実は、この2日前にも池袋にらん展を見に行ったのですが、この所、ランの投稿が続いているので、クリスマスローズの方を先に投稿します。
先ずは、クリスマスローズの原種の展示です。
クリスマスローズ(ヘレボルス、ヘレボラス)の原種はヨーロッパ全域から地中海沿岸、バルカン半島、黒海沿岸、中国(1種のみ)に自生しており、約20種が知られています。
クリスマスローズはキンポウゲ科ヘレボルス属の常緑多年草です。植物の形状から有茎種と無茎種に分類されますが、ニゲルと言う品種はその中間種とされることがあります。
交配種を見慣れていると、原種の花は少し地味に見えるかも知れません。しかし、華やかな交配種のもととなっているのはこの原種の花々です。
なお、花弁と書いてありますが、萼片のことです。本来の花弁は退化し、雄しべの外側のネクタリー(蜜腺)となっています。
リヴィダス ( 有茎種 )
原産はスペイン(マジョリカ島)など、花色はあずき~緑、黄緑。
草丈20~50cm。葉脈のように模様の入る鉛色の葉で、茎が小豆色
なのが特徴。生育が早く、早咲き
フェチダス ( 有茎種 )
原産はイギリス、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、スイスなど
花色は黄緑~緑(花弁の縁に赤紫色のリップが入る個体も)
草丈40~100cm。細かく分かれた葉にベル型の花をたくさん咲かせる
ニゲル ( 中間種 )
原産はドイツ、イタリア、スイス、オーストリア、スロベニア、
クロアチアなど。花色は白(咲き進むとピンク~赤に染まる個体も)
草丈20~40cm。ヨーロッパで本来のクリスマスローズというと
このニゲルを指し、最もよく知られ、流通している
クロアチカス ( 無茎種 )
原産はクロアチア。花色は緑~黒紫。草丈25~40cm
小花柄と苞葉の裏に繊毛が生えるのが特徴
オドルス ( 無茎種 )
原産はハンガリー、ブルガリア、イタリア、スロベニア、ボスニア・
ヘルツェゴビナなど。花色は黄~緑。草丈25~50cm
大柄で強健。香りのある個体が多い
ムルチフィダス ( 無茎種 )
原産はスロベニア、クロアチアなど。花色は薄緑~緑。草丈20~40cm
葉が良く分枝して、柔らかい印象なのが特徴
香りがある個体が多く、地域変種もある
アルトロルーベンス ( 無茎種 )
原産はスロベニア、クロアチア。花色は緑~黒紫、赤紫
草丈20~45m。株姿や葉の形状、花色に変異が多いのが特徴
デュメトラム ( 無茎種 )
原産はハンガリー、スロベニア、クロアチア、オーストリア、
ルーマニアなど。花色は黄緑~緑(希に薄紫)
草丈15~30cm。非常に小柄なタイプ
地味な原種の花が続いたので、残りは次回として、以下は交配種です
ゴールドネクタリー
黄色から黄緑色の花で蜜腺部(ネクタリー)が黄色~オレンジ色
ピンクベイン(チベタヌス交配種)
この個体はピンクが薄い。ダブル咲きもある
ホワイトグレープ・ピコティー
白い八重咲き。縁に赤紫のピコティー(覆輪)
ピンクフラッシュ
フラッシュとは、花弁の中心付近から、花弁の外側に向かって、
黒や赤紫の花火を開いたように筋が飛び出していくタイプの花
ブラック(一重)
花弁が黒~黒紫色のタイプ
ブラック(八重)
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
クリスマスローズは花が地味目なんですが
八重のとか淡い色のとかきれいですね。
なおさん
園芸界の3大ハマリモノはラン・バラ・クリローということで、変異の多さが人気の所以なのでしょうね。交配するといろいろな変異がでるかも、というワクワクがあるのでしょうね。
nobara
以前はクリロー熱に浮かれていましたが?
自分の中では少しダウン?してきています((+_+))
でも花の時期になると興味がでてきます。
我が家のも幾つか蕾が膨らんできています
ごくごく普通の臙脂色のだけが残ってる?かんじです。
フェチダスも居た時もありました。
八重❓ 千重のもイイんですよね~
白いのに憧れます。縁にかすかにピコティーが見られますね。
river
その後、1時様々な品種に手を出したことがあるのですがほとんど失敗してたどり着いたのはガーデンハイブリッドです。丈夫で交配すると様々な花が咲きます。数年前に一重咲きから八重咲きが出たのに味を占め最近は八重咲を狙って交配と播種を続けています。
eko
原種は地味ですが、趣のある花が多いと思います。
やはり交配種の花々は美しいですね。白花が清楚で良いと思います。八重のホワイトグレープ・ピコティーが素敵です。
無門
原種の花は
緑色系が多いですね
そこから派生して
今ではきれいな花に
広がっているようですね
はるる
今年は見ることができてよかったです。
いろいろな色、珍しくて美しいですね。
地味には見えませんが。
桜の切り枝、春らしいです。
信徳
一時期クリスマスローズが流行って私も白いニゲルや八重のピコテーなど十種類ほど植えました。今は熱が冷めてサクラソウのバックに露地植えとして数種類が残っています。寒いので漸く蕾が付いて白い花が一輪だけ咲いて来ました。クリスマスローズは交配で色々出て来るのが面白いですね。
月奏曲
クロアチカスとアルトロルーベンスみたいの好きw
長さん
サンシャインで花の展示会が重なるのは珍しいです。
クリスマスローズは交配が盛んになって人気が出たのだそうです。
長さん
人の多いところが駄目なんですか。私は満員電車で40年以上も通勤していたので、精神衛生上なんて言っておられませんでした。
クリスマスローズの原種は地味ですが。多くの交配種に加え、ハイブリッドなども出てきて、人気が高いですね。今回も年配の女性が大半でしたよ。
長さん
お宅でもクリスマスローズのつぼみが膨らんできましたか。最近は毎年、魅力のある新花が出てきて、人気が一層高まってきたようです。
今回の交配種、黒を除けば、育ててみたいと思いますが・・・。
長さん
50年も前からクリスマスローズを育てておられたのですか。私がクリスマスローズの存在を知ったのは定年後ですから、15年くらい前です。
ハイブリッド種は2倍体なら交配が容易なそうですね。新たな八重咲きが出来ると良いですね。
長さん
新型コロナの新規感染者が下り坂になったので、開催されたようです。
そちらでも展示会が開かれますか。大抵、販売コーナーもあるようですから、お気に入りの品種があったらお買いになると良いですね。栽培は難しくなさそうですから。
長さん
原種は緑の萼片が基本ですが、変種が出やすい植物なので、交配によって華やかな園芸種が色々作り出されています。2倍体の品種なら、素人でも交配で新しい品種が作れるそうですよ。
長さん
第6波が下り坂になったお陰で見に行くことが出来ました。自分では栽培するつもりがないので、こうした展示会があるのは嬉しいです。
後半は園芸種ですが、前半の原種は地味でしょう?
サクラの切り枝は温室の促成栽培種で、2月初旬から出回るそうです。
長さん
お宅でもクリスマスローズのブームに乗られたのですね。耐寒性があるので、路地植えで大丈夫ですよね。何種類か植えれば交配も楽しめますね。
家を新築した後、庭にクリスマスローズを植えたらどうかと外構の業者に言われたのですが、花が下向きに咲くので、止めました。今は上向きに咲く品種も作られていますね。
長さん
現在は色も豊富で、咲き方も一重以外に、八重や千重咲きなどもあって華やかですが、原種も素朴な味わいがあって良いですよね。
ミキ
迷いながら行きませんでした。乗り物はともかく
人混みは気になりますので。
でも、こうして素晴らしい花を見せていただいて
嬉しくなりました。
原種から交配種への説明もよくわかりました。
ありがとうございました、つづきが楽しみです。(^^♪
コスモス
冬は室内がいいですね。
花弁に見えるのは萼片なので、黄緑色系が多いのでしょうか。
ニゲルを見るとクリスマスローズだなと思いますね。
色も様々ですね。
ピコティー咲きが可愛いですね。
すーちん
ランなどに比べ
クリスマスローズは
可なり地味目ですがー
魅力ありますねー
長さん
見に行くのを断念されましたか。池袋は人が多いですからね。我が家は土曜日の午前中に見に行き、サンシャインで遅めのランチを食べて帰りました。
クリスマスローズ展は年配の女性が多かったですが、心配されるような人混みではありませんでしたよ。
長さん
ワクチン接種の3回目が終わったし、マスクをしっかり着けていれば安心なので、出かけてきました。
キンポウゲ科の花の多くは花弁に見える部分が萼片なので、原種クリスマスローズの場合は緑が多いです。でも、白や黄、ピンクなどもあるので、交配種はそうした色を引き出したのでしょう。
長さん
クリスマスローズの原種は地味なものが多いですね。こういう素朴なものも良いものですが、近年は様々な交配種やハイブリッド種が出来て、華やかになりました。
ロシアンブルー
「クリスマスローズの世界展」展示期間が2日間しかなかった
のですね。
完全な洋花の雰囲気を持っていて原種の地味さも和花よりは
華やかな印象ですがとても原種に惹かれます。
鉢植えで高いところに展示されれば花も見やすいでしょうね。
交配種も優しさがあって素敵ですね。
長さん
この展示会は金、土、日の3日間でした。.日本産キンポウゲ科の花も可愛いのが色々ありますが、クリスマスローズは原種も、交配種も楽しめるのが良いですね。
俯いて咲くものも多いので、モニターの角度が変えられるカメラが便利でした。
秋月夕香
長さん
黒系のクリスマスローズがクロユリに似ていると思われましたか。クリスマスローズも、クロユリも、一緒にするなと気を悪くしていますよ(笑)。