くらしの植物苑にて（５） サザンカの色々（１） サザンカ群のサザンカ

　11月12日、佐倉市にある国立歴史民俗博物館のくらしの植物苑に行ってきました。
　古典菊の展示と共に、東屋の裏側にはサザンカが展示されていました。また、苑内でも何種類かのサザンカが咲いていました。
　サザンカは、サザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群に分類されますが、今回はサザンカ群の紹介です。

サザンカ群の特徴（掲出のプレートから引用）
　秋から冬にかけて、一重～二重の花を咲かせます。大輪花も多く、また、「江戸サザンカ」の代表的なものも、この品種群の仲間です。
　生態、形態的には、サザンカの自生種に近いグループで、樹形も自生種に似て、多くは立性です。
　開花期：10～12月、花色：白～紅、ぼかし（白が基本）、大きさ：小輪～
　大輪、花弁：一重～半八重（雄蘂弁化なし）、花の香り：強い、萼苞：開
　花期には落下、葉の大きさ：小型～中型、樹形：多くは立性

緋の袴（ひのはかま、江戸サザンカ）


初鏡（はつかがみ）


橋立（はしだて、江戸サザンカ）


クリムソンキング（海外作出品種）


玉盃（ぎょくはい）


宝合（たからあわせ、江戸サザンカ）


明月（めいげつ）


雪山（せつざん、江戸サザンカ）


大盃（おおさかずき、江戸サザンカ）


酒中花（しゅちゅうか）


肥後雪山（ひごせつざん、肥後サザンカ）


肥後桜（ひござくら）


丁字車（ちょうじぐるま）　珍しい唐子咲き


若楓（わかかえで）


玉姫（たまひめ）


稚児桜（ちござくら）


早乙女（さおとめ）


武蔵野（むさしの）

　2022年11月12日撮影。

　次回は、カンツバキ群のサザンカと、苑内に植えられているサザンカを紹介します。
（つづく）

Comments

[なおさん]

サザンカの類も細かく分けるといろいろなのですねえ。僕のようなシロウトには細かい分類はサンザン悩んでも？？というのばかりで、ひとくくりでサザンカで良かんべ、としてしまいがちです。

　木枯らしが吹く頃、けなげに咲いているさまは良いですよね。武蔵丘陵森林公園のツバキ園でもいろいろ咲いていることでしょう。

[信徳]

サザンカはツバキに似ているが花弁が一枚一枚落ちます。
ツバキは一度にバッサリ落ちます。
そんな関係でサザンカが好きでツバキは鉢に変わったものを１～２鉢植えただけ、サザンカは生垣で植えましたが剪定が大変で止めました。そんな思い出のサザンカです。

[楽老]

サザンカの分類には他に「田毎の月」を中心としたユチャ群があります。
サザンカは南方系の植物と考えられますが群馬には松井田町の中木というところに樹齢1000年以上という古木があります。
わが町にも中栗須というところに樹齢400年以上という古木があります。

[無名子]

こんばんは！
山茶花のサザンカ群、一重二重と言うことなんですが、
玉姫、稚児桜などの様な八重咲きもあるので、
見分けるのは難儀ですよね。
唐子咲きも有るんですね　(^o^)

[イッシー]

八重や丁子咲きの山茶花が美しいですね。
サザンカ群カンツバキ群 ・・・もうその辺でさっぱりわからなくなります。散り際を見れば椿との違いはわかるんですけどね～。

[eko]

サザンカの季節ですね。サザンカの群の見分けは分かりません。
もうひとくくりでサザンカです。
八重も良いですね。唐子咲きの珍しいサザンカもあるんですね。

[長さん]

なおさん、コメントありがとうございます。
サザンカとツバキは花弁の落ち方で分るのですが、サザンカとカンツバキは区別が付きません。そんなシロウトは、この様な展示があると助かります。
武蔵丘陵森林公園のツバキ園、一度見に行ったことがあります。

[長さん]

信徳さん、コメントありがとうございます。
ツバキは雁首ごと落ちるので、昔の武士には好かれなかったということですが、信徳家のご先祖は武士ですか（笑）。
サザンカは枝が横に伸びますから、生垣にしたら剪定が欠かせませんよね。

[長さん]

楽老さん、コメントありがとうございます。
田毎の月は、くらしの植物苑でもタゴトノツキ群として分類されていましたが、最近ではユチャとサザンカは別種という考え方が出ているそうですね。
樹齢1000年以上のサザンカですか、それは凄いですね。

[長さん]

無名子さん、コメントありがとうございます。
サザンカも色々な品種があるようで、こうした機会でないと名前も分りません。
八重のサザンカは見たことがありますが、唐子咲きがあるなんて、初めて知りましたよ。

[長さん]

イッシーさん、コメントありがとうございます。
八重咲きのサザンカは町内でも咲いていますが、品種名が分りません。丁字咲きは以前にも見たことがありますが、唐子咲きは初めて見ました。
サザンカは１枚ずつ散りますが、ツバキは雁首からですね。所がカンツバキという品種は１枚ずつ散るんです。

[長さん]

ekoさん、コメントありがとうございます。
サザンカは私も見分けが出来ません。分類はサザンカ群とカンツバキ群、ハルサザンカ群があるのですが、Sの分類も見分けるのは不可能です。
サザンカに唐子咲きがあるなんて初めて知りました。面白いですね。

[yoppy702]

サザンカやツバキの種類はネットで見た事がありますが、こんな風にレポして頂くと驚きです。(^^ゞ
見慣れてるサザンカとは趣が違います。
緋の袴は、花弁の付き方が変ってますね。
丁字車は、これで全開ですか？
葉っぱを見ると、サザンカかツパキと思いますが、花だけで見ると何か判りませんね。(^^ゞ
玉姫、稚児桜も、花だけ見ると何？となってしまいます。(^^ゞ
サザンカなので、花弁はバラバラに落ちるんでしょうね？

[すーちん]

おはようございます
サザンカのきせつですねー
サザンカ群だと椿との違い
分かるような気がします＾＾

[長さん]

yoppy702さん、コメントありがとうございます。
サザンカにも色々な園芸種がありますね。緋の袴は花弁が細いタイプで、宝合も同様です。
兆司車は外側の花弁が短いですが、これで全開のようです。
サザンカとカンツバキは花弁が1枚ずつ散るそうです。

[長さん]

すーちんさん、コメントありがとうございます。
我が家の近くでもサザンカが沢山さいていますが、こうして品種名が分ると良いですね。
カンツバキ群は次回に登場しますが、花だけだとサザンカ群との違いが分りません。