二の丸池から諏訪の茶屋の前を通り、石垣の前を右手に曲がると梅林坂が見えてきます。その途中で、クコの花と赤い実が目につきました。
クコ(枸杞)
ナス科の落葉低木。原産は東アジア(中国~日本)
花期は7~11月。9月頃からオレンジ色の実が目立つようになる

オレンジ色の実は直径が1~1.5cm。若い実も沢山見える

梅林坂登り口の梅は葉が色づいてきた

梅林坂を登って本丸に入ると、まもなくシロミノコムラサキ(白実の小紫)、次いで、コムラサキ(小紫)の実が見えてきます。共に、シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。
天守台から富士見櫓の方に向かうと、右手に竹林があります。ここには12種類の竹が植えられていますが、その中から3種類紹介します。竹は、イネ科タケ亜科に属する植物のうち、木本(木)のように茎(稈)が木質化する種の総称です。
キッコウチク(亀甲竹)
孟宗竹の変種で、下部の節間が交互に膨れて、亀甲状に見える品種

キンメイチク(金明竹)
真竹の変種で、稈は黄色に緑色の縦縞(切ってしまうと、色は消える)

ギンメイチク(銀明竹)
真竹の変種で、稈は緑色に黄色の縦縞(切ってしまうと、色は消える)

ミズヒキ(水引)
タデ科ミズヒキ属の多年草。花期は7~11月

開花後、萼は閉じ、長い花柱が出たままになる

カラスウリ(烏瓜)の熟した実
ウリ科カラスウリ属のつる性多年草。アジア原産
ナンテンの木に絡みついていた

この実は長さが6cm程度

イヌタデ(犬蓼)
タデ科イヌタデ属の一年草。アジアの温帯から熱帯に分布。花期は6~10月



茎には赤味がなく、托葉鞘も確認できない。葉の付け根につぼみがあるなどの疑問点あり。孟宗竹の変種で、下部の節間が交互に膨れて、亀甲状に見える品種

キンメイチク(金明竹)
真竹の変種で、稈は黄色に緑色の縦縞(切ってしまうと、色は消える)

ギンメイチク(銀明竹)
真竹の変種で、稈は緑色に黄色の縦縞(切ってしまうと、色は消える)

ミズヒキ(水引)
タデ科ミズヒキ属の多年草。花期は7~11月

開花後、萼は閉じ、長い花柱が出たままになる

カラスウリ(烏瓜)の熟した実
ウリ科カラスウリ属のつる性多年草。アジア原産
ナンテンの木に絡みついていた

この実は長さが6cm程度

イヌタデ(犬蓼)
タデ科イヌタデ属の一年草。アジアの温帯から熱帯に分布。花期は6~10月



2022年10月8日撮影。
次回も、本丸で見た花や実などです。
(つづく)
この記事へのコメント
yasuhiko
竹の種類が多くて面白いですね。
ここのコムラサキや、シロミノコムラサキは、
それぞれ実が立派なので見映えがします。
近くのクコの木も、花と赤い実が同時に
撮影できると、嬉しくなりますね。
もこ
キッコウチクは見たことがありますがキンメイチク ギンメイチクは初めてです
river
家にはホウライキンメイチクがあります。ホウライチク系のキンメイチクです。竹ではなくバンブー(地下茎が伸びずに株立ちになる)です。
mori-sanpo
クコの花はこちらでも見かけますが、実と花とを同時に見ることができるのは珍しいですね。
イッシー
紹介の仕方がうまいから楽しめます。
ミズヒキもアップで綺麗に撮ってますね~
eko
コムラサキの実とシロミノコムラサキの実が一緒に見られるのも素敵です。
竹にも種類があるんですね。こうしてみるとそれぞれに特徴があって面白いです。
ミズヒキがたくさん咲いていますね。カラスウリの実もオレンジ色に色づいて綺麗です。
イヌタデも今が盛りでよく目にします。
無名子
クコ、花も実も綺麗ですね、
両方一緒に楽しめるのが良いです (^o^)
竹三種、どれも見たことが無いです、実物 見たいです。
なおさん
うちではシンミズヒキが咲いています。カラスウリもあるのですが、こんなに朱色になっていません。
イヌタデとあるのはハナタデ{ヤブタデ)の可能性もありますかねえ。
nobara
ここのクコの花、華奢な感じで上品です。
流石~東御苑ですね(*^-゚)⌒☆
シロミノコムラサキ、コムラサキ、
同じステージで見られるんですね。
サザンカ?の蕾、早すぎですね。
水引、花後?ですね。
上はキカラスウリっぽくも見えますね。
カラスウリは赤味がかってますよね。
長さん
竹林は天守台付近のトイレに向かって左手、直ぐですから分りやすいです。
コムラサキやシロミノコムラサキは数本ずつ植えてあるので、形の良いものが選べます。
クコは花期が長いので、先に咲いた花の実が今赤熟しているわけですが、クコは結実率が良くない木がありますからね。
長さん
多分サザンカだと思います。この並びにツバキもありますが、それは白花品種なので。
キンメイチクやギンメイチク、他では見たことがないです。
長さん
我が家の近くにも川の法面にクコがたくさん生えています。しかし、結実率が悪いので、花と実が両方一緒に見られません。
この竹林にはホウライチクがありますが、やはり稈に黄色が入っています。竹とバンブー、見た目には違いが分らないかもね。
長さん
東御苑に行かれたのはかなり前ですか?ウメは新しい木が植えられていないので、当時のままでしょう。
我が家の近くのクコも、花と実は同時に見られません。野生だと結実率が良くないのかも。
長さん
普段で歩くのが億劫になっているので、行ったからにはネタを沢山拾ってくるようにしています。
ミズヒキは風がないので、ブレずに済みました。
長さん
クコの花は色が良いので、実もあると華やかに感じます。
コムラサキとシロミノコムラサキ、隣り合わせで数本ずつ植えられています。
普段見かけるのは真竹くらいですから、色々比べて見ると面白いです。
ミズヒキはブッシュ状態に増えていましたよ。
カラスウリ、今頃はまだ緑の実が多いですが、ここはオレンジになるのが早いようです。
このイヌタデ、もしかするとハナタデ?、と迷っています。
長さん
クコは花期が長いので、早く最多は何で北見がオレンジになっているのですね。我が家の近くにあるクコはあまり実がならず、花と一緒に見ることは希です。
竹も色々あるものですね。昭和天皇のお印が若竹だったので、昭和天皇の発案でこの竹林が出来たそうです。
長さん
クコの木を都内でも見かけるのですね。私のウォーキング範囲では2個所だけで、一個所は伸びると着られてしまいますが、川の法面のものは伸び放題です。
私は残念ながらシンミズヒキには出会ったことがありません。茎が直立するんですよね。
このイヌタデ、疑問ありです。でも、ハナタデより花が密に付いているようです。
長さん
クコの花、咲き始めは色が濃いですが、次第にあせてきますね。
2種類のコムラサキ、数株ずつ隣り合わせに植えてあります。
書陵部の前のサザンカは10月末には既に咲いているので、早咲きなのでしょう。
ミズヒキは花後ですね。開いた花弁は見つかりませんでした。
カラスウリの実で、1枚目の上の3つは葉の陰になっていますが、形は下のものと同じく縦長でした。
ミキ
残念ながら家のまわりにはなくて、見られないのです。
コムラサキも立派な実が生って、シロミノコムラサキも
見事です。手入れがいいのでしょうね。
カラスウリもすっかり赤くなって、
いいアクセントになっています。
キッコウチクというのは初めて見ました。
自然に形作られるというのは驚きです。(^^♪
すーちん
イヌタデ、ミズヒキ、
カラスウリの山で見れる
植物、皇居で見れるとは
身近なったような^^
信徳
日本では料理して貰えませんが台湾では漢方材料の一つで料理の中に入って食べました。
アルカロイドが少し入っているので食べ過ぎは注意とか。良い材料も食べ過ぎには注意ですね。
長さん
クコが植えられている所は少ないですね。私のウォーキング範囲(半径2~3Km )でも2個所だけです。
梅林坂から本丸にかけては、業者さんが手入れをしている王です。
カラスウリの実はオレンジになるのがちょっと早いようです。
キッコウチク、面白いですね。植物の世界、まだまだ知らないことが多いです。
長さん
昭和天皇は生物学者でいらしたから、野草にもご興味がおありだったようで、山野草があちこちにありました。
長さん
ウォーキング範囲にもクコがありますが、実と花を一度に見た事はありません。クコの実というと、杏仁豆腐の上に乗っている赤い実を思い浮かべます。クコは食べ過ぎに注意と書かれていますね。