今回は大温室(熱帯温室)で見た花などです。大温室は熱帯温室と水生温室、サボテン温室の3つの建物からなり、全て連続しています。
鑑賞温室ではアリストロキア・トリカウダタというウマノスズクサ科の奇妙な花が咲いていましたが、ここの熱帯温室では、アリストロキア・ギガンテアという、もっと奇妙な花が咲いていました。
アリストロキア・ギガンテア
ウマノスズクサ科アリストロキア属のつる性植物。原産はブラジル
「ギガンテア」とは、最良の出産の意味で、花の形が胎児や子宮に
似ているため、安産の力があると考えられたそうです

↑ 花弁に見えるのは径20cmほどの萼で、花弁はありません
↓ 裏側から見たとことです。湾曲した袋状の筒部から開口部が突き出す

ルエリア・ロゼア
キツネノマゴ科ルイラソウ属のほふく性常緑多年草。メキシコ原産
ルエリアは熱帯アメリカに約150種類ほどあり、似たものが多い

以下は、定番の展示です
オオベニゴウカン(大紅合歓)
マメ科ベニゴウカン属(カリアンドラ属)の熱帯性常緑低木
原産はボリビア、ペルー、ブラジル。学名カリアンドラ・ハエマトケファラ
赤い糸状のものは雄しべ。英名はレッド・パウダーパフ

シロバナオオベニゴウカン (白花大紅合歓)
オオベニゴウカンの白花園芸種。オオシロゴウカンとも呼ばれる

フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)
アオイ科フヨウ属の低木)はハイビスカスの原種の一つ
沖縄の人たちは「チョウチンハイビスカス」と言う人が多い

ウナヅキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)
アオイ科フヨウ属の常緑低木。原産は熱帯アメリカ
つぼみは上向きだが、開花するときは下向きになるのが名の由来

オオベニウチワ (大紅団扇)
サトイモ科ベニウチワ属の常緑多年草。中南米原産
別名:アンスリウム。肉穂花序に小さな花が無数についている

スパティフィラム(スパティフィルム)
サトイモ科スパティフィラム属の多年草。熱帯アメリカ原産
マレーシア中部~ソロモン諸島にも分布する

ハランアナナスの花序
パイナップル科ピトカイルニア属の多年草。コロンビア~ペールに分布
名の由来は、葉がハランに似て、花(苞)がアナナスに似ているから

エクメア・ガモセパラの花序
パイナップル科サンゴアナナス属の常緑多年草。ブラジル南部原産
花は萼片がピンク、花冠は青紫色で、円柱形の花序につく
別名:ブルーシャンデリア

これも同じ種らしい

パイナップル
果軸が長すぎて、倒れてしまった

コエビソウ(小海老草)
キツネノマゴ科ジャスティシア属の常緑低木。メキシコ原産

コエビソウ ‘イエロー・クイーン’ (コエビソウの白花園芸種)

ドンベア・ウォリッキー(ドンベア・ワリッキー)
アオイ科ドンベア属の非耐寒性常緑低木。原産はマダガスカル諸島

川口市のマスコットキャラクター「きゅぽらん」
「鋳物のまち川口」を象徴する溶解炉「キューポラ」がモチーフ

(シリーズ終了)
この記事へのコメント
nobara
花弁に見えてるのは萼なんですね@@
なんか~ ぞっとしてしまいました(^o^)丿
安産、ですか~~~(― ―*)。。oO
ドンベア・ウォリッキーの奥の・・・
花後なんですか?形は一緒?ですよね。
キューポラのある街、小百合ちゃん世代?
歳がバレバレですね。川口と言えば、ですよね。
なおさん
アリストロキア・ギガンテアも面白いですね。大ぶりでひらひらした感じが独特です。僕も此処で見たなあと思い出しました。
カリアンドラやウナヅキヒメフヨウ、アンスリウムやアナナスの類も定番ですが、お馴染みのものに出会うとほっとしますね。
川口のご当地ゆるキャラはきゅぽらんですか。川越のは「ときも」というのです。
eko
定番の花たち、紅白のオオベニゴウカン、フウリンブッソウゲ、ウナヅキヒメフヨウなどを見るとホッとします。綺麗ですね。
ドンベア・ウォリッキーは可愛いくて素敵です。
はるる
裏側からも見ないと奇妙なことがわかりませんね。
温室の花は色もきれい、姿もきれい、楽しいですね。
キャラクターも可愛く、溶解炉がモチーフなんですね。
river
定番の花の中でもドンベア・ウォリッキーなどは見たことがありません。珍しい花を見せていただきました。
イッシー
植物園はだから面白い!!
信徳
奇妙なのが出て来るとハッとします。世の中色々ありますね。
長さん
アリストロキア・ギガンテア、萼が不気味な色ですよね。色は悪いけれど、出産のお守りみたいに考えられていたのですね。
ドンベア・ウォリッキーの背後は花が枯れて茶色くなったものです。花弁は乾燥して小さくなるので、しべが花弁より長く見えます。
「キューポラのある街」、相手役は浜田光夫でしたね。
長さん
熱帯温室の次は水生温室なのですが、殆ど花があい状態でした。
アリストロキア・ギガンテア、以前は何かの幹に巻き付いていくつか咲いていたのですが、現在は手すりに這わせていました。
定番展示の植物は周年開花のものが多いですからね。
川越のキャラクター「ともき」は時の鐘とサツマイモを組合わせたんだそうですね。
長さん
アリストロキア・ギガンテアの色は不気味ささえ感じますね。蠅が好むので、臭いも良くないです。
温室で周年開花する植物が定番展示になりやすいですね。
ドンベア・ウォリッキ-、好きな花です。
長さん
アリストロキア・ギガンテア、奇妙というか妖しげな花ですよね。
温室の定番は周年開花の植物が多いので、いつでも見られますね。
川口市のキューポラ、最盛時よりかなり本数が少なくなったらしいです。
長さん
アリストロキア・ギガンテアは蠅が送粉者です。萼の穴から背後の袋状になった部分に誘い込むことで、送受粉をしてもらうそうです。
定番の花は周年開花が多いですが、ドンベア・ウォリッキ-の花期は11~2月です。
うふふ
創造の神様も不思議な植物を作るものですね。
パイナップルの花軸が長くなるのこともあるのですね。
光が足りなかったのでしょうか。
これから立ち直るのを祈りましょう(笑)
長さん
きゅぽたんは、子供向けのスタンプラリー用のキャラクターでした。
長さん
前々回にアリストロキア・トリカウダタという奇妙はナナを投稿しましたが、今回のアリストロキア・ギガンテアと言い、ウマノスズクサ科の花は変なものがありますね。
長さん
アリストロキア・ギガンテア、ちょっと気味悪いですよね。でも、ブラジルでは安産の神様みたいなものですから、所変わればですね。
パイナップルは何故倒れたのでしょう。もしかして、心ない人が・・・。
月奏曲
あれ?キューポラのある町って川口が舞台なのかな?
ロシアンブルー
どこかの温室で見たことあるような気がします。
花弁かと思いましたら萼なんですね。
フウリンブッソウゲが可愛いですね。
すーちん
コエビソウは地植えでも
育てやすいので
良いですね
長さん
アリストロキア・ギガンテア、なんか不気味な色ですね。
「キューポラのある街」は川口の鋳物工場の煙突がある風景が舞台で、もう60年前の映画です。
長さん
アリストロキア・ギガンテア、どこかでご覧になりましたか。送粉者がハエなのでこんな色合いがよいのでしょう。
フウリンブッソウゲ、花の形から風鈴を連想させますよね。
長さん
コエビソウは街中でも見られるようになりましたが、温室では周年開花なのが定番展示になった理由でしょう。
ジュン
驚きです
風鈴仏桑花消えちゃいました
やっぱり温室で育てないと駄目なんですね
長さん
綺麗な花が多い中で、醜い花もあります。でも、そんな花はごく少数です。
フウリンブッソウゲが消えてしまいましたか。ハイビスカスほどには耐寒性がないようですね。