前回はクリスマスローズの原種の紹介でしたが、今回は、その残りの展示品種を紹介します。
オリエンタリス ( 無茎種 )
原産はトルコ、ウクライナなど。花色はピンク~赤紫、白(スポットや
ベインの入る個体も)。草丈30~50cm。花の形、大きさなどに変異が
あり、まさに、ハイブリッドの原点

シクロフィリス ( 無茎種 )
原産はギリシャ、アルバニア、マケドニア、ブルガリアなど。花色は黄緑~緑
草丈25~50cm。葉も花も丸みを帯びている個体が多く、肉厚で大柄
オルドスに似るが、小房の基部が離れている

アブルジクス ( 無茎種 )
原産はイタリア北部。花色は黄緑~緑。草丈は30~40cm
葉の切れ込みが多く、100枚くらい分枝する個体もある

ボッコネイ ( 無茎種 )
原産はイタリア。花色は黄緑~緑。草丈30~40cm
花が早く咲き、香りがある個体が多い。葉の縁に細かい鋸歯がある

リグリクス ( 無茎種 )
原産はイタリア。花色は黄緑~緑。草丈25~40cm
株全体が透き通るような緑で、清楚な印象。香りのある個体が多い

ヴィリディス ( 無茎種 )
原産はスペイン、イタリア、スイス、フランス、ドイツなど
花色は薄緑~緑。草丈20~40cm。歴史的に最も古く認知され、
薬用としても栽培されていたヘレボルスの原点

プルプラセンス ( 無茎種 )
原産はハンガリー、ウクライナなどの中・東欧。花色は青緑~薄紫~
グレー(緑と紫のバイカラーが多く、光の加減で青く見えることも)
草丈20~40cm。青みがかった葉で、新葉には繊毛があるのが特徴

チベタヌス ( 無茎種・実生 )
原産は中国(唯一のアジア産)。花色は白~ピンク(赤いペインの入る
個体も)。草丈30~40cm。和紙のような質感で透き通るような花弁

展示がなかった原種は、アーグチフォリウス、ヴェシカリウス(以上、有茎種)、オキシデンタリス、トルカータス(以上、無茎種)などがあります。
以下は、交配種の展示からの紹介です。
ホワイトパープル・ピコティー(半八重)

ゴールド交配アプリコット(半八重)

アプリコットゴールド(八重)

赤紫色多弁(八重・小輪)

ホワイトゴールド(八重)

オーレア系紅ピコティー(八重)

ペオニー(八重、ハイブリッド種)
花郷園(東京都)出品。芍薬のような多弁花

クリスマスローズのフローティング

こんな可愛い飾り付けもありましたよ

(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
花色が緑っぽいやつは何となく地味な感じがします。
フローティングや飾りつけ、センスいいですね。
秋月夕香
八重もちょっと想像できない花びらです。
オーレア系紅ピコティー(八重)このようなかわいいのは見た事はありません。
ウサギちゃんの置物もとてもかわいいです。
nobara
フローティングできるくらい
いっぱい咲かせられたらいいですね?
なにしろクリローは花と見えるのが萼ですから
なが~~~く保ちますよね。
river
私はオリエンタリスをもとにしたガーデンハイブリッドで実生を楽しんでいます。
はるる
どこの国でもきれいなものを楽しんでいるようです。
色といい、八重といい、美しさに驚きます。
フローティングもすごくいいです。
飾りつけも可愛く仕上がっています。
長さん
クリスマスローズの原種は地味なものが多いです。地味な花ばかりなので、下の方に交配種やフローティングなどを並べました。
長さん
クリスマスローズの原種は地味なものが多いので、近年交配によって、様々な園芸種が出来て、人気が高間手来ているそうです。 オーレア系紅ピコティーの様な八重や、千重咲きなども出来ていますよ。
長さん
アネモネ咲きがお好みですか。ホワイトパープル・ピコティーなんかはいかがでしょうか。
この展覧会にはナーセリーが18社も出展したので、クリスマスロースの花を惜しげもなくフローティングにしていました。
信徳
交配で出来た花は全てどこか違うと言われそんな花を楽しみました。出来上がった花の多くは友人に貰われて行きました。
長さん
ヨーロッパではどちらかというと原種が好まれるようなので、日本ほど園芸種作りが盛んではないのかも知れません。この展示会では新花コンテストがあって、優秀な品種が表彰されています。次回から、その出展作品を紹介します。
うふふ
午前中なのに、結構人出があって驚きました。
サンシャインの方へは行きませんでしたが、人気のクリスマスローズ展ですから混雑したことでしょう。
クリスマスローズの八重咲き、きれいですね。
芍薬のようなペオニーはクリスマスローズとは思えませんね。
永年、交配をしていた知人が「二つと同じものができないので、咲くまでが楽しみ」と言っていました。
ここに出品した方も同じ思いなのでしょうね。
長さん
来場者を見ると、ご自宅でクリスマスローズを育てているような年配の女性が多いように感じました。
クリスマスローズの苗も売られており、宅配業者がブースを出すくらい売れていました。勿論、この様な綺麗な園芸種です。
長さん
クリスマスローズを育てたことはないですが、実生や交配もご自宅で可能だそうですね。実生だと変異がでることもあるそうで、信徳さんも実感しておられるのですね。
なおさん
雪割草もそうですが、交配の魔力に取り憑かれてしまうと、どんどん深みにハマるひとも多いようですね。
変異の多さが人気の所以ということで、ハマるひとが多いのもなるほどですね。
長さん
今回のクリスマスローズ展も女性が多かったです。コロナがまだ収まっていないので、2年前より少なめでした。
お知り合いがクリスマスローズを育てていらっしゃいますか。実生でも変化が出るし、交配ならもっと色々な変化が出るそうですね。
長さん
雪割草もそうですが、クリスマスローズもキンポウゲ科と言うことで、交配で容易に変異種を作り出せるそうですね。
この展覧会には、日本クリスマスローズ協会に加盟している個人の方の展示もありましたか、なかなか綺麗な花を咲かせていらっしゃいました。
eko
交配種はどれも華やかですね。一番最初の半八重のホワイトパープル・ピコティーが良いですね。
クリスマスローズのフローティングも素敵です。沢山咲かせないともったいなくて作れませんね。
最後のウサギさんの飾りつけ、可愛いです。
月奏曲
ペオニー切り紙細工みたいで面白いですね
フローティングとかインスタ映え意識してる作品の展示増えてますよねぇ…
すーちん
クリスマスローズ
原種っぽい色合いが
魅力ですねー
長さん
クリスマスロースの花弁に見える部分は萼片ですから、緑が多いのです。でも、オリエンタリスやプルプラセンス、チベタヌスなどは現代の交配種に見られる色を持っていますね。
この展示会には18ものナーセリーが店を出していましたので、フローティング用の花を各一つ提供してもらえば充分です。
長さん
チベタヌスは萼が赤いので交配親に使われています。
ペオニーですが、良くこんな形の花弁(萼)を作り出せたものですね。
フローティングや人形はインスタ栄えしそうですが、投稿しそうな若い女性はあまり見かけませんでした。
長さん
クリスマスローズの原種は、下半分の交配種と比べると、緑が多く地味な色合いですね。
ロシアンブルー
一重の品種も素敵な雰囲気を持っていて飽きないですね。
交配種の八重のものもたくさんあって全く雰囲気も変わって
優雅なものも素敵ですね。
クリスマスローズのフローティングもとても良いですね。
長さん
ランほどではありませんが、クリスマスローズは毎年新しい交配種が出来て、多彩になりましたね。原種も素朴が味わいがありますよね。