今回は、エゾと名の付く植物が3種類の他、郊外や街中でも見られる花が含まれています。
ノカンゾウ(野萱草)
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。日本では本州以南の原野などに分布
ヤブカンゾウより小型。花期は7~8月。花径は7cm


背後の花は、ゲラニウム・マデレンセ ‘ガーンジー ホワイト’と思われる

ユウスゲ(夕菅)
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。花期は7~8月。別名:キスゲ(黄菅)
日本各地の山地帯の草原や林縁などのやや乾いたところに生える
夕方開花し、翌日の午前中に萎む(撮影は11:47)


エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
ミソハギ科ミソハギ属の多年草。蝦夷とつくが、九州以北の各地に分布
ミソハギとの相違点は、「分枝する、萼の付属体が直立する、葉や
花序に短毛がある、葉の基部は茎を抱く、葉が波打ちやすい」など
世界の侵略的外来種ワースト100選定種の一つに指定されている
花期は7〜8月。花径3~4cm


エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草。花期は6~9月。花径は4~5cm
北海道、本州の中部以北に分布


エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年草。北海道~本州近畿以北の山地に分布
ホソバエゾリンドウの変種。切り花のリンドウは本種の園芸種が多い
花期は9〜10月。花冠の長さは4〜5cm

イワギボウシ(岩擬宝珠)
キジカクシ科ギボウシ属の多年草。日本固有種。東北南部、関東、東海に分布
山地の谷沿いの湿った岩場や川のふちなどに着生する
花期は8~9月。花の長さは4cm


タチギボウシ(立擬宝珠)
キジカクシ科ギボウシ属の多年草。花期は7~8月。花径は3~4cm
北海道、中部地方以北の本州の亜高山帯下部の湿原、湿地に生える

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草。紀伊半島、四国、九州に自生
残念ながら、つぼみが膨らみ始めた所。こんな花が咲きます

ゴマナ(胡麻菜)
キク科シオン属の多年草。本州、四国、九州に分布する日本固有種
エゾゴマナの変種とされる。山地の草原などに自生する
花期は8~9月。花径1.5cm。葉の形がゴマの葉に似るという


コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜)
キク科コウゾリナ属の越年性一年草。北海道から九州の山野に生える
花期は5~10月。花径2~2.5cm。茎や葉の剛毛の感触を剃刀に例えた


(つづく)
この記事へのコメント
nobara
八島ヶ原湿原にもその色のが多かったです。
広場の下の辺りに。
ユウスゲ、雰囲気の良いお花ですね~
阿蘇の原にユウスゲ見たさに夕方を目指して
出かけた事もあります。若かったな~(^o^)丿
イワギボウシ、花着きがいいですね。
キレンゲショウマ。も少し掛かりますね。
レンゲショウマの咲く頃に見られましたよね。
コウゾリナ高原性のタカネコウゾリナではないんですね。
無名子
ノカンゾウ、今年も見つけらません。
群馬では絶滅危惧種、なかなか厳しいです。
イワギボウシ、いつも榛名神社の岩場に張り付いて咲いているのを見るのですが、榛名湖のユウスゲも、見に行く予定が立てられずに居ます。今年も諦めかな (^_^;
コウゾリナ、近くの公園の外にも咲くんですが、
撮りに行ったら草刈りの直後、跡形も無しです。
草刈り、天敵です (^◇^)
信徳
山ではリンドウの蕾も出ていません。家のキレンゲショウマは蕾が出ているのですが黄色い色も見えません。開花時期の調整にも色々工夫しているのでしょう。
なおさん
ユウスゲは今はありませんが種子を頂いて咲かせたことがあります。ほのかな香りもあり、やさしげな風情が良いですよねえ。国営武蔵丘陵森林公園のボーダー花壇にもあるのですが、公園は閉園時間が早いのでつぼみは見られるのですが、満開の状態を見られないのがザンネンです。
もうエゾリンドウが咲いているのですか。以前尾瀬で霜の降りた朝、草紅葉のなかで咲いているのを見たことがあります。季節感は大事ですよねえ。
心
ノカンゾウ、一重の鮮やかな花を咲かせてますね。
ユウスゲ、美しい清楚な花です。
夕方に咲き始め、翌日の午前中には萎んでしまうようですね。
綺麗な花が お昼に咲いてましたね。
以前、お昼近くにユウスゲの黄色い花に出会ったことが有ります。
高山植物館で、貴重な花々をご覧になりましたね。
長さん
こんなに色が濃いとヘメロカリス?と思ってしまいますが、名札が出ていました。八島ヶ原湿原も色が濃いものが多いですか。
ユウスゲはまだ花弁が開いていて、良かったです。
阿蘇ではさぞ沢山咲いていたことでしょう。
イワギボウシは花付きが良すぎませんか?
レンゲショウマとキレンゲショウマ、私の見た範囲では、キレンゲショウマの方が若干遅く咲くように感じました。
このコウゾリナは普通に見るものと同じですね。
長さん
ノカンゾウ、見つかりませんか。こちらでも野生のものはなかなか見つけられません。
榛名三位行く予定が立ちませんか。残念ですね。
コウゾリナは普通の野原でも見ることがありますが、今回は残念でしたね。
長さん
ここは温室で開花コントロールしたものですから、屋外で咲く花と開花時期は比較できないです。普通、キレンゲショウマはレンゲショウマより遅く咲きますよね。
長さん
我々が目にするのはノカンゾウ?と思ってもヘメロカリスのことが多いですが、ここのは色が濃くても本物ですよね。
ユウスゲ、まだ1輪、開花していてくれて良かったです。
エゾリンドウも開花コントロールで咲かせたものでしょうね。
長さん
ノカンゾウはこうした機会でないとなかなかお目にかかれません。
ユウスゲはラッキーにも、1輪だけ咲き残っていてくれました。
ここは狭いですが、品種数は膨大です。まだまだ終わりません。
eko
ユウスゲは優しい花色で素敵です。
イワギボウシ、タチギボウシは花色がピンクなんですね。初めて見ました。
キレンゲショウマは蕾が膨らんでそろそろ咲きますね。
高山植物館は色々な花が見られて良いですね。
すーちん
コウゾりナ、ブタナ等
黄色の小花
花期が長いし
結構楽しめます^^
長さん
タチギボウシも色が後方でしょう。白花品種もあるそうです。
長さん
コウゾリナやブタナは山に登らずとも見る事が出来ますよね。
コスモス
どれも私が好きな花ばかりで、こんな所に行ったら
時間があっという間に過ぎてしまいそうです。
長さん
花好きには堪らない植物園です。展示されている品種数が多いので、爾付いたら、1時間半も写真を撮りまくっていました。