第61回全日本蘭協会洋らん展にて(2) 入賞作品の紹介(その1)

 1月6日、池袋サンシャインで開催された「第61回全日本蘭協会洋らん展」を見に行ってきました。
 今回は会場の一番奥に展示された「入賞作品展示コーナー」の紹介です。ここに並ぶのは、予め分類された出展部門ごとに審査されて第1席(ブルーリポン)となった作品です。


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それらの中で、更に選ばれた最優秀作品が上段中央に並びます
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以下が、最優秀作品です

< 会 長 賞 >
パフィオペデルム・マジェスティック スノウ ‘ミツコ’
Paph. Majestic Snow 'Mitsuko' (Paph. Ice Age × Paph. Elfstone)
山崎守勝さん
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< 最 優 秀 賞 >
レナンセラ・フィリピネンシス
Ren. philippinensis
フィリピン産の小型種で、茎の長さは40cm~80cmになる
原田甚平さん(浜松蘭友会)
蛍光灯の下では、赤が上手く再現できません
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< 協 会 賞 >
パフィオペディルム・ノリト ハセガワ ‘ヨウコズ スマイル’
Paph. Norito Hasegawa 'Yoko's Smile'
斉藤正博さん
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< 優 秀 賞 >
カトレア・トリアネイ コンカラー ‘オリオン’
C. trianaei var. concolor ‘Orion’
古木 浩さん(相模蘭酔会)
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< 優 良 賞 >
カトレア・トリアネイ コエルレア ‘ミツラ’
C. trianaei fma. coerurea ‘Mitura’
出川浩治司さん
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< 優 良 賞 >
パフィオペディルム・メガ シャムロック ‘ゴールデン ボンバー’
Paph. Mega Shamrock 'Golden Bomber'
南本修二さん(蘭友会)
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その他の優秀作品(ブルーリボン)を順次、紹介します
各賞の付与がない作品は重複受賞なしのルールが適用されたものです

フラグミペディウム・Q F ナウカナ
Phrag. Q F Naukana KM/cha
菊池英樹さん
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< 蘭友会賞 >
パフィオペディルム・ヤン-ジ ホーク ‘オーシャン’
Paph. Yang-Ji Hawk 'Ocean'  両親ともに側花弁の長いタイプです
和田 洋さん
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< 台蘭花産銷発展協会賞 >
バーデンドラム・ナンボウ ピクシー
Bardendrum Nanboh Pixy (Bardendrum Terusan × Barkeria scandens)
バーデンドラム属はバーケリアとエピデンドラムを掛け合わせた人工の属
菊池英樹さん
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< 横浜蘭友会賞 >
バンダ・ラメラータ 'FN-Beet #12'
V. lamellata 'FN-Beet #12' 原種ランで、和名はコウトウヒスイラン
中島文子さん
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カトレア・ロディゲシー ‘アキコズ デライズ’
C. loddigesii 'Akiko's Delight'  南米に分布する原種ラン
斉藤正博さん
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 2022年1月6日撮影。

 次回も上位入賞作品の紹介を続けます。
(つづく)

この記事へのコメント

  • river

    長い伝統を誇る全日本蘭協会洋らん展は流石に優品が多いですね。大変な目の保養になります。
    パフィオペディルム・ヤンジ ホーク ‘オーシャン’の長い側花弁は何の役目があるのでしょうね。
    2022年01月09日 13:21
  • nobara

    レナンセラ・フィリピネンシスは、ヒガンバナ位の朱色なんですね。
    斉藤さんのパフィオペディルム、
    ちょっと変わり種?なんですか?
    スリッパの部分が不思議です。
    バーデンドラムって
    バーケリアとエピデンドラムを掛け合わせた人工の属なんですね。
    エピデンドラムが好きですが、どう変わってるのかしら?
    皆さん、発表の場があって佳かったですね。
    2022年01月09日 13:28
  • なおさん

    僕はほとんど室内では撮らないので、WBは太陽光が常用で、オートやら何やら他はまず使わないのですが、らん展では色の再現もタイヘンなのですね。

     入賞するような優品は、花の美しさも株の勢いもスバラシイものばかりで、好きなひとにはタマラナイでしょうねえ。
    2022年01月09日 14:02
  • イッシー

    そう確か蛍光灯でしたよね。天井も高くはなかったので
    色かぶりの影響は出ますね。それでもきれいに撮れていると思うんですが。
    2022年01月09日 16:23
  • 信徳

    最優秀賞のレナンセラ・フィリピネンシスは異色のランの様ですがそれ以外はパフィオペディルムが多いように感じました。最近の傾向なんでしょうか?魅力的なランですね。
    2022年01月09日 17:13
  • eko

    どの花も素晴らしいですね。レナンセラ・フィリピネンシスの赤い花、色鮮やかです。これでも色が再現されていないのですか?
    パフィオペディルム・ヤン-ジ ホーク ‘オーシャン’の側弁花の長いタイプはユニークですね。側弁花が長いほど良いのでしょうね。
    個人的にはカトレア・トリアネイ コエルレア ‘ミツラ’が好きです。
    2022年01月09日 17:53
  • はるる

    ラン展、すばらしいですね。
    赤い色ってインパクトありますね。
    でもそれぞれ微妙な色で美しいです。
    実際に見る機会がなく、以前は植物園などで見られましたが。
    こうして拝見できて楽しいです。
    2022年01月09日 19:10
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    世界ラン展日本大賞はラン栽培業者も出展しますが、ここはアマチュア愛好家だけの最高の展示会ですね。
    パフィオペディルム・ヤン-ジ ホークなどの長い側花弁は風に揺れることで昆虫を誘うらしいですよ。
    2022年01月09日 20:55
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    レナンセラ・フィリピネンシスはもう少し明るい赤なのですが、蛍光灯だけの明かりなので、ちょっと暗めになってしまい、正確な色が出ていません。
    斉藤先生のパフィオペディルムは新弁が袋状になっていて、クマガイソウみたいな感じですね。
    ランは容易に属間交配が可能なので、人工属が次々に造られています。中には4~5種類の属を交配させたものもあります。エピデンドラムの例外ではなく、エピカトレアとじゃブラソエピデンドラムはその例です、
    2022年01月09日 21:07
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    今回はISOを変更しただけですが、ホワイトバランスを蛍光灯にセットした方が良さそうです、次回、試してみます。
    600株ものランが無料で見られるのですから、ラン好きにとってはタマリマセンよ。
    2022年01月09日 21:17
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    今回はISOを上げすぎて失敗しました。本来はホワイトバランスを蛍光灯に代えるべきでした。
    実は、投稿写真はレタッチしまくりです。
    2022年01月09日 21:19
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    レナンセラ・フィリピネンシスはあまり見かけない品種で、私も8年ぶりに出会いました。
    今回はパフィオペディルムが多かったようです。次回にも登場しますが、たまたま多かったということでしょう。
    2022年01月09日 21:22
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    レナンセラ・フィリピネンシスはもっと明るい赤です。見た目の色を再現しようとすると花弁の形が分らなくなってしまいました。
    側花弁の長いパフィオペディルムは風に揺れることで昆虫を誘っているらしいです。ですから、環境に適応して進化したようです。
    カトレア・トリアネイは原種でもこの美しさですからね。
    2022年01月09日 21:26
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    今回はカメラの設定に失敗しましたので、次回はもっと研究しようと思います。
    ラン展は冬に集中していますから、いつでも見られるというわけには行きません。その点、つくば植物園や新宿御苑の温室ではいつもといって良いほどランが展示されています。
    2022年01月09日 21:31
  • うふふ

    今年も力作が並びましたね。
    どれも甲乙つけ難かったのではないでしょうか。
    審査員の方々の悩む様子が想像できます。
    室内でお花を撮るのに、長さんも悩まれたのですね。
    でもとてもきれいに撮れていると思いますよ。
    パソコンのモニターの前でうっとりしています。
    2022年01月09日 22:12
  • すーちん

    おはようございます
    優秀賞だけあって
    見事ですねー
    どれも同じように咲きそろって
    ますねー
    2022年01月10日 09:00
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    審査員の方々は各賞をどれにするかで意見が割れたであろうことは推測できますね。私の場合はそれほどの審美眼があるわけでもなく、各賞は全て、その他の平台もリボンの付いた作品を中心に撮ってきました。
    2022年01月10日 09:26
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    この様な展示会の会期は予め知らされていますから、審査日当日に最高の花が咲くよう、日射し、温度、湿度などをコントロールしているそうです。
    2022年01月10日 09:29
  • ロシアンブルー

    入賞するだけあって、どれもしっかりした見事なランで
    すね。
    レナンセラ・フィリピネンシスの赤い色、実際の色と異
    なるのですね。とてもインパクトある花色なのでしょう
    側花弁の長いラン、ヒラヒラと見えるのでしょうか。
    不思議な花弁ですね。
    2022年01月10日 11:03
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    レナンセラ・フィリピネンシスはもう少し明るい色ですが、色を合わせるとコントラストが弱くなってぼけた写真になってしまいます。
    側花弁の長いタイプは、それが風で揺らぐので、昆虫を誘う役目らしいです。
    2022年01月10日 11:37
  • 秋月夕香

    こんばんは、およそお花とおもえないような~不思議な蘭ですね。なんだかお花がにっこり笑っている見たいです~♫
    2022年01月10日 16:38
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    花が笑っているように見えましたか。そう言われたら、花が喜んでいるでしょう(笑)。
    2022年01月10日 21:34

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