サザンカは、東屋の周囲と、東屋の左手にあるビニールハウス内ての展示です。
今回もサザンカ群に分類されている江戸サザンカの続きと、同じく肥後サザンカです。
サザンカ群(再掲)
秋から冬にかけて、一重~二重の花を咲かせます。大輪花も多く、また、「江戸サザンカ」の代表的なものもこの品種群の仲間です。生態、形態的には、サザンカの自生種に近いグループで、樹形も自生種に似て、多くは立性です。
品種の説明は吉井さんのHPを参考にしました。説明の最期は主な生産地です。
ここからは、サザンカ群に分類されている 江戸サザンカ の続きです
緋の袴(ひのはかま)
紅色、一重、平開咲き、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)

明石潟(あかしがた)
白地に淡紅ぼかし、一重、平開咲き、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)

宝合(たからあわせ)
白地に紅桃色のぼかし、弁数の多い一重、中輪、11~12月、
江戸→埼玉(安行)

雪月花(せつげっか)
白色、曹は淡紅、弁数の多い一重、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)

三国紅(みくにこう)
暗紅色、一重、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)

爪折笠(つまおりがさ)
濃緋紅色、一重、弁端が内側に祈れる、中輪、11~12月、 江戸→埼玉(安行)

ここからは、サザンカ群に分類されている 肥後サザンカ です
白楽天(はくらくてん)
白色で弁端わずかに淡紅、一重、内弁が立つ、大輪、11~12月、熊本(肥後)

桜月夜(さくらづくよ)
明るい桃色、一重、平開咲き、広弁、大輪、11~12月、熊本(肥後)

銀月(ぎんげつ)
白色で外弁の先端が帯紅、蕾は淡紅色、一重中輪、11~12月、熊本(肥後)

春雨錦(はるさめにしき)
白地に桃紅色の覆輪ぼかし、一重、極大輪、11~12月、熊本(肥後)

肥後雪山(ひごせつざん)
白色、蕾は帯桃色、一重、抱咲き、中輪、11~12月、熊本(肥後)

敷島(しきしま)
紅桃色の八重~千重咲き、弁縁が切れ込む、中輪、11~12月、熊本(肥後)

大空(おおぞら)
白地に淡紅ぼかし、一重、平開咲き、極大輪、11~12月、熊本(肥後)

緋の袴(ひのはかま)
紅色、一重、平開咲き、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
明石潟(あかしがた)
白地に淡紅ぼかし、一重、平開咲き、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
宝合(たからあわせ)
白地に紅桃色のぼかし、弁数の多い一重、中輪、11~12月、
江戸→埼玉(安行)
雪月花(せつげっか)
白色、曹は淡紅、弁数の多い一重、大輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
三国紅(みくにこう)
暗紅色、一重、中輪、11~12月、江戸→埼玉(安行)
爪折笠(つまおりがさ)
濃緋紅色、一重、弁端が内側に祈れる、中輪、11~12月、 江戸→埼玉(安行)
ここからは、サザンカ群に分類されている 肥後サザンカ です
白楽天(はくらくてん)
白色で弁端わずかに淡紅、一重、内弁が立つ、大輪、11~12月、熊本(肥後)
桜月夜(さくらづくよ)
明るい桃色、一重、平開咲き、広弁、大輪、11~12月、熊本(肥後)
銀月(ぎんげつ)
白色で外弁の先端が帯紅、蕾は淡紅色、一重中輪、11~12月、熊本(肥後)
春雨錦(はるさめにしき)
白地に桃紅色の覆輪ぼかし、一重、極大輪、11~12月、熊本(肥後)
肥後雪山(ひごせつざん)
白色、蕾は帯桃色、一重、抱咲き、中輪、11~12月、熊本(肥後)
敷島(しきしま)
紅桃色の八重~千重咲き、弁縁が切れ込む、中輪、11~12月、熊本(肥後)
大空(おおぞら)
白地に淡紅ぼかし、一重、平開咲き、極大輪、11~12月、熊本(肥後)
冬の華・サザンカについて
サザンカの自生種は、沖縄の西表島から南西諸島、九州とその周辺島嶼、および四国の西南部に分布しています。それらを素材として生み出された数々の品種は、園芸文化の「冬の華」として各地に伝播し、幾度かの盛衰を繰り返しながら今日に受け継がれています。
1695(元禄8)年に刊行された「花壇地錦抄」には、「山茶花のるひ」として、「三段花」などいくつかの品種が記載されています。現在では、約300もの品種が知られており、また最近では古く海外に渡り改良された品種が里帰りしている例も見られます。
野生のサザンカは白い花を咲かせますが、園芸品種の花色には、白のほか、紅、桃、ぼかしなどの濃淡さまざまで、花形、大きさも多様です。(植物苑のリーフレットより)
サザンカの鉢にヒノキの葉のような植物が一緒に植えられていました。古典園芸植物のひとつだそうです。
マツバラン(松葉蘭)
マツバラン科マツバラン属のシダ植物。マツバラン科では日本唯一の種
関東地方南部から四国、九州、南西諸島、台湾、中国及び熱帯地方原産
林中の樹上や岩の上、岩の隙間などに着生。江戸時代から栽培されてきた
次回はカンツバキ群に分類されたサザンカの紹介です。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
冬の花のイメージがありますし、霜や雪にあたっても結構平気なので北の方かなと思ってました。園芸種になって少し赤くなったんですね!
オグリ君
白内障もその後順調な回復とのことよかったですね。すぐにコメントしようと思いましたが病後のために”間”を少しあけました 悪しからずね。
またオグリ君Blogへの早速の訪問コメントありがとうございます。そうですか!長さんBlogも7000編突破ですか!お会いしてもう何年になりますかね?
ところで”山茶花の花”は垣根や公園とうで見るかぎりでは、色違いの数種類かと思いましたが、こんなにあるのには、びっくりしました。
小菊の種類にもびっくりしましが・・またいろいろと楽しませてくださいね!Byオグリ
もこ
マツバラン知りませんでした
花は咲くのでしょうか?
信徳
ただ赤系は少ない、元々が白から発生しているとの事で了解です。白い花は汚れると余計に汚くなります。ツバキの様に汚れたらいっそのこと一度に落花した方が良いですね。この点白系はマイナスで私はやはり赤系、濃いピンク系が好きです。
river
近縁種にヒメサザンカ(C.lutchuensis)があります。
nobara
ツバキのそれは真っ赤な大輪です。
真っ赤なイメージが強くて白というのが意外でした。
さくらづくよ。しきしま、素敵ですね。
敷島っていうと煙草を思い出します。
肥後は蕊が外輪みたいになるんでしたよね。
マツバランというのを初めてみました。
小さく見えてるのは花芽?なんですか。
鉢植えの華奢なサザンカ。
それぐらいの大きさで留まるなら欲しいです。
だけど?ツバキの類はムッシッシがね~~~((+_+))
長さん
サザンカは日本の南西部が原産なので、ツバキより耐寒性が劣りますが、園芸種を作り出すことで、次第に耐寒性が強くなったと考えられます。
サザンカの赤い花は、サザンカとツバキの自然交雑種に由来しているのではないかと思います。
無名子
サザンカ群、原種も見たことが有るけれど、
一重二重が多く花弁に皺の寄った物が多いですね、
それに反して、花弁の多い「敷島」、説明が無かったら
カンツバキと間違えそうですね。
続いてのカンツバキ群が楽しみです (^o^)
なおさん
サンザカがサザンカに転じた、というのも面白いですよねえ。調べるといろいろ興味深いことはあるものですね。
長さん
お気遣いいただき、恐縮です。
オブリ君さんに初めてお会いしたのは2007年の9月でしたから、もう15年以上も前ですね。年の経つのは早いものです。
サザンカは江戸時代に園芸種作りが始まり、現在でも280種以上の園芸種が受け継がれています。
この植物苑は国の機関として、古典的な園芸種を多く集めて保存しているんです。
長さん
サザンカの園芸種は数が多いですよね。
マツバラン、ランと間違えそうですが、シダ植物の一種なので、花は咲きません。
長さん
山茶花の原種は白い花しか無いので、赤いツバキとの自然交雑種から花色を受け継いだのでしょう。
白い花は枯れると茶色くなるのが難点ですね。
長さん
苑内にサザンカが植えてありますが、140種以上もの多くの品種を保存するということになると、地植えでは場所も食いますし、鉢植えの方が管理しやすいでしょうね。ぐんまフラワーパークのリニューアルで、地植えの山茶花はどうなってしまうのでしょうね。
ヒメサザンカは以前、コメントでお書きになっていらっしゃいましたね。どこかで花を見てみたいものです。
長さん
ツバキの明石潟はこの植物苑に地植えされていて、今年の2月に初めて花を見ました。ツバキとサザンカで同じ名前が付けられたものは他にもあるんですかねー。
敷島というタバコ、親父が吸っていたことがあります。口にくわえる方を潰して火を付けていたような。
マツバランはシダ植物なので、花は咲きません。小さな丸い部分は胞子嚢でしょう。
ツバキやサザンカにはチャドクガ付くようですね。
長さん
サザンカの原種をご覧になりましたか。沖縄には冬でも一Kたことがあるのですが、残念ながら、花を見たことが無いです。
敷島はツバキにもありますね。ツバキと園芸不明が同じものはこれだけかもね。
カンツバキ群は2回に分けて投稿します。
長さん
一重のサザンカがお好みですか。私は節操がないので、いとえでも八重でも良いですが、ピンク系が好みです。
中国名の山茶花をさんさかと読み、いつの間にかさんざか→さざんかになったんだそうですね。
eko
マツバランが初見です。シダ植物なんですね。
ミキ
名前を見ると改良した方の思い入れの様な物を感じます。
桜月夜は、名前に負けない美しい花ですね。
今日は名前と花を見くらべて楽しみました。(^^♪
yoppy702
それと、野生種は白花。
こういう事を知ると面白いですね。(^^)
ボクでも、サザンカやろなぁ…と思う種が多いですが、桜月夜と敷島は、エッ!?となりました。(^^ゞ
桜月夜って、これでも一重なんですね。
綺麗な花姿ですね。
敷島は、花だけ見たら、ボクの場合、きっとサザンカとは思わないです。
蕊と葉っぱを見ると、サザンカかなぁ…と思いますけど。(^^ゞ
ジュン
散歩道に咲いているのもう一度見てみます
山茶花と思っておりましたが
種類も多く綺麗で驚いています
すーちん
まるでボタンと思えるような
サザンカも
種類多いのには驚きです
草凪みかん
昔、童謡の絵本に描かれていたサザンカの絵が白花だったのでそのイメージがずっと頭にこびりついていたので、紅色などの種があったのはちょっと意外でしたが、そうか、園芸種で改良されたものがそうなってるんですね。
敷島はちょっと一風変わった感じを受けますね。
長さん
サザンカ、昔よりは少なくなったとは言え、まだまだ300種近い園芸種があるそうです。
白花は開花後、日にちが経つと茶色っぽくなりますが、それはやむを得ません。
桜月夜は優しげなピンクが良いですね。
マツバラン、私もこの植物苑以外では見たことが無いです。
長さん
サザンカに限らず、新しい園芸種が出来上がったときの花の様子を見ながら、開発者が名付けをしたのでしょうね。きっと色々考えて、どれが最良かと迷ったことでしょう。
桜月夜は普通に読めばさくらつきよですが、さくらづくよとした所に開発者の思いが込められているような気がします。
長さん
秋から冬に咲くサザンカが南方系で白花だけとは意外だったでしょう。
桜月夜は幅色の花弁の一重ですが、枚数が多いので八重に見えますね。
敷島は完全に八重ですが、イベもあります。花弁の先端が切れ込んでいるので、花弁数がより多く見えますね。
長さん
街中で見かけるサザンカはよく知られている品種で流通数も多いですが、品種数となると、1桁台でしょう。
こうしてみると、見たことがないサザンカが非常に多いことを知ることが出来ます。
長さん
サザンカは園芸種が多いですが、千重咲きがあったり、花弁の先端が切れ込んでいたりと、意外感がありますよね。
長さん
冬に咲くサザンカが南方系とは意外だったでしょうね。
赤の色素は、恐らく、ツバキのと自然交雑で出てきたのではないかと思います。
江戸時代の園芸家は朝顔同様、少しの異変も見逃さずに、その変化がより多くでる園芸種を作り出していったのでしょう。敷島もそんな一種ですね。
コスモス
野生のサザンカは白い花なんですか。
近所で見る多くはピンク系ですが、たまに白花を見かける程度です。
それにしても素敵な名前がいろいろありますね。
長さん
サザンカは日本の南西部の原産ですが、古い時代にツバキとの自然交雑などで北に広がったようです。群馬県には樹齢1000年以上のサザンカが今も現役で花を咲かせているとのことです。