第44回湯島天神菊まつり（文京菊まつり）にて（３） 盆養の部（一文字、掴み、競技花、厚走り、厚物、太管、間管、細管）

　11月18日、湯島天神の菊まつりを今年も見に行ってきました（会期は11月1日から22日）。今回は、本殿裏の回廊に並べられた盆養（3本仕立て）の紹介です。

本堂裏の回廊には　盆養　が部門別に並べられていました



盆養　一文字・掴みの部

盆養・掴み　優等首席　冨山の雲

盆養・一文字　優等二席　岸の北極光


盆養　競技花の部

盆養・競技花・管物　優等首席　国華園賞　東郷如意棒

盆養・競技花・厚物　優等首席　精興推本


盆養　厚走りの部

盆養・厚走り　優等首席　国華聖者


盆養　厚物の部

盆養・厚物　優等首席　農林水産大臣賞　国華晴舞台

盆養・厚物　一等一席　兼六香菊

盆養・厚物　一等二席　国華越山


盆養　太管の部

盆養・太管　優等首席　東京商工会議所文京支部長賞　東郷情熱

盆養・太管　優等二席　東郷情熱

盆養・太管　優等三席　東郷五色


盆養　間管の部

盆養・間管　優等首席　全日本菊花連盟会長賞　清見の霞

盆養・間管　優等二席　彩胡光輪


盆養　細・針管の部

盆養・細管　優等首席　文京愛菊会審査委員長賞　瀬戸の鷹

盆養・細管　優等二席　山陽紅娘

　2022年11月18日撮影。

　次回は、７本仕立て、古典菊、千輪咲き、こけし仕立て、ダルマ、福助などの紹介です。
（つづく）

Comments

[信徳]

一本出てきた芽を摘み三本に仕立てるんですね。
どれも凄い力作揃いです。
ここは内閣総理大臣賞などは無かったのでしょうか？
自分たちで評価採点し決めたのかな？

[長さん]

信徳さん、コメントありがとうございます。
三本仕立てとは別に、七本仕立てもありました。分枝させるのは簡単かも知れませんが、こんなに高く、しかも、差が無い位置で咲かせるのだから技術が要りますね。
審査は全日本菊花連盟が行っているようで、最高賞は東京都知事賞でした。

[なおさん]

菊一文字というと日本刀だったり、刃物屋さんだったりしますねえ。

　大菊はまあ見事ではありますが、格式ばっていますから、庶民が庭で楽しむ、という訳にはいかないですよね。手をかけずに気軽にばさばさ切って花瓶に活けて楽しめる小菊のようなのが、個人的には好ましいものです。

[楽老]

盆養は菊づくりの基本です。1本の茎から3本の茎を分枝させるのですが出来るだけ段差が無いようにします。3本は天が少し高く地と人はほぼ同じ高さに育てます。3本の茎は同じ太さで無ければなりません。葉の大きさは根元から上部まで同じ大きさに育てます。もちろん株元の葉が枯れてはいけません。花の大きさは出来る限り大きく3輪が同じ大きさに咲かせます。
言うは易しいですが自分でやってみると簡単なことではありません。昔から菊づくりの名人と言われる人がいます。

[夕菅]

菊は愛好者が多くて各地で展覧会があるのですね。
前に居た愛知県でも毎年菊花大会があり、今検索してみたら
内閣総理大臣賞もありました。
名古屋城では毎年菊人形展も開かれ、今年もあったようです。
私はどちらかと言うと庭隅に野菊を植えて自然に任せるズボラ派で失格です。

[無名子]

こんばんは！
盆養の解説、ためになりますね。
ただ見るだけでも知識があると、役に立ちます。
それにしても厳しいルールですね　(^o^)

[eko]

盆養（三本仕立て）も素晴らしいですね。高さまで決められて作る作業も大変でしょうね。見て楽しませてもらうのは嬉しいです。個人的には大管、間管、細管などの管物が好きです。どの花も見事ですね。

[長さん]

なおさん、コメントありがとうございます。
菊花展というのは、ある種の芸術品を楽しむ、特別な世界とでも言いましょうか。我々門外漢は作出者の苦労を知りませんから、気楽に楽しんできましたよ。

[長さん]

楽老さん、コメントありがとうございます。
さすが菊作りにも詳しいですね。
説明文を読むと、ああ、なるほどと思いますが、実際はかなり苦労をして育てておられるのですね。

[長さん]

夕菅さん、コメントありがとうございます。
愛知県で菊花展をご覧になりましたか。愛知県も菊作りが盛んで、総理大臣賞がでる菊花展が県内でもいくつかあるようですね。
これらの菊作りはある種の芸術ですから、素人は見るだけにしましょう。

[長さん]

無名子さん、コメントありがとうございます。
菊花展は日本のあちこちで開催されていますから、大会後と、地域ごとで審査レベルの違いがあると不公平ですよね。それで、ルール作りをしたのでしょうが、そんな厳しいルールを守って出展されるのですから凄いですよね。

[長さん]

ekoさん、コメントありがとうございます。
厳しいルールがあるようで、茎の伸び方にも差を付けなければならないし、花の大きさも揃えなくては実栄えが悪いと、それこそ、大変な苦労をして育てておられるのですね。
花弁の細い管物がお好きですか。

[yoppy702]

三本仕立てのは、盆栽展で見た事がありますが、盆養と言うんですね。
「天の花が一番上になければ審査対象外」なんて知りませんでした。
盆栽展を見ても、単に、スゴイとしか思ってなかったので、こういう視点があるというのは勉強になります。

前記事の切り花仕立てで、一文字というのが、紙のお盆のような物に乗せられていたので不思議やったんですが、これを見ていたら、ようやく、その理由が解りました。
一文字菊、生で見てみたいです。(^^ゞ

[すーちん]

おはようございます
花の形によって
針金にしたり紙にしたりと
決まってるんですねー

[長さん]

yoppy702さん、コメントありがとうございます。
三本仕立ては天地人の順で高さが違うのが基本なんですね。
説明文があると、菊の仕立て方が分かり、作る人の大変さも理解できますね。
一文字は紙の上の伸ばした花弁が形良く開くよう、綿の重しを乗せるんですって。

[長さん]

すーちんさん、コメントありがとうございます。
針金の支えは菊の花が真っ直ぐ上を向くように矯正する意味もあるようです。一文字の場合は、金属と花弁の間に、更に紙の台紙を置きます。

[イッシー]

すごい数の展示なんですね～！
これだけそろうと圧巻です。

[長さん]

イッシーさん、コメントありがとうございます。
ここの出展数は笠間の菊花展などに比べるとまだまだ小規模の部類ですよ。笠間に行かれると、その凄さが分りますよ。