早春の川口市立グリーンセンターにて(4) 2022洋蘭展(その3 カトレア類③)

 2月5日、埼玉県の川口市立グリーンセンターの鑑賞温室で開催された「2022洋蘭展~グリーンセンターと洋ラン」展(2/05~2/14)で見たカトレア類の色々を紹介しています。

展示風景3
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カトレア・パーシバリアナ ティポ
C. percivaliana fma. tipo ベネズエラに分布する着生種
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リンコレリオカトレヤ・ナコーチ ‘ファンタジア’
Rlc. (旧Blc.) Nacouchee 'Fantasia' 1952年登録
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リンコレリオカトレヤとソフロレオカトレアの交配種
(Lc. Flirtie x Slc. Tickety Boo) 'M-653’
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レリオカトレアとカトレアの交配種
Lc. Sirayukihime x C. Candy Tuft 'Hagoromo'
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レリオカトレア・アリサル
Lc. Alisal 往年の銘花
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カトレア・トリアネイ同士の交配種
C. rrianaei x C. trianaei
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カトレア・ドラムビート ‘ヘリテイジ’
C. (旧Lc.) Drumbeat 'Heritage' HCC/AOS 1967年登録
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リンコレリオカトレア・ブンティ ‘レッド エクリプス'
Rlc. (旧Pot.) Bunty 'Red Eclipse' FCC/RHS 1967年登録
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レリオカトレア・レウシーコーラ ‘レイロンアイボリー’
Lc. Lewsykora 'Ceylon Ivory' AM/AOS ネットではヒットせず
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カトレア・ビューメスニル ‘パルメ’
C. Beaumesnil‘Parme’AM/RHS 1977年登録
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ブラッソカトレアとカトレアの交配種
Blc The Baroness Green Goddeness x C. Bob Betts
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カトレア・イーニッド アルバ ‘ブルーノ’
C. Enid alba 'Bruno' AMM/AOS  1898年登録
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レリオリックカトレア・パストラル ‘イノセンス’
Rlc. (旧Bc.) Pastoral 'Innocense' HCC/AOS 1961年登録
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グリーンセンターのラン栽培の歴史
          (前記事の続き。パネル展示から)
3.現在のグリーンセンターの洋ラン
 カトレア類約950品種、約3,300鉢を始め、ラン科の原種、及び、カトレア以外の園芸品種を保有している。普段は、関係者しか入れないバックヤード温室で育てている。そして、開花した鉢を鑑賞温室に展示している。
4.グリーセンターの洋ランの特徴
 ラン科植物は、交配し作成された品種の交配歴を登録する独自の制度がある(人間でいう家系図のようなもの)。これは「サンダースリスト」と呼ばれ、1895年に作成されて以来、現在まで脈々と登録され続けている。
 120年以上、品種改良が続けられているため、古い園芸品種の中には、多くの品種の親株になっているにもかかわらず、育てにくい、営利に向かないなどの理由により、現在では保存育成されていないものも少なくない。
 グリーンセンターの所有するラン科の植物は、昭和30~40年代に日本に導入された品種が多く、先に述べたような理由で、現在では手に入りづらいものも多くある。これらはランの園芸文化を知る上で大変貴重な資料となっている。

 2022年2月5日撮影。
 次回は、過去のラン展でテーマとなったランの展示から紹介します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • river

    ランの女王カトレアは豪華で気品のある美しさで人をひきつけます。側花弁、側萼片、背萼片も美しいのですがなんといってもその特徴は唇弁にありますね。形、色など引き込まれるような感じを受けます。
    2022年02月15日 18:23
  • 秋月夕香

    こんばんは。なんといっても迫力ありますよね。
    リンコレリオカトレヤとソフロレオカトレアの交配種~この黄色の微妙な色はあまりみませんね。一番のお気に入りです。
    2022年02月15日 18:27
  • イッシー

    カトレア類約950品種、約3,300鉢を始め・・・!
    凄い数ですよね!驚きます。
    2022年02月15日 20:06
  • 信徳

    洋ランの女王、カトレアランもこの属の最初の収集者で最初に栽培で花を咲かせたWilliam Cattleyにちなみ、属の名前として献名されたものである。もともと彼が南米から送ってもらった植物の梱包材として使われていたこの着生植物に興味を持ち、栽培してみたところ予想もしなかった見事な花をつけたため、イギリスの著名な植物学者、ジョン・リンドリーが記載して献名したという逸話が伝わっている。こんな逸話を知りながらカトレアランを見るとまた一味違って見えます。
    2022年02月15日 20:07
  • eko

    グリーンセンターではカトレア類約950品種、約3,300鉢も保有ですか。その他にランの原種などもあって凄い数ですね。管理するのも大変でしょう。一堂に綺麗なカトレアが見られるのも素敵です。やはりどの花も気品があって華やかですね。
    ラン科の植物の家系図「サンダースリスト」1895年から現在まで登録されているのも凄いことですね。
    2022年02月15日 20:47
  • なおさん

    華やかそうなカトレアも営利向きでないだの、育てにくいだのではやりすたりがあるのですねえ。でも、あえてそういうものもコレクションにして育てているというのは良いですね。
    2022年02月15日 20:50
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    今回展示されたカトレア類は綺麗なものが多かったです。初めて見る品種もありました。当分、ラン展が開催されないので、とっておきの品種を展示したのかも知れません。
    2022年02月15日 21:00
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    リンコレリオカトレヤとソフロレオカトレアの交配種ですが、確かにカトレア類の中で、黄色い花は少ないです。
    2022年02月15日 21:09
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    こんなに品種数が多いと、維持管理するのが大変だと思います。温室のリニューアルが終わるのかが分らないので、待ち遠しいです。
    2022年02月15日 21:11
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    カトレアを初めて咲かせたWilliam Cattleyが発見したカトレアは、1818年に植物の梱包材として詰め込まれた植物だったわけです。そんな偶然がなければ、カトレアの発見はもっと後になったでしょうね。あれから200年、カトレア類は随分豊富になったものです。
    2022年02月15日 21:21
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ランが育てられている圃場の温室はそれほど大きなものではないので、こんなに多くの種類が保有されていたと知って、驚いています。
    リニューアル工事が終わるまでの当分の間、見る事が出来ないのが残念です。
    2022年02月15日 21:24
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    今回のラン展で、このグリーンセンターとランの関わりが初めて分ったのですが、確かに、ネットに載っていないようなごくマイナーな品種も展示されていました。営利向きでないランが育てられているのは新宿御苑も同様らしいです。
    2022年02月15日 21:27
  • うふふ

    ラン科にはサンダースリストと言うものがあるのですか。
    1895年から続いているとは驚きました。
    訳ありで保存育成されていないものも、記録には残っているのですね。
    グリーンセンターにはそれらの多くが育成されているのですから大変貴重なことです。
    温室リニューアル後にぜひ見てみたいです。
    いつになるのでしょうね。
    2022年02月15日 21:39
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    サンダースリストというのはランの戸籍簿みたいなものです。このリストに誰が一番先に登録するかが競われました。また、これがあれば、交配種は何と何から出来たのかも遡ることが出来ます。
    リニューアルが何時終わるのか、調べて見たのですが、分りませんでした。
    2022年02月15日 22:01
  • 月奏曲

    今回はオーソドックスと思ったらそんな裏話があるとは…
    この中にももうあまり見かけない種もあるんですかねぇ…

    古いとなると原種が一番古いんでしょうけどそれはそれで希少で保護されるんでしょうね

    ちょうど時代的にスレてきちゃった種が廃れて消えていくんでしょうねぇ…世知辛い
    2022年02月15日 23:02
  • すーちん

    おはようございます
    カトレアのリップ
    どうしてこんなに変化に富んだ色
    色出るんでしょうねー
    2022年02月16日 08:31
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    原種は貴重ですが、古い交配種は忘れ去られているものも多いようです。原種は今後も残りますが、交配種はどんどん増えますから、消えていく品種があるのはやむを得ないことでしょう。
    2022年02月16日 10:20
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    カトレア類のリップは白以外に、黄色と赤だけですが、実に様々な配色や、模様が出るものですね。
    2022年02月16日 10:21

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