今回は、前記事に続き、正木系統の変化朝顔です。後半の品種は変化が大きくなっています。
説明は、銘、葉の特徴、花の特徴の順です。なお、銘のないものの番号は整理のために私が付けたものです。
東屋前の展示風景(主に、正木系統の変化朝顔)

暑さのせいか、昨年より開花が遅れている印象だった
正木系統・変化朝顔14
青/縮緬/立田/蜻蛉/雨龍葉 ・ 納戸鼠/車咲(注)
(注)車咲は花弁が筒の手前まで切れ込む咲き方

正木系統・変化朝顔15
青/孔雀葉 ・ 紫/台咲(花が平開する咲き方)

正木系統・変化朝顔16
青/縮緬/立田/蜻蛉/雨龍葉 ・ 納戸鼠/車咲

正木系統・変化朝顔17
青/尾長/立田葉 ・ 淡青/切咲

正木系統・変化朝顔18
黄/尾長/立田葉 ・ 紅/筒白/切咲

正木系統・変化朝顔19
青/丸立田/芙蓉葉 ・ 紫/切咲

正木系統・変化朝顔 ‘春月’
青/斑入/千鳥葉 ・ 淡桃/丸咲

正木系統・変化朝顔 ‘磯打波’
青/斑入/千鳥葉 ・ 極淡青/丸咲

正木系統・変化朝顔 ‘司紅’
青/斑入/千鳥葉 ・ 紅/丸咲

正木系統・変化朝顔 ‘白波’
青/斑入/千鳥葉 ・ 白/丸咲

正木系統・変化朝顔 ‘龍田川’
青/斑入/州浜葉 ・ 茶/丸咲

正木系統・変化朝顔20
青/水晶斑入/孔雀葉 ・ 石化 ・ 紫/切咲
石化は帯化とも言いますね

正木系統・変化朝顔21
青/斑入/蜻蛉葉/枝垂 ・ 紅紫/覆輪/丸咲
朝顔の茎は上に伸びますが、これは上に伸びません

正木系統・変化朝顔22
青/水晶斑入/渦葉 ・ 木立 ・ 濃紅/筒白/丸咲
つるが伸びませんが、花が咲き、種も採れます

正木系統・変化朝顔23
青/蝙蝠南天葉 ・ 木立 ・ 藤/筒咲

正木系統・変化朝顔24
青/乱菊葉 ・ 木立 ・ 青/切咲/孔雀/八重

次回は、変化朝顔以外の花や実を投稿します。
(つづく)
この記事へのコメント
river
無名子
変化朝顔、ますます不思議な花の登場ですね (^o^)
花も面白いけど,葉っぱも変化が凄く面白いですね。
変化朝顔16、雄蕊が長いですね、
雄蕊の長いヒルガオ科の花、珍しいですよね。
信徳
人気でした。
2,3の店はその色しかなかったように覚えています。
アサガオの色も流行が有るのかな?
イッシー
ここで紹介されてるから変化朝顔ってわかるけど、
単独で見たら、何の花かわからないようなのもありますね。
長さん
トランスポゾンが突然変異を誘発してアサガオの千変万化を生んだことは、仰る通り、1990年代からの分子遺伝学によって分ってきたことです。更に、2016年にはアサガオのゲノムの98%もが解読されたそうで、科学者にとって、アサガオは実験植物としての魅力が増しているそうです。
長さん
後半の変化アサガオは、その変化が大きくなっています。これらは種が出来ますが、種が出来ないものはもっと変化に富んだものが出てきます。
変化朝顔16は雄しべが長いですね。ちょっと分かり難いですが、変化朝顔14も雄しべが長いです。同じ車咲なので、その咲き方と関係があるのかも知れません。
長さん
下谷の朝顔市に行かれましたか。流行があるのかどうか分りませんが、茶色の花が珍しいので人気があるのでしょうね。朝顔市は、残念ながら、コロナで3年続けて中止になってしまいました。
長さん
変化朝顔20以降は、正木系統でも変化が大きいもので、これでも朝顔なの?と驚かれるでしょうね。
nobara
石化とも呼びますね。
もともと。孔雀葉なんですね。
どこもかしこも変化していますね。
蔓が上に伸びずに枝垂れる?
普通のも添えるものがないと上に行くのは厳しいですね。
もしくは寄りかかれる植物があるといいんでしょうね。
木立ちなんてのもあるんですね@@
長さん
石化朝顔、正木系統だそうですから、種を蒔いても石化するのでしょう。多分、孔雀葉は石化する前からでしょう。
枝垂れはいったん上へ向かったあと、下へ下へと伸びて行き、花も葉も下向きにつきます。これは巻き付けるようなものがあっても上には伸びません。
木立は蔓を伸ばす性質を失ってしまいました。
eko
すーちん
アサガオ
といえばツル
ツルが無いのもあるんですねー
長さん
ここでは同じ品種(同じ変化)のものを、種を取るために、何鉢も育てているようですが、その中から選別して展示しているようです。
今後の記事ではもっと変った花が登場しますよ。
つるが上に伸びなかったり、つるにならなかったり、というのはいわゆるアサガオらしくないですよね。
長さん
花や葉の変化だけでなく、つるにも異常(変化)が出てくるのですから、アサガオは遺伝子が変化しやすい植物だと言えますね。
なおさん
マニアも千差万別でまっとうなものに飽き足らなくなってくると、なかなかないもの、珍奇なものにハマるひとも少なからず居るようですねえ。
古典園芸植物もそれぞれ個性があるものですねえ。
長さん
変化朝顔は大正期になると次第に大輪朝顔の方に流行りが移ってしまい、終戦後は僅か数名になってしまったそうです。今でも変化朝顔の種類が多く保存されているのは、この数名の愛好家と研究者のお陰だそうですよ。