今回も、温室内て咲いていた花などや、「新宿御苑のランコレクション」を投稿します。
温室の花など② 先ずは、初見の花から。
アフェランドラ・アウランティアカ
キツネノマゴ科アフェランドラ属の常緑低木。メキシコ原産
12~1月頃、茎頂に穂状花序を出して、朱赤色~橙黄色の花を多数付ける
葉の長さは10~20cm。和名は紅花アフェンドラ
アリストロキア・ギガンテア
ウマノスズクサ科アリストロキア属のつる性植物。原産はブラジル
「アリストロキア」とは、最良の出産の意味で、花の形が胎児や子宮に似てい
るため、安産の力があると考えられたそうです。 残念ながら、花は裏向き
↑ 花弁に見えるのは径20cmほどの萼で、花弁はありません
↓ 花を裏側から。黄緑色の湾曲した袋状の筒部の上に開口部がある
花を正面から撮った写真はこちら
アケビバナナ
バショウ科バショウ属の非耐寒性多年草。インド・アッサム地方原産
バナナの原種で、^5℃以上なら生育可能。アケビのように種があるが、
実は甘く、小型なので毎年収穫可能。別名:ピンクバナナ。初見です
ツボウツボカズラ(壷靫蔓)
ウツボカズラ科ウツボカズラ属の常緑多年草
マレー半島、ボルネオ、ニューギニアなどに分布
茎の上部にも捕虫袋をつけるが、地上にも袋が出来るのが特徴
イビツウツボカズラ(歪靫蔓)
ウツボカズラ科ウツボカズラ属の常緑多年草。フィリピン固有種
捕虫袋が異様に膨らむことから「いびつ」と名が付いたようだ
ヒョウタンウツボカズラ(瓢箪靫蔓)
ウツボカズラ科ウツボカズラ属の常緑多年草。交配種
プラティケリウム・エレファントティス
ウラボシ科ビカクシダ属のシダ植物。熱帯アフリカ原産
上向きの貯水葉と垂れ下がった胞子葉が、象の耳のを思わせる
新宿御苑のランコレクションから②
パフィオベディラム ‘シンジュク#165’
Paph. Shinjyuku #165 (Paph. callosum x Orga Bagshowe)
昭和20年以前に、新宿御苑で作出されたパフィオベディラムの交配種
パフィオベディラム・ロゼ
Paph. Rose
パフィオペディラム・ビローサム・グラトリクシアヌム
Paph. villosum var. gratrixianum
中国(雲南)、ベトナム、ラオス南部、タイ北部に分布する地生種
パフィオペディルム・インシグネ ‘コマンダー イン チーフ’
Paph. insigne 'commander in Chief'
インシグネはインドアッサム~中国南部に原生する地生種
パフィオペディルム・インシグネ ‘ハレフィールド ホール’
Paph. insigne ver sandrea 'Harefield Hall'
パフィオペディルム・ロビン フッド
Paph. Robin Hood (Bingkeyense x Gaston Bulted)
パフィオペディルム・ツヤ イケダ
Paph. Tsuya Ikeda 1958年に日本で登録された、古典的人気種
次回も温室の花などと、新宿御苑のランコレクションを投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
またいい色出してますね。
ランもたくさん見られましたか。
温室に行けばいろいろあって楽しいですね。
長さん
最初の朱色の花、以前は植えられていなかったように思います。咲き出して間もないのか、綺麗な状態で咲いていました。
冬の期間は必ずランの展示があります。
もこ
アケビバナナ見た目がアケビのようなので名前に納得です
パフィオベディラム色々な花色がありますね
eko
アケビバナナはアケビとバナナと中間のような実がなって名前通りですね。
パフィオベディラムは種類も多くてどの花も魅力的ですね。2番目のロゼが素敵です。
無名子
一枚目のアフェランドラ・アウランティアカ、綺麗な花ですね。
ウツボカズラも色んな種類があるんですね。
温室は変った花が多くて、面白いです。
冬は暖かいし (^o^)
なおさん
僕は、ギガンティアは巨大な、という意味合いかと思っていたのですが、この花を見て安産型だなあ、と連想するのも面白いかも知れませんね。
新宿御苑のランの交配の歴史は古いですよね。パフィオの交配も昔から面白いものが作り出されていたのですね。
長さん
見たことが無い花、勿論ありますよ。花ではないですが、アケビバナナも初めて見ました。他に2種類ほど初めて見る花がありました。後日、ご披露します。
長さん
1年ご無沙汰している間に、展示植物の入れ替えがあったようで、アフェランドラ・アウランティアカやアケビバナナも初めて見ました。このバナナ、実は父祭ですが、食用になるらしいです。
パフィオペディラムも人気品種だけに、多くの園芸種が作られていますね。
長さん
アフェランドラ・アウランティア、まだ開花して数日という所でしょうか。色が鮮やかでした。
ウツボカズラ、面白い植物があったものですね。
1年行かなかったら、その間に、展示替えがあったようで、他にも初見の花がありました。
nobara
どこかで凄く似たような花を見たことありますが?
花の咲き方に特徴がありますね。
ウツボカズラは急逝した友人のご主人が育ててらして
たくさんのウツボを見たことがありました。
ビカクシダ、象さんのお耳ですね~
アケビバナナ、面白い。
食べられるんですね。アケビよりは食べやすいですね。
御苑のパフィオベディラムも多彩ですね。
長さん
アフェランドラ・アウランティアカは草本ではなく、木本なので、高さ1m位になるそうです。
アリストロキア・ギガンテアのギガンテアは巨大なという意味で、アリストロキアの方が最良の安産という意味だそうです。引用元が間違っていたので、訂正します。
新宿御苑では明治時代からランの栽培を手がけていて、昭和になってからは交配も始めたそうですよ。
長さん
アフェランドラ・アウランティアカは花を咲かせながら花序が伸びて行きます。これは初見ですが、以前、つくば植物園で同属のアフェランドラ・シンクライリアナという植物を見たことがあります。但し、花の形は全く違います。
ウツボカズラを育てている方がおられますか。物好きなんて言ったら怒られますね。
温室で良く見るビカクシダは葉に切れ込みがありますが、これは象の耳そっくりですね。
アケビバナナ、食用になるそうです。
yoppy702
「アリストロキア」の説明を読んで、なるほど…と思いました。
ビックリです。(^^ゞ
プラティケリウム・エレファントティスって、ビカクシダ属という事は、オオジカの角に見えるという植物でしたっけ?
新宿御苑のガラスの中には、洋ランが沢山あったと記憶してます。
パフィオベディラム ‘シンジュク#165’って、昭和20年以前に、新宿御苑で作出されたんですか!
さすがに、洋ランの歴史があるだけに、新宿御苑の技術って素晴らしいんですね。
すーちん
植物も生きてくための
理由があって色んな形に
成るんでしょうね^^
長さん
アリストロキア・ギガンテア、醜い花のベスト3に入るかも知れません。
プラティケリウム・エレファントティスはビカクシダの仲間ですが、葉が幅広なのが特徴です。
この温室の北側はランなどの圃場になっていて、以前はガラス越しに見えたのです。しかし、曇りガラスに変更されてしまいました。
ここでは昭和初期にランの交配が行われていましたが、戦後はそれを受け継ぐ人がいなくなってしまったようです。
草凪みかん
ウツボカズラの仲間は食虫植物という先入観があるためか、ちょっと軽い形状恐怖を覚えるんですが、虫たちにはそう見えていないんですね。いかにも「捕まえるゾ」と言ってそうな形ですけど。
長さん
アリストロキアのことですね。花(萼)には独特の香りがあって、その香りで虫をおびきよせます。昆虫などが中央部の袋に入り込むと一時的にでられなくなるので、受粉が促されるそうです。
長さん
アフェランドラ・アウランティアカ、この花色は暑い地方にピッタリな色ですね。
食虫植物の多くは、昆虫たちが間違って壷の中に落ち込んでくれるのをじっと待っているわけです。尤も、虫を食べなくても生きていられるんですけどね。