晩秋の箱根湿性花園にて(7) 「秋の山野草と木の実・草の実展」(その4) ダイモンジソウの園芸種など

 11月10日に訪れた箱根湿性花園で見た花や紅葉を投稿しています。
 今回も企画展示の「秋の山野草と木の実・草の実展」で見た植物を紹介ですが、これまでの展示とは通路の反対側に展示してあったダイモンジソウの園芸種です。
 ダイモンジソウ(大文字草)はユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で、和名は、花が「大」の字に似ることによります。日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、垂直的にも海岸から高山までの広い範囲に分布し、湿気のある岩上に生育します。


大文字草の展示は催事用のロックガーデンと周囲の棚です
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‘白石水’
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‘銀河’
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‘紅車’
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‘鶴姫’
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‘萌’
うっすら緑の千重花弁の様子を萌え出る新緑に例えた
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‘いちごみるく’
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‘子持ち’
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‘桃白波’
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‘花かんざし’
フギレ弁の千重咲き。一茎一花なので、大きな花が簪のように見る
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‘清流’
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‘紅珊瑚’
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‘緑雲’
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以下は、大文字草と同属の野草です

ジンジソウ(人字草)
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。名に由来は花の形に由来
本州(関東地方以西)、四国、九州の渓流沿いなどに分布する日本固有種
ダイモンジソウと比べて、葉がやや深く切れ込んでいる
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イズノシマダイモンジソウ(伊豆の島大文字草)
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。本州(房総半島南部)、伊豆七島に分布
ダイモンジソウに似るが、茎や葉に毛が多い
花期は10~1月(ダイモンジソウは7~10月)
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センダイソウ(仙台草)
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。本州(紀伊半島)、四国、九州に分布
日本固有種。花はダイモンジソウに似るが、葉は卵形~卵円形で大きい
花期は9~10月。 花がくたびれていて、残念
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 名の由来は、江戸時代の植物図鑑に「仙台」に自生するという記述があったからというのですが、東北には自生が確認されていない。

 11月10日撮影。
 次回も「秋の山野草と木の実・草の実展」で見た植物の続きを紹介します。
(つづく)


この記事へのコメント

  • river

    ダイモンジソウは以前いくつか集めたことがあり実生もしたことがあります。今は一株も残っていません。園芸種は花弁も多くもはや大文字とは言えませんね。濃赤の花が目立ちます。
    2021年11月26日 16:20
  • nobara

    ロックガーデンの所ってヒマラヤノアオイケシが
    植えてあったところですか?
    ダイモンジソウも多彩なんですね。
    愛好家も多いとききますね(*^-゚)⌒☆
    イチゴミルク、おいしそうな色です(^o^)丿
    伊豆の、名まえを冠した植物も多いですよね。
    ダイモンジソウにもあるんですね。
    2021年11月26日 17:42
  • なおさん

    ダイモンジソウもどんどん園芸化がすすみ、花色・花型も変異に富んだものが出回るようになりましたね。以前は裏紅のものや紅花は高価でしたが、バイオテクノロジーの進化で、クローン培養の技術が進み、同じものが大量に出回るようになったのは良いことですね。ホームセンターの園芸コーナーなどでもダイモンジソウは結構売られていることもありますね。
    2021年11月26日 18:36
  • はるる

    ダイモンジソウもこんなにたくさんの色や形があるんですね。
    知りませんでした。実にきれいなものです。一枚目の画も岩の間に植えられているのが、とてもいい光景です。
    2021年11月26日 19:01
  • 信徳

    ダイモンジソウの園芸品種は色々ありますね。
    八重のものなどダイモンジソウと大きくイメージが変わります。
    それでも大の字のイメージが少し残っています。
    2021年11月26日 19:27
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウを育てたことがおありですか。
    八重はしべがなくなっているようなので、バイオ技術かなんかを使って作り出しているのですかねー。
    2021年11月26日 20:08
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ここはいつも企画展示が行われる場所です。通路の両側にロックガーデン風のものが作られています。
    今回は一重も八重も展示されていましたが、八重が次第に多くなっているような気がします。
    伊豆半島はフィリピンの方からやってきた陸地ですから、日本とは土壌がこのなるので、変種が出来やすいのかも知れません。
    2021年11月26日 20:15
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    大文字草の八重は交配では作り出せそうもないですね。やはり、バイオテクノロジーですかね。
    ダイモンジソウがホームセンターで売られていましたか。良く行く所では見かけませんでしたが、最近行っていないので・・・。
    2021年11月26日 20:20
  • 秋月夕香

    こんばんは。少しあいてしまいました。忙しくなってダウンしておりました。
    ユキノシタの種類も多いですね。とても可愛いお花が沢山~♫
    赤い色も印象的ですね。
    2021年11月26日 20:29
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウも例外ではなく、沢山の園芸種が作られているそうですが、八重になると「これがダイモンジソウ?」という疑問も出てきてしまいます。へりくつを言わずに、綺麗だと言えば良いのですが(笑)。
    2021年11月26日 20:29
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの八重は。最早ダイモンジソウの面影がなくなってしまいました。園芸種が出来るのは良いですが、一重だけにしておいてもらいたい(笑)。
    2021年11月26日 20:33
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ユキノシタ科の中のダイモンジソウですが、原種は下から2枚目のような花です。八重の園芸種となると、原種の素朴さがなくなりますね。
    2021年11月26日 20:36
  • eko

    ダイモンジソウの園芸品種、綺麗ですね。八重や花びらの形などもうダイモンジソウとは思えません。
    真っ赤な花は華やかですね。こんなに種類があるんですね。
    豪華な園芸品種はそれぞれに美しいとは思いますが、楚々と自然の中に咲く白花が一番好きです。
    2021年11月26日 20:39
  • ロシアンブルー

    ダイモンジソウというと花弁が大の字に似ていますよね。
    花弁の数も結構多いもの、そして色もいろいろの園芸種
    も最近多く見られますね。
    可愛い花ですし、ユキノシタと似ているので、一重咲き
    は親しみやすいですね。
    2021年11月26日 21:13
  • うふふ

    ダイモンジソウもずいぶんたくさんの種類があるのですね。
    大文字になっていないのにダイモンジソウ?なんて、ちょっと皮肉ってみたいような花もありますね。
    園芸種になると元の花と違ってくるのでしょうか。
    面白いです。
    2021年11月26日 21:31
  • 月奏曲

    おお、すごくかわいいw
    紅車が~と思ったけど後半に進むにつれいちごみるくと桃白波がいいなぁと…花かんざしはなんか雰囲気が派手w
    2021年11月26日 21:44
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの園芸種、多彩ですね。多弁の八重ともなると、これでもダイモンジソウ?と思えるものが殆どですね。やはり一重がダイモンジソウらしくて良いと思います。
    2021年11月26日 22:22
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの園芸種、色々あるものですね。花弁数が多いとダイモンジソウらしさが薄れてきてしまうので、好き嫌いが分かれそうですね。
    2021年11月26日 22:24
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの園芸種はまだまだ多くの品種がありそうです。八重の園芸種ともなると、大文字草らしさが全く無くなり、多文字草とでも呼びたくなる(笑)。
    2021年11月26日 22:26
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの園芸種、色々あるものでしょう。でも、八重になってしまうと、ダイモンジソウらしさがなくなるので、善し悪しですね。
    2021年11月26日 22:29
  • イッシー

    小さなお花が多いのに綺麗に撮られてますよね~。
    マクロ機能付きのコンデジなんでしょうか。
    私は小さなカメラで蕊にピントを合わせる自信がありません。
    2021年11月27日 07:24
  • 寿々木

    ダイモンジソウの変異種がこんなにあるのですか、吃驚です。昔谷川の流れ落ちる小滝、石の近くに咲いているのと出会った事あります。
    2021年11月27日 08:50
  • すーちん

    おはようございます
    大文字草購入しましたー
    冬越し出来るか心配ですー^^
    2021年11月27日 09:05
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    旅行の時はマクロレンズを持参せず、18-150mmズーム(35mm換算で29-286mm)をつけた一眼レフです。では、どうするかというと、使う予定の2~3倍広い範囲を撮影して、トリミングします。原画は横6000ピクセルですから、ブログに載せる横1000ピクセルの画像なら、これで充分です。
    2021年11月27日 09:23
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    今回紹介したのは、ダイモンジソウの変異種ではなく、園芸種です。今は技術が進み、沢山の園芸種が作り出されており、何でもありの世界になりましたね。
    2021年11月27日 09:25
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウをお買いになりましたか。
    「花後の冬~春にかけては、葉や茎が自然に枯れて休眠に入ります。 凍らせなければ寒さには耐えますが、乾いた寒風などに晒さないように気を付けましょう」と園芸のHPに出ていましたよ。
    2021年11月27日 09:30
  • ジュン

    ダイモンジソウも
    たくさんの種類があるのですね
    いちごみるく、子持ち
    可愛いですね育てたいです♪
    2021年11月27日 10:04
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの園芸種、種類が多いですね。可愛い名前が付いたものもありますから、育ててみるのも良いですね。栽培は難しくはないそうですから、入手されては如何ですか。
    2021年11月27日 10:58
  • コスモス

    ダイモンジソウの園芸品種はこんなに多いんですか。
    以前行った時もやっていたと思いますが、
    時期が少し遅くなり、ほんの数種類残っていて、
    枯れかけているものが多かったです。
    やはりユキノシタ科なんだなと思いますね。
    2021年11月28日 20:47
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    ダイモンジソウの園芸種はもっと多いと思います。昨年は10月21日に訪れましたが、もっと多かったです。
    八重は確かに綺麗なのですが、ダイモンジソウらしさが失われたように見えますね。
    2021年11月28日 21:19

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