今回は、多目的温室で見た花の続きと、絶滅危惧種植物温室でみた花などです。
シマアケボノソウ(島曙草)
リンドウ科センブリ属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類(VU)
八重山諸島(石垣島・西表島)の固有種
もともと個体数が少ない上に、開発などによって減少している
花は白地に濃紫色の斑点が入り、アケボノソウにもセンブリにも似ていない
リュウキュウツワブキ(琉球石蕗)
キク科ツワブキ属の多年草。琉球列島固有種。準絶滅危惧種(NT)
ツワブキやオオツワブキの変種で、渓流沿いの岩場に分布
育つ環境によるが、一般的に細長く、小さい葉のものが多い
花は終盤だった
アマミタムラソウ(奄美田村草)
シソ科アキギリ属の多年草。絶滅危惧IB類(EN)
奄美大島と徳之島の山地や渓流沿いに分布。日本固有種
ヒメタムラソウの変種で、全体に小さいが、葉の幅は広い
本来は秋の花で、花径は1cm弱
リンドウ科センブリ属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類(VU)
八重山諸島(石垣島・西表島)の固有種
もともと個体数が少ない上に、開発などによって減少している
花は白地に濃紫色の斑点が入り、アケボノソウにもセンブリにも似ていない
リュウキュウツワブキ(琉球石蕗)
キク科ツワブキ属の多年草。琉球列島固有種。準絶滅危惧種(NT)
ツワブキやオオツワブキの変種で、渓流沿いの岩場に分布
育つ環境によるが、一般的に細長く、小さい葉のものが多い
花は終盤だった
アマミタムラソウ(奄美田村草)
シソ科アキギリ属の多年草。絶滅危惧IB類(EN)
奄美大島と徳之島の山地や渓流沿いに分布。日本固有種
ヒメタムラソウの変種で、全体に小さいが、葉の幅は広い
本来は秋の花で、花径は1cm弱
多目的温室の花などは以上で。ここからは絶滅危惧種植物温室で見たものですが、全てカンアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草)です。
コシノカンアオイ(越の寒葵)
長野県、新潟県~秋田県までの日本海岸側に分布する日本固有種
準絶滅危惧(NT)
日本産カンアオイ類の中で唯一の4倍体種。4倍体種は一般的に花が大きい
残念ながら、まだ花が開いていない状態。開いている姿はこちら
イセノカンアオイ(伊勢の寒葵)
三重県志摩半島に分布する日本固有種。1992年に新品種として登録
フクエジマカンアオイ(福江島寒葵)
長崎県五島列島に分布する希少種。1994年に発見された
環境省レッドリストには未記載だが、絶滅の恐れが大きい
タイリンアオイ(大輪葵)
中国地方と九州の常緑樹林下に生育する。個体数は比較的多いが、
園芸目的の過剰な採取により、地域的には絶滅の器具がある
今回は家を出るのが遅くなり、屋外で咲いている花を撮る時間が無くなりました。受付から温室への往復で見た花を数枚貼り付けておきます。
2022年1月22日撮影。
(シリーズ終了)
この記事へのコメント
nobara
よく見るアケボノソウとは?違いますね~~
リュウキュウツワブキ。葉っぱが全く違いますね。
丸くなく?擬宝珠の葉みたいです。
アマミタムラソウ、花茎のあたりは似てますが?
毛深くないんですね(^o^)丿
カンアオイってちょっと不気味ですよね~
不思議な花だと思います。
ソシンロウバイ、寒紅梅ですかね~
咲き始めですね。可愛い
river
カンアオイは園芸界では細辛と呼ばれることが多いです。家のパンダカンアオイはまだ咲きません。開花が4月中旬頃です。
eko
リュウキュウツワブキはこちらで見る花より華奢ですね。
カンアオイも地域差があるんですね。絶滅危惧種が絶えてしまわないことを願っています。
秋月夕香
シマアケボノソウ~これリンドウ科なのですか。お花の形はよく似ていますね。
ソシン蠟梅や、梅はもうかなり最低そうですね。
一輪の紅梅がとても印象的です。
なおさん
リュウキュウツワブキは葉が小さめで細長いのですね。渓流では増水した際に丸く大きい葉では水の抵抗が大きいので、葉を流線型にして流されないようにしているのですね。
はるる
カンアオイ、こんなに種類があるんですか。
花は地味で、これも変わっていますね。
でも興味をもって見てしまう花ですね。
紅梅が咲いていますね。
まだ見ていないので、探してみます。
信徳
全体的には別物のようですね。
長さん
シマアケボノソウは花付きが良い品種なのですね。
リュウキュウツワブキの葉は、場所により丸っこい葉のものもあるそうです。
アマミタムラソウはアキノタムラソウの仲間ですが、毛は無いに等しいです。
カンアオイの花とされていますが、実際には萼ですね。
ウメは、植物園らしく厳密で、品種不詳としてありました。
長さん
アケボノソウは花弁の先端に丸い斑が入る綺麗な花ですが、シマアケボノソウはそれに全く似ていませんね。
パンダカンアオイは鑑賞に堪えますが、これらのカンアオイは育ててみようなんて気にはなりません。
長さん
シマアケボノソウはネーミングが上手いとは言えませんよね。
リュウキュウツワブキの花は終盤なので、勢いがありません。
カンアオイの仲間も色々あるものですね。
長さん
シマアケボノソウは本土のアケボノソウとは全く似ていません。リンドウの花と比べても花弁数以外はあまり似ていません。
ここは緯度が高いので、紅梅がやっと咲き始めたところでした。
長さん
シマアケボノソウはリンドウにもアケボノソウにも似ていませんから、ネーミングが悪いですよね。
リュウキュウツワブキの葉は育つ環境によって変異があるそうですが、図鑑を見ると、本土のツワブキのような形の葉が伸びている写真もありました。
長さん
シマアケボノソウ、斑点が多い花で、本土のアケボノソウとは全く形が異なります。ネーミングが紛らわしいです。
カンアオイは花弁がなく、奇妙な形のものは萼と萼筒です。
緯度の高いつくば植物園で紅梅が咲き始めたのですから、きっとお近くでも見つかるでしょう。
長さん
シマアケボノソウは、アケボノソウやセンブリ、リンドウなんかの特徴を少しずつもらった、と言うような花と言ったら良いですかねー。
月奏曲
モコモコ咲いているので結構見栄えもいいですね
コシノカンアオイなんか干し柿みたいだけど咲いたら…
可愛くないね(・_・;)
フクエジマカンアオイなんかタコツボみたいw
長さん
シマアケボノソウ、花付きが良い品種ですね。
コシノカンアオイ、干し柿見たいというのに笑ってしまいました。カンアオイは花弁はなく、がくへんなのですが、やはりキモいですよね。
うふふ
理由はいろいろあるのでしょうけれど、なんとかならないのかなぁと気がもめます。
ここで少しでも長く、そして少しでも増えていってほしいですね。
長さん
絶滅が危惧されるようになったのは、自然環境の変化、宅地開発、盗掘、などなど、色々な理由があります。自然現象は致し方ないですが、人為的な理由からは保護したいものです。
この植物園は絶滅危惧植物を収集して研究、保全、育成などに取組んでいます。増やした株を他の植物園に贈って増やしてもらうこともしているそうです。各地で増やして、元の場所に移植されると良いですね。
イッシー
カンアオイの花って面白い形ですね。島などの固有種は大切にしたいですよね~。
すーちん
シマアケボノソウですか
こぼれんばかりに咲いてますねー
花の形は矢張りリンドウですね
長さん
カンアオイの花と言っても、花弁はなく、萼だけなんです。
人の力が及ばない自然による植物の減少は仕方ないですが、人為的な理由は極力排除して欲しいです。
長さん
リンドウの花が多いのは頂点だけですが、シマアケボノソウは茎の下の方にも花を沢山付けるようです。
ジュン
不思議なお花なんですね
絶滅危惧種可哀いそうです
どんどん増えていくのでしょうかね
長さん
カンアオイ、生態も不思議で、送粉者がよく分っていないようです。種は蟻が運んでくれるという説もあります。
絶滅危惧植物はある程度、人為的に保護しないと衰退の一途をたどるでしょうね。