今回はカンツバキ群に分類されているサザンカの色々その1です。
カンツバキ群の特徴(掲出のプレートから引用)
中部地方に古木が多い「獅子頭」(関東地方では「寒椿」と呼ばれます)がもとになって作られたもので、真冬に八重や獅子咲きなどの華やかな花を咲かせます。樹形は立ち上がらずに、横張性のものが多く、枝葉が密生して、仕立てやすいものが多いようです。
生態、形態的には、サザンカの自生種に近いグループで、樹形も自生種に似て、多くは立性です。
開花期:11~3月、花色:白~紅、まれに縁紅ぼかし、大きさ:小輪~
中輪、花弁:八重~獅子咲(雄蘂一部弁化)、花の香り:弱い、
萼苞:開花期には落下、葉の大きさ:中型、樹形:多くは横張性
品種の説明は吉井さんのHPを参考にしました。
勘次郎(かんじろう)
紅色、八重、中大輪、12~2月、愛知(稲沢)、別名:立寒椿
伊豆立寒(いづたちかん)
桃紅色、二~三重、平開咲き、大輪、11~1月、神東川(横浜)
早乙女(さおとめ)
桃色、一重、唐子~乱れた唐子咲さ、中輪、10~12月、福岡(久留米)
夕陽(せきよう)
濃紅色、二重、盃状から平開、大輪、11~12月、熊本(肥後)
昭和の栄(しょうわのさかえ)
桃色、斑入花もある、獅子咲き、中輪、11~2月、埼玉または関西
絞昭和の栄(しぼりしょうわのさかえ)
昭和の栄の絞り品種
発心桜(ほっしんざくら)
桃色、八重~獅子咲き、中輪、11~12月、福岡(久留米)
紅司(べにつかさ)
紅色、八重、中輪、11~2月、埼玉(安行)
姫白菊(ひめしらぎく)
白色、八重、小輪、11~12月、福岡(久留米)新花
ミスエド
ピンクがかった灰白色、八重、海外作出品種
初光(はつひかり)
外弁は桃紅色で内弁は白色、千重、大輪、10~12月、福岡(久留米)
曳馬乙女(ひくまおとめ)
桃紅色、花弁中心に白筋が入る、千重、中輪、11~2月、静岡(浜松)
ベアトリスエミリー
白色で外弁の先端が紅色、八重、海外作出品種
白寒椿(しろかんつばき)
詳細不明。寒椿(獅子頭の異名)の白花品種か?
日の出富士(ひのでふじ)
白色蕾は紅色で開花後も外弁の裏は淡紅、千重、中輪、11~2月、
静岡一福岡(久留米)
次回はカンツバキ群に分類されたサザンカの紹介、その2です。
(つづく)
この記事へのコメント
もこ
曳馬乙女(ひくまおとめ)可愛いですね
bunko
信徳
樹齢~1,000年のサザンカが安中市中木、妙義山麓に有る事を思い出しました。目通り1.56メートル、根回り2.24メートル、樹高5.54m、一度見に行った事がありますが家の屋敷から道路側いっぱいに咲き見事なサザンカでした。日本でも有名ですよ。
nobara
以前、長さんに見せて貰って
それだ! と思ったのですが?
これを見たらちょっと違いました。
八重ではないからです。
ほったらかしですがいっぱい花を付けています。
早乙女、唐子咲き?なんですね。
曳馬乙女(ひくまおとめ)やはりこういう形状は
乙女の名前が付きますね。オトメサザンカもこんな感じ!
なおさん
勘次郎の立寒椿も、サザンカと言ったらこれ、というぐらいあちこちで見かけますね。うちの生け垣でも咲いています。ありふれているものでも、花の乏しい時期には嬉しく有り難いものですね。
無名子
なんと言ってもカンツバキの筆頭は獅子頭、勘次郎、
生垣などで一番見かけます (^o^)
曳馬乙女、乙女が付くと皆にたような花姿になるんですね。
サザンカ群の花に比べると見栄えの良い花が多いですね。
eko
家の垣根などによく植えられて寒い冬を彩っています。
曳馬乙女は可愛いですね。
river
カンツバキ群は花弁が多いものが多く見栄えがしますね。
長さん
曳馬乙女がお好みですか。花弁の先端に切れ込みが入るのも特徴ですね。
長さん
サザンカの八重咲きはツバキの遺伝子を受け継いだんですかね。
カンツバキの由来は、中国産のユチャとツバキとの雑種とする説、サザンカの品種のひとつとする説、サザンカと椿との交雑とする説などがあり、分類が難しいです。
長さん
中木のサザンカは有名ですね。南方系と言われるサザンカが群馬県になぜ1000年も前にもたらされたのか、謎がありますが、現存するサザンカとしては最長寿らしいですね。
長さん
お宅のサザンカと少し違いましたか。
早乙女は、引用した説明では「唐子~乱れた唐子咲さ」とありましたが、そんな感じはしませんね。先祖返り?
曳馬乙女は、乙女サザンカと雰囲気が良く似ていますね。
長さん
獅子頭(寒椿)は有名品種ですが勘次郎(立寒椿)も有名品種ですね。お宅でも勘次郎が咲いていますか。赤い花が沢山咲いている光景は良いものですよね。
長さん
カンツバキ群の中でも獅子頭は一番有名で、人気の品種ですよね。
乙女サザンカが先に出来て、それに似た花が出来たので、曳馬乙女と名づけたのかも知れませんね。
長さん
サザンカ群よりカンツバキ群のほうが人気品種が多いかもしれませんね。
曳馬乙女、若い女の子は乙女チックなんて言うのでしょうか。
長さん
お宅には獅子頭と勘次郎が咲いていますか。赤い八重は華やかで良いものですよね。
そう言えば、カンツバキ群の花は一重が少ないですね。
イッシー
好みの花があると嬉しくなります。
長さん
曳馬乙女と初光が可愛く感じましたか。八重の花がお好きなんですね。
yoppy702
勘次郎や伊豆立寒のような姿がカンツバキと思ってましたが、以下を見てビックリです。
曳馬乙女がカンツバキという事は、サザンカ乙女っていうのは、ひょっとしたら、カンツバキなのかもしれませんね。
姫白菊が、とっても綺麗ですね。(^^)
すーちん
乱れた唐子咲き
色んな咲かせかたあるのに
びっくりですー
草凪みかん
海外作出品種というのがいくつかありますが、国外ではやはり八重系のほうが好まれるのかな、という気が。
長さん
カンツバキ群は、 勘次郎や伊豆立寒のように、サザンカ群より八重咲きは多いのが特徴の一つです。乙女サザンカもカンツバキ群で、次回に投稿します。
長さん
早乙女は、唐子~乱れた唐子咲さと説明されていましたが、写真の品種は唐子咲きには見えませんね。葯はおおきめですが・・・。
長さん
サザンカ国に比べ、カンツバキ群は八重が多いように感じました。科以外の人たちは、サザンカに限らず、一重より、派手目な八重の方を好む人が多いようです。
ジュン
この様に展示会に行くのもいいですね
コスモス
初光やベアトリスエミリー等、外側に紅色が入るのが可愛いですね。
長さん
関東でこのように沢山のさっざんかを見る事が出来るのは、ここと、ぐんまフラワーパーク位のものだと思います。
サザンカや朝顔など、伝統的な品種を保存するのはこの植物苑の使命のひとつだそうですよ。
長さん
サザンカ群よりカンツバキ群の方が八重や赤い品種が多いように感じました。
花弁の先端にBカシが入るのは可愛い感じがしますね。