上野東照宮ぼたん苑にて(2)

 1月3日に上野東照宮のぼたん苑に行ってきました。前回、書き忘れましたが、冬の開苑期間は1月1日(土) から 2月23日(水) までです。

冬牡丹は霜よけの「わらぼっち」の中で咲いています
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 観賞路を東照宮の巫女さんが足早に通り過ぎていきました。後で知ったことですが、東照宮には公衆トイレがないらしく、巫女さんがトイレ休憩にやってくるようです。

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村松の雪(むらまつのゆき)
白色の千重・抱え咲き
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黒龍錦(こくりゅうにしき)
一重咲き。花色は赤紫の暗色で、白い覆輪が外側の花弁に現れる。
覆輪の入り方には個体差があり、環境によっては上手く入らない
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島根白雁(しまねはくがん)
千重・中輪・純白
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島津紅(しまずくれない)
八重・大輪・紅色。島津家の家紋は「丸十字」だが、牡丹も家紋であった
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御国の曙(みくにのあけぼの)
八重・中輪、切れ弁咲き(切れ弁は珍しいとのこと)。御国の籏の枝変り種
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日暮(ひぐらし)
八重・中輪。鮮紅色。咲き出しは僅かに紫を帯び、花の終わりには紫を増す
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品種名不詳
近くの名札は「玉芙蓉」だったが、それは淡桃色の花だった
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ハイヌーン
八重・中輪・鮮黄色。米国種。二期咲きの傾向がある
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以下は、牡丹の添えとして植えてあった花や、立木の花です

スイセン(水仙、ヒガンバナ科スイセン属)
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ハナカンザシ(花簪、キク科ローダンテ属の多年草)
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木)
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「千両万両、有り通し」と言われる縁起物の実も展示されていました
5種類の中から、一両(アリドオシ=1枚目)と、十両(=2枚目)です
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休憩スペースに置かれた寄せ植えや切り花。左上はサザンカ?
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「藁ぼっち」と小さな社。冬牡丹は‘花王’。塀の奥は参道の石灯籠
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 2022年1月3日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 秋月夕香

    こんばんは。絵になりますねえ。ボタンは何もなくてもお花の女王様ですが、やはりこの寒さに耐え忍んだ美しさは格別映えます。ソシン蠟梅もたくさんは開花してきました。そろそろ梅も~
    たのしみですね。
    2022年01月06日 15:59
  • 信徳

    前回行ったのは東照宮の前面修理中で前面にシートが張られていました。今はもう改装が終わって綺麗な東照宮が見られるのですね。東照宮と寒牡丹、それに五重塔、良い組み合わせが出来ましたか?(場所的に無理ですか)
    2022年01月06日 16:09
  • eko

    藁ぼっちに守られて咲く冬牡丹、健気ですね。とても美しいです。外国産のボタンもあるんですね。
    スイセンが咲き、ソシンロウバイも花をいっぱい咲かせて、次はウメですね。春が待ち遠しいです。
    2022年01月06日 16:26
  • 降魔成道

    明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
    藁ぼっちが可愛いですね。秋田では積雪で樹木の枝が折れないように雪吊りします。帆柱と縄を使って枝を保護することです。その帆柱の頭の部分に飾りの結びを付けますが、それを藁ぼっちと呼んでいます。これは職人さんによって違いがあり個性が示される部分で、造園土木会社は関与しないそうです。
    2022年01月06日 19:21
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    牡丹は大輪になると冬でも花径が20cmを越えるものもあるそうですよ。奈良県では石光寺が有名だそうですが、ご覧になったことはありますか?
    ソシンロウバイの他に梅も見たかったのですが、まだ咲いていませんでした。
    2022年01月06日 19:22
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    上野東照宮が修理中の時でしたか。いまは綺麗な社殿になっています。東照宮の社殿と冬牡丹は無理ですが、五重塔と冬牡丹の写真は次回に投稿します。
    2022年01月06日 19:24
  • なおさん

    物好き、というかこだわりたいひとは、藁ぼっちや花びらに雪の降りかかったさまを見たい、ということで、今日あたりもここぞとばかりにぼたん苑にはせ参じたことでしょうねえ。

     東照宮の社務所にはお手洗いがないのですかねえ。ご不浄というくらいですから、わざと遠く離れたところに設置したのですかね。
    2022年01月06日 19:34
  • river

    冬牡丹を育てるのは葉があるうちに葉をもぎ取ってしまい強制休眠させて後に温室で芽を出させて冬に咲かせると聞いたことがあるのですがこの方法は鉢植でないと無理ですね。ここは地植えの様でどのように開花させているのでしょうか?
    2022年01月06日 19:53
  • nobara

    巫女さん、いろんな事情があるんですね(^o^)丿
    なんか~そういう目で見るとちょっとヤーかも。
    島津家、丸に十の字の~おはらは~帆が見えたですね。
    そうですか牡丹も家紋だったんですね。
    スイセンはティタティタですかね
    花かんざしも牡丹or芍薬を小っちゃくした感じですもんね。
    ソシンロウバイもいっぱい咲いていますね。
    アリドオシはなかなか見かけませんね。
    これはかなり小っちゃいですね\(◎o◎)/
    2022年01月06日 19:57
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    冬に咲くボタンでも花径が大きいですから見栄えがしますよね。冬牡丹がアメリカで作られていたとは驚きでした。
    梅の木もあるようですが、花には気付かなかったのでこれから咲くのでしょう。
    2022年01月06日 20:59
  • 月奏曲

    今日はいい感じに雪降ったので島津紅とか日暮は雪に映えて綺麗でしょうねぇ…

    寒いから行きたくないけどwww
    2022年01月06日 21:02
  • 長さん

    降魔成道さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
    藁ぼっち、秋田ではお馴染みですね。雪吊りは関東でも行われていますが、今日は別として、滅多に雪が降らないので、冬の風物詩として行われているようです。飾り結びの技術を若い職人さんに引継ぐ意味合いもあるようです。
    2022年01月06日 21:05
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    私も、今日の雪を見て、写真を撮りに行きたいと思った一人です。しかし、また転んだら困ると言うことで、妻からきつく止められました。
    ここも上野東照宮の境内ですから、仕方がないのでしょうね。境内で公衆トイレはここだけみたいですよ。
    2022年01月06日 21:09
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    冬牡丹の休眠法はをもぎ取ってしまうのですか。考えてみれば、他に止める場所はないですからね。
    ここは、全て地植えのように見えましたが、鉢で育てたものを移植するという方法があるかもしれませんね。
    2022年01月06日 21:14
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    トイレは東照宮の立地条件で仕方のないことかも知れません。
    牡丹が島津家の家紋の一つであったとは、今回、始めて知りました。
    スイセンの1枚目はティタティタでしょう。そう言えば、花簪も、牡丹同様、抱え咲きですね。
    アリドオシの実、初めて見ました。珍しいです。
    2022年01月06日 21:20
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    冬牡丹の藁囲いに雪が積もった風景なんて、滅多に見られませんから、外出したついでに寄ってみようかと思ったのですが、10月に2度転倒した実績があるので、妻からきつく止められました。
    2022年01月06日 21:25
  • イッシー

    綺麗に撮られてますね~。
    私も似たようなアングルの写真があります。
    でも、今日撮りたかったな~。笑
    2022年01月06日 21:28
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    イッシーさんの写真と比べたら見劣りするから早いとこ投稿してしまわないと(笑)。
    今日、都内に出たついでに、ここに行きたかったのですが、転倒の実績ありなので、妻にきつく止められました。
    2022年01月06日 21:37
  • うふふ

    藁ぼっちの中で咲く牡丹は、春の牡丹とは趣が違いますね。
    日差しを浴びて花弁が開きすぎるということもなくて、良い雰囲気です。
    巫女さんも大変なのですね。
    気のせいか、急いでいるように見えます。
    初詣に行くたびに巫女さんのお衣裳は寒くないのかなぁといつも思いますが、余計なお世話でしたね。
    2022年01月06日 22:34
  • 秋月夕香

    おはようございます。先日の記事「染寺」は石光寺のことです。地域の人はそめでらとよんでいます。
    表札が「染井×××」というお名前でした、なので地元に人は石光寺ではなく染寺、とよんでいるようです。
    つまりおなじなのです。
    2022年01月07日 09:25
  • すーちん

    おはようございます
    この寒さの中で咲く
    ボタン、凛々しさを
    感じますねー
    2022年01月07日 09:36
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    昨日の午後は雪が降ったので、藁ぼっちに雪が積もり、一層趣のある風景になったでしょうね。
    東照宮は参拝者が長い列を作っていたので、巫女さんは直ぐに担当の所に戻られたようです。もう一人の巫女さんはショールを羽織っていましたよ。
    2022年01月07日 09:42
  • 長さん

    秋月夕香さん、「染寺」は石光寺のことでしたか。地元の呼び方では関東の人間には分りませんよ。
    2022年01月07日 09:46
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    冬牡丹、凜々しいというか、けなげでもありますね。
    2022年01月07日 09:47
  • ロシアンブルー

    牡丹も奥深い花ですね。
    島津家の丸に十字の家紋、牡丹紋の島津紅もインパクト
    ありますね。
    唐獅子牡丹なんて任侠の世界を想像してしまいました。
    艶やかさからのイメージで楊貴妃にも例えられ花の女王
    ですね。
    2022年01月07日 11:05
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    牡丹は大輪で華やかなので、百花の王とも言われ方もしますね。その華やかさから家紋や入れ墨にも用いられたのでしょうか。牡丹は中国語で、牡は雄、丹は真っ赤という意味ですね。中国ではこの花に雄の力強さを感じたのかも知れません。
    2022年01月07日 13:26

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