秋のつくば植物園にて(1) 屋外編(その1) ヤマハギ、ウド、ステビア、ムベ、アラゲナツハゼ、ゴボウ、チコリ、トウガラシ、ワタなど

 9月25日につくば植物園へ行ってきました。予定ではその前の週に行く予定でしたが、雨やら台風やらで延び延びになってしまいました。
 屋外の植物を先に見て、昼食後、温室を見て回りましたので、今回から屋外編を何度かに分けて投稿します。


ヤマハギ(山萩)
マメ科ハギ属の落葉半低木。アジア原産。葉の先端は円形が多い
受付がある教育棟の裏口近くで咲いていたものです
花期は7~10月ですが、既に残り花という感じでした
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 教育棟の裏口は「生命を支える多様性区」で、食用などに用いられる草や木が植えられています。そこで見た花や実などから始めます。


ウド(独活)
ウコギ科タラノキ属の多年草。日本では北海道~九州に分布
実が出来ており、一部で黒くなりつつありました
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ステビア
キク科ステビア属の多年草。パラグアイなどの南アメリカ原産
花期は7~11月。花径は1cmにも満たない。別名:アマハステビア
草丈は50cmから1m前後、茎は白い細毛に覆われている
日本で初めて、人工甘味料として製造販売された。 初見の植物です
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ムベ(郁子)の実
アケビ科ムベ属の常緑つる性木本。日本では関東地方以西に分布
雌雄同株、異花。実はアケビに似るが、開裂しない
天智天皇が献上されたムベを食して「むべなるかな」と言ったそうだ
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アラゲナツハゼ(荒毛夏櫨)の実
ツツジ科スノキ属の落葉小低木。西日本の日本海側に分布
ブルーベリーの近縁種と言われ、実(径7mmほど)は食用になる
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ゴボウ(牛蒡、牛旁、悪実)
キク科ゴボウ属の多年草。平安時代に漢方薬として中国から伝来はsh
縄文時代との説もあり。野菜として利用され始めたのは江戸時代から
播種から2年目の夏に花が咲く(こちら)。葉は以外に大きいです
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チコリ(チコリー)
キク科キクニガナ属の多年草。和名はキクニガナ(菊苦菜)
西洋ではハーブや、もやしのように暗い所で軟白栽培した若い芽を食用とする
花期は6~9月。葉が殆どなくなっても、まだ咲いている
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トウガラシ(唐辛子、蕃椒)
ナス科トウガラシ属の多年草または低木(一年草扱い)。メキシコ原産
実が出来ていましたが、花もまだ咲いていました
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こちらはシシトウ(シシトウガラシ)の花
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 トウガラシの改良品種。江戸時代に日本に入ったトウガラシが次第に甘トウガラシ(スイートペッパー)になったもので、ピーマンと同じ種として扱われている。トウガラシの辛さは気温の高さとの関係があるという。

ワタ(綿)
アオイ科ワタ属の一年草(本来は多年草)
アジア、中南米などの熱帯、亜熱帯地方原産
メキシコでは紀元前5800年の遺跡から綿布片が見つかっているという
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こちらは苞に包まれたつぼみ
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 こちらは、教育棟の横、メタセコイアの並木が始まる辺りにある花壇で見た花などです。

ダンギク(段菊)
シソ科ダンギク属(←クマツヅラ科カリガネソウ属)の多年草
中国、台湾~南九州に分布。別名:カリオプテリス
茎を取り巻くように段々に咲く、花の付き方が面白い
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こちらは淡青紫の品種。  両方とも園芸種らしい
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アルテルナンテラ ‘エンジェルレース’
ヒユ科アルテルナンテラ属の非耐寒性多年草(一年草扱い)
アルテルナンテラは園芸種が多く、これは白い斑入りのカラーリーフ
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 2022年9月25日撮影。

 次回は、池の東を回って奥に進みます。
(つづく)

 都合により、コメント欄を閉じています。

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