9月25日に行った、つくば植物園で見た花などを記録しています。
今回はサバンナ温室で見た花です。冒頭は、世界最大の花「ファルレシア」や、巨大な葉の「オオオニバス」と並んで、世界三大珍植物と言われる「ウェルウィッチア・ミラビリス(奇想天外)」です。
ウェルウィッチア・ミラビリス
ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属(一科一属)の多年草
ナミブ砂漠原産。雌雄異株。和名はサバクオモト(砂漠万年青)
別名:キソウテンガイ(奇想天外)

珍しく花が咲いていました(雄花)

2枚の葉だけで生涯を過ごし、高さは45cm以上にもなる。生長点は葉の付け根にあり、葉先には栄養が行き届かず、途中から枯れてしまう。でも、枯れた部分を切ると生長点が刺激を受け、生育に支障が出る。発芽後10年以上たってから開花することがあるが、毎年咲くとは限らない(気の向いたときに開花するらしいが、昨年も咲いていた)。砂漠生まれなのに、多湿を好む。かなりの長寿で、600年~推定2000年のものもあるという。
1億年前には世界各地に先祖が生えていたことが化石で分っているというから、まさに生きた化石ですね。
ベニマツリ(紅末莉)
アカネ科ベニマツリ属の常緑低木。キューバ、パナマ、南アフリカ原産
花径は1.5cmほど。花期は10~3月


ペラルゴニウム・インクイナンス
フウロソウ科テンジクアオイ属の多年草(亜低木)。南アフリカ原産
和名はテンジクアオイ(天竺葵)。ゼラニウムの交配親に使われる
花径は3cm。春から初夏にかけての一季咲き(ゼラニウムは周年開花)

↓ 後ピンだった

スカエボラ・アエムラ
クサトベラ科スカエボラ・アエムラの半耐寒性つる性多年草
原産はオーストラリア南部、東部。花期は4~10月
流通名はブルーファンフラワー、スカエボラ


オルトシフォン・ラビアツス
シソ科オルトシフォン属の多年草。南アフリカ原産
別名:ピンクセージ。ネコノヒゲ(こちら)の仲間ですが、似ていませんね


ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)
バショウ科ゴクラクチョウカ属の常緑多年草、原産は南アフリカ
別名:ストレリチア。温室展示の定番ですが、遊歩道から距離があった

ヒメフヨウ(姫芙蓉)
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木。原産はメキシコから南米にかけて
花弁の基部がめしべに巻き付き、開かない構造になっているため
これ以上開かない。 別名ヒメブッソウゲ(姫仏桑華)


ユーフォルビア・ゲロルディ
トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑低木。マダガスカル島原産
ハナキリンとは別種。国際自然保護連合:絶滅危惧IA(CR)指定植物
流通名はトゲナシハナキリン(棘無花麒麟)


次回は、熱帯資源植物温室に入ります。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
2000年も生きるなんて信じられないですね。
オルトシフォン・ラビアツスも初めて見ました。
river
ストレリチアはまさに温室の定番でよく見かけます。
貴重な花は枯らすわけにはいかないので管理も大変でしょうね。
信徳
キソウテンガイ、花は初見です。
nobara
いやぁ~何かの幼虫みたいで、ぞくっとしました(^o^)丿
ベニマツリも鮮やかな色ですね。
ペラルゴニウム・インクイナンス
これもまた、深紅で、見た事ありません。
ゼラニウムにしては、珍しい色ですね。
ピンクセージ、随分、華奢ですね~
トゲナシハナキリンなら
オッチョコチィの私でも怪我がないかも(^o^)丿
なおさん
スカエボラ・アエムラの花は、科は違いますが、アゼムシロ
の花を思い出してしまいます。面白い形ですよね。
無名子
今日の日中の気温が13℃前後、寒かったです、
と言うか現在12℃ほど、寒いです。
こんな日は温室ですね (^o^)
奇想天外、まさに奇想天外な植物ですね。
葉は群馬フラワーパークで見ました、
でも、花は初めて、花も葉ほどでは無いけど珍妙ですね。
トゲナシハナキリン、トゲトゲを気にせず撮れるなんて素敵ですね。
長さん
世の中には実に不思議な植物があるものですね。寿命が2000年という推定なんですが、確認の方法がありません。
オルトシフォン・ラビアツス、シソ科の植物とは到底思えません。
長さん
キソウテンガイはぐんまフラワーパークにもありますか。とちぎ花センターの温室にもありましたよ。
ストレリチアは花が美しいので、殆どの温室に転移されていますね。我が家から徒歩10分くらいのお宅で、屋外に植えてあるのを見たことがありますが、流石に3年目には枯れたようです。
eko
奇想天外に花が咲いていましたか。昆虫の幼虫が群れているように見えて花とは思えません。世の中には不思議な植物があるものですね。
ピンクセージはネコノヒゲの仲間ですか。どちらかといえばサルビアの仲間のようです。
ヒメフヨウは可愛いですね。
トゲナシハナキリンはハナキリンとは別種、でも花はハナキリンそっくり、刺がないだけ良いですね。
長さん
ストレリチア、流石に群馬では屋外で冬越しというわけにはいきませんね。我が家の近くで路地植えのものを見たことがありますが、3年目に枯れたようです。
キソウテンガイ、ぐんまフラワーパークにあるそうですね。
長さん
キソウテンガイの雄花、花を咲かせながら花序が伸びて行くようです。小さい花で、アップには失敗しましたが、花弁もあります。
ベニマツリはマツリカ(ジャスミン)に似た赤い花と言うことなんですが、全く似ていませんよね。
ペラルゴニウム・インクイナンスは派手な花色ですよね。
ピンクセージは花が終盤なのです。最盛期はたくさん咲いて、綺麗ですよ。
トゲナシハナキリンは絶滅危惧種なので、植物園で見るだけにしましょう。
長さん
この植物園にはアアソウカイはないですが、川口グリーンセンターの温室に展示されていました。キョウチクトウ科なのにサボテンみたいな木です。
ブルーファンフラワーと同様、アゼムシロの花も5弁で、片方にしか花弁が伸びないですよね。
長さん
我が家の辺りも午後には13℃まで下がり、カーデガンを引っ張り出しました。
ぐんまフラワーパークのキソウテンガイは花が咲きませんか。気まぐれですからねー。つくば植物園で花を見たのはこれで3回目です。
トゲナシハナキリン、絶滅危惧種なので、遊歩道から手が届かない所に植えてあります。普通のハナキリンは遊歩道沿いで、どうぞ棘に触って下さいと言わんばかり。
長さん
我が家の辺りは朝より午後の方が気温が低くなってしまいました。昨日まではTシャツでしたが、今日はランニングに半袖、その上にカーディガンを羽織っています。
キソウテンガイの花、とても小さいですが、花弁があります。マクロレンズは持っていなかったので、アップには失敗しました。
ピンクセージ、シソ科には見えませんよね。
トゲナシハナキリン、確かに花はハナキリンに似ていますが、枝の伸び方や葉の付き方、葉の形などを見ると、別の植物だと分ります。
夕菅
こんな珍しい植物があるのですね。雄花は毛虫みたい? 次は探してみます。
トゲナシハナキリンも見落とし組です。
スカエボラやオルトシフォン・ラビアツスは私の花壇にも植えていました。
yoppy702
でも、雄花は、こんなに長くなかったので成長途中やったんかなぁ…
雌花も咲いてました。
気の向いたときに開花するんですね。
という事は、ラッキーやったんかも、ですね。
ミキ
したがって花も初めて見ました。
何というか不思議な花ですね。
花もキソウテンガイの雰囲気です。
2000年も生きるなんてため息が出ます。
ぺラルゴニウムの赤い花、素敵です。
ベランダにごく普通のぺラルゴニウムを育てています。
この仲間は丈夫で育てやすい花で満開の時は見事です。(^^♪
mai
サバクオモト キソウテンガイ
初めて知りました 2000年も2枚の葉だけで
生きているなんて そんな植物もあるのですね
ユーフォルビアはとても興味にある好きな植物ですが
こんな可愛いお花もあるのですね
いつも 珍しい植物を紹介して下さって
ワクワクしながら 拝見させていただいています
ジュン
どのお花も見たことがありませんが
オモトの奇想天外に驚きました
すーちん
ピンクセージ・猫のヒゲ
ヒゲらしきもの見当たりませんね^^
急に寒くなりましたねー
長さん
キソウテンガイの展示はサボテンコーナーの左上で、反対側の遊歩道から近づけます。
トゲナシハナキリンは、ハナキリンを左手に見て、サボテンコーナーの方角に少し進んだ右手にあります。そこを通過すると、キソウテンガイが右手に見えてきます。
スカエボラは街中でたまに見かけますが、オルトシフォン・ラビアツスを花壇に植えていたなんて、相当の通ですね。
長さん
キソウテンガイの花は気まぐれですからね。つくば植物園は咲く頻度が高い方らしく、昨年も咲いていました。でも、ここは雄株だけです。雄花の花序は花を咲かせながら伸びて行くようです。
長さん
キソウテンガイの花、見たのはこれで3回目です。ここは雄株しかないので、雌花を見る事が出来ません。
原種のベラルゴニウムはかなり派手な赤い花です。花期は春から初夏で、8月はなだ沢山咲いていましたが、秋は温室と言えども花数が減るようです。
長さん
世界にはなんとも変った植物があるものですね。まさに、奇想天外です。
ユーフォルビアの仲間は観葉植物としてもよく知られていますね。温室の定番は茎に棘のあるハナキリンですが、これはハナキリンとは別種の植物です。
長さん
昨日から急に寒くなりましたね。毎日、Tシャツでしたが、昨日から、半袖の下着、半袖シャツ、更にカーディガンと3枚着ています。
サバクオモトは何とも変った生態の植物で、まさに奇想天外ですね。
長さん
ピンクセージはネコノヒゲと同属なのに、花も、茎の伸び方も全く違います。
昨日から上は3枚着ています。もう、Tシャツの生活には戻れないかも。
コスモス
気が向いたときに咲くとは不思議な花ですね。
ヒメフヨウを見て、あれ私が好きな花はこんな名前だったかなと思い検索したら、ウナズキヒメフヨウでした。
ヒメフヨウは上向きに咲くけど開かないんですね。
長さん
奇想天外はその名の通り、植物の常識を破るものです。気まぐれに咲くそうですが、ここで花を見たのは3回目です。
ヒメフヨウは、ウナズキヒメフヨウとは逆に、上向きに咲きますが、花の構造上、花弁がこれ以上開きません。ウナズキヒメフヨウですが、つぼみは上向きに出来、開花し始めると下を向くのです。