早春の川口市立グリーンセンターにて(3) 2022洋蘭展(その2 カトレア類②)

 2月5日、埼玉県の川口市立グリーンセンターの鑑賞温室で開催された「2022洋蘭展~グリーンセンターと洋ラン」展(2/05~2/14)で見たカトレア類の色々を紹介しています。

展示風景2
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ポチナラ・ウィリアム ファレル ‘ピーチィ’
Pot. William Farrell 'Peachy' 1980年登録
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レリオカトレア交配種
パオセポリス ‘スプレンダー’ x ジェーンウォーン ‘アリイ’
Lc. Persepolis 'Splender' x Lc. Jane Warne 'Alii'
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レリオカトレア・アストリ ‘アディソン’
Lc. Astri 'Addison' 1982年登録
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レリオカトレア・スターティング ポイント ‘ユニーク’
L. Starting Point 'Unique' AM/AOS 1982登録
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カトレア・クアドリカラー
C. quadricolor (旧名チョコエンシス) コロンビアに自生する
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レリオカトレア・ジョウージ ボールドウィン ‘プロリフィック’
Lc. Grorge Baldwin 'Prolific' 1941登録j
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レリオカトレア・アーマド シェイキ ‘メンデンホール’
Lc. Ahmad Sheiki 'Mendenhall' 1973年登録
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レリオカトレアとカトレアの交配種
レリオカトレア・モーマス ‘カリプソ’ x カトレア・レミ ショレー
Lc. Momus 'Calipso' x C. Remy Chollet
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ソフロレオカトレア・フロリック ‘スイートリサ’
Slc. Frolic 'Sweeet Lisa' HCC/AOS 1983年登録
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カトレア3種の交配種
(Bc. Mem C,Maron x Lc. Nesea) x C. Cowaniae alba
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リンカトレアンセ・フレームアウト ‘レッドノ-ズ’
Rth. (旧Pot.) Flameout 'Rednose' AM/AOS 1980年登録
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リンカトリアンセ・マジック オブ グラナダ ‘トルー オレンジ’
Rth. (旧Pot.) Masic of Granada 'True Orange'
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レリオカトレア・スプリング スコール ‘タシン’
Lc. Spring Squall 'Ta-Shin' 1992年登録
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ブラッソカトレア・ボールド ルーラー ‘サマー エンド’
Blc. Bold Ruler 'Summer End'  1975年登録
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カトレア・ビュースメニル ‘サイトー’
C. Beaumesnil 'Saito' HCC/AOS 1977年登録
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グリーンセンターのラン栽培の歴史(パネル展示から)
1.グリーンセンターのラン栽培の始まり
 グリーンセンターの前身である川口市立花木植物園の建設が始まった昭和39年頃より、本格的な収集が始まった。当時は、国内のラン業者から国産品種、国内実生種(未命名)や、海外で作出された園芸品種が導入された。
2.上原正吉氏よりの寄贈
 埼玉洋蘭会の初代会長を務めた上原正吉氏(元大正製薬会長)は、昭和30年代の後半に、主にカトレアの栽培に情熱を注ぎ、海外より多くの品種を収集していた。昭和40年代に入り、中野区野方の自宅のそばに開通した環状7号線の影響による環境の悪化に伴い、そのコレクションの全ての寄贈を決断。昭和44年7月9日、カトレア類の登録品種497品種1,628鉢に、その他のランを含めて約2,000鉢のラン類が開園したばかりの当園に寄贈された。
(続く)

 2022年2月5日撮影。
 次回もカトレア類の展示から紹介します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    綺麗な花色と姿に癒されますね~。
    環7の環境悪化がこちらでランを生育する引き金になったんですか!当時は環境問題にみんな無頓着だったからな~。
    2022年02月14日 12:56
  • nobara

    ポチナラ・ウィリアム ファレル ‘ピーチィ’
    ピーチィ’と呼ぶだけあって、桃が浮かびました(^o^)丿
    レリオカトレアとカトレアの交配種の色も
    レッドグレープ❓みたいで、変わった色ですね。
    中野区野方、20代の一時期、住んでた事があります。
    とても住みやすい場所でしたよ。
    大滝修二さんがお近くに住んで見えました(懐)
    2022年02月14日 13:44
  • river

    カトレアの仲間は以前は8属ほどでしたが今は30属以上所属替えもあって覚えられません。あくなき美への追求は今後も続くことでしょう。
    個人所有の2000鉢もの寄贈品も良い環境で育てられることになって喜んでいるでしょう。
    2022年02月14日 13:55
  • eko

    どの花も美しいですね。やはりカトレアはランの女王様、気品があって華やかです。種類が多くて凄いですね。
    カトレア類の登録品種497品種1,628鉢に、その他のランを含めて約2,000鉢のラン類が開園したばかりのここへ寄贈されたのがランの生育の始まりだったのですね。
    2022年02月14日 17:22
  • なおさん

    愛培していたランを手放さないといけない、というのもさぞかし辛いものがあったでしょうねえ。環境悪化ということで、どうせなら良い所で元気に育って欲しい、と決断されたのですね。

     いろいろなランにも歴史あり、ということで裏話も知ると、より深く楽しめますね。
    2022年02月14日 19:11
  • はるる

    こういうのも歴史があるんですね。
    カトレアがお好みで、2000鉢とはすごいですね。
    でもランは華麗な姿、眺めているだけでうっとりしますね。
    色もそれぞれ美しいです。
    2022年02月14日 19:24
  • 信徳

    環境悪化を理由に環七から川口に寄贈された上原正吉氏は凄いですね。川口と言うと「キュウポラの有る町」しか知りませんが今は住み易い街のトップクラスなんですってね。
    2022年02月14日 19:46
  • もこ

    カトレアの花綺麗というかゴージャスですね
    育種家の方の努力には頭が下がります
    育てるのはむつかしいので長さんさんのページで楽しませて頂いています
    2022年02月14日 20:14
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    旧上原邸は還7のごく近くになってしまったんですかねー。お金持ちなんだから、転居してランを育てるという選択肢もあったと思うのですが、お歳を召されたということもあったのですかねー。
    2022年02月14日 21:10
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ポチナラ・ウィリアム ファレル ‘ピーチィ’は、確かに、唇弁以外は桃色ピンクにも見えますよね。
    9枚目のレリオカトレアとカトレアの交配種も変わった色合いですね。
    野方は南北に長いですが、旧上原邸はどの辺にあったのでしょうね。私の中学の恩師が野方でしたが、中野駅に近い方でした。
    2022年02月14日 21:17
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ランの世界も分類にDNAが使われるようになって、分類が多くなったり、統合されたりですね。その上、人工属もどんどん増えていますから、とても覚えられるものではありません。
    この公園は再開発が進んでおり、ランの圃場が狭くなったりしないか、心配されます。
    2022年02月14日 21:23
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    上原正吉氏が寄贈されたランはカトレア類が多かったようで、毎年、冬はそれらが沢山展示されます。しかし、再度見る事が出来るようになるのは何年後になるか・・。
    2022年02月14日 21:26
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    昭和40年頃は環境問題がクローズアップされた時代なんですかねー。転居してランの栽培を続けるという選択肢もあったでしょうが、すでに70歳代ですから栽培が負担になったのかも知れませんね。
    2022年02月14日 21:29
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    大正製薬の上原会長と言ったら、当時の大金持ちですよね。趣味にも大金をかけることが出来たのでしょうか。
    今後、当分の間、ラン展は開かれないので、優秀なカトレア類を並べたのでしょう。
    2022年02月14日 21:33
  • うふふ

    グリーンセンターのカトレアにはそのような歴史があったのですか。
    個人所有のカトレアが1,628鉢とは驚く数ですね。
    手放す時はどんなにか辛かったでしょう。
    おかげで私たち一般の者が見られるようになってホッとします。
    2022年02月14日 21:39
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    大金持ちの上原氏ですから、趣味にもお金が使えたのでしょうね。
    川口市は歩どんどが住宅街で、都心にも近いので、住みやすいのでしょうね。甥(妹の次男)も川口に住んでいます。
    2022年02月14日 21:41
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    カトレアをこれだけ綺麗に咲かせるのには、設備は勿論のこと、栽培の知識が豊富でないと出来ませんよね。私もカトレアに手を出したことがありますが、見事に失敗しました。
    2022年02月14日 21:45
  • 月奏曲

    今回のカトレアはなかなかポップな色合いですね
    なんか柔らかい色合いというかなんというか…比較的はっきり発色しますからねぇ
    2022年02月14日 21:46
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    流石に大正製薬の上原会長、本業だけでなく、趣味の世界でもお金や努力を惜しまなかったのですね。
    2022年02月14日 21:48
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ここのカトレア類は何度か見に来ていますが、今回はこれまでに見たことがない品種が多かったです。当分、ラン展が開かれないので、秘蔵の品種を展示したのかも知れません。
    2022年02月14日 21:52
  • すーちん

    おはようございます
    ラン愛好家
    経済的にも余裕ある方
    多いですねー^^
    2022年02月15日 09:05
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ランを小規模で育てるなら、保温が出来れば、それほど費用はかからないと思いますが、沢山の種類となると、温室や換気装置は必須になりますからねー。
    2022年02月15日 11:47
  • 秋月夕香

    こんばんは。画面が蘭になると急に華やかにひきしまsりますよね。
    色もステキ、華やかさもステキです~♫

    レリオカトレア・スプリング スコール ‘タシン~ひときわすごい感じです。
    2022年02月15日 18:24
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    レリオカトレア・スプリング スコール ‘タシン’が気に入って頂けましたか。個性的ではないですが、シンプルな美しさがありますね。
    2022年02月15日 21:04

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