古典菊は、嵯峨菊、江戸菊、伊勢菊、奥州菊、肥後菊、丁字菊の6種類で、今回は嵯峨菊を取り上げます。
嵯峨菊とは
嵯峨天皇の時代に宮廷に植えられ、茶会や歌会に並べて鑑賞したのが始まりと言われています。京都の嵯峨地方で盛んに作られ、明治になるまでは大覚寺内のみで栽培され門外不出でありました。花弁が細く刷毛のように直立し、箒を逆さに立てたような形になるのが特徴です。(リーフレットより引用)
嵯峨の暁(さがのあかつき)

嵯峨の桜(さがのさくら)

嵯峨の流(さがのながれ)

嵯峨の星(さがのほし)

嵯峨の赤色(さがのあかいろ)

嵯峨の夢(さがのゆめ)

愛の点滅(あいのてんめつ)歴博オリジナル

嵯峨の香(さがのかおり)

佐倉の彗星(さくらのすいせい)歴博オリジナル

錦糸卵(きんしたまご)歴博オリジナル

嵯峨の舞(さがのまい)

黄金のかがやき(おうごんのかがやき)歴博オリジナル

嵯峨の黄色(さがのきいろ)

以下は、嵯峨菊ではなく、食用菊 です
食用菊は、現在では北関東以北、新潟県中越地方以北、東北地方各地(特に、山形、新潟、青森、秋田、岩手の各県)の栽培が多い。ひたし物、酢の物、天ぷらなどの料理法がある
阿房宮(あぼうきゅう)
青森県の有名品種。この菊の生花を蒸して乾燥させた
「菊のり」は、寒冷地の貯蔵食品としても珍重される

もってのほか
独特の風味と味の良さ、美しさから、「食用菊の王様」と呼ばれている
正式には「延命楽(えんめいらく)」という名の品種だが、「もってのほか」
「もって菊」という愛称で広く知られおり、この一風変わった名前の由来は、
「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、「もっての
ほか(思っていたよりもずっと)おいしい」と言ったからだ、と言われている

次回は、奥州菊や丁字菊を紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
黄色いのは錦糸卵みたいと思ったらほんとにそんな名前でビックリ。。食用菊もあるんですね~。ああ、、食べ物関連ばかりのコメントになってしまった。笑
長さん
錦糸卵なんて銘は古典菊にはそぐわないけれど、面白いですよね。
菊は刺身のツマなんかにも利用されていますね。
無門
嵯峨菊
確かに素晴らしいですね
門外不出にしたいのも
分かるような気がします
マンサクを彷彿とさせますね
なおさん
大覚寺は由緒ある名刹だからできたのでしょうが、ハンパな管理や栽培技術では多くの品種を改良・維持管理など出来なかったでしょうね。
はるる
色とりどりの冬の花火を見ているようです。
キンシタマゴ、おいしそうでおもしろいです。
食用菊も食べるのが、もったいないくらいきれいですね。
信徳
二つ出されてどっちですかと言われたら分りません。
食用菊は子供の頃、田舎で良く食べました。あの味は忘れられません。
eko
食用菊は我が地方では刺身の飾りにされるくらいで食べるということ自体に馴染みがありません。天皇の御紋である菊の花を食べるとは「もってのほか」納得です。
秋月夕香
食用菊もこんなにそだてられているのですね。昔、葉っぱは天麩羅でいただきましたが、花は食したことはありません。どんなお味なのでしょう。酢の物ならいただけそうですね。
そうみるとすべての菊がおいしそうに…(笑)みえます。
長さん
嵯峨菊は大覚寺で伝統が守られてきました。大覚寺では、今でも七五三作り(頂点に7輪、少し間を空けて5輪、更にその下に3輪)という咲かせ方です。
グランドマザー2
嵯峨菊、名前は知っていましたが初めて見せていただきました
細管の花に輪台を使わないような花の作りなのですね
錦糸卵っていう名前の菊の華があるのですか~
邪道っぽいですね、違うかなあ~
食用菊のもってのほか今年もいただき酢の物でいただきました
ほろ苦く秋の味ですね
長さん
大沢池に自生していた菊を大覚寺で品種改良を行い、完成したのが嵯峨菊だそうです。お坊さんが菊の栽培をするとは思えないので、菊職人を雇っていたんでしょうかね。
長さん
花弁が細いのに、しっかり上に伸びているものや枝垂れているものもあり、変化に富んでいますね。
食用菊は良く分枝してたくさん花が咲くようです。
nobara
7枚目、ご近所で咲いてたのに似ています。
写真を思いとどまりましたが、撮っておけばよかったぁ~
錦糸卵はお花としてはちょっと~ですが
ほんに錦糸みたいです。
もってのほかはよく栽培されていますね。
お浸しで美味しいらしいですね。
食べた事がないんです。体験したい!
長さん
嵯峨菊の原点は大沢池に自生していたものだそうで、それを品種改良してこんなに細い花弁にして行ったようです。肥後菊より更に花弁が細いので、良く見れば違いが分ると思います。
食用菊の出荷量は愛知が最も多く、次いで山形、青森、新潟と続くそうですね。
長さん
嵯峨天皇が好んだ菊ですから箒に例えてはいけません(笑)。でも、元は野菊ですから、かなり品種改良したのでしょうね。
関東でも食用菊はあまり馴染みがありません。
長さん
嵯峨菊は、先日紹介した肥後菊より、更に花弁が細いですね。
関東でも食用菊はあまり一般的ではなく、せいぜい、刺身のツマに着いてくるようなものしか見たことがありませんでした。最近、植えておられるお宅が見られますが、写真のように、花付きがとても良い品種です。
長さん
肥後菊にも花弁の細いキクがありましたが、細管のものもありました。嵯峨菊を良く見ると、管ではないようです。錦糸卵というのは見た目のままの名付けのようで、お遊びでしょう。
我が家は食用菊を食べる習慣はありませんが、スーパーでも売っているようですね。
長さん
7枚目に似たキクをご覧になりましたか。嵯峨菊、かつては門外不出だったのですが、最近は園芸店でも入手可能なようです。
錦糸卵なんて名前だと、食べたくなってしまう(笑)。
食用菊、我が家も食べる習慣がありません。せいぜい刺身のツマぐらいです。
うふふ
宮廷由来とは畏れ多いです。
子供の頃、菊のお酢の物が嫌いでしたが、大人になると美味しく感じられるから不思議です。
「もってのほか」の意味に二つあるのを初めて知りました。
私は「もってのほかずっとおいしい」方しか知りませんでした。
月奏曲
錦糸卵はちょっとウケたwまぁ見た目そっくりですがw
(-_-;ウーン菊は食べられるのわかってるんだけどやっぱりなんとなく食べず嫌いw
長さん
門外不出だったのは過去の話で、現在は嵯峨菊を通販でも入手できるようです。
キクの酢の物、我が家では食べませんが、外食の際、何度か食べたことがありますよ。今、国語事典を引いたら「もってのほか」の2つの意味が書いてありました。
長さん
嵯峨菊、優美ですよね。錦糸卵は面白がって付けた銘でしょうね。
食用菊、寒い地方でよく食べられているそうです。保存が利くからかな。
すーちん
錦糸卵
九州のお土産
食べたことありますー
高級品!そっくりですねー^^
長さん
錦糸卵は九州で有名なんですか。調べて見たら、南蛮渡来のお菓子が発祥だとかで、今は松屋の鶏卵素麺が有名らしいですね。
ロシアンブルー
不出となっていたとは、一般の人達に公開されたのはほ
んの最近なのですね。
珍しい花弁で掃除用具かと思われそうな姿ですね。
錦糸卵には、なるほどと(笑)
食用菊も八百屋さんの店頭で見かけ、酢の物にして食べ
田見ましたがほんのり菊の香りがしますね。
ジュン
明治になるまでは大覚寺内のみで
栽培され門外不出・・・
大事に育てましょう
いろいろな種類があるのですね
寿々木
長さん
嵯峨菊が門外不出ではなくなったのはいつ頃か分りませんが、明治維新後のことでしょうね。
掃除道具とは気の毒な(笑)。錦糸卵というのは茶目っ気たっぷりな名前ですよね。
食用菊、食べたことがありますがどんな味だったか・・・。
長さん
お宅で嵯峨菊が咲いていますか。由緒ある菊なので大切にしたいですね。
長さん
嵯峨菊は花弁が細いので、日が経つと水分の吸い上げが追いつかないのかも知れませんね。