今回は屋外編の5回目で、低地林や岩礫地帯で見た花や実などの続きです。
ハマカンゾウ(浜萱草)
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。本州(関東以西)・四国・九州に分布
ノカンゾウによく似るが、葉が厚くて光沢があり、常緑である点で異なる
花期は7~10月
↓ 茎に白い丸が見えますが、花茎が落ちた痕です
アカバナ(赤花)
アカバナ科アカバナ属の多年草。北海道〜九州の山野の水湿地に生える
花径は1cmほど。白い棍棒状の花柱が特徴。花期は7~9月
名の由来は、花が赤いからではなく、花後に葉が赤く色づくことから
左側などの棒状のものは実。熟すと縦に4裂し、羽毛が付いた種が出てくる
コガマ(小蒲)の穂綿
ガマ科ガマ属の多年草。日本では、本州、四国、九州に分布
ガマに似て、ガマより小さく、雄花穂と雌花穂が接している
タコノアシ(蛸の足)
タコノアシ科タコノアシ属の多年草。準絶滅危惧 (NT)
本州・四国・九州・奄美大島・東アジアに分布。花期は9月
名前の由来は、花序に多数の花が並び、吸盤の付いたタコの足に見えるから
実が出来始めていた。 こんな花が咲きます
ミズヒキ(水引)
タデ科ミズヒキ属の多年草。日本では北海道~琉球列島に分布。花期は7~11月
花弁はなく、4裂した萼片の上半分が赤、下半分が白(こちら)
花弁が開く前に2本のしべが飛び出してきたところ
ススキ(芒、薄)
イネ科ススキ属の多年草。秋の七草の一つ。別名:尾花。茅、萱とも書く
バックが暗い所を選んでみました
シラヤマギク(白山菊)
キク科シオン属の多年草。北海道〜九州の山地などに普通に見られる
花期は8〜10月。花径は1.8〜2.4cm。沢山咲いていたが、良い花が少ない
マツムシソウ(松虫草)
スイカズラ科マツムシソウ属の越年草。日本固有種(北海道・本州・四国・九州)
名の由来は、松虫の鳴く頃に咲き始めるから。花期は8~10月
ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)
スイカズラ科マツムシソウ属の多年草。日本固有種
関東地方の海岸に分布。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)。花期は7~11月
マツムシソウは越年草だが、ソナレマツムシソウは多年草
ビッチュウフウロ(備中風露)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。日本固有種(中国地方~中部地方)
花期は8~11月。今年も沢山咲いていました
左上や、花の左に、花柱が伸びた実が出来始めている
次回も、屋外で見た花や実などです。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
夕菅
同じ頃同じところを歩いたことがわかるとより楽しみが増します。
ほんの2〜3日しか違わなくても、撮影時刻や光の加減で違って見えたり、見逃したりしていることも判明。
29日はウドの実がとても美しく見えて感動しました。
シラヤマギクはもっと清楚な花かと思っていましたが、大きすぎてがっかり!
フウロソウは大好きで庭にも何種か植えていますが、ビッチュウフウロは初めて見ました。
これからもよろしくお願いします。
nobara
白いのは花茎が落ちた跡ですね~~~@@
赤花、大好きな花です。
八島ヶ原湿原で楽しみにしてましたが探せませんでした。
タコノアシ、そう見えますね。
シラヤマギクは大きくなりますね。
ワァ~@@ ビッチュウフウロですね。
見た事はないですがその縞模様が綺麗です。
なおさん
ビッチュウフウロの血管のような模様も面白いものですね。
eko
アカバナは小さいですが可愛い花ですね。伊吹山に咲きますが、ここ3年程見ていません。
マツムシソウはそろそろ終盤ですね。好きな花の一つです。ソナレマツムシソウとの違いが見た目では判断できません。
ビチュウフウロは花びらの網目模様が可愛いです。
イッシー
どうすればこんなに大きく撮れるんだろう。
カンゾウもまだ咲いているんですね!
無名子
ハマカンゾウ、花弁の中央を走る白い筋が粋ですね (^o^)
アカバナ、雌蕊が面白いので好きな花です。
ススキが銀色に輝くのも、もうすぐですね、
ススキの雄花雌花に挑戦中です (^◇^)
もこ
次は紅葉の季節今年は綺麗な紅葉が見られるかな
楽しみです
長さん
マツムシソウは高原に生えているものと同じですが、ソナレマツムシソウは海岸で生き残るために性質が変化した品種です。つまり、磯に慣れたんですね。
長さん
つくば植物園に本来行きたかった時期に取材されているので、その後、10日間でどのように変化したか見比べることが出来ます。ありがたい記事です。
シラヤマギクは草丈が大きくなりますが、花弁が少ないので貧弱に見えてしまいます。
フウロソウ、お好きなんですか。この仲間は色々ありますよね。
「ウドの実」に訂正しておきましたよ。
長さん
ハマカンゾウは10月まで咲くようです。もっと花色が濃いものも咲いていました。花が終わると茎と花柄の間に離層が出来るみたいです。落葉と同じ原理ですね。
八島ヶ原湿原のレポートに、アカバナが出てきませんでしたね。
タコノアシ、実の色と形が面白いですね。
ビッチュウフウロはご覧になっていませんか。縞模様が赤い血管みたいです。
長さん
ハマカンゾウ、神代植物公園でご覧になりましたか。花色には個体差があるようで、1枚目は明るい色ですが、2枚目は別の場所で咲いていたものです。
タコノアシは神代植物公園でも咲いていましたか。
ビッチュウフウロの赤い斑は繊細ですね。
長さん
ハマカンゾウは海辺の厳しい環境に分布しており、丈夫な草のようで、10月まで咲くそうです。
伊吹山のアカバナ、どうしちゃったんでしょう。
マツムシソウは葉が落ちて終盤ですが、ソナレ・・・の方は元気そうです。花だけでは、見分けが出来ません。
ビッチュウフウロ、網目模様が血管みたいですね。
長さん
リンクしたミズヒキの花のことですか?ピンの良い所だけトリミングしました。
ハマカンゾウは10月まで咲くそうです。
長さん
ハマカンゾウ、2枚目は濃い色の花で、花弁中央のラインがはっきり見えますね。
アカバナの花柱は先の方が膨らんでいて、棍棒状という表現がピッタリだと思います。
ススキの穂はもう少し後の方が風情が出ますよね。雄花雌花に挑戦ですか。動くから難しそう。
長さん
つくば植物園は標高が低いので、紅葉が綺麗になるのは多分11月中旬頃だと思います。
今年は秋も暖かそうなので、紅葉は例年より遅れるかも知れませんね。
すーちん
十五夜が今年は早かったので
ススキの穂が出てませんでした
8日は十三夜ススキの穂
大丈夫ですー^^
長さん
今年の十三夜は10月8日だそうですが、ススキの穂を飾られるのですね。10月の満月は10日の早朝だそうですから、8日の夜ならほぼ満月ですかね。