第43回湯島天神菊まつり(文京菊まつり)にて(3) 巴錦、ダルマ、こけし、福助、切り花など

 11月19日に、第43回の湯島天神菊まつり(文京菊まつり、会期は11月1日から22日)を見に行ってきました。
 今回は、その紹介3回目で、本殿右側の回廊に展示された巴錦やダルマ仕立て、福助などです。


巴錦の千輪咲き、七本仕立て
千輪咲き「北斎巴錦」 優等首席・オオサワ企画賞 豊田敏行氏
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七本仕立て「北斎巴錦」 優等首席・東京都知事賞 村山和男氏
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巴錦とは
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ダルマ仕立て
 三本仕立てより一ヶ月遅く挿し芽して7号鉢に定植し、Bナイン(矮化剤)を使って草丈を60㎝以内に仕立てる小型の三本仕立て。 全体が丸っこくダルマのような形なのでこの名がついた
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「国華金山」 優等首席 大和弘幸氏
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こけし仕立て
 6号鉢に1本植え、花首までの草丈は55cm以内。Bナイン(矮化剤)を使う。花が咲いた姿がこけしに似ていることから
こけし厚物「国華越山」 優等首席・南出賞 加藤イミ子氏
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こけし管物「泉郷富水」 優等首席・文京愛菊会会長賞 大和弘幸氏
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福助仕立て
 6号鉢に1本植え、花首までの草丈は40cm以内。Bナイン(矮化剤)を使う。花が咲いた姿が福助人形に似ていることから
福助厚物「国華金山」 優等首席 大和弘幸氏
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切り花仕立て
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切り花・細管 「清見錦水」 優等首席 豊田たか氏
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切り花・太管・「泉郷情熱」 優等首席 齊藤豊氏
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切り花・一文字 「新王光院」 優等首席・白梅商店会会長賞 大和弘幸氏
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重陽の節句(9月9日、5節句の一つ)にも菊を飾った
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 重陽の日には、平安時代から、めでたさの極致として菊花の観賞や歌詠み、菊の花を浮かべた酒を飲み、栗を食べ、菊花の霜よけに被せておいた真綿の露で体を拭いて不老長寿を願った。

膨大な絵馬と、合格祈願に訪れた女学生
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日光さる軍団から「ともきりき」(お猿のりき君とともきさん)が来演
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走り高跳びも成功
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帰りは夫婦坂の階段を下る
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 11月19日撮影。
(シリーズ終了)

この記事へのコメント

  • イッシー

    巴錦は御苑にはなかったですがいいですね!
    猿回しなんかもあるんですか。
    こちらのほうが楽しそうです。
    2021年11月29日 13:04
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    巴錦は花弁の裏と表の色が違うので、ちょっと豪華に見えますね。
    猿回しは終りまで見ていなかったのですが、投げ銭をもらうようです。
    2021年11月29日 15:23
  • 信徳

    千輪咲きなど芸術品の冴えたるものですね。
    驚きそのものですが若い人でこのような技を引き継いで行くのでしょうか?
    昔から引き継がれた菊の花素晴らしいです。
    2021年11月29日 15:25
  • nobara

    巴錦っていうんですか?
    ゴージャスな菊ですよね。
    リバーシブルかと思ったら裏の色が
    そのまま覆輪してるんですね。
    TOPの友人がこんな布で作ってくれたお花があります。
    金属の輪に張って作るんです、色あいまでそっくり(^o^)丿
    達磨ですか? 丸っこいから?
    ここまで育てたのをチョッキンするのは勇気が要りますね。
    凄い絵馬の数ですね。お馬の鞍みたいに弧になってますね~@@
    そういえば太宰府天満宮でもお猿さんの芸がされていましたよ。
    2021年11月29日 17:53
  • river

    「北斎巴錦」は他の展示ではほとんどお目にかかることがありません。湯島天神菊まつりではいつも展示されるようでよく覚えています。
    奇数は陽、偶数は陰です。中でも九は最高の数字です。最高の九が重なる九月九日は重陽でおめでたいですね。重陽の節句または菊の節句ですね。
    2021年11月29日 18:29
  • なおさん

    見事な菊がずらりと並んでいますねえ。これでもかと見て楽しめますね。
     菊の着せ綿のハナシなどもなるほどと興味深いですよね。

     おさるも芸に磨きをかけて、こどもたちには大人気なことでしょう。良いですねえ、
    2021年11月29日 19:02
  • eko

    見事なそれぞれに仕立てられたキクが並んでいますね。巴錦の花色は豪華ですね。そういう名前の由来があるんですね。
    ダルマ、こけし、福助などは矮剤材を使うんですね。前から花だけ大きく咲かせるなんてどうやって仕立てるのかと思っていました。
    切り花は立派に咲いた花を切ってしまうんですね。もったいないような気がします。
    絵馬が幾重にも重なり弓なりになって凄いですね。
    日光さる軍団が大菊花展に花を添えていますね。園児たちは喜びますね。
    2021年11月29日 20:33
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    千輪咲きを作るのは前年から手がけなければならず、毎日作業があるので、他に職を持っていたら出来ないようです。後継者も減ってきて、10年先が心配だとのことです。
    2021年11月29日 20:37
  • ロシアンブルー

    巴錦千本立てもとても素敵ですね。
    こけし仕立ては管物もあるのですね、厚物がとても可愛い
    ですね。
    サル軍団、これからあちこちの神社の境内で見られます
    ね。
    2021年11月29日 20:43
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    巴錦は、花びらの内側が深紅、外側が黄金色に見えるので、豪華さが感じられます。布で作った花はこれを模したものですかね。
    ダルマ仕立ては草丈を抑えたものですが、こんな立派な花を切り花にするのは忍びないですよね。
    ここは学問の神様なので、絵馬も合格祈願が多かったです。
    日光さる軍団はあちこち出稼ぎに行っていますから、もしかしたら、太宰府にも行ったかも知れませんね。
    2021年11月29日 20:54
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    巴錦は小布施で作られているそうですが、私も湯島天神以外では見たことがないです。
    菊花展が始まる頃は重陽の節句が終わっていますから、菊を飾る節句としての紹介のようでした。
    2021年11月29日 20:57
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    今回も豪華な巴錦の千輪咲きが4基ほど展示されていました。
    重陽の節句は旧暦の9月9日ですから、現代では中月中旬ですね。それなら菊が沢山咲いている時期ですよね。
    日光さる軍団、あちこち出稼ぎに行っているようです。
    2021年11月29日 21:02
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    巴錦、前田のお殿様の命名です。前田候もその見事さに感心して名前を聞いてみたのでしょうね。
    ダルマやこけし、福助などは矮化剤を使っているそうですが、昔はどうしていたのでしょうね。
    菊は切り花にしても長持ちするから良いのでしょう。
    湯島天神は都内ですが、近県からも合格祈願のためにお参りする人が多いです。
    日光さる軍団の「ともきりき」は有名らしいです。
    2021年11月29日 21:09
  • グランドマザー2

    こんばんわ^@^

    湯島天神は菊祭りが盛り上がってたくさんの菊の華が
    お披露目されていますね
    数年前に出かけましたがお華も人もすごかったです
    清見錦水は同じだるま仕立て、千郷情熱は3本仕立てで
    同じものがありました
    見せていただきありがとうございます
    2021年11月29日 21:15
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    花弁の裏表で色が違う巴錦は豪華な感じがしますね。
    矮化剤を使うとは言え、大きな花を咲かせるキクを草丈低く仕上げるのも大変でしょう。
    日光さる軍団、10年くらい前、本拠地の日光まで見に行ったことがありますよ。
    2021年11月29日 21:16
  • 月奏曲

    千輪咲きすげぇw
    だるまやらコケシやら福助やら色々レギュレーションがあるんですねぇ…まぁ競技なんでしょうねこれ

    実は私神頼みする時間あったら過去問一つ解く方がましって考えなので自分のことで参拝したことないんですが…
    指導する立場になると学生が受かりますようにって神頼みに行っちゃう不思議w
    2021年11月29日 22:28
  • 長さん

    グランドマザー2さん、コメントありがとうございます。
    湯島天神の菊まつり、数年前に行かれましたか。渡しも4年前に見に行ったことがありますが、恐らく、当時と展示の種類や、それぞれの展示場所も同じだったでしょうね。
    2021年11月29日 22:46
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    巴錦の千輪咲き、花が豪華に見えるから良いですよね。
    私も神社に合格祈願に行ったことはないです。結果は本人の努力次第ですから、まー、気休めでしょうね。
    2021年11月29日 22:50
  • ろこ

    見事に仕立てられた菊が並んですばらしいですね。
    巴錦は豪華なお花ですね。
    名前の由来よくわかりました。
    矮剤材を使ったお花もあるんですね。というよりは
    そうして育てるんですね。
    膨大な絵馬にびっくりです。
    こんなにたくさんの絵馬は初めて見ました。
    日光さる軍団しばらく見ていません。
    走り高跳びみたいです!
    2021年11月29日 23:28
  • ジュン

    巴錦素晴らしくゴージャスなお花
    飾り方も素晴らしく驚きました
    湯島天神の行ってみたいです
    2021年11月30日 06:34
  • すーちん

    おはようございます
    菊にしろ欄にしろ
    審査日に見事な姿に持っていくのは
    大変ですねー
    2021年11月30日 08:39
  • 寿々木

    見事な菊が並びましたね。大変な手数がかかったでしょう。昔、父がやってたので大変だなと思います。
    2021年11月30日 08:44
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    巴菊は一輪でも豪華ですが、その千輪咲きですから素晴らしい。
    菊花展の審査基準はかなり厳しいので、矮化剤を使わないと基準がクリアできないようです。
    ここは学問の神様としても有名なので、多くの参拝者があり、絵馬の数も半端ではありません。
    日光さる軍団、ここの梅まつりにも出演するそうですよ。
    2021年11月30日 09:36
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    巴錦は加賀のお殿様の目にも止まったほどですから豪華な菊ですね。毎年出展されますので、来年の秋に行ってみては如何でしょうか。
    2021年11月30日 09:39
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    菊は秋に咲くものですが、菊花展の審査日に合せて最高の状態にするには日照のコントロールが必要だそうです。ランは温度調整も必要なので、一層大変です。
    2021年11月30日 09:42
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    父上が菊作りをされていましたか。それでは、毎日の手入れが大変なのをご覧になっておられたのですね。
    貴ブログ(11/28付)に記入した拙コメントをお読みになりましたか?
    2021年11月30日 09:44
  • はるる

    絵馬がすごいですね。
    皆さんの思いがこもっていますね。
    菊を育て、作り上げていく人たち、立派なものです。
    好きなんでしょうね。
    出来ていく過程も充実感があるのでしょう。
    2021年11月30日 18:41
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ここは学問の神様でもあるので、合格祈願に訪れて絵馬を奉納する人が多いようです。
    展示されているような菊を仕上げるには、毎日やることがあるので、大変だそうです。ですから、出品できただけでも充実感はあるでしょうね。
    2021年11月30日 19:26

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