:39
  • river

    流石に全日本蘭協会の洋らん展ですね。らん展でお見受けする名前が並びます。ラベルがしっかりと学名で表記されているので安心して見られます。属名はイタリック体が正式ですがパソコンではそこまで表現できませんね。
    2023年01月09日 19:41
  • グランドマザー

    こんばんわ^@^

    お正月早々に たくさんのランの花
    さすがに入賞作品は甲乙つけがたく どの花もとても素敵ですね
    この日に合わせて見ごろを迎えるように仕立てるんでしょうね
    入賞しなくても皆さん努力賞ですよね

    シクノデス・タイワン ゴールド ‘タイワン オレンジ’
    欄の花なんですね~
    色といい花の形といい 見とれます

    遅くになりました
    今年もよろしくお願い申し上げます

    2023年01月09日 20:51
  • 長さん

    🚩 なおさん、コメントありがとうございます。
    ラン展は審査日に最高の状態で無ければならないので、その日を目標に開花調整するのでしょうが、温度や日照時間をコントロールするためには、どうしても温室が必要でしょうね。
    ネット画像で見るシクノデス・タイワンゴールドはもっと明るい色なんですが、なぜこんな個体名を付けたのか疑問です。
    2023年01月09日 20:58
  • 長さん

    🚩 空蝉さん、コメントありがとうございます。
    ランの審査は、花の形、花色、花径、弁質、花序と花の付き具合などを見て、総合的に点数を付けるそうです。つまり、素人目に綺麗だけでは入賞するかどうか分からない、ということになりますね。
    2023年01月09日 21:14
  • 長さん

    🚩 信徳さん、コメントありがとうございます。
    渡しもランを数種類育てたことがありますが、ミニ胡蝶蘭以外は1年~数年で駄目になりました。今は、ランの花粉によると思われる痰(後鼻漏)が酷いので、栽培を止めています。
    この様に出展されている方々はご自宅に温室完備でしょう。
    2023年01月09日 21:19
  • 降魔成道

    長さんに刺激され、大仙市にある秋田県立農業科学館の「洋ランフェスタ」に行ってきました。なかなか綺麗でしたが、やはり全日本蘭協会洋らん展の方がずっと華やかですね。皆さん、大切に育てていることが伝わってきました。
    2023年01月09日 21:21
  • 長さん

    🚩 nobaraさん、コメントありがとうございます。
    全日本蘭協会の理事の方々は多くが認定審査員の資格をお持ちなので、選ぶ目も確かです。甲乙丙丁、今は使いませんね。現代では優劣とか上下とカ言うのでしょうね。
    シクノデス・タイワン ゴールドは、もっと薄い色なんですが。この個体の花色は濃いです。でも、タイワンオレンジは、名前の書き間違えじゃないかと思うのですが・・・。
    2023年01月09日 21:25
  • 長さん

    🚩 bunkoさん、コメントありがとうございます。
    多くの愛好家が集まると、中には、他人と違ったものや珍しい品種を育ててみたいという方がおられるのでしょうね。
    最期のシクノデス・タイワン ゴールド、珍しいです。本来はもっと薄い色なのですが、この個体は色が濃いです。でも、タイワンオレンジという個体名には???です。
    2023年01月09日 21:30
  • 長さん

    🚩S ekoさん、コメントありがとうございます。
    カトレア・メルモ ‘ルージュ’がお好みですか。カトレアにしては、ちょっと小振りな花が咲いています。ルージュは口紅だと思うのですが、リップの色は濃い紫ですね。
    最期の品種の花色は、本来、もっと薄い色なんですが、この子鯛は焼けに濃いです。個体名のオレンジは???です。
    2023年01月09日 21:34
  • 長さん

    🚩 無名子さん、コメントありがとうございます。
    我々素人は、綺麗か、色が良いか、なんて一般的な氷華しか出来ませんが、審査員はもっと多くの項目でポイントを付け、総合点で優劣を付けるのだそうです。具体的には、資格を持った審査員が、花の形、花色、花径、弁質、花序と花の付き具合などを見て、総合的に点数を付けるそうです
    2023年01月09日 21:38
  • 長さん

    🚩 riverさん、コメントありがとうございます。
    あちこちのラン展を見に行っていると、リボン賞を取られるような方々の名前は自然に頭に残りますね。
    属名も小種名もラテン語のイタリック体(斜体)で、属名の1文字目は大文字、小種名は小文字だけ、なんて国際的な命名規則がありますが、日本語のサイトで、学名をイタリック体で表記しているのはWikipediaなど少数ですね。
    2023年01月09日 21:54
  • 長さん

    🚩 グランドマザーさん、今年もよろしくお願いいたします。
    このラン展は毎年、年始めに開催されるので、楽しみにしています。
    どのラン展も同様ですが、開催日の前日が審査日で、その日に花が最高の状態になるようコントロールしなくてはならないので、空く数のラン展に出展する方は本当に大変だと思います。
    シクノデス・タイワン ゴールドの花はもっと薄い筈なんですが、この個体は色が濃いです。
    2023年01月09日 22:12
  • 長さん

    🚩 降魔成道さん、コメントありがとうございます。
    洋ランフェスタに行かれましたか。私がランの花を初めて見たのはつくば植物園の温室に行ったときではないかと思いますが、一遍で好きになりましたよ。
    このラン展は、アマチュアでも相当なベテランの方が出展しておられます。
    2023年01月09日 22:15
  • ミキ

     「蘭こそすべて」、長さんみたいですね。
    どの蘭も素晴らしくて、優秀作品だけありますね。
    今回は、パフイオの花を見て奥の深さを感じました。
    パフィオペディルム・フミズ デライト `シュウユウ’の
    ふくらみの立派な事にびっくりです。(^^♪
    2023年01月10日 00:10
  • yoppy702

    パフィオペディルム類は、先日、説明を頂きましたので、じっくりと見てしまいました。
    一輪でも存在感がありますね。
    フラグミペディウム・ベッセアエが真っ赤でシンメトリーなので、メッチャ綺麗ですね。(^^)
    シクノデス・タイワン ゴールド ‘タイワン オレンジ’、色、姿、イイですね。
    こういう色(クロユリ、チョコレートコスモスなども)だけで、何か惹かれるんです。(^^ゞ
    2023年01月10日 00:15
  • すーちん

    おはようございます
    優賞作品も入賞作品も
    出品作品すべて心込めて
    栽培者は手がけてるんですねー


    2023年01月10日 08:31
  • 草凪みかん

    どれも素晴らしいですが、個人的には
    カトレア・トリアネイ・コエルレア ‘ファクンダ’
    この花が一番好きです。
    白系がいいかな♪
    2023年01月10日 10:30
  • ジュン

    入賞作品は流石に綺麗な蘭ばかりですね
    タイワン オレンジには驚きました
    2023年01月10日 11:07
  • 長さん

    🚩 ミキさん、コメントありがとうございます。
    ランこそ全てではないですが、ラン好きなのは間違いないです。
    展示品種の優劣は、私には付けられませんが、こういう優秀作目が養われるかもね。
    パフィオペディルム・フミズ デライトは小柄な品種で、花弁が小さいですから、「袋」が大きく見えます。
    2023年01月10日 12:16
  • 長さん

    🚩 yoppy702さん、コメントありがとうございます。
    パフィオペディラムは1茎1花が多いですが、中には枝分かれして沢山の花を咲かせるものもありますよ。
    フラグミペディウム・ベッセアエは小さな花です。会場が暗いので本来の色が出ず、かなりレタッチしました。
    シクノデス・タイワン ゴールドは本来もっと明るい色なのですが、この個体はかなり濃い色でした。タイワンオレンジという個体名はこれに合いませんね。
    2023年01月10日 12:23
  • 長さん

    🚩 すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ランを育てるのは易しいようで、かなり難しいですが、やはり、出展されるような方は皆さんベテランとお見受けしました。品種にこだわる人もいますが、色々手がけている方も多いです。
    2023年01月10日 12:25
  • 長さん

    🚩 草凪みかんさん、コメントありがとうございます。
    カトレアは華やかなものが色々ありますが、カトレア・トリアネイ・コエルレアは上品な感じがしますね。
    2023年01月10日 12:27
  • 長さん

    🚩 ジュンさん、コメントありがとうございます。
    タイワンオレンジという個体名は、この花とは釣り合いが取れませんね。 シクノデス・タイワン ゴールドの花はもっと明るい色の筈なんですがねー。
    2023年01月10日 12:29
  • イッシー

    上段のお花の印象が強かったので、下段は花のいっぱいついたカトレアぐらいしか覚えてないんですよ。
    カトレアも斎藤さんだったんですね。
    2023年01月10日 19:52
  • 長さん

    🚩 イッシーさん、コメントありがとうございます。
    上位入賞作品の手前は小さいものが多かったですが、やはり斉藤正博さんの作品は目立ちます。
    2023年01月10日 20:52