今回は会場の一番奥に展示された「入賞作品展示コーナー」の紹介です。ここに並ぶのは、予め分類された出展部門ごとに審査されて第1席(ブルーリポン)となった作品です。
それらの中で、更に選ばれた最優秀作品が上段中央に並びます
以下が、最優秀作品です
< 会 長 賞 >
パフィオペデルム・マジェスティック スノウ ‘ミツコ’
Paph. Majestic Snow 'Mitsuko' (Paph. Ice Age × Paph. Elfstone)
山崎守勝さん
< 最 優 秀 賞 >
レナンセラ・フィリピネンシス
Ren. philippinensis
フィリピン産の小型種で、茎の長さは40cm~80cmになる
原田甚平さん(浜松蘭友会)
蛍光灯の下では、赤が上手く再現できません
< 協 会 賞 >
パフィオペディルム・ノリト ハセガワ ‘ヨウコズ スマイル’
Paph. Norito Hasegawa 'Yoko's Smile'
斉藤正博さん
< 優 秀 賞 >
カトレア・トリアネイ コンカラー ‘オリオン’
C. trianaei var. concolor ‘Orion’
古木 浩さん(相模蘭酔会)
< 優 良 賞 >
カトレア・トリアネイ コエルレア ‘ミツラ’
C. trianaei fma. coerurea ‘Mitura’
出川浩治司さん
< 優 良 賞 >
パフィオペディルム・メガ シャムロック ‘ゴールデン ボンバー’
Paph. Mega Shamrock 'Golden Bomber'
南本修二さん(蘭友会)
その他の優秀作品(ブルーリボン)を順次、紹介します
各賞の付与がない作品は重複受賞なしのルールが適用されたものです
フラグミペディウム・Q F ナウカナ
Phrag. Q F Naukana KM/cha
菊池英樹さん
< 蘭友会賞 >
パフィオペディルム・ヤン-ジ ホーク ‘オーシャン’
Paph. Yang-Ji Hawk 'Ocean' 両親ともに側花弁の長いタイプです
和田 洋さん
< 台蘭花産銷発展協会賞 >
バーデンドラム・ナンボウ ピクシー
Bardendrum Nanboh Pixy (Bardendrum Terusan × Barkeria scandens)
バーデンドラム属はバーケリアとエピデンドラムを掛け合わせた人工の属
菊池英樹さん
< 横浜蘭友会賞 >
バンダ・ラメラータ 'FN-Beet #12'
V. lamellata 'FN-Beet #12' 原種ランで、和名はコウトウヒスイラン
中島文子さん
カトレア・ロディゲシー ‘アキコズ デライズ’
C. loddigesii 'Akiko's Delight' 南米に分布する原種ラン
斉藤正博さん
次回も上位入賞作品の紹介を続けます。
(つづく)
この記事へのコメント
river
パフィオペディルム・ヤンジ ホーク ‘オーシャン’の長い側花弁は何の役目があるのでしょうね。
nobara
斉藤さんのパフィオペディルム、
ちょっと変わり種?なんですか?
スリッパの部分が不思議です。
バーデンドラムって
バーケリアとエピデンドラムを掛け合わせた人工の属なんですね。
エピデンドラムが好きですが、どう変わってるのかしら?
皆さん、発表の場があって佳かったですね。
なおさん
入賞するような優品は、花の美しさも株の勢いもスバラシイものばかりで、好きなひとにはタマラナイでしょうねえ。
イッシー
色かぶりの影響は出ますね。それでもきれいに撮れていると思うんですが。
信徳
eko
パフィオペディルム・ヤン-ジ ホーク ‘オーシャン’の側弁花の長いタイプはユニークですね。側弁花が長いほど良いのでしょうね。
個人的にはカトレア・トリアネイ コエルレア ‘ミツラ’が好きです。
はるる
赤い色ってインパクトありますね。
でもそれぞれ微妙な色で美しいです。
実際に見る機会がなく、以前は植物園などで見られましたが。
こうして拝見できて楽しいです。
長さん
世界ラン展日本大賞はラン栽培業者も出展しますが、ここはアマチュア愛好家だけの最高の展示会ですね。
パフィオペディルム・ヤン-ジ ホークなどの長い側花弁は風に揺れることで昆虫を誘うらしいですよ。
長さん
レナンセラ・フィリピネンシスはもう少し明るい赤なのですが、蛍光灯だけの明かりなので、ちょっと暗めになってしまい、正確な色が出ていません。
斉藤先生のパフィオペディルムは新弁が袋状になっていて、クマガイソウみたいな感じですね。
ランは容易に属間交配が可能なので、人工属が次々に造られています。中には4~5種類の属を交配させたものもあります。エピデンドラムの例外ではなく、エピカトレアとじゃブラソエピデンドラムはその例です、
長さん
今回はISOを変更しただけですが、ホワイトバランスを蛍光灯にセットした方が良さそうです、次回、試してみます。
600株ものランが無料で見られるのですから、ラン好きにとってはタマリマセンよ。
長さん
今回はISOを上げすぎて失敗しました。本来はホワイトバランスを蛍光灯に代えるべきでした。
実は、投稿写真はレタッチしまくりです。
長さん
レナンセラ・フィリピネンシスはあまり見かけない品種で、私も8年ぶりに出会いました。
今回はパフィオペディルムが多かったようです。次回にも登場しますが、たまたま多かったということでしょう。
長さん
レナンセラ・フィリピネンシスはもっと明るい赤です。見た目の色を再現しようとすると花弁の形が分らなくなってしまいました。
側花弁の長いパフィオペディルムは風に揺れることで昆虫を誘っているらしいです。ですから、環境に適応して進化したようです。
カトレア・トリアネイは原種でもこの美しさですからね。
長さん
今回はカメラの設定に失敗しましたので、次回はもっと研究しようと思います。
ラン展は冬に集中していますから、いつでも見られるというわけには行きません。その点、つくば植物園や新宿御苑の温室ではいつもといって良いほどランが展示されています。
うふふ
どれも甲乙つけ難かったのではないでしょうか。
審査員の方々の悩む様子が想像できます。
室内でお花を撮るのに、長さんも悩まれたのですね。
でもとてもきれいに撮れていると思いますよ。
パソコンのモニターの前でうっとりしています。
すーちん
優秀賞だけあって
見事ですねー
どれも同じように咲きそろって
ますねー
長さん
審査員の方々は各賞をどれにするかで意見が割れたであろうことは推測できますね。私の場合はそれほどの審美眼があるわけでもなく、各賞は全て、その他の平台もリボンの付いた作品を中心に撮ってきました。
長さん
この様な展示会の会期は予め知らされていますから、審査日当日に最高の花が咲くよう、日射し、温度、湿度などをコントロールしているそうです。
ロシアンブルー
すね。
レナンセラ・フィリピネンシスの赤い色、実際の色と異
なるのですね。とてもインパクトある花色なのでしょう
側花弁の長いラン、ヒラヒラと見えるのでしょうか。
不思議な花弁ですね。
長さん
レナンセラ・フィリピネンシスはもう少し明るい色ですが、色を合わせるとコントラストが弱くなってぼけた写真になってしまいます。
側花弁の長いタイプは、それが風で揺らぐので、昆虫を誘う役目らしいです。
秋月夕香
長さん
花が笑っているように見えましたか。そう言われたら、花が喜んでいるでしょう(笑)。