展示風景3

カトレア・パーシバリアナ ティポ
C. percivaliana fma. tipo ベネズエラに分布する着生種

リンコレリオカトレヤ・ナコーチ ‘ファンタジア’
Rlc. (旧Blc.) Nacouchee 'Fantasia' 1952年登録

リンコレリオカトレヤとソフロレオカトレアの交配種
(Lc. Flirtie x Slc. Tickety Boo) 'M-653’

レリオカトレアとカトレアの交配種
Lc. Sirayukihime x C. Candy Tuft 'Hagoromo'

レリオカトレア・アリサル
Lc. Alisal 往年の銘花

カトレア・トリアネイ同士の交配種
C. rrianaei x C. trianaei

カトレア・ドラムビート ‘ヘリテイジ’
C. (旧Lc.) Drumbeat 'Heritage' HCC/AOS 1967年登録

リンコレリオカトレア・ブンティ ‘レッド エクリプス'
Rlc. (旧Pot.) Bunty 'Red Eclipse' FCC/RHS 1967年登録

レリオカトレア・レウシーコーラ ‘レイロンアイボリー’
Lc. Lewsykora 'Ceylon Ivory' AM/AOS ネットではヒットせず

カトレア・ビューメスニル ‘パルメ’
C. Beaumesnil‘Parme’AM/RHS 1977年登録

ブラッソカトレアとカトレアの交配種
Blc The Baroness Green Goddeness x C. Bob Betts

カトレア・イーニッド アルバ ‘ブルーノ’
C. Enid alba 'Bruno' AMM/AOS 1898年登録

レリオリックカトレア・パストラル ‘イノセンス’
Rlc. (旧Bc.) Pastoral 'Innocense' HCC/AOS 1961年登録

グリーンセンターのラン栽培の歴史
(前記事の続き。パネル展示から)
3.現在のグリーンセンターの洋ラン
カトレア類約950品種、約3,300鉢を始め、ラン科の原種、及び、カトレア以外の園芸品種を保有している。普段は、関係者しか入れないバックヤード温室で育てている。そして、開花した鉢を鑑賞温室に展示している。
4.グリーセンターの洋ランの特徴
ラン科植物は、交配し作成された品種の交配歴を登録する独自の制度がある(人間でいう家系図のようなもの)。これは「サンダースリスト」と呼ばれ、1895年に作成されて以来、現在まで脈々と登録され続けている。
120年以上、品種改良が続けられているため、古い園芸品種の中には、多くの品種の親株になっているにもかかわらず、育てにくい、営利に向かないなどの理由により、現在では保存育成されていないものも少なくない。
グリーンセンターの所有するラン科の植物は、昭和30~40年代に日本に導入された品種が多く、先に述べたような理由で、現在では手に入りづらいものも多くある。これらはランの園芸文化を知る上で大変貴重な資料となっている。
2022年2月5日撮影。
次回は、過去のラン展でテーマとなったランの展示から紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
river
秋月夕香
リンコレリオカトレヤとソフロレオカトレアの交配種~この黄色の微妙な色はあまりみませんね。一番のお気に入りです。
イッシー
凄い数ですよね!驚きます。
信徳
eko
ラン科の植物の家系図「サンダースリスト」1895年から現在まで登録されているのも凄いことですね。
なおさん
長さん
今回展示されたカトレア類は綺麗なものが多かったです。初めて見る品種もありました。当分、ラン展が開催されないので、とっておきの品種を展示したのかも知れません。
長さん
リンコレリオカトレヤとソフロレオカトレアの交配種ですが、確かにカトレア類の中で、黄色い花は少ないです。
長さん
こんなに品種数が多いと、維持管理するのが大変だと思います。温室のリニューアルが終わるのかが分らないので、待ち遠しいです。
長さん
カトレアを初めて咲かせたWilliam Cattleyが発見したカトレアは、1818年に植物の梱包材として詰め込まれた植物だったわけです。そんな偶然がなければ、カトレアの発見はもっと後になったでしょうね。あれから200年、カトレア類は随分豊富になったものです。
長さん
ランが育てられている圃場の温室はそれほど大きなものではないので、こんなに多くの種類が保有されていたと知って、驚いています。
リニューアル工事が終わるまでの当分の間、見る事が出来ないのが残念です。
長さん
今回のラン展で、このグリーンセンターとランの関わりが初めて分ったのですが、確かに、ネットに載っていないようなごくマイナーな品種も展示されていました。営利向きでないランが育てられているのは新宿御苑も同様らしいです。
うふふ
1895年から続いているとは驚きました。
訳ありで保存育成されていないものも、記録には残っているのですね。
グリーンセンターにはそれらの多くが育成されているのですから大変貴重なことです。
温室リニューアル後にぜひ見てみたいです。
いつになるのでしょうね。
長さん
サンダースリストというのはランの戸籍簿みたいなものです。このリストに誰が一番先に登録するかが競われました。また、これがあれば、交配種は何と何から出来たのかも遡ることが出来ます。
リニューアルが何時終わるのか、調べて見たのですが、分りませんでした。
月奏曲
この中にももうあまり見かけない種もあるんですかねぇ…
古いとなると原種が一番古いんでしょうけどそれはそれで希少で保護されるんでしょうね
ちょうど時代的にスレてきちゃった種が廃れて消えていくんでしょうねぇ…世知辛い
すーちん
カトレアのリップ
どうしてこんなに変化に富んだ色
色出るんでしょうねー
長さん
原種は貴重ですが、古い交配種は忘れ去られているものも多いようです。原種は今後も残りますが、交配種はどんどん増えますから、消えていく品種があるのはやむを得ないことでしょう。
長さん
カトレア類のリップは白以外に、黄色と赤だけですが、実に様々な配色や、模様が出るものですね。