ミヤマウツボグサ(深山靫草)
シソ科ウツボグサ属の多年草。北海道、本州(月山、尾瀬)に分布
ウツボグサに比べると小型で、走出枝を出さないのが違いとされている
花期は7~8月。 初めて見ました


コクテンギ(黒檀木)
ニシキギ科ニシキギ属の常緑小高木。九州~琉球、台湾に分布
海岸近くの低地から山地の石灰岩地に自生。花径は1.3cm
花期は6~7月。別名:コクタンギ、チロトチュウ(黒杜仲)


クリオネミミカキグサ(クリオネ耳掻き草)
タヌキモ科タヌキモ属の多年草。原産は中国。花径は8mm
クリオネ(ハダカカメガイ科)に似ているので、この名がある


熱帯資源植物温室を出て、外の階段を下る途中、見たことがない花が咲いていました。調べて見ると、何と、アジサイの仲間だったのです。
ヒドランゲア・セラティフォリア
(ハイドランジア・セルラティフォリア)
アジサイ科アジサイ属のつる性常緑低木。原産はチリ~アルゼンチン
アジサイ科の植物は殆どが東アジア原産で、南米産はとても珍しい
花序の径は9cm程度で、小さな両性花を多数付ける
装飾花がつくことがあるそうだが、写真は両性花のみ。 初めて見ました


続いて、水生植物温室に入りました。前回と同じ花が咲いていましたが、中に9年ほど前に1度見た花が咲いていました。
ハマボッス(浜払子)
これもサクラソウ科オカトラノオ属の越年草)。日本、中国、東南
アジア、インド、太平洋諸島といった広範囲に分布する海浜植物
払子とは、白い毛や麻などを束ね、柄をつけた僧侶用の法具のことです


続いて、多目的温室に入ります。ここには日本の亜熱帯地域に分布する植物が展示されていますが、花が咲いていたのは数種類だけでした。
ケサヤバナ(毛鞘花)
シソ科サヤバナ属の多年草。与那国島、タイワン、フィリピンなどに分布
日本では絶滅危惧IA類(CR)に指定


トカラアジサイ(吐噶喇紫陽花)
アジサイ科アジサイ属の常緑低木。絶滅危惧IB類(EN)
吐噶喇列島、奄美諸島(徳之島・沖永良部島)、中国、フィリピンに分布
ガクウツギ、コガクウツギ等も近縁といわれる
別名:カラコンテリギ、トカラコンテリギ、トカラウツギなど

両性花は咲き終わって、装飾花のみ

(つづく)
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
我が家のアジサイです。
ハイドランジア ‘フェアリーアイ(ブルー)’
フラワー・オブ・ザ・イヤー2006-2007受賞のアジサイ
群馬県のさかもと園芸・坂本正次氏が育種した品種
昨年は咲きませんでした。今年は花が小さいです


ハイドランジアの鉢の隣で、ミヤコワスレが細々と咲いています

2022年6月10日撮影。フラワー・オブ・ザ・イヤー2006-2007受賞のアジサイ
群馬県のさかもと園芸・坂本正次氏が育種した品種
昨年は咲きませんでした。今年は花が小さいです


ハイドランジアの鉢の隣で、ミヤコワスレが細々と咲いています

この記事へのコメント
イッシー
クリオネ耳かき!!
可愛いな~!
nobara
ムギクサ園地で見かける白のも、コレになるのかしらん。
クリオネミミカキグサ、小っちゃなお花なんですね。
タヌキモの仲間ですか、綺麗に撮れましたね。
つる性のアジサイ、コアジサイのような雰囲気?
葉っぱがかなりテカっていますね。
ハマボッスは宮古島の海岸にいっぱい咲いてたんですよ。
3月頃でした。
ケサヤバナはコリウスの花とそっくりです。
やっぱりシソ科なんですね。
長さんちの ‘フェアリーアイ’
小ぶりな花が可愛いですね~
なおさん
クリオネミミカキグサというのもあるのですね。可愛らしいです。雰囲気的にはツタバウンランに近いような気もしますね。
長さんちの青いアジサイも良いですね。根詰まり気味になると花も小ぶりになるのでしょう。画像を見ると、鉢が小さいように見受けられますので、ふたまわりくらい大きい鉢に植えると見事にのびのび咲くのでしょうが、重くしたくない、という場合もあるでしょうね。
river
トカラアジサイは持っていたのですが当地の寒さには耐えられず枯れてしまいました。園芸種のトカラの空は咲いています。
無名子
ミヤマウツボグサ、シソ科の花は面白いですよね (^o^)
コクテンギ(黒檀木)、銘木と知られる黒檀と同じ物なのか、黒檀の端材で遊んだ事があるので調べたら別物、黒檀はカキノキ属、チョット残念 (^_^;
クリオネミミカキグサ、クリオネに似ていて可愛い花ですね~
信徳
ミヤマウツボグサ、ウツボグサよりも小型で色が青色ですね。
ハイドランジア ‘フェアリーアイ、また復活させて大きな花を咲かせて下さい!
長さん
ミヤマウツボグサは繁殖力が強そうです。
クリオネミミカキグサは食虫植物なんですよ。根に皮袋のような捕虫袋があって、水中の微生物などを取り込みます
eko
クリオネミミカキグサはほんとクリオネそっくり、可愛いです。
南米産のヒドランゲア・セラティフォリア、初めて見ました。
長さんのお家のアジサイ、良い花色ですね、とても可愛らしいです。ミヤコワスレも好きな花、素敵です。
長さん
シロバナウツボグサはウツボグサの変種ですから、ミヤマウツボグサとは別種なのでしょう。
クリオネミミカキグサ、小さいので何枚も撮って、ピンが良いのを選びました。
ハイドランジア・セルラティフォリアの両性花はしべだけで花弁がありません。コアジサイは小さいながらも5枚の花弁がありますよね。
ハマボッスの実物を宮古島でご覧になりましたか。
ケサヤバナの花は先端が尖っていて、コリウスの花に似ていますね。
我が家のアジサイ、植え替えてやらないと花が大きくならないようです。
長さん
花図鑑によると、ミヤマウツボグサは走出枝を出さないことで居場所を確保しているんだとか。高山や亜高山だから、生存競争が厳しいのですかね。
クリオネミミカキグサ、可愛い花なのですが、水中の捕虫袋で微生物を捕まえて消化してしまうそうです。
我が家のアジサイは一株ではなく、挿し木の集合体みたいです。鉢を複数にした方が良さそうですね。
長さん
ハイドランジア・セルラティフォリアをご存じでしたか。流石ですね。つる性なので、階段の手すりなどに絡んで伸びていました。
トカラアジサイ、耐寒性がなさそうですものね。
長さん
ミヤマウツボグサはウツボグサが高山や赤穂さんに対応して進化したもののようです。
コクテンギは黒檀に似ているからと言うのが名の由来で、コクタンがコクテンに転訛したのだそうです。
クリオネミミカキグサは可愛いですね。でも、食虫植物なんですよ。
長さん
クリオネミミカキグサは柔らかいので耳の穴をコチョコチョするのは難しそうです(笑)。
ミヤマウツボグサはウツボグサが高山に対応して進化したものでしょう。
ハイドランジア ‘フェアリーアイ、花が終わったら植え替えをしてみます。
長さん
ミヤマウツボグサ、良く見ると端整な顔立ちですね。
クリオネミミカキグサ、水中の微生物を食べる食虫植物なんですよ。
アジサイがつる性なんて変っていますよね。
我が家のハイドランジア、本来ならこの数倍大きな花が咲くんですよ。
ミヤコワスレは鉢をハナニラなんかに乗っ取られ、かろうじて生き残りました。
すーちん
ツル性のアジサイ
珍しいですねー
絶滅危惧種守っていって
もらいたいですね
長さん
所変われば品変わると言うことわざがありますが、つる性のアジサイがあるなんて、ビックリですよ。
この植物園は絶滅危惧植物の保護・保全・育成に力を入れています。
ロシアンブルー
小さな花なのですね。
クリオネミミカキグサは可愛いクリオネにそっくりで
すね、以前に紹介くださいましたか。
今年咲いてるアジサイ、ずっと青い花だったのに、今年
は赤系の色に変ってしまいました。
長さん
ミヤマウツボグサ、小さな花です。これは鉢植えでした。
クリオネミミカキグサは何度か取り上げました。至近は今年の3月です。
アジサイの花が青から赤に変りましたか。アジサイは植えてある土が酸性かアルカリ性かによって花色が変る性質があります。土を酸性にすると青い花が咲くようになるそうなので、植え替える用土を園芸店で相談すると良いでしょう。