今回から、ロビーから温室へと続く通路に展示された「クリスマスを彩る植物展」(12月25日まで)で見た植物と、温室内の花などを投稿します。
「クリスマスを彩る植物展」(その1)
キャッチフレーズは、「クリスマスと名の付く植物から冬のガーデニングを彩る植物まで、冬の人気者が大集合」でした。
ポインセチア(トウダイグサ科) 熱帯植物
アメリカで人気のクリスマス植物。駐在メキシコ大使のポインセット氏が現地で「聖夜(ノーチェ・ブエナ)」と呼ばれる美しい花に魅了され、持ち帰り栽培したことが栽培の発祥。日本では明治時代に渡来。赤葉から猿を連想し、「猩々木」と名づけられた。クリスマスローズは本来、12月頃に咲く「ニゲル」という原種をさします。寒い真冬に咲く純白の花は「キリスト生誕の象徴」とされています。日本のクリスマスではポインセチアをよく飾りますが、ヨーロッパではヒヤシンスやニゲルが人気です。
日本のヒイラギはモクセイ科、西洋のヒイラギはモチノキ科で別種です。真冬でも常緑の葉を見て、ケルト人や古代ローマ人は死と再生の象徴とし、崇拝しました。キリスト教の時代となり、葉はイエスの茨の冠を、赤い実はイエスの血を象徴するようになりました。
雪の結晶に似た葉を持つ植物。葉は皮のような固さと光沢があり、樹皮には棘があります。原産地は中国南西部。かつて人気の観葉植物で、現在はレア植物。印象的は花とても魅力的です。(学名はトレベシア・パルマタ)
南アメリカ原産のルエリア・グラエキザンス。150種以上あるルエリア属の中でも美しく、育て易いため、観賞用として人気。白花の品種もある。
冬咲きのクレマチスです。1995年に英国で作られた品種です。咲き始めは薄いグリーンですが、次第に白色へ変化していきます。春夏が休眠期で、秋冬が生育期です。繊細な花びらと清らかなイメージから、名前が付きました。
原産地は地中海沿岸の山地。シクラメンはヨーロッパを中心に、クリスマスを代表する鉢花です。英名は豚のパン。そこから、和名は豚のまんじゅうと名づけられました。シクラメンは球根で、土から露出する性質があります。
ニュージーランド北部が原産の、メトロシデロス・エクセルサ。この花から採れる蜂蜜は、ポフツカワハニーと呼ばれ、英国王室御用達としても有名です。咲き始めが一つありましたが、こんな花が咲きます。
西インド諸島原産の多年草。学名はヒッポブロマ・ロンギフロラ。和名はホシアザミで、星形の花、アザミの様な姿から付けられました。花の形から「ベツレヘムの星」という別名がついています。この別名で呼ばれるものは他にもあります(例:オオアマナ、ハナニラ)。
花は咲いていなかったので、画像クリックでご覧下さい。
「クリスマスを彩る植物展」は次回に続きます。
ウチワヤシ(団扇椰子)
ヤシ科リクアラ属の常緑低木(~4m)。原産はバヌアツ
別名:マルハウチワヤシ(丸葉団扇椰子)。学名はリクアラ・グランディス
温室の入口付近に置いてあった鉢植え。一見、椰子には見えなかった
ここからは温室です
ゲンペイクサギ(源平臭木)
シソ科クサギ属の蔓性低木。原産は西アフリカ
赤い花と白い萼を源氏の白旗、平家の赤旗になぞらえた
別名:ゲンペイカズラ
インドボダイジュ(印度菩提樹)
2022年12月4日撮影。
次回は、「クリスマスを彩る植物展」の続きと、温室内で見た花です。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
花屋さんでも普通に見られるクリスマス用の植物だけではなく、さすがは植物園ならでは、という珍しい植物が見られるのが楽しみで、わざわざお出かけする甲斐がありますね。
nobara
ニゲルもみどりっぽくて
お顔が横向きなのでいいですね♬
西洋ヒイラギは近くにあるのですが?
なるべく人がいる所を歩くようにしています。
何かあったら助けてもらえるように(^o^)丿
スノーフレークプラントは
八つ手の葉をカットしたような??
クリスマス・ジングルベルは
かなり早くから花をつけています。
花後の冠毛も可愛いですよ!
インドボダイジュの葉っぱがやさしげですね。
葉柄が長いのが面白いです。
river
赤と緑の植物がたくさん並んでいます。
クリスマスローズは本来クリスマスの頃咲くヘレボルス属のニゲルを指すのですが日本ではキンポウゲ科ヘレボルス属の植物をすべて指していますのでクリスマスに咲かないという声をよく聞きますね。ニゲルの原種は白い花が咲きますが最近は「氷の薔薇」のような様々な色が出る優秀な交配種が出てきました。
eko
温室のゲンペイクサギは綺麗です。
イッシー
冬に行くとこの滝のところでもうレンズが曇ってしまって。。
カメラの扱いが悪いのかな~。
無名子
クリスマスの花というと、真っ先にポインセチアが、
次いでシクラメンが思い浮かびます。
セイヨウヒイラギはクリスマス・ケーキの飾り (^o^)
鰯の頭のヒイラギより御洒落ですね。
信徳
それでも孫たちの笑顔を見ると財布の紐も解けてしまいます。
長さん
私も、孫たちがクリスマスプレゼントを頂戴、なんていう年頃でもなくなったので、無縁な生活をしています。
この植物園は、訪れる子供も多く、子供も楽しめるイベントを行っていますが、こういう展示はブログネタにもなりますからね。.
長さん
日本のクリスマスでもポインセチアやシクラメンがよく飾られますが、ニゲルも?と思われる方は多いでしょうね。今年は良い状態の花を見る事が出来ました。
スノーフレークプラントは3出複葉が1枚の葉になったような形で面白いです。
クリスマス・ジングルベル、日本では10月頃から咲くようですね。
インドボダイジュの葉、先端も長いですが、葉柄も長いですね。
長さん
商店街の店頭は12月になると一斉にクリスマスムード一色になりますね。
ヘルボルスという名は日本人には覚えにくいのかも知れませんね。「氷の薔薇」は赤紫が多いと思ったら、白い花も作り出されているんですね。
長さん
昨年もこれをネタにしたから、覚えておいでですよね。
日本も含め、北半球はクリスマスといえば寒い頃というイメージですが、世界には夏になる国もあるから、クリスマスを彩る植物も種類が多いですよね。
長さん
このエントランスロビーが華やかに飾られるのは12月が一番だと思います。クリスマスを彩る植物展は通路の窓側なので、写真を撮るには良い環境ではないですよ。
今回は通路で時間を食いましたから、温室に入ってもレンズは曇りませんでした。しかし、ダウンの上着を着ていたら直ぐに汗をかいたので、ロッカーに預けましたよ。
長さん
日本のクリスマスは、今花屋さんで目にするポインセチアやシクラメンですよね。世界では色々な風習があるので、飾られる植物も色々です。
イワシの頭とヒイラギでは節分になっちゃいますね。
長さん
孫たちが小さい頃は我が家はクリスマスツリーを飾ったこともありましたが、今は何もしませんから、元旦に来るように言っています。
yoppy702
さすが、植物園だけあって、ポインセチアがメッチャ綺麗や。
セイヨウヒイラギの説明文、勉強になりました。
「死と再生の象徴として崇拝」…ナルホドですね。
クリスマス・ジングルベル…
いかにもクリスマスって名前ですね。
この名前からすると、英名でも、きっと同じなんでしょうね。
冬咲きのクレマチスかぁ…
ウチワヤシの葉、面白いですね。
すーちん
日本では
クリスマスと言えば
ポインセチアですがー
赤とグリーンと考えたら
いろいろ思いつきますね^^
長さん
この企画、毎年行われており、たまに見に行っています。ポインセチアの鉢植え、数が半端じゃないので、業者から仕入れたのかも。説明文は諸物館の掲示を参考にしました。
クリスマス・ジングルベルはクレマチス・アンスンエンシスという原酒から作り出された園芸種の名前です。
長さん
ポインセチアは赤い苞と緑の葉ですが、クレマチスなんかは赤い花と緑の葉ですね。赤と緑は補色関係にあるので、それぞれが引き立て合いますね。