今回も、つくば植物園がコレクションしている野生ランの展示からです。
タイワンエビネ(スタイログロスム・フォルモサナム)
Styloglossum formosanum 今年のおすすめラン④
台湾、琉球列島に分布。日本では、沖縄島、石垣島、西表島の限られた
場所にしか自生しておらず、環境省の絶滅危惧IB類に指定されている


チケイラン(竹蕙蘭)
リパリス・ブータネンシス Liparis bootanensis
日本(四国、九州以南)、台湾、中国南部~ヒマラヤに分布
山地の自然林の陰湿な岩上や樹上に着生する。環境省の絶滅危惧IB類
10~25㎝の花茎に3~15の淡黄緑色~淡茶褐色の花(径5mm)を咲かせる

クレピディウム・アラゲンセ
Crepidium alagense フィリピンに分布
属名は、ラテン語でブーツ・サンダル・靴を語源とする(花の形からか?)
葉や茎は赤紫で、ランとしてはとても変わっている


クレピディウム・コメリニフォリウム・シンボルスキアヌム
Crepidium commelinifolium subsp. szymborskianum ボルネオ島に分布
花は小さすぎて上手く撮れなかったが、葉の色や形が面白い

スパトグロッティス・ポルトゥスフィンスキイ
Spathoglottis portus-finschii コウトウシラン(紅頭紫蘭)の仲間
ニューギニアに分布する地生種。花径は3~4cm

スパトグロッティス・アフィニス
Spathoglottis affinis コウトウシラン(紅頭紫蘭)の仲間。花径は3.5cm
インドシナ半島~ジャワ島の標高700~1000mに分布する地生種

スパトグロッティス・種名不詳
Spathoglottis sp. コウトウシラン(紅頭紫蘭)の仲間

プレプタンテ・ルベンス
Preptanthe rubens
インドシナ、ボルネオ島、フィリピンに分布

プレプタンテ・ルベンス・アルバ
Preptanthe rubens alba
インドシナ、ボルネオ島、フィリピンに分布。上の白花種

ハベナリア・ロドケイラ
Habenaria rhodocheila 原産はマレー半島~中国南部 花期は夏から秋
サギソウはこの仲間に分類されることがあります


ハベナリア・クルキアタ近似種
Habenaria aff. cruciaata バヌアツに分布
上のロドケイラと同属とは思えないような、小さな花です
この株は園内でいつの間にか生えたものだそうです

カランテ・アルゲンテオストリアタ
Calanthe argenteostriata
中国南部~ベトナムに分布
ハベナリア・ロドケイラに唇弁が似ていますが、エビネの仲間です

アルンディナ・種名不詳
Arundina sp. ラオスに分布 ナリヤラン(成屋蘭)の仲間

(つづく)
明日(11/9)より1泊で伊豆箱根方面に骨折の湯治に行ってきますので、いただいたコメントへの返信が遅れる場合があります。
この記事へのコメント
イッシー
まあ、ここだからこそっていうことはあるでしょうね。
秋のこの時期にあるのも珍しいですよね。
eko
タイワンエビネはデリケートで管理が大変そうです。
葉や茎が紫色のクレピディウム・アラゲンセ、葉の色や形が面白いクレピディウム・コメリニフォリウム・シンボルスキアヌムなどはランとは思えません。
プレプタンテ・ルベンスの可愛い花が良いですね。
ハベナリア・クルキアタ近似種は自然に生えたものなんですか?凄いですね。
長さん
ラン科の植物は、世界に700属以上15000種、日本に75属230種あると言われていますから。ご紹介できるのはごくごく僅かな品種と言うことになります。
日本で見る場合、春や冬に咲くものが多いようですが、夏や秋に咲くものもあります。
長さん
ランは地球上に最期に現れた植物と言われ、環境が悪いところでしか生きる場所がなかったのだそうです。ですから、環境に合わせて、驚くほど多様な進化をしたのだそうです。
それだけに、人が育てるのは一苦労なのでしょうね。
なおさん
箱根に湯治に行きますか。一泊程度の湯治では効果の程は??ですが、気晴らしにはなりますねえ。
river
以前「ひむかサギソウ」と言うのを良く調べもせずに購入してしまい1年でダメにしたことがあります。ハベナリア・ロドケイラの花形に似ていました。
はるる
ランは独特の姿、こうして見せていただけてありがたいです。
湯治、いってらっしゃい。
気晴らしにもなります。
信徳
ラン好きにはもう堪らないでしょう。
湯治気を付けて行って来て下さい、早く良くなることを祈念しています。
寿々木
nobara
水やりなど相当、気を遣うようですね~?
我が家のネリネも水がやりすぎないようにしないとなのに
どうしてもかかってしまうんですよ((+_+))
ブーツサンダル?ランとは思えない色あいですね。
クレピディウム・コメリニフォリウム・シンボルスキアヌム
何だか、コリウスみたいに見えました。葉も花穂も。
紅頭紫蘭はナンヨウザクラのような花付きですね。
ハベナリア・ロドケイラは
ピンクのサギソウ??みたいですね。トキソウはあるしね。
骨折の湯治、いいですね。
私、露天風呂で左足、親指の付け根。石を踏んづけたみたいで、
痛いなと思って見たら青い痣になってました((+_+))
長さん
原種ランの多様性を見るには良い機会だと思います。
まあ、1泊ぐらいでは湯治になりませんが、気晴らしには良い機会だと思います。なにせ、最初の骨折から1か月以上も経ちましたから。
長さん
私も葉や茎が赤紫のランは初めて目にしました。
サギソウの学名はサギソウの学名はハベナリア・ラジアータですが、ひむかサギソウはハベナリア・ロドゲイラとハベナリア・メデューサの交配種だそうですから、似ていて当然ですね。駄目にしたとは残念でしたね。
長さん
過去に見たことがあるランもありましたが、珍しいランを見る事が出来るのはつくば植物園ならではです。
骨折も徐々に良くなってきているので、ちょっと気晴らしに行ってきます。
長さん
こうした珍しいランを見る事が出来るのは、関東では、つくば植物園と新宿御苑くらいなものでしょうが、やはり品種数ではつくば植物園です。
妻が往復運転をしてくれるというのですが、そうも行きません。温泉でのんびりしてきます。
長さん
中京地区では原種ランの色々を見る事が出来るところが無さそうですね。
長さん
タイワンエビネを検索すると、通販サイトは殆どないので、育てるのは難しいのかも知れません。
属名の由来はちょっと疑問ですが、葉や茎が赤紫のランなんて、初めて見ましたよ。
クレピディウム・コメリニフォリウム・シンボルスキアヌムは観葉植物としても楽しめそうです。
ランの花は変化に富んでいるので、ラン以外の花と他人のそら似になることが多いのかもしれませんね。
露天風呂で足をどこかにぶつけたんですか。あざになるほどなら痛かったでしょうね。
月奏曲
ハベナリア・ロドケイラは鳥っぽいというか飛行機っぽいというか
長さん
クレピディウム・コメリニフォリウム・シンボルスキアヌム、花は目立ちませんが、葉の縁が波うっているのが面白い。
ハベナリア・ロドケイラ、崖の上から飛び降りて滑空する人間もこんな形ですよね。
うふふ
水やりにも気を付けなくてはならないとは、なかなか大変です。
お勧めのランは、やはり素敵ですね。
伊豆箱根での湯治ですか。
ゆっくりなさってください。
秋月夕香
沢山の種類ですね。皆個性的です。スパトグロッティス・ポルトゥスフィンスキイ、スパトグロッティス・アフィニス、プレプタンテ・ルベンスなどがいいですね。
一日も早く治癒されますように。お気をつけていらしてください。
長さん
多くの種類を育てている植物園の係員の皆さんは大変なお仕事だと思います。
今日は天気が悪いので、観光する予定の場所に行けないかも知れません。
長さん
ランは多彩な花が咲くので、見に行くのが楽しみなんです。
温泉に浸かってのんびりしてきますよ。
すーちん
原種は良いですね
改良花に比べ
華やかさはないですが
mina
ランは種類が多いですね
素敵で見ていてうっとりしますね
>園内でいつの間にか生えたものだそうです
いつの間にか、こういう事もあるんですね
骨折の湯治ですか
お大事にして下さいね
ジュン
やはり素敵で美しいですね
水やりに注意、ついつい注意を怠ります
伊豆箱根での湯治
ゆっくり気晴らしなさってください
ロシアンブルー
エビネの様な葉や珍しい色や葉のランにランの奥深さを
感じますね。
長さん
カトレア類は原種でも華やかですが、多くのランは地味ですね。地味すぎて、長い間、再発見できなかった種もあるそうです。
長さん
ラン科の原種だけで15,000種もあるというから驚きですよね。ですから、綺麗なものだけではなく、極めて地味なものも存在します。
ランの種は非常に小さいと言いますから、海外から原種ランを取り寄せたときに、それについてきたのかも知れません。
旅行初日は雨に降られ、予定が飛んでしまいました。
長さん
子の植物園では3000種類もの原種ランを育てていますが、それぞれの特性に合った環境や育て方にしないとならないので、大変ですよね。
雨で伊豆には行けず、今、箱根のホテルで夕食を済ませたところです。少し休んで、2回目の温泉につかります。
長さん
ランは種類が多いので、綺麗なものばかりではありませんが、今回のものは、まー、まともなものの範疇ですかね。