前半は中央広場の花木で、後半は温室の周辺や入口付近で見た花です。後半には珍しい花が登場します。
ヤマボウシ(山法師)
ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木
名の由来は、中央の花序を僧兵の頭に、総苞片を白い頭巾に見立てた
オリーブ
モクセイ科オリーブ属の常緑高木。地中海地方が原産とされる
花柱が見えないので、これも雄株だった
カルミア・ラティフォリア
ツツジ科カルミア属の常緑低木。原産は北アメリカ東部
別名:アメリカシャクナゲ。つぼみの色は薄いピンクだった
ツルマサキ(蔓柾)
ニシキギ科ニシキギ属の常緑つる性木本
日本では、北海道〜沖縄の山野の林内に生える。部分的に斑入り葉がある
小さな花がびっしり付いていた(花径は5mm)
シャリンバイ(車輪梅)
バラ科シャリンバイ属の常緑低木。日本では東北地方南部以南に分布
満開で新鮮な花が少なかった。左下は吸蜜に来たナミハナアブ
ここからは温室周辺や入口付近で見た花です
ワトソニア・マルギナタ(ワトソニア・マルギナータ)
アヤメ科ワトソニア属(ヒオウギスイセン属)の多年草。南アフリカが原産
剣状の長い葉を持ち、根元から長い花序を伸ばす。ピンクの花には芳香がある
英名は Fragrant bugle-lily(bugleは喇叭の意)。 初めて見ました
フィゲリウス・アエクアリス ‘レッド・エンペラー’
ゴマノハグサ科フィゲリウス属の常緑低木。原産は南アフリカ
‘レッド・エンペラー’はオランダで作出された園芸品種
春から霜が降りる頃まで咲き続けるそうだ
リナリア・プルプレア ‘ブルートードフラックス’
オオバコ科ウンラン属の多年草。ヨーロッパ南東部原産
宿根リナリアの園芸種。日本では「ホソバウンラン」と呼ばれているそうだ
別種でトードフラックスという品種もあるとのこと。 初めて見ました
イタチハギ(鼬萩)
マメ科イタチハギ属の落葉低木。北アメリカ原産
道路の法面の緑化や砂防用に植栽されている。 初めて見ました
良く見ると、黒紫色の筒花で、雄しべが突き出して、黄色い葯が目立つ
これは旗弁が変化したもので、翼弁と竜骨弁は退化しているのだそうだ
ニオイシュロラン(匂い倫璃蘭)
キジカクシ科センネンボク属の単子葉植物。ニュージーランドの固有種
咲き始めたところです。花に良い香りがあるそうですが、高くて鼻が届かない
次回は、季節限定開園の「クレマチス園」に入ります。
(つづく)
この記事へのコメント
もこ
秋月夕香
山法師も長く咲いていますね。真っ白で上からみると雪のような感じに見えた事もあります。
オリーブの木の花は花は咲いても実のなる花とならない花があるのはしりませんでした。カルミアは存じていますが、なかなか見当たらないです。ワトソニア・マルギナタ~天野川に咲いているはずですが今年はまだ確認にいっていません。イタチハギ~変わった花ですね。葉っぱはみたことがあるかも~です。
ニオイシュロラン、高すぎて、さすがの長さんも匂いはわかりませんねえ。
nobara
オリーブ、雄株だと実は望めないのかしら?
カルミアも可愛い落下傘みたいなお花ですよね。
蕾とのギャップがありますよね。
ツルマサキはマサキに比べたらお花が大きいですね。
ワトソニアの仲間って、イキシア、スパラキシス、
バビアナ、トリトニアなどなど。など
いろんなのがごちゃごちゃになってしまいます。
ホソバウンラン、この頃、花壇に植えられてますね。
ヒメキンギョソウの細い子みたいと思っちゃいます。
イタチハギは河川で敷きなどでよく見かけますね。
八島湿原のトンネル渡った所に群生していました。
信徳
ヤマボウシ、オリーブ、カルミア、シャリンバイ以外は初見です。つくば植物園は珍しいものばかりを集めているんですね。
名前などとても覚える気にもなれません、覚えて行ったら他を忘れてしまいそう(笑)。
イッシー
イタチハギってなんだかおもしろいな~。
クレマチス園というのもあったんですか。
行きたかったかも。。。
eko
ワトソニアにも芳香のある花があるんですね。花色もピンクで可愛いです。
フィゲリウスは初見です。このリナリアは細身ですね。
イタチハギは地味な花が咲きますね。
ニオイシュンランもいい香りがあるんですね。高すぎて香りが分からないのは残念です。
なおさん
イタチハギは、思いがけないところで出くわします。清里の清泉寮のそばで見たことがありますし、武蔵丘陵森林公園の西口に行く途中の農道脇で見たことがあります。地味ですが面白い花ですね。
無名子
イタチハギ、こちらでは あちこちでよく見かけます。
法面の保護強化に使われたらしいです、
要注意外来生物に指定される状況から、代換えに使われたのがキダチコマツナギ、こちらも問題になってますね (^o^)
イタチハギ、黒紫色の花と黄色い葯の組み合わせが好きで、
毎年、二汗をかきながら撮ってます。
長さん
身の回りで咲いている花は別として、あまり見かけない花の名前を覚える必要は無いと思いますよ。かく言う私も、覚えるそばから忘れてしまいますから。
長さん
ヤマボウシの花弁に見える部分は総苞片というもので、本当の花中心にある部分です。
オリーブのように雌雄異株は両方に花が咲いても、実が出来るのは雌株だけです。でも、雄花の花粉が届かなきゃ実が出来ません。
ワトソニア・マルギナタはかなり珍しい植物です。天野川の花は別物でしょう。
長さん
ヤマボウシ、新の花が咲くのはもう少し時間が必要でしょう。
オリーブは雌雄異株ですから、雄株には実が出来ませんね。
カルミアのつぼみは金平糖みたいですよね。
ツルマサキの花はマサキより同じか、小さいと思います。接写すると大きく見えるのかも。
南アフリカ原産のアヤメ科の花は多彩ですよね。大陸の果ては進化が多様になるんですかね。
イタチハギは花が咲いていないと気付かないのかもね。
長さん
初見のものが多かったですか。今回は後半に珍しい植物が並びましたからね。
私も年ですから、新しく見た植物の名前はすぐ忘れます。
長さん
この植物園にある木本は5月頃花が咲く品種がおおいようです。
イタチハギの花は変っていますね。マメ科の植物とは到底思えない。
クレマチス園は4月末から6月初旬までの期間限定の公開です。
長さん
前半の花は今年既にブログアップしたものが殆どです。
ワトソニアは綺麗な花ですね。花茎が長いので、風に揺れて撮影に苦労しました。
リナリアは150種ほどあるそうで、まだ見たことがないものがたくさんあるようです。
イタチハギの花、マメ科としては相当変わり者ですね。
長さん
延暦寺の僧兵は相当悪いことをしたようですね。
イタチハギの花は初めて見たので、ビックリでした。とてもマメ科の花には見えません。
長さん
イタチハギは有用な面もあって、駆除対象とはならない要注意外来生物扱いになっているそうですね。
イタチハギは初めて見ました。この花を見て、マメ科とはちょっと信じられない。
すーちん
オリーブ
花は沢山咲きますがー
実は少しですねー
長さん
オリーブは同じ品種の花粉では受粉しない性質を持っています。実をたくさん期待するなら、異なった品種と一緒に植える必要があります。