今回は、サバンナ温室や熱帯資源植物温室の背後に位置する、熱帯雨林温室で見た花などです。
2階の西側から入るのですが、外は寒いので、メガネやレンズが曇ってしまいました(室温は23℃、湿度は80%)。
クワ科イチジク属の落葉樹。インドから東南アジアにかけて広く分布。常に多湿なところでは常緑となる。仏教三大聖木の一つで、釈迦がこの木の下で悟りを開いたと言われる。仏教三大聖木は、他にムユウジュ(無憂樹 、マメ科、釈迦が生まれた地にあった)とサラソウジュ(沙羅双樹、フタバガキ科、釈迦が入滅した地にあった)


テコマンテ・デンドロフィラ
ノウゼンカズラ科テコマンテ属のつる性常緑小低木
原産はインドネシア~ニューギニア。初夏と冬に花が咲く
ピンク色の筒状花の先端がクリーム色で美しい


西側の1階(熱帯低地雨林室)に降りると、湿度はかなり下がりました
ホンコンシュスラン(香港繻子蘭)
ラン科ルディシア属の多年草(常緑地生種)。インド~中国南部に分布
濃い緑の葉と赤い筋が綺麗なので、ジュエルオーキッドとしても知られている
温室の「みごろ2位」でした



ツルタコノキ(蔓蛸木)
タコノキ科ツルアダン属の常緑多年草(つる植物)。フィリピン原産
橙色部分は苞が変化したもの。その中の、肉穂花序につく紫の部分が花
和名の由来は、つる植物で、葉姿がタコノキに似ているからと推測される
なお、タコノキとは別属です

オレンジの苞の中から、数本の肉穂花序が出る

ストロビランテス・ハミルトニアナ
キツネノマゴ科イセハナビ属の常緑小低木。ヒマラヤ地方原産
学名では馴染みがないですが、温室展示の定番・フリワケサンゴバナです


アグラオネマ・クリスプム
サトイモ科アグラオネマ属の常緑多年草。カリマンタン島原産
肉穂花序から出来た実は緑→黄色→赤と、熟すにつれ色が変わる


クロトンモドキ(クロトン擬き)
キツネノマゴ科クロトンモドキ属(グラプトフィルム属)の常緑低木
原産は西アフリカ、オーストラリア、ニューギニアなど
日が当たると白い斑の部分が赤く変色する

左下の花は位置が悪く、中を覗けなかった

次回は、熱帯雨林温室の2階東側の回廊で見た花などです。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
インドの菩提樹とシナノキの仲間のリンデンバウムをごっちゃにしてしまうひともいるかも知れませんが、ただ菩提樹と言われると、どっち?となりそうですね。
日本のシュスランの仲間も観葉向きのものが多いですね。
フリワケサンゴバナなどおなじみの花も良いですねえ。
秋月夕香
沙羅双樹~はアジサイが終わったころさくのですね。あれは夏椿とまたちがうのでしょうか。お花はお寺でみました。
香港シュスラン~かわいいですね。名前のように繊細なかんじです。ツルタコノキ~は花の中からまた花がさくのですか、そうではない?のですか。それにしてもすごいです。
eko
デンドロビウム・ストラティオテスは綺麗ですね。周年咲くんですか?
インドボダイジュの花は花嚢の内側に咲くので外からは見られないそうですね。サラソウジュの花はナツツバキとよく似た花が咲くそうですね。見たことはありません。
テコマンテ・デンドロフィラはピンクの筒状花と先端のクリーム色が本当に綺麗です。
ホンコンシュスランの葉は濃い緑の葉と赤い筋が本当に綺麗ですね。
ツルタコノキは名前といい花姿も面白いです。
熱帯雨林温室も珍しい植物が見られて楽しいですね。
イッシー
ですがそんな形跡もなく綺麗に撮られてますね!
nobara
セッコク、すきなんですよ。控えめなお花ですよね。
テコマンテ・デンドロフィラ、綺麗な花ですね。
ホンコンシュスラン、可愛らしいですね。
花だけみたらツユクサの仲間?みたい。
タコノキ、想像できません。面白い咲き方です。
フリワケサンゴバナなら、合点がいきます(^o^)丿
クロトンというと観葉植物ですよね。擬き?なんですね。
river
珍しい花はたくさんありますね。
長さん
温室を出るときにカメラをバッグにしまい、温室に入ったらは取り出すようにしますが、冬はそうしても曇りますね。幸いUVフィルターを付けているので、中のレンズまでは曇りませんが・・・。困るのはファインダーが曇ることです。でも、こちらはハンカチで拭っても大丈夫。
ボダイジュは4種類ぐらいあるようですが、紛らわしいですよね。
日本のシュスランは絶滅危惧種も含めて4種類見たことがありますが、花はバラエティに富んでいますね。
長さん
通年開花するランは、どちらかというと珍しい方です。
日本で沙羅双樹と言っているのはナツツバキのことで、本物の沙羅双樹ではありません。
ホンコンシュスランは葉も綺麗なので、観葉植物としても人気です。
ツルタコノキは、説明にも書きましたが、橙色の部分は苞で、花弁ではありません。花はどこかというと、緑のブツブツしたところです。アンスリウムの花も肉穂花序という部分です。
長さん
レンズが曇るのは湿度が高いときですね。外から室温より冷たいものが入ってくると、その表面が結露するわけです。
周年開花するランはあまり多くはないと思います。
インドボダイジュはクワ科ですから、イチジクの花と同様、外からは見えません。
沙羅双樹の花は私も見たことがありませんが、しべの色や形はナツツバキとは違うようです。
ツルタコノキはもっと上手い名前がありそうに思うのですがねー。
長さん
ここは湿度が高いからレンズが曇るのは仕方ないですね。早くカメラの温度が上がるように、回廊の入口にある扇風機の風に少しの間晒しました。
うふふ
いかにもレンズが曇りそう。
昔、プールサイドでテレビの撮影に出たことがありますが、大きなカメラが温まるまで待たされたのを思い出しました。
ホンコンシュスラン、可愛らしいお花ですね。
みごろに順位があるのですか。
面白いです。
長さん
デンドロビウム・ストラティオテス、セッコク属と言われてもピンときませんね。セッコクの方が温和しめですかね。
テコマンテ・デンドロフィラ、一ヵ所からたくさん花が咲くので目立ちます。
ホンコンシュスランの花、ツユクサの仲間みたいというのは当たっていますね。
ツルタコノキは変わった花ですね。他にはこういう形ものは思いつきません。
クロトンはトウダイグサ科クロトンノキ属ですから、クロトンモドキとは全く子となるものです。モドキと付けたのは葉に紅い斑が入るからでしょう。
長さん
日本でボダイジュというと4種類ぐらいあるようですから、ややこしいですよね。
ロシアンブルー
間に大分伸びました。
始めて育てるので分かりませんでしたが、温室で育てた
方が良いですね、ベランダに出しっぱなしにしているの
で心配になりました。
といっても温室がないので日当たり良い場所で頑張って
もらうしかないです。
長さん
プールサイドでTVにでたのですか。モデルとして?TV カメラのレンズは大きいですからねー。高価なレンズをやたら拭くわけにはいきませんから、曇りが取れるまでは時間が掛かるでしょうね。
つくば植物園は定期的に屋外と温室のみごろ情報を発信しているんです。
長さん
インドボダイジュを頂きましたか、それは良いですね。
春から秋の間は、インドボダイジュを丈夫に育てるためにも、直射日光の当たらない明るい半日陰で管理するのがおすすめだそうですよ。そうしないと葉が落ちてしまうそうです。
信徳
あとからあとから色々な植物が出てくる植物園ですね。
聞くもの、見るもの初めてのものばかりです。
インドボダイジュ、仏教三大聖木の一つで、釈迦がこの木の下で悟りを開いたと言われ他にムユウジュ、サラソウジュがあるとは
初めて知りました。
月奏曲
ホンコンシュスラン、これまた小さい可愛い花ですね、見頃二位なんだw
すーちん
ホンコンシュス蘭ですか
可愛らしいですね
確かに花はラン^^
長さん
つくば植物園は収集している植物が多いので、馴染みのないものが色々登場します。
ムユウジュやサラソウジュは初めてお知りになりましたか。
長さん
デンドロビウム・ストラティオテスはリップに模様が入るくらいですから、地味に見えるかもね。
ホンコンシュスランは葉の模様や色が綺麗なのですが、更に花が咲いたと言うことで「みごろ」になったようです。
長さん
ホンコンシュスランはリップの形が独特ですね。
ジュン
ツルタコノキ
凄い咲き方するのですね
温室のお花は綺麗ですね
長さん
レンズの曇りは5分ほどでなくなります。その間、温室内を見て回り、写真の対象を探しておきます。
ツルタコノキは特殊な咲き方をしますね。
はるる
インドボダイジュ、立派な木で仏教三大聖木、
存在感ありですね。葉がきれいです。
ホンコンシュスラン、小さな花ながら見ごたえあります。
これ、とってもいいですね。
長さん
ツルタコノキ、肉穂花序を持つなんて、変わった草ですよね。
インドボダイジュ、葉の先端が長いのが特徴です。
ホンコンシュスランは花が咲いていないときでも、観葉植物として楽しめますからね。