くらしの植物苑にて(3) 古典菊の色々(その3) 丁字菊、江戸菊

 11月12日、佐倉市にある国立歴史民俗博物館のくらしの植物苑に古典菊などを見に行ってきました。今回は、丁字菊や江戸菊の紹介です。

丁字菊とは(苑のリーフレットから引用)
 江戸時代に盛んに栽培されていた菊で、外周に平弁の舌状花が伸び、中心の筒状花の花弁が大きく発達して盛り上がって咲きます。この盛り上がった形が、香料の丁字(クローブ。フトモモ科の植物)の花に似ていることから名づけられました。アネモネ咲きとも呼ばれています。


丁字菊の展示の様子
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岸の赤星(きしのあかぼし)
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元禄丸(げんろくまる)
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希望丸(きぼうまる)
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岸の磐梯(きしのばんだい)
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白雲丸(はくうんまる)
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武蔵丸(むさしまる)
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江戸菊とは(苑のリーフレットから引用)
 花弁は平弁で、開花するにつれて花が様々に変化(芸をする)のが特徴で、この変化を「狂い」と呼びます。狂いは開花直後から始まり、終わるまでには1か月近くもかかります。江戸菊は江戸時代の初頭から育成されていましたが、現在に受け継がれる花形が成立したのは、江戸時代後期の文化・文政期(1804~1830)とされています。


江戸菊の展示の様子(昨年より開花が遅れている)
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江戸菊の「狂い」・・・開花直前から開花1か月後くらいまで(ネットより借用)
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新秋の紅(しんしゅうのくれない)
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薄化粧(うすげしょう)
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江戸の白桜(えどのしろざくら)
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達磨山(だるまやま)
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以下は、くらしの植物苑が開発・育成した品種です

RE-1(実生)
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RE-3(実生)
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RE-13(実生)
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RE-15(実生)
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RE-16(実生)
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 2022年11月12日撮影。

 次回は、奥州菊を紹介します。
(つづく)

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