今回はシリーズ最終回で、熱帯資源植物温室の周囲と中、そして、中央広場の水生植物を取り上げました。
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)
シソ科ハマゴウ属の耐寒性落葉中木。原産は南ヨーロッパから中央アジア
花期は7~9月。 別名:チェストツリー、チェストベリー、バイテックス
背後は熱帯資源植物温室です
クニフォフィア・リネアリフォリア
ツルボラン科ジャグマユリ属(←トリトマ属)の多年草。南アフリカ原産
和名はシャグマユリ(赤熊百合)。別名: トーチリリー、オオトリトマ
花期は4~8月。花色はオレンジの他に、赤、ピンク、黄色がある
↑ 熱帯資源植物温室の窓は全て開放されていた
ゲンペイコギク(源平小菊)
キク科ムカシヨモギ属の植物の多年草。原産はアメリカ~メキシコ
別名:ペラペラヨメナ、ペラペラヒメジョオン、メキシコヒナギクなど
花径は2cmほど。花色は白から赤へ変化する(源平小菊の名の由来)
一瞬風が来て、枯葉がかかってしまった(まー、いいか)
カリカルパ・アクミナータ
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。原産は中国~インド
樹高は6mにもなる。葉の長さは15cmほど。花期は6~8月
花後、3mmほどの果実を付け、黒紫色に熟す。 花は初めて見た
研修展示館の3階で持参のランチを食べた後、妻が歯を磨いている間に、熱帯資源植物温室をちょっと見て回りました。
カロミア・テッテンシス
シソ科カロミア属の常緑低木(クマツヅラ科ホルムショルディア属から変更)
熱帯アメリカ原産。旧名:ホルムショルディア・テッテンシス
別名:パープル・チャイニーズハット
↓ 花は青紫色で、先端が5裂した筒花。花後、ピンクの萼が残る
アマゾンユリ(アマゾンリリー)
ヒガンバナ科アマゾンユリ属の多年草(球根植物)
原産はアンデス山地(コロンビア~ペルー)。花径6~8cm
別名:ギボウシスイセン(擬宝珠水仙)。花は良い香りがする
ユーコミス・アウツムナリス(パイナップルリリー)
キジカクシ科ユーコミス属の半耐寒性多年草。南アフリカ・中央アフリカ原産
和名はホシオモト(星万年青)、花が星のようで、葉がオモトに似る
花期は7~10月。花序は15~40cmになる。最上部の花は痛み始めていた
ここからは、中央広場の水生植物です。
ミズカンナ(水カンナ)
クズウコン科ミズカンナ属の多年草。原産は北米や熱帯アフリカ
カンナのような大きな葉を持つ。別名:ウォーターカンナ
巻き貝みたいなつぼみから赤紫色の花が咲く。花期は7~10月
ヒツジグサ(未草)
スイレン科スイレン属の多年草(水生植物)
日本・ヨーロッパ・東アジア・インドに分布。花径3~7cm
名の由来は、未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから
(実際は朝から夕方まで花を咲かせる)。花期は6~9月。花径3~7cm
別名:カッパグサ、カメバス、コレンゲ等なと多数
タイリンオモダカ (大輪面高、大輪沢瀉)
オモダカ科オモダカ属の多年草、原産は南アメリカ
花期は6~12月。花径5~6cm(在来種のオモダカは2~2.5cm)
雌雄異花で、これは雄花
(つくば植物園シリーズ終了)
この記事へのコメント
信徳
イッシー
ご夫婦でランチ。微笑ましい光景ですね。
研修展示館は水生植物のところですか。
river
もこ
グランドマザー
カロミアの花和紙の折り紙で作られた花のようですね
ミズカンナ花は、日本で咲くカンナと違うようですが
葉はカンナと同じですね 暑いくにで咲く花なのに花の大きさは小さいんですね~珍しい花を見せていただきました
eko
パープルチャイニーズハットやアマゾンリリーは植物園でないと見られませんね。
ミズカンナの葉はカンナと同じですが、花が小さいですね。
ヒツジグサが素敵です。
タイリンオモダカは初見です、オモダカの花の倍の大きさなんですね。
無名子
知っている花も見受けられるけど、殆どが未見です。
やっぱり植物園、興味深いです。
何故か群馬、本格的な植物園と水族館が無いんです。
出来れば植物園、作って欲しいです (^o^)
nobara
ゲンペイコギク、我が家のは階段の隅から出現(ド根性?)
たくさんは増えないけれど消滅する事もなく咲き続けています。
カリカルパ・アクミナータは白花なんですね。
パープル・チャイニーズハット、上品なお花ですネ
アマゾンユリ、可愛いですね。
ミズカンナ、不思議な咲き様です。
ほんとー カワニナみたいですね。
タイリンオモダカ、可愛いです。
ヤマシャクヤクのお花みた~い(^o^)丿
長さん
地球温暖化が加速すると、温室に冷房が必要な時代になりそうですね。
ミズカンナがお近くで見られますか。原産は北米や熱帯アフリカですから、誰が持ち込んだのでしょうね。
長さん
トリトマ、もっと花穂が長くなるのですが、ここのは小振りでした。
研修展示館の2階と3階には休憩スペースがあって、冷房も効いていますから。
長さん
ヒツジグサ、尾瀬ヶ原に多いそうですね。夏に言ったことがないので、どんな状況下は知りませんでした。朝からと言うのは、多分、午前中の早い時間からと言った意味なんでしょうね。
長さん
カロミア・テッテンシスは筒状の先端に紫の花がさきます。萼が円形なので、帽子に例えたんですね。
長さん
カロミアの花、折り紙で再現しようとすると紫色の部分がかなり難しそう。
ミズカンナはクズウコン科ミズカンナ属の多年草、カンナはカンナ科カンナ属で全く別物です。葉の形が似ている水生植物なので、和名をミズカンナとしたのでしょう。
長さん
茨城も暑いですが、緯度が高い分、開花が遅れたのでしょうね。
パープルチャイニーズハットやアマゾンリリーは温室でないと冬越し出来ないので、色部燕手ということになりますね。
ミズカンナとカンナは全く別の種類の植物で、葉が似ているに過ぎません。
タイリンオモダカ、日本ではまだ珍しい植物です。
長さん
群馬県の植物園というと、ぐんまフラワーパーク、碓氷川熱帯植物園、高崎市染料植物園、小平湿性植物園、あずま水生植物園、それにバラ園が2個所あります。水族館は桐生が岡公園と道の駅みなかみ水紀行館があるようですが・・・。
長さん
セイヨウニンジンボク、ここは緯度が高い分、おそざきなのではないかと・・・。
ゲンペイコギク、いかにも強そうな植物ですよね。
カリカルパ・アクミナータは白花以外はないそうです。
パープルチャイニーズハット、筒の先にちょこんと花が咲いて、ちょっと面白い。
アマゾンリリー、今回はちょっと奥まった所で咲いていたので、香りが感じられませんでした。
ミズカンナという名前から、良く見るカンナと同属と思われますが、全く違う植物なんです。
タイリンオモダカは丁度ヤマシ位の大きさの花です。花弁の付け根の赤が特徴的です。
yasuhiko
咲いてますね。先日訪れた神代植物公園では、
もうほとんど終わりかけてました。
パイナップルリリーは、皆さんのブログで
教えてもらって、その姿に驚いた花なんですけど、
秋まで長く花だったんですね。
なおさん
トリトマともども武蔵丘陵森林公園のボーダー花壇でも見られます。トリトマはけっこう秋遅くまでさいているのもありますね。
ミズカンナは大きい葉が目立ちますが、丈の割に花は小さめですよね。
すーちん
セイヨウニンジンボク
面白い名前ですよね
チョッと似合わないかも^^
長さん
我が家の近くのセイヨウニンジンボクは花が終わりましたが、ここではまだ咲いていました。
パイナップルリリー、そう言われればパイナップルの実に似ていますよね。温室なのでまだ咲いていたのでしょうが、そろそろ終りの姿でした。
長さん
ここのセイヨウニンジンボクは遅咲きなのか、まだ花がさいていました。
トリトマは花穂が小さかったですが、大きなものがたくさん植えられているとインパクトが強いですね。
皆さん、カンナとつく植物だからカンナの花と比べてしまいますが、全く種類が違う植物なので、花も全く違います。
長さん
ニンジンボクは中国原産で、葉が人参に似て、草ではなく木本だからと言うのが名の由来ですが、葉はニンジンとは似ていません。セイヨウニンジンボクはヨーロッパ原産だからと言うことでしょうが、和名は時々いい加減なものがありますね。
ミキ
それともう閉鎖されたアンジェの池にたくさん咲いてました。
何となく全体の姿と、赤紫色の花が面白くて
好きな花でした。
久し振りに見せていただいて嬉しかったです。(^^♪
ろこ
暑い季節に咲くお花なんですね。
なのに咲いている姿も色も涼し気ですね。
長さん
京王アンジェの池にもミズカンナが沢山咲いていましたか。閉鎖されてしまって残念ですね。
長さん
セイヨウニンジンボクの花期は7月から9月です。この色の他に、ピンクや白もありますよ。