22年夏のつくば植物園にて(5) ヤマハギ、マルバハギ、マツムシソウ、ミソハギ、エゾミソハギ、ハマゴウ、ハンゲショウなど & ハツユキソウ

 8月10日、つくば植物園に行ってきました。
 地植えのレンゲショウマの写真を撮った後、植物園の西側にある遊歩道を歩いて、温室の方向に戻りました。


ヤマハギ(山萩)
マメ科ハギ属の落葉半低木。アジア原産。葉の先端は円形が多い
葉より花序が長い。旗弁は幅が狭く、倒卵形。竜骨弁が長く前に
突き出す。また、萼歯が萼筒より短い。花期は7~10月。花径は1cm
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マルバハギ(丸葉萩)
マメ科ハギ属の多年草(半低木)。本州から九州、朝鮮・中国に分布
花期は7~9月。花序が長く伸びず、葉と同じ長さ以下になるのが特徴
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マツムシソウ(松虫草)
スイカズラ科マツムシソウ属の越年草。日本固有種(北海道・本州・四国・九州)
名の由来は、松虫の鳴く頃に咲き始めるから
(丸い実が巡礼の持つ鉦「松虫」ににるとの説も)
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ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)
スイカズラ科マツムシソウ属の多年草。日本固有種(本州の海岸)
関東地方の海岸に分布。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)。花期は7~11月
マツムシソウは越年草だが、これは多年草。草丈が低く、葉の質が厚い
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花だけではマツムシソウと見分けが出来ない
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ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科ミソハギ属の多年草。日本~朝鮮半島に分布
別名:ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)など
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エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
ミソハギ科ミソハギ属の多年草。蝦夷とつくが、九州以北の各地に分布
ミソハギとの相違点は、分枝する、萼の付属体が直立する、葉や
花序に短毛、葉の基部は茎を抱く、葉が波打ちやすい、など
世界の侵略的外来種ワースト100選定種の一つに指定されている
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ハマゴウ(浜栲、浜香、蔓荊)
シソ科ハマゴウ属の落葉小低木。日本では、本州~琉球の海岸に分布
花期は7~9月。花径:1.5cm。別名:ハマハイ、ハマボウ
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ハンゲショウ(半夏生、半化粧)
ドクダミ科ハンゲショウ属の落葉性多年草
葉にかなり緑が戻ってきて、実が出来始めていた
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タマアジサイ(玉紫陽花)
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。東北地方南部~岐阜県に分布
名の由来は、つぼみが球形であることから
まだつぼみ(山地では8~9月に咲くが、平地では6月から咲き始める)
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 2022年8月10日撮影。

(つづく)


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 8月14日、台風襲来で延期になっていた次男の墓参りに行ってきました。
 墓地の一角でハツユキソウが咲いていたので、撮ってきました。今年は初めて見たので・・・。

ハツユキソウ(初雪草)
トウダイグサ科トウダイグサ属の非耐寒性一年草。北アメリカ原産
和名は葉が白く縁取られた姿を雪をかぶった様子に例えたもの
茎や葉から出る白い乳液には毒性があるので注意を要する
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雌花一個に雄花数個が集合して、総苞に包まれた杯状花序となる
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 2022年8月14日撮影(スマホ)。


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