今回はフレグランス部門の作品紹介です。画面から香りを感じてもらうのは不可能ですが、各賞受賞花の香りについては、審査員の説明が表示されていました(お名前の下に「 」で表示)。
残念ながら、今回も写真写りが良くないです。ご容赦下さい。
フレグランス部門の展示の様子です

各賞受賞作品

< 全日本蘭協会の部 第一席 ・ 資生堂賞 >
カトレア・ワルケリアナ
C. Walkeriana
倉持見永子さん
「香りは甘く、ローズ系の新鮮でマイルドな匂いが評価された」


< 全日本蘭協会の部 第二席 ・ 小柴賞 >
リンコレリオカトレヤ・ビッキー ゴールド
‘フォーエバー・シックスティーン’
Rlc. Vicky Gold 'Goever Sixteen' (Rlc. Waikiki Gold x Rlc. Vicky Nazareno)
笠小富江さん
「香りは弱かったが、柑橘系の上品な香りが良かった」


< 全日本蘭協会の部 第三席 ・ 井上香料製造所賞 >
エナンスレヤ・レインボー ブリッジ ‘アリス’
Enanthleya Rainbow Bridge 'Alice'
菊池英樹さん
「香水系の残香がジャスミンの華やかな香りがある」


< 愛好団体の部 第一席 ・ 井上香料製造所賞 >
カトレア・トリアネ・ティポ ‘ポラタ’
C. trianae fma. tipo 'Polata'
南村昌義さん(つくば洋蘭会)
「拡散性もあり、爽やかで上品な甘さがバランスがとれていて良かった」


< 愛好団体の部 第二席 ・ 井上香料製造所賞 >
カトレア ・シュロデレー `ファビアノ エクストラ’
C. Schroederae 'Faviano Extra' (Popayan x Carlos Arango)
小岩井悟さん(埼玉洋蘭会)
「香りは余り強くないが、深みのある甘さが非常に優しい香りである」

< 愛好団体の部 第三席 ・ 井上香料製造所賞 >
カトレア・トリアネ `プラミーア’
C. trianae 'Pramier'
鈴木幸吉さん(多摩蘭友会)
「香りも強く、新鮮な甘さと華やかな香りが良かった」

以下は、受賞以外の作品から
リンコレリオカトレヤ・パストラル ‘イノセンス’
Rlc. Pastoral ’Innocence’ (C. mademaisele x Rlc. D'eesse)
小林儀子さん(らん友会龍ケ崎)

リンコスティリス・ギガンテア ‘レッド’
Rhynchostylis gigantea 'Red'
小林斗南さん(蘭友会)

セロジネ・グリーン エルフ 'スイート フレグランス'
Coel. Green Elf 'Sweet Fragrance'
河村賢治さん(浜松蘭友会)

クロウェシア・グレース ダン ‘チャッズ フォード’
Clowesia Grace Dunn 'Chadds Ford'
唐木善孝さん(蘭友会)

カトレア・ワルケリアナ フラメア ‘K.トヨダ’
C. walkeriana fkanea 'K.Toyoda'
石野好胤さん(湘南蘭友会)

(つづく)
この記事へのコメント
信徳
キンモクセイ、クチナシの花程度しか出来ない鼻持ちではむりでしょうね(笑)。
river
eko
バラのような香りから柑橘系、ジャスミンのような香りと様々ありますね。
はるる
微妙な香りの違い、展示された場所はさぞすばらしかったことでしょう。上品で華やかな優しい姿です。
リンコスティリス・ギガンテア ‘レッド’おもしろい模様ですね。
小さい花がいっぱいあるのもきれいです。
イッシー
撮影に夢中でどこがどの賞なのかまで気が廻っていませんでしたが、香りはここのに限らず嗅いでいました。下から2枚目のランは、植木鉢何とかしたいな~って妻と話したのを覚えています。
なおさん
ランごとに微妙な香りの変化があり、たくさんあると良いでしょうね。
リンコスティリス・ギガンティアとフウランの交配種は、以前昭和記念公園のらん展で売られていたのを買ったことがあります。
長さん
金木犀や山梔子ほどではないですが、ランの花は香りを放つ品種が多いです。今回は開催初日でしたが、2日目、3日目になると、会場の入口を入る前に香りが漂ってきます。
長さん
昨日の記事で審査基準に触れましたが、今回の記事にも香り部門のについて書く予定をど忘れしてしまいました。4つの項目は資生堂顧問の中村祥二という方が基準ですが、現在は他の蘭展でも採用されています。
長さん
私は鼻が余り良くないし、香りを表現する語彙も少ないので、説明できません。審査員講評で想像していただくしかありません。
長さん
概してカトレア類は良い香りがしますが、その中で、リンコスティリス・ギガンテア優劣をつけるには鼻が敏感でないと駄目ですね。
リンコスティリス・ギガンテアは白地に紅紫色の斑点が入りますが、その入り方が不規則です。でも、香りは良いですよ。
長さん
香り部門は上位作品と比べ、扱いがちょっと軽い感じがしますが、出展作品の数が少ないですからね。
下から2番目のクロウェシアは花序が垂れ下がりますから、吊り鉢が良いのですが、こういう展示会では無理ですよね。
長さん
パソコンやタブレットの画面から香りが出てきたら良いですよね。実は、20年も前にこれを実現した会社があるのですが、室用可にはなっていません。開発者は匂いの要素を128に分類して、インクカートリッジみたいなものから合成するというのですが・・・。
リンコスティリス・ギガンティアとフウランの交配種はいくつか作られているようですね。
ロシアンブルー
未だにランのフレグランスに出会ったことがなく残念
です。
ジャスミンのような香り、バラのような香りと一度は
そのランを見てみたいです。
長さん
香水には疎いので、ランを使った香水で有名なものを調べてみました。
・トムフォード社:ブラックオーキッド、トムフォード社:ヴェルヴェットオーキッド、ロクシタン社:オーキデプレミアム、ヴィーナススパ社:ホワイトティ&オーキッド、グレイスコール社:オーキッドアンバー・インセンス。
なお、東京ドームで行われる世界ラン展日本大賞では、資生堂から、会場限定で、毎年、特定のランから作った香水が売られていますよ。
月奏曲
ビッキー ゴールドの色合いは柑橘系に良く似合っててなるほどな感じですね
アリスは華やかな花姿にジャスミンの香りは似合っていて上品そうでいいですね
うふふ
甘い香り?上品な香り?
さてさて、どんなかなぁ。
想像するのも楽しいですね。
すーちん
会場に足を運べば
香りも楽しめますねー
想像するしかありません^^
長さん
花の画像をクリックしたら、その香りがパソコンから出てきたら良いのですが・・・。
柑橘系というと黄色をイメージしますよね。ジャスミンというと白い花ですが、‘アリス’も黄色系の花ですね。
長さん
香りを言葉で的確に表現出来る人は天才かもね。
蘭の香りは会場で実際に確かめるのが一番です。
長さん
人の嗅覚は個人差がありますから、花の香りは直に感じてもらうのが一番ですね。