Bドームから声を交わすようになった青年がモウセンゴケの花ではないか、と教えてくれたのが冒頭の写真です。花弁の形から検索した所、ヨツマタモウセンゴケがヒットしました。屋上はオーストラリア原産の植物が集められている所なので、これに間違いないでしょう。
ヨツマタモウセンゴケ(四又毛氈苔)
モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草。オーストラリアの東部から
東南部、タスマニア島やニュージーランドに分布する食虫植物。初見です
写真では分りませんが、繊毛が生えた葉の先がヨツマタになるそうです

↑ 左端にサラセニアの花と捕虫袋が写っています ↓ 花径は3cmくらい

クリスマスブッシュ
クノニア科ケラトペタラム属の常緑中高木。オーストラリア原産
現地では11月~1月頃、径1cmほどの白い小さな花が咲き、クリスマスの
頃には萼が大きくなって赤く染まる(日本での開花は初夏)
写真は、花後、花弁が落ち、萼が肥大して赤くなり始めた所


屋上から1階のイベントホールに降りてきました
ユーコミス・アウツムナリス
キジカクシ科ユーコミス属の半耐寒性多年草。南アフリカ・中央アフリカ原産
別名:パイナップルリリー(写真で、名の由来の説明は不要ですね)
和名はホシオモト(星万年青)、花が星のようで、葉がオモトに似る

花は最終盤で、中央に実が出来始めていました

レンブ(蓮霧)の実
フトモモ科フトモモ属の常緑小高木。マレー半島原産
別名:ジャワフトモモ。普通、ピンクの実ですが、これは白実の品種
リンゴと梨を合わせたような味わいで、やや酸味があるとのこと(生食のみ)


こんな花が咲きます
マカダミア・インテグリフォリア
ヤマモガシ科マカダミア属の常緑小高木。オーストラリア東部原産
白い花柱が目立つ、小さな花がたくさん咲きます

実はマカダミアナッツとして有名です。温室では結実率が悪い?

レイシ(茘枝)の実(ライチ)
ムクロジ科レイシ属の常緑高木。1属1種。中国の嶺南地方原産
楊貴妃が大好物の果物だが、保存が利かず、早馬で運ばせたという

タイワンモミジ(台湾紅葉)
ウコギ科ポリシャス属の常緑低木。東南アジアの熱帯雨林に自生
葉に芳香がある。台湾では富貴樹と呼ばれ、縁起の良い木として人気
学名:ポリシャス・フルチコーサ。別名:ホソバアラリア
一枝だけ、葉が黄色くなっていたが、日本のモミとは無関係

イベントホールでは 食虫植物 を集めた展示が行われていました

この中で花が咲いているものを紹介します。交配種もあって、驚きました
ムシトリスミレ(虫取菫) ‘セトス’
タヌキモ科ムシトリスミレ属の多年草
北海道~四国の高山(亜高山帯)に分布
葉の表面が粘液で覆われて粘りがあり、止まった虫を消化吸収する

ピンギキュラ・シクロセクタ
メキシコ産のムシトリスミレ

ムシトリスミレ交配種


2022年8月2日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
river
ムシトリスミレは寒地植物で尾瀬の至仏山で咲いています。赤城の地蔵岳でも咲いていて10年以上定点観察を続けてきました。昔はたくさん咲いていたのですが次第に減少して昨年は見つけることが出来ませんでした。今年は幼苗を3株見つけましたが花はありません。ところで自生のムシトリスミレは花の色は紫で形も違います。
無名子
パイナップルリリー、名前の通りですね、
最近見たばかりの花が登場してニッコリです (^o^)
食虫植物と言うとオドロオドロした印象ですが、
ムシトリスミレの様に可愛いのもあるんですね (∩.∩)
nobara
モウセンゴケは昔、郷里の小学校の裏の土手にいっぱいあって
馴染みのある植物です(^o^)丿
尾瀬ヶ原でも数種類見られたそうです。
勿論、ヨツマタは初めて知りました。
レンブは確か?大阪の咲くやこの花館で
試食した記憶があります。サクサクしてたような?
そんな企画をやってたんですよ!(2008年)
楊貴妃はライチが好きだったのですね。
私はちょっと苦手です。マンゴスチンは好きです(笑)
食虫植物、興味津々です。
ムシトリスミレは可愛いですよね
eko
パイナップルリリーはすっかりお馴染みになりました。公園でも個人の家でもよく育てられています。
レンブは花も実も実際に見たことはありません。一度食べてみたいですね。
マカダミアナッツの実は大好きですが、花は初見です。小さな花がいっぱい咲くんですね。
レイシは楊貴妃の大好物だったとは知っていますが、味はそれほどでもない気がします。好みの差でしょうね。
ムシトリスミレは可愛い花が咲きますね。
イッシー
植物に詳しい方は見るところ違うんだろうな~。。
長さん
モウセンゴケの在来種の花をご覧になりましたか。私は福島の浄土平湿原で1輪だけ見たことがあります。小さい花ですね。
レンブの白実品種はマレーシア原産ですから、台湾では流通していないようですね。
長さん
パイナップルリリーは10年ほど前につくば植物園で初めて見ましたが、街中で見かけるようになったのは45年くらい前からです。.
在来種のムシトリスミレは数を減らしていますか。植物園で見るのは海外産か園芸種ばかりで、在来種の花は見たことが無いです。
なおさん
パイナップルリリーは、武蔵丘陵森林公園でも見たのですが、夢の島のとはちょっと雰囲気が違う気がします。
いろいろな実を楽しむのもまた良いですねえ。
長さん
パイナップルリリー、上手い名前を付けたものです。
ムシトリスミレやモウセンゴケの花は可愛いので、愛好家もいるのだとか。園芸種なども流通しているようですよ。
長さん
モウセンゴケは北半球の高山・寒地に広く分布しています。日本では北海道から九州にかけて自生しているそうですが、私は福島の浄土平湿原で一度だけ見たことがあります。
レンブの実、試食されたことがおありですか。
ライチは冷凍物を食べたような記憶があります。この実はヤマボウシに似ていますね。
ムシトリスミレ、可愛い花が咲きますね。園芸種も出回っているので、自宅で育てている愛好者もいるらしいですよ。
長さん
モウセンゴケは可愛いので、海外種や園芸種がいろいろ流通しているそうです。
パイナップルリリー、4,5年前から街中でも見かけるようになりました。
レンブの実は生食のみだそうなので、日本で食べる機会は少ないでしょうね。
マカダミアナッツ、こんなに花が咲くのに実は1つでした。原産地では沢山生るのでしょうね。
ライチは中華料理店で冷凍物を食べた記憶がありますが、美味しいとは思いませんでしたよ。
長さん
フトモモはカタカナで書かないと、あらぬ想像をしてしまいます。尤も、私はそんな歳ではないですが(笑)。
長さん
在来種のモウセンゴケの花は浄土平湿原で一度見たきりで、植物園で見たものは全て海外産か園芸種でした。イシモシソウも白い5弁花が咲くようですね。
パイナップルリリー、品種が色々あるようで、最近は矮性の園芸種も見かけるようになりました。
すーちん
ライチ美味しいですよね
楊貴妃がこのんだという
この頃見掛けません
長さん
ライチの冷凍物を一度食べたような記憶がありますが、味の記憶がないのです。日本では生食は難しそうですね。
ロシアンブルー
ヨツマタモウセンゴケの花、初めてです。
マカダミアンナッツの花は殆ど見ることがないので驚きました。
ライチは楊貴妃のお好み果実でしたか~、楊貴妃だからできた
んですね。
ジュン
今年はいっぱい花を付けてくれて楽しみました
クリスマスブッシュ
クリスマスの頃にもい1度見たいです
長さん
モウセンゴケの花なんてそこらに咲いていないから、どれも珍しいです。
マカダミアナッツの花を見たのはこれが2回目で、この実やライチの実も木になっているのは、日本では珍しい部類でしょう。楊貴妃はかなりの権力を持っていたのですね。
長さん
パイナップルリリーをご自宅で育てていらっしゃいますか。ある程度、年数が経つと、毎年必ず咲くようになるのですね。
クリスマスブッシュ、南半球ならクリスマスの頃ですが、日本では5~7月に咲きます。