今回は、サバンナ温室や熱帯資源植物温室の北側にある、熱帯雨林温室に入ります。ここは、2階の廻廊から見て回るようになっており、外階段を上るのですが、その手前で、チユウキンレンが黄色の苞を広げていました。
チユウキンレン(地湧金蓮)
バショウ科ムセラ属の耐寒性多年草。別名:雲南地涌金蓮
原産は中国雲南省からインドシナ半島にかけて
花は大きな苞の間から見える小さなもの
熱帯雨林温室の西側回廊には見るべき花は咲いておらず、1階に降りました
セイロンライティア
キョウチクトウ科ライティア属の非耐寒性常緑低木。スリランカ原産
花期は6~10月と長い。花径は3cm。残念ながら、花には香りがありません
プセウデランテムム・リラキヌム
(プセウデランテマム・リラキナム)
キツネノマゴ科プセウデランテムム属の常緑多年草。原産はマレー半島
これは白花ですが、青紫の花もあるようです
プセウデランテムム属は、世界の熱帯から亜熱帯に約120種類が存在します
2階回廊の東側にやってきました。最初の4枚は珍しいランの展示ですが、ガラスについた水滴が水垢になって曇っており、おまけに逆光なので、撮影条件は最悪です。画像ソフトで何とか見られるようにレタッチしました。
ゲオドルム・レクルプム Geodorum recurvum
ミャンマー、タイ、ベトナム、カンボジアなどに分布する地生ラン
花茎が地中から伸び、途中で下を向く。球根を作るという変ったタイプ
レタッチ前の元画像を追加しました
ゲオドルム・アッテヌアツム Geodorum attenuatum
中国南部~インドシナ半島に分布する地生ラン
ゲオドルム・テレシテレ Geodorum terrestre
バングラデシュ、マレーシアなどに分布する地生ラン
オンシジウム・ナエビウム Oncidium naevium
コロンビアやベネズエラなどに分布する着生種
ここからは回廊に展示してあった花たちです
フウラン(風蘭、富貴蘭) Vanda falcata
日本、韓国、中国に分布する着生種。日本では、絶滅危惧II類 (VU)
以下は、熱帯資源植物温室で見た花などの続きです
スパティフィラム ‘メリー’
サトイモ科スパティフィラム属の多年草。熱帯アメリカ原産
この品種は、日本で作出された、花付きが良い園芸種です
アンスリウム・パラグアイエンセ
サトイモ科アンスリウム属の多年草。原産は熱帯アメリカ
肉穂花序の下の茎が長く伸び、細い苞がある。 初めて認識しました
良く見るアンスリウムとは全く異なるタイプですね
名札がなかったので、植物園にメールで問い合わせました
熱帯資源植物温室の見頃第1位はバナナでした
左下、‘仙人蕉’ 右下、センナリバナナ
(つづく)
この記事へのコメント
river
スパティフィラムは妻がどこからか買って来て長いこと家に有ったのですが絶えてしまい今はありません。買って来ても面倒を見ないのでしばらく私が管理していました。
nobara
花と思われるのも、バナナにどことなく似ています。
セイロンライテアは以前(かなり昔に)育てた事があります。
プセウデランテムム・リラキヌム、可愛いですね。
ゲオドルム・レクルプムはそんな変わったタイプ?なんですね。
仕組みは、落花生みたいですね(*^-゚)⌒☆
フウラン、幼い頃はよくみかけました。爺じのを。
バナナ、ここのは収穫まで至るのでしょうか?
秋月夕香
薬にもなるのですか。
ゲオドルム・レクルプム~途中で下向きになるのは不思議ですよね。
バナナもすごい、千成バナナはちいさいのでしょうか。
eko
セイロンランティアは綺麗な花ですね。鉢植えの花を見たことがあります。
ランにも球根をつくる花があるんですね。種類が膨大なので色々ありますね。オンシジウム・ナエビウムは斑点の入った花びらが踊っているようで綺麗です。
バナナと千成バナナがなって収穫するのでしょうか?
無名子
チユウキンレン、地から湧き出る蓮ですか、納得です。
でも、苞の方が花のようですね (^o^)
プセウデランテムム・リラキヌム、なんに似ているんだろ?
可愛らしい花ですね。
変わり種4種のラン、特に最初の2種が面白いですね
なおさん
温室では、もうフウランが咲いていますか。早いですねえ。ひところフウランやその交配種も集めてみましたが、今は中断しています。フウランの甘い香りは夜に強くなりますので、蛾を呼ぶ為なのでしょうね。
信徳
画像ソフトでリタッチと有りますが特別なソフトを使っているのでしょうか?
綺麗に仕上がっていますね。(元のがどの程度か分かりませんが)
長さん
チユウキンレンを展示している植物園は多いので、定番と言って良いでしょう。寒い地域では、冬、地上部が枯れて越冬します。
スパティフィラム、日本では鉢植えがよく出回っていますねが、耐寒性の問題がありますね。
長さん
チユウキンレンは寒い地域だと地上部が枯れますが、春には出てきます。苞がでる茎はもっと長くなり、葉も大きくなります。
セイロンライティアは綺麗な花ですが、香りがないのが残念。
球根を作るランなんて、ゲオドルム属くらいなものでしょう。
フウランは一頃流行ったそうですね。
バナナの実が熟して落下してきたら危ないので、スタッフが食べるんじゃないですか。
長さん
チユウキンレンは温室で育てる必要がないので、公園でも植えているところがあるでしょうね。薬として使うのは中国くらいなものでしょう。
ランの花茎が途中から下向きになるのはこの種に限ったことではありません。唇弁を上にするか下にするか過分媒介者の種類によって異なる進化を遂げたわけです。
千成バナナの実は成人男性の親指くらいで、食用には向きません。
イッシー
挙句にブタの餌に!次はあの湿度凄いところですね。
よくレタッチしましたね~!
バナナが凄いことに!!
長さん
チユウキンレンの苞や花はバナナを逆さまにしたような感じですね。
セイロンライティアは私もウオーキングで鉢植えを見たことがありますよ。
球根を作るランがあるなんて、初めて知りましたよ。オンシジウム・ナエビウムの虎斑も珍しい方でしょう。
センナリバナナは食用に向きませんが、仙人蕉はスタッフが試食するのでしょう。
長さん
チユウキンレンの苞と花はバナナを逆さまにしたと思えば良いわけです。
このプセウデランテムムは白花ですが、温室では赤紫のラクシフロルムの展示の方が多いです。
ゲオドルムは球根を作るのが珍しいです。花茎が180度曲がるのは、唇弁を下にして、昆虫が花に止まりやすくしているのでしょう。、
長さん
中国は日本人に対しては過激ではなさそうですが、何でもありの国だから分りませんよね。
フウランは屋外でも咲きますから、温室だと早いのでしょうね。集めるのを中断したそうですが、まだ育てておられるのでしょうね。
長さん
チユウキンレン、ぐんまフラワーパークでも展示がありますか。冬は地上部が枯れても、地中で生きているので、寒い所でもOKですね。
画像編集ソフトはAdobe Photoshop Elementsを主に使っています(他に、Free SoftのPhotoScape)。ご参考までに、元画像を追加しておきます。
長さん
チユウキンレンは苞を大きくしながら上へ伸びていきます。その苞の間から新しい花が次々と咲くわけです。苞は肉厚ですから、食用に向いているのかも。
レタッチ前の元画像を1枚追加しておきました。
ジュン
食用にもなり
8か月も咲いているのですね
途中で下を向く地生ラン
変ったタイプですが可愛いですね
すーちん
センナリバナナ凄いですねー
バナナ値上がりだそうで
何十年も値段変わらなか
ったですねー
長さん
チユウキンレンを食べるとしたら、苞の部分でしょうね。美味しそうでもなし、食料に困ったときくらいでしょうか。
花茎が途中で下を向くのは珍しくないですが、球根を作るというのは珍しいです。
長さん
センナリバナナはとても小さい実なので、食用には適しませんが、沢山生りますね。バナナの値段は70年前と殆ど変わっていないといいますから、値上げもやむを得ないでしょう。
ロシアンブルー
長野の弟の家で咲いていました、珍しい植物ですが温室
で以前見たことがあり、寒い地方の戸外で見たことにも
おどろきました。
フウランは魅力です。
バナナの木、重たそうにたくさんぶら下がっていますね。
長さん
チユウレンキンは寒いと地上部は枯れますが、根は生きているので、暖かくなると芽が出てくるそうです。
フウランは香りが良いですね。
バナナの実、沢山生っていますね。熟したものは見えないので、落下する前に取り除いているのでしょう。