前半は、熱帯雨林温室で見た花などの続きですが、冒頭の2種類はヒガンバナ科の花です。これまでに見たことがない品種でした。
後半は、水生植物温室で見た花です。
パラモンガイア・ウェベルバウエリ(ウェーバーバウエリ)
ヒガンバナ科バラモンガイア属の多年草(球根)。ペルー、ボリビア原産
花径は16cm位。とても珍しい。初めて見ました


ヒッペアストルム・エスコバルリア
ヒガンバナ科ヒッペアストルム属の多年草(球根)。ボリビア原産
花径は10cm位。ヒッペアストルムは、一般的にはアマリリスと呼ばれる仲間


スキミア・リーベシアナ
ミカン科ミヤマシキミ属(スキミア属)の常緑低木。台湾原産
和名はアリサンミヤマシキミ。白い花が咲き、赤い実がなる(有毒)


ピンギキュラ・エセリアナ
タヌキモ科ムシトリスミレ属の多年草。原産地はメキシコの山岳地帯
ムシトリスミレの仲間は、モウセンゴケと同様、葉の表面から消化
酵素を含む粘液を出し、その粘着力で獲物を捕らえる食虫植物です
メキシコ原産の品種は花が美しいものが多い。初めて見た品種です


シンビジウム・トレイシアヌム
Cymbidium tracyanum
原産はミャンマー・タイ北部・中国(雲南)、標高は1200~1500m
交配親として有名。熱帯雨林温室の2階東側出口際に置かれた大株
花径は12cmにもなるという。開花期は冬なので、久しぶりに見た


熱帯雨林温室で見た花などは以上で終り、以下は水生植物温室で見たものです
ガガブタ(鏡蓋)
ミツガシワ科アサザ属の水生多年草。日本では本州以西に分布
スイレンとの決定的違いは、水底の茎から伸びるのが葉柄でなく茎であること
屋外での花期は7~9月。花径は1.5cm。準絶滅危惧種(NT)


エキノドルスの一種
オモダカ科エキノドルス属の水生多年草。ベリーズ原産

オッテリア・コルダタ(オテリア・コルダータ)
トチカガミ科ミズオオバコ属の水生多年草。東南アジア原産
ネット情報が少なく、詳細は不明ですが、これも一日花らしい


アフリカミズオオバコ(阿弗利加水大葉子)
トチカガミ科ミズオオバコ属の水生一年草。原産はアフリカの熱帯
葉は写っていないが、本邦産ミズオオバコに比べ葉が大きく丈夫で、
葉縁は波うち、葉身には紫がかった褐色の斑が見られる(写真の葉は別物)
花色は黄色だが、シロっぽくなっていた。別名:アフリカン・オテリア

次回は、多目的温室に入ります。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
開花時期を調整してこの時期にしてあるのでしょう(まさか一年に二度咲かせることは無いでしょう)。温室ならではの芸でしょうが他の花もこの時期なんですね。
アリサンミヤマシキミ、台湾・阿里山(2,000m級の高山)でしょう、富士山より高い玉山もあります。台湾は今日が大晦日、明日が元旦です。
nobara
ヒガンバナ科なんですね。オウゴンユリみたい。
アマリリスは納得です。蕊の着き方が変わってますね。
ミヤマシキミは真ん中に凝縮してると思ってましたが。
ムシトリスミレ、かわいいですね。
多肉みたいな葉っぱなんですね(*^-゚)⌒☆
このシンビジウムは地味なお花ですね~
ガガプタやミズオオバコも咲いてるですか。
ミズオオバコは花博公園の田んぼみたいなところで見た事があります。
eko
スキミア・リーベシアナの赤い実は美味しそうですが有毒なんですね。
ピンギキュラ・エセリアナは可愛いピンクの花なのに食虫植物とは見た目とギャップが違いすぎます。
シンビジウム・トレイシアヌムは大株になって花径12㎝もの花がこんなに咲いて豪華ですね。
ガガブタは温室では今咲いているんですね。
オッテリア・コルダタとアフリカミズオオバコは水面で咲くのですか?初見です。
river
なおさん
屋外では真夏に咲くガガブタやオモダカ、ミズオオバコの仲間も、ぽかぽかの温室の中の池では今頃咲くのですねえ。まさに常夏ですね。
長さん
この水生温室は温室の中でも高温多湿なので、条件的には夏戸同様と言って良いでしょう。カメラの曇りが中々取れないのが困ります。
アリサンミヤマシキミは台湾の阿里山の名を付けたものです。ただ、分布域は中国、台湾、ミャンマー、フィリピン、ベトナムと広いです。台湾は明日が春節ですね、
長さん
パラモンガイア・ウェベルバウエリからオウゴンユリを連想されましたか。花弁が繋がっているので、私はウコンラッパバナを連想しました。
みたい。
アマリリスって、こんなしべの出方だと思いますが、これは長いですね。
このムシトリスミレ、葉は多肉質です。花には距がありますね。
残念ながら、私はここ以外でミズオオバコを見たことが無いです。
長さん
ヒガンバナ科の黄色い花は花弁が繋がっているのが変わっていますね。
スキミアの実や葉にはアルカロイドのシキミアニンが含まれているそうです。
ムシトリスミレの花は可愛いですよ。虫を捕らえるのは花ではなく、葉の方ですけどね。
シンビジウム・トレイシアヌムは12cmも無かったですが、地味な花ですね。
オッテリア・コルダタやアフリカミズ オオバコは一日花なので、水面より長く茎を伸ばす必要が無いのでしょう。
長さん
ピンギキュラ・エセリアナは日本のムシトリスミレとは雰囲気の違う花ですね。距があるのも変わっています。日本ではあちこちで絶滅が危惧されたいますよね。
長さん
温室も季節を変えて行ってみると、初めて見る花が咲いていたりして楽しいです。1月は4年ぶりなので、懐かしい花や初めて見る花が多かったです。
水生温室は冬でも真夏のような室温と湿度ですよ。
イッシー
今度はいつ行こうかな。おすすめの時期なんかがあったら教えてください。
うふふ
ピンギキュラ・エセリアナの可愛らしいお花に目が留まりました。
葉の形が家にある「愁麗」という多肉植物に似ているような。
ムシトリスミレもいろいろあるのですね。
月奏曲
ちょっとなんと表現していいのやら…不思議…
シンビジウム・トレイシアヌム、全景だともっさりしてる感じですがよってみると結構綺麗なお花ですね
長さん
私のおすすめする時期は5月です。温室内外とも花の種類が多いし、クレマチス園も開きます。
長さん
ピンギキュラ・エセリアナはムシトリスミレの一種ですが、可愛い花ですね。葉は多肉植物に似ていますね。
長さん
最初の花、ヒガンバナ科にしては花弁が全部繋がっているのが変わっています。2番目はいかにもアマリリスという顔立ちでしょう?
シンビジウム・トレイシアヌム、色は地味ですが、味わいのある花ですよ。
すーちん
ガガブタ本物
見たことないですが
夏の花を今頃見れるのは
良いですねー
秋月夕香
パラモンガイア・ウェベルバウエリ~長さんも珍しいお花ってあるのですね。世界にはものすごい数の種類があるのですね。
アマリリスは色からして強烈な個性ですね。
ピンギキュラ・エセリアナ~かわいく見えて食虫植物なのですか、驚きです。ガガブタ~これもみたことはありますが、不思議なお花です。
長さん
ガガブタは生息域がどんどん少なくなっているそうですから、温室で見るのが一番です。
長さん
世界にはまだ私たちが見たことが無い植物がたくさんあります。そういう植物を収集・展示するのも植物園の役割でしょう。
ムシトリスミレは花で虫を捕らえるわけではないので、可愛い花のものがありますよ。
ガガブタは花弁の縁がケのようになっているのが面白い。
ロシアンブルー
水生植物としてガガブタの花も珍しいし、白い毛に覆われ
て不思議な花ですが清らかな印象です。
長さん
バラモンガイア・ウエベルバウエル、ヒガンバナ科なのに花弁がついてお椀型に咲くなんて、とても珍しいです。
ガガブタは本州以西の小さな沼や池などに分賦しているのですが、近年、見られなくなった所がどんどん増えているそうです。
はるる
ありがたいです。
きれいでうっとりしています。
長さん
今回は撮影に2時間半かかりましたが、とても多くの品種の撮影が出来て、良かったです。お楽しみいただけて、幸いです。