前回までは優秀作品コーナーに展示された作品でしたが、今回は平台に展示されたリボン賞の作品を紹介します。
エリア・コンバラリオイデス
Eria convallarioides
加藤かほるさん ブルーリボン(部門第一席)
インドネシアに分布する、夏咲きの原種。デンドロビューム近縁属

花径は1.3cm程度

エピデンドラム・オエレステデイ
Epidendrum oerstedii
島田文江さん レッドリボン(部門第二席)
コスタリカとパナマの標高800〜1150mの落葉樹林帯に分布する着生種
花径は7.5cm

カトレア・ルカシアナ
Cattleya lucasiana
稲葉茂子さん レッドリボン(部門第二席)
ブラジル原産で、岩場などに着生する小型原種。旧レリア属
寒さには非常に強く、霜に当てなければ戸外でも冬越し出来る

エンシクリア・リー・ワード
Encyclia (旧Epi.) Lee Ward (E. adenocaula × E. tampensis)
鈴木敏克さん レッドリボン(部門第二席)

ファレノプシス・マイクロ
Phalaenopsis micro
橋本明美さん レッドリボン(部門第二席)
この様な学名の原種はネットに存在しない

アスコセントラムの一種
Ascocentrum
山田達郎さん レッドリボン(部門第二席)
アスコセントラム属はネパール~インドシナ半島に分布する着生種

ファレノプシス・ルデマニアナ
Phalaenopsis lueddemanniana
ファレノプシス・ルデマニアナ
南村昌義さん レッドリボン(部門第二席)
フィリピン原産の星形胡蝶蘭。花弁にドットないしは縞状の赤が入る
花茎を伸ばしながら何年も咲く

カトレア・ガスケリアナ
Cattleya gaskelliana
南村昌義さん ホワイトりポン(部門第三席)
ベネズエラやコロンビアに自生する単葉系のカトレア

エピデンドラム・マネガレンセ
Epidendrum manegalense
岩渕正伊さん ホワイトりポン(部門第三席)
この品種名ではネットでヒットせず、珍しい品種のようです


エンシクリア・ランディー
Encyclia randii
倉持見永子さん ホワイトりポン(部門第三席)

エピデンドラム・マルモラータム ‘エキゾティカ’
Epidendrum marmoratum 'Exotica'
広澤良子さん ホワイトりポン(部門第三席)
メキシコの太平洋側、標高1500〜1700mに分布する着生種
花径は3cm位で、唇弁の白い部分が膨らんでいるのが面白い

バンダ・パチャラ・デライト
Vanda Pachara Delight (V. Karulea × V. Gordon Dillon)
広澤良子さん ホワイトりポン(部門第三席)
花径8~10cmの大輪。年に数回咲くことがあるという

ファレノプシス・ジャポニカ
Phalaenopsis japonica
吉田浩爾さん ホワイトりポン(部門第三席)
和名はナゴラン(名護蘭)。日本に自生する唯一
かつ世界最北限に自生するコチョウラン(福井県や隠岐島が北限)

(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
アスコセントラムの類は、フウランと交配されたものもあり、プチブーケなどという品種も出来ているようですね。
イッシー
下から3番目の茶色っぽい花は下がボンと膨らんでいるのが
おもしろいですね。
eko
アスコセントラムの一種は艶やかなピンク色の花付きが見事ですね。
ファレノプシス・ジャポニカは白地に赤い縞柄とドット柄の可愛い花ですね。
無名子
私が見て、直ぐに分るのは
バンダ・パチャラ・デライくらいです (^_^;
どれも、色々な変化があって面白いと思うけど、
色と形? から ファレノプシス・マイクロに気が引かれます。
中心部の白の影響で輝いて見えます (^o^)
river
ファレノプシス・マイクロは品種名ではなくミニコチョウランよりさらに小さいマイクロコチョウランを言うのではないでしょうか?
名護蘭は昔、亡き父が風蘭と共に栽培していました。
信徳
着生し易い形状になっているのでしょう。勿論葉も花と同様にスマートで軽くて着生しやすいとか?そんな事無いかな。
長さん
エリア・コンバラリオイデスは、キチジョウソウと同じように、葉の間から長い花穂が伸びます。キチジョウソウと違うのはそれが垂れている所ですね。
アスコセントラムはフウランと近縁なので、交配はし易いようです。
長さん
唇弁が縦に細く波うっているなんて、これまでランを色々見てきましたが、初めてですよ。面白いですねー。
長さん
エリア・コンバラリオイデス、キチジョウソウとの根本的な違いは、花穂が立ち上がっているか垂れているかです。
出展されたアスコセントラムはピンクの花ですが、この属はオレンジの花が多いです。
ファレノプシス・ジャポニカという学名でナゴランだと分る人はかなり通の方ですよ。
長さん
青紫のバンダはこの属の中では代表的な品種ですね。
ファレノプシス・マイクロはネット情報が皆無で、謎の品種です。愛好家でも正しい学名をご存じではない場合があるので、要調査ですよね。
長さん
夏のラン展は冬のラン展より、初めて見る品種に出会う確率が高いです。やはり、咲く時期の問題もありますからね。
ファレノプシス・マイクロですが、我が家にもミニ胡蝶蘭が咲いているので、それと比較しても、同じか少し大きい花です。なので、マイクロサイズというのはちょっと疑問だと思っています。
夏のラン展は、ナゴランのように夏に咲く花に出会えるのも魅力の一つです。フウランも夏の花で、どちらも香りがありますね。
長さん
着生ランは地生ランより品種が多いですが、ラン展に出展されているのは大方が鉢植えです。勿論、ヘゴ板などに着生させて出展される方もおられます。ヘゴ板に着生させる方が手間がかかりますね。
nobara
こんな感じのランは珍しいですね。
キチジョウソウみたいな雰囲気?
エピデンドラム???
随分、印象が違いますね。
バンダ・パチャラ・デライト
これは目を惹きましたでしょうね。
色と言い、形と言い、数といい
大作ですね~
すーちん
エビデン・ドラムですか
ランの様に見えませんが
矢張りラン優雅さありますね
ロシアンブルー
どのラン見ても花の形、姿、色等同じものはないですね。
ファレノプシス・マイクロは中心部が白で、光が当たった
ように浮きでて輝いて見えます。
名護蘭も可愛い感じがします。
長さん
エリア・コンバラリオイデスはデンドロビウムの近縁種ですが、同じく、近縁種のデンドロキラムはこの様に葉の間から長い花茎が出て、多くの花を下垂させて咲きます。キチジョウソウは花茎が直立する点が違いますね。
エピデンドラムというと、長い花茎の先にオレンジなどの花が咲く品種が有名ですが、原産地が異なると、こんな花も咲くわけです。
バンダはこの様な網目模様の大輪が咲くのが特徴ですね。花色は青~赤紫ですが、中にはオレンジなどもありますよ。
長さん
エピデンドラム・マルモラータム、唇弁がとても変っていますね。時々こんな変わり種に出会えるのもラン展のみ両区です。
長さん
ランは品種が膨大なことに加え、同じ品種でもその子孫は同じ花が咲くとは限らないとう面白い世界なんです。
ファレノプシス・マイクロの中心部は四録見えますが、実際は淡いクリーム色です。
ナゴランは和蘭の分類ですが、そうしたものが出展されるのも夏のラン展の良い所でしょう。
ジュン
いろいろ拝見出来て楽しませていただいています
エピデンドラム・マルモラータム ‘エキゾティカ
これが気になりました
長さん
ランは品種が多いですから、行く度に初めて見る品種に出会えます。この多彩さがラン好きになった理由の一つなんですよ。エピデンドラム・マルモラータムも初めて見た品種で、唇弁の脹らみに特徴がありますね。