今回はラン愛好団体の出展のうち、つくば洋蘭会の皆さんの作品からですが、カトレア類以外の原種ランです。
エンシクリア・ディクロマ
Encyclia dichroma ブラジルに自生する着生種 花径は4cmほど 珍しい
鈴木敏克さん

ブラサボラ・ノドサ ‘マス・メジャー’
Brassavola nodosa 'Mas Major'
メキシコからブラジルまで、広範囲に自生する着生種
ノドサはブラサボラを代表する原種
伊東忠夫さん

プロステケア・ビテリナ
Prosthechea vitellina
メキシコ・グアテマラの標高1500~2600mに自生する着生種
岩瀬美千代さん

パフィオペディルム・チャールズウォーシー
Paphiopedilum charlesworthii
中国南西部、タイ、ミャンマー、インドのアッサム地方に分布
標高1200~1600mの石灰岩地域に生える地生種 花径8~9cm
斉藤正博さん

デンドロビウム・アフロディテ
Dendrobium aphrodite
タイ、ミャンマーの樹上に生える着生種 花径4~5cm
岩瀬美千代さん

エピデンドラム・メラノポリフィレウム
Epidendrum melanoporphyreum
ペルーの標高1300m級の降雨林に着生する。別名:ブラック・エピデンドラム
吉田さん

デンドロビウム・ブラクテオサム
Den. bracteosum ニューギニアの低地に原生する着生種
鈴木敏克さん


藤沼貴司さん

デンドロビウム・ウィリアムシアナム
Den. williamsianum ニューギニア島に分布する希少種 花径5cm
広澤良子さん

レナンセラ・モナキカ (モナチカ)
Renanthera monachica
ルソン島の標高500m辺りまでの森林に着生する。花径は4cm位
広澤良子さん

レナンセラ・マチュティナ
Renanthera matutina
タイ、スマトラ、ジャワ、ボルネオ、マレーシアに分布。花径~6cm
赤谷晋一さん

ファレノプシス・テトラスピス
Phalaenopsis tetraspis 'MCSF-1' インドネシアに分布する着生種
白い花が多いので、この色は珍しい。花保ちが良い
広澤良子さん

ファイウス・ミシネンシス・トンキネンシス
Phaius mishmensis var. tonkinensis 非常に珍しい品種
インドシナ半島、中国、インドなどに分布。トンキン湾沿岸らしい
ファイウスは暗いという意味で、和名はカクチョウラン(鶴頂蘭)
吉田浩爾さん

コクレアンテス・アマゾニカ
Cochleanthes amazonica 別名:ファン・オーキット。花径~10cm
アマゾン川流域(ブラジル、ベネズエラ、コロンビア、ペルーなど)に分布
稲葉茂子さん

エランギス・ルテオアルバ・ロードスティクタ
Aerangis luteoalba var. rhodosticta
アフリカ東部やマダガスカル島に分布
岩瀬美千代さん

次回もつくば洋蘭会の出展作品から紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
昔、カクチョウランを姉が送ってくれたのですが、ウイルスに弱いようで年々じり貧となり絶えてしまいました。
イッシー
日本は幸せな国ですよね~!
う~ん。。どの花も素敵だな~。
長さん
カトレア類は原酒の種類も多く、かつ、美しいものが多いですね。このカトレア類を更により美しいものに使用と交配が何代も行われていますが、人間の欲深さの一面を見る思いがします。
カクチョウランはウイルスに弱いですか。そう言えば、新宿御苑のバックツアーの時、植え替えの際は根は勿論、鉢も消毒すると言っていました。
長さん
日本はラン愛好家が多い国の一つだと思います。プロの飼育家(企業)も多いですからね。
eko
どの花もそれぞれに美しいです。ランの種類は膨大、奥が深いですね。
river
信徳
原種と言えども色々な色、花姿が有り、これをベースに
品種を作り上げて行くのでしょう。
バイオ技術が発達したと言えども凄い努力が必要なんでしょうね。
nobara
小ぶりだけど、華やかなランですね~
デンドロビウム・ブラクテオサムは
花びらが凄く多いですね。かなり豪華です。
レナンセラ・モナキカ なんて、
和ものにみえてしまいます。
はるる
美しく、珍しいものが次々出てきますね。
小さいのもあるんですね。
色がきれいです。すばらしい作品ばかりです。
秋月夕香
ファイウス・ミシネンシス・トンキネンシス~長い名前ですね。
これもいいけれど
デンドロビウム・ブラクテオサム~一番好きな蘭です。
長さん
ラン愛好家の皆さんの好みはそれぞれですが、原種ランも、交配種も、という方が多いようです。
長さん
日本人のプラントハンターは西畠清順さんくらいしか知りませんが、ラン取扱業者の中には世界の取扱業者と取引があるようで、原種ランも沢山扱っているようです。栽培の仕方まで教えてくれる業者もあるのではないでしょうか。
長さん
ランは品種が多い植えに、変種なども存在しますから奥が深いですね。一部、ハイブリッド種も出回っているようですが、愛好家でも交配を手がけている方もおられます。しかし、結果が出るまでに何年もかかるでしょうから、大変ですね。
長さん
ランは7割くらいが着生種ですが、その他は地生種ないしは半地生種に分けられます。
デンドロビウム・ブラクテオサムは茎の節の部分に花を付けるのが特徴です。
レナンセラの花は人形みたいで面白いですね。
長さん
ランは原種だけでも品種が多いですから、ラン展に行く度に見たことがないも荷に出会います。それがラン展の楽しみの一つでもあります。
育てるなら美しいものや可愛いものというのは初心者で、ベテランになると変わったものも育ててみたくなるようです・
長さん
一口にランといっても、ものすごく多種多様です。今回はその一端が知って頂けたら良いと思っています。
デンドロビウム・ブラクテオサムは茎の途中に花がまとまって付くのが特徴です。
月奏曲
今回はデンドロビウムが全部いい感じ
落ち着いたものから華やかなものまで一通り揃っちゃうのがランですねぇ…
長さん
ランは一つの属の中でも、花がバラエティに富んでいるのが特徴のひとつなんです。
うふふ
原種ランと言ってもいろいろあるものですね。
分布する地域も様々で、世界中で愛される訳がわかるような気がします。
みんな違って、みんな良い・・ですね。
すーちん
ランにしろチューリップにしろ
原種には興味
そそられますー
長さん
ラン科の植物は世界に約700属20,000種が存在していると言われています。流通数はそれ程多くはないと思いますが、そうした品種をラン展で見る事が出来るのはありがたいことです。
長さん
原種と聞くと、なんか、ワクワクするような気がします。
寿々木
ロシアンブルー
華麗なランと異なって、これもラン?な印象です。
人型のように見えてしまう面白いランも何種類もあって
楽しませてもらいました。
長さん
原種ランの色々を見る事が出来るのもラン展肉楽しみの一つです。
長さん
ランは種類が多く、花も多彩なので、これもランの花なの?というものが色々ありますね。これが楽しいから、ラン展通いは止められそうもありません。