フタバチャルメルソウ(双葉哨吶草)
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草。北米東部原産
草丈は20~50cmになる。4~6月頃、雪の結晶のような花が咲く


サカサチャルメルソウ(逆さ哨吶草)
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草。北米西部原産
花序の上から下に順次開花する
情報不足で、何故「逆さ」なのか不明だが、咲き方の順序からか?


ツクシカイドウ(筑紫海棠)
バラ科リンゴ属の落葉中木。中国原産。別名:コホクカイドウ(湖北海棠)
日本では、熊本・大分に分布していたが、現在は野生絶滅
花は白い5弁花で、ズミに似ているそうだ(カイドウは赤い花)

実は径1cm程度。熟すと赤くなる

オオヤマレンゲ(大山蓮華)
モクレン科モクレン属の落葉低木。本州関東以南から九州(一部の県で
絶滅危惧種に指定されている)、および、中国東南部に分布
花期は5~7月、花径は5~8cm


コゴメカラマツ(小米唐松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。環境省:絶滅危惧II類(VU)
四国(徳島、高知)、九州(宮崎)の山地の岩上に稀に分布
カラマツソウの仲間で、草丈が低い(20~30cm)

花は白(こちら)。写真は緑色なので、つぼみの状態

ミヤマトベラ(深山とべら)
マメ科ミヤマトベラ属の常緑低木。本州(関東地方以西の太平洋側、兵庫、
山口)~九州に自生。個体数が少なく、絶滅危惧種に指定されている地域
が多いという希少種。国外では朝鮮、中国に自生

花期は6~7月。写真はつぼみのようだ。花の写真はこちらを参照

アポイツメクサ(あぽい爪草)
ナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草。カトウハコベ(加藤繁縷)の変種
アポイ岳の8合目から上部岩礫地にのみ分布する希少種。日本固有種


ミヤオソウ(漢字表記不明)
メギ科ミヤオソウ属の多年草。台湾、中国に分布
ポドフィルムの仲間。別名:六角蓮、八角蓮、山荷葉
大きな葉の下に垂れ下がっているのはつぼみ。白~赤茶色の花が咲く

(シリーズ終了)
この記事へのコメント
秋月夕香
オオヤマレンゲはぞんじていますが、その他は皆不思議なお花、というか今までに見た事もないお花です。
フタバチャルメルソウは一番<こういう形態のお花もあっるのか>という感じですね。
見れば見るほど花びら?と思う形です。
信徳
一度コシノチャルメルソウを育成したのですが4年で絶えてしまいました。ハッカクレンは今年おばさんに貰ったので来年の開花が楽しみです。
なおさん
オオヤマレンゲは武蔵丘陵森林公園の花木見本園で以前見たことがありますが、ここ何年かは見ていません。新宿御苑のウケザキオオヤマレンゲもしばらくご無沙汰していますね。
eko
絶滅危惧植物が見られるつくば植物園は貴重ですね。
フタバチャルメルソウの雪の結晶のような花がほんとうに美しいです。
アポイツメクサはナデシコ科なのにツメクサとは不思議な命名ですね。ハコベの変種には納得です。可憐な花ですね。
葉の下に垂れ下がって咲くミヤオソウ、面白いですね。
river
無名子
オオヤマレンゲの様に名前を知ってる花もあるけれど、
どれも初めて見ます。
さすが絶滅危惧種、そう簡単には見ることが出来ませんよね。
絶滅する前に、植物園などで
もっと一杯保護育成して欲しいです。
長さん
オオヤマレンゲ、ご存じですか。ウケザキオオヤマレンゲなら見ることがありますが、オオヤマレンゲを屋外で見たことはありません。
フタバチャルメルソウ、雪の結晶みたいで、面白い形の花でしょう?
長さん
チャルメルソウは何種類もありますが、どれも変った花が咲きますね。コシノチャルメルソウは雪国植物園で見たことがありますよ。寒さに強そうですが、4年で絶えましたか。
ハッカクレン、赤褐色の花ですね。
長さん
この植物園にはチャルメルソウの仲間が何種類も育成されているのですが、今回は2種類だけの展示でした。
オオヤマレンゲはありそうな木なのですが、私は屋外で見たのはウケザキオオヤマレンゲだけです。
長さん
見たことがない花に出会えるのが植物園の楽しい所ですね。ですから、この温室は必ず立ち寄るようにしています。
ツメクサは、細長く先が尖った葉の形が、鳥の爪に似ていることから、というのが名の由来です。アカツメクサの場合は「詰草」ですね。
ミヤオソウは赤褐色の花が咲きます。
長さん
オオヤマレンゲは植物園にありそうでないのですよ。渡しは屋外で見たことはありません。
お宅ではオオバオオヤマレンゲが沢山咲きますか。それは楽しみですね。
長さん
この植物園は絶滅危惧植物の収集・保全・育成に力を入れています。この温室はその圃場の一部ですが、その時期に開花しているものが展示されています。初見の花に出会う確率が高いので、毎回必ず立ち寄ります。
イッシー
ここに行くといろんな発見があって楽しいですね~。
長さん
チャルメルソウの名の由来は、「果実が熟して上向きに開いたようすが、中国のラッパに似た楽器であるチャルメラに似ていることによる」のだそうですが、その実を見たことはありません。
オオヤマレンゲの名は知っているのですが、屋外に植えられてるのを見たことがないのです。
nobara
福岡の白糸の滝際でよく見ていました。
これとっても愛らしいですね。不思議な姿です。
オオヤマレンゲ、大好きです。
言葉で表せない程の愛らしさです。
どこかで見てみたいです(^o^)丿
Yoshi
ジュン
どんどんなくなっていくのでしょうかね
温室での保存がずっと出来るといいです
小さいお花が多い気がしました
すーちん
フタバ・チャルメルソウですか
ヒューヶラに
似てますねー
長さん
チャルメルソウは面白い花が咲きますね。ここ以外では、雪国植物園でコシノチャルメルソウを見ただけですが・・・。
オオヤマレンゲは中々見つかりませんよね、ウケザキオオヤマレンゲなら何度も見ましたが。
長さん
植物園は珍しい植物が展示されているので、良く通っています。歳だから、名前は覚えるそばから忘れます。最近は「Googleレンズ」のお世話になることが多いです。
長さん
この植物園は、絶滅危惧植物の収集・保全・育成も目的の一つになっています。ここで増やした品種を全国の植物園に配布したり、現地に返すような取り組みも行われています。
長さん
チャルメルソウの仲間は花茎を真っ直ぐ上に伸ばして花を付けますから、そんな所はヒューケラに似ていますね。葉の形も似ているような。
ロシアンブルー
面白いですね。
オオヤマレンゲはモクレン科なんですね。
タイサンボクの花と似ていますね、ふっくらした花弁が
いいですね。
長さん
フタバチャルメルソウの花はまさに雪の結晶のようで、可愛いですよね。
オオヤマレンゲはモクレンの仲間で落葉低木ですが、樹高は時に5mにもなるようです。