今回は熱帯雨林温室の2階東側の回廊で見た食虫植物の花とグランサムツバキ、そして、サバンナ温室で見た花などです。
クリオネミミカキグサ(クリオネ耳掻き草)
タヌキモ科タヌキモ属の多年草。原産は中国。花径は8mmくらい
日本海や北極海などの寒流の水域に棲息しているクリオネに似ている
ヘリアンフォラ・タティ
サラセニア科ヘリアンフォラ属の多年草(食虫植物)。ギアナ高地に分布
サラセニアで花(花弁状のものは萼片)が咲く植物は珍しいと思います
昨年は種名不詳となっていました
食虫植物は「虫を食べる植物」ではあるものの、虫だけを食べてエネルギーを得ているのではなく、基本的には光合成能力があり、自ら栄養分を合成して生育する能力があるとのことです。
名前が分らず、植物園にメールで問い合わせたところ、「グランサムツバキの咲き終わり」と教えてもらいました。本来は白い花で、しべの部分は黄色です(下の写真、つくば植物園で2016年3月10日撮影)が、咲き終わりの時期にはこの様に変色するようです。
ここからは、サバンナ温室に入ります
オオベニゴウカン(大紅合歓)
マメ科カリアンドラ属の熱帯性常緑低木。ボリビア原産
一房だけ咲いていました
デンドロビウム・スペキオスム・ペドゥンクラツム
学名:Dendrobium speciosum var. pedunculatum
オーストラリア原産の矮性種。スペキオスムの黄花変種
以前見た時は変種名がクルビカウレとなっていたと思うが・・・
ウエストリンギア・フルティコサ
シソ科ウエストリンギア属の常緑小低木。オーストラリア南東部原産
ローズマリーに似ているので、オーストラリアン・ローズマリーと呼ばれる
エリカ・セリントイデス
ツツジ科エリカ属の常緑低木。南アフリカ原産
別名:エリカ・ファイヤーヒース(山火事の後などに開花すことに由来)
エリカ・バウエラ
ツツジ科エリカ属の常緑低木。南アフリカ原産
別名:エリカ・ブライダルヒース
フィロテカ・ディフォルミス ‘プロフュージョン’
ミカン科フィロテカ属の常緑低木(樹高1m程度)。オーストラリア原産
屋外での開花期は3~5月。ピンクの花もある。流通名はエリオステモン
ディエテス・グランディフローラ
アヤメ科ディエテス属の常緑多年草。南アフリカ原産
内花被片が立ち上がっていませんが、外花被片のオレンジ模様に
特徴があるので、多分合っていると思います。 勿論、初見です
次回も、サバンナ温室で見た花です。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
ですし、グランサムツバキもなかなか見ないものですから、咲き終わりがこんなになるんだ、というのは見たことがあるひとでないと、そうそう分かりませんよねえ。
長さん
クリオネは紋別の「北海道立オホーツク流氷科学センター」で見たことがありますが、この距を持ったミミカキグサはそのイメージのままです。
ヘリアンフォラにこんな綺麗な花が咲くなんて、想像外ですよね。
ツバキの花は落花してしまうものですが、花が変色しても残っているとは驚きです。
信徳
クリオネに形も色まで似ている、こんな植物が有るんですね。
eko
グランサムツバキの花後は咲いている時の印象のかけらもないですね。
エリカの白花は清楚で綺麗です。
見たことのない花ばかりで楽しいですね。
イッシー
ヘリアンフォラ・タティはこんな綺麗な顔して、虫さんパクリ!
赤い椿かと思ったら。。。面白いな~。
やはり行く時期で少しづつ違うんでえすね~。
ところで、昨日のラン展良かったですね~。思いのほか写真一杯撮りました。私は公園川を最初に廻って、ちょうど長さんが出られたあたりでラン展に入ったようです。
お会いできるかと思ってちおっと期待してました。笑
月奏曲
ヘリアンフォラ・タティ、綺麗な花だけどどこで捕虫するのかしらん?葉っぱ?
river
ウエストリンギア・フルティコサは家のローズマリーによく似ています。今良く咲いています。
nobara
色は違いますが? かっわいい(^o^)丿
華奢なお花ですね。茎もかぼそ~い。
ヘリアンフォラ・タティの花は
シラユキゲシみた~いです。
グランサムツバキ、咲き終わりの姿でしたか?
椿の花ってこんな感じのセピア色になりますね。
オーストラリアン・ローズマリー、やっぱりイイですね。
エリカの仲間も可愛い花が多いですね。
ディエテス・グランディフローラは
色は違いますが アメリカシャガに似ていますね。
長さん
クリオネミミカキグサ、花径は8mmぐらいの小ささですから、とても可愛いです。
長さん
クリオネミミカキグサ、自然の造形は時として面白いものを作り出しますね。
グランサムツバキ、まさか白い花弁が赤くなるとはね。
ピンクのエリカはご覧になったと思いますが、この様な筒花は珍しいかも。
長さん
クリオネミミカキグサは咲いていないことがありますよ。ヘリアンフォラは花で虫を捕らえるのではなく、葉が変化した捕虫袋で捕らえます。
らん展では、またすれ違いでしたか。
長さん
ミミカキグサの名の由来は、実が耳掻きみたいな形になるからです。
ヘリアンフォラ・タティは葉が変化した捕虫袋で虫を捕らえます。
長さん
クリオネミミカキグサ、まさに造形の妙ですね。
ウエストリンギア・フルティコサは花も葉もローズマリーにそっくりですが、花や茎葉には芳香がありません。
長さん
クリオネミミカキグサは花径が8mm以下ですから、揺れているとピントが合いません。
ヘリアンフォラ・タティからシラユキゲシの鼻を連想されましたか。私はある種のクレマチスを連想しました。
日本のツバキでも咲き終わりにこんな花色になるものがありますか。
オーストラリアンローズマリーには方向がないのが難点です。
アヤメ科の植物は何故か南アフリカに多いんですよ。
すーちん
暖かさ安定してきました
エリカは何回か購入した
事ありますが
難しいです^^
長さん
今日、都内は24℃まで上がりそうですね。
エリカを育てるのは難しいですか。エリカは日当たりと風通しの良い場所を好むそのなので、植えた場所の問題だったのでしょうか。
ロシアンブルー
クリオネミミカキグサはクリオネそっくりで可愛い花、
初めて見ました。
食虫植物も不思議な植物ですが、花を見たことがない気
がします。
珍しい植物に出会えて植物園は楽しいですね。
長さん
クリオネミミカキグサ、初めてご覧になりましたか。食虫植物は様々な形態があり、鼻が咲くものもあります。ムシトリスミレなんかは比較的有名です。
秋月夕香
グランサムツバキ~これは椿なのですか、ちょっと想像できませんね。でも元は白なのですね。エリカ・バウエラ~かわいいですね。
ディエテス・グランディフローラ~これこそ見た事もないお花です。
長さん
ツバキにも色々あって、たまたま白い花が終盤に色づいたところを見る事が出来ました。珍しいことだと思います。
今回のエリカは低木ですが、花付きは良い品種です。
南アフリカにはアヤメ科の植物が多いですが、あまり日本には紹介されていないようです。