今秋は「カエデウォッチングラリー」という企画が開催中でした。
先ずは、紅葉の写真を見ていただきましょう。良くご存じのカエデです。
園内には10数種類のカエデが植えてありますが、それぞれの木には名札がなく、下のような、ヒントが書かれたプレートとラッピングされた葉が付けられていました。

と言うことで、1枚目の写真はイロハモミジですね。
いろは紅葉、ムクロジ科カエデ属の落葉高木
日本では、本州の福島県以南、四国、九州に分布
ウリハダカエデ(瓜膚楓)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。本州〜九州の山地に生える
扇状五角形で浅く3〜5裂する(中央の裂片は広三角形で大きい)
裂片の先は鋭くとがり、縁には重鋸歯がある

オオモミジ(大紅葉)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。北海道中部以南、太平洋側は
青森県以南、日本海側は福井県以南〜九州に分布
イロハモミジに似るが、少し大きめ。ふちには細かくそろった鋸歯がある

カマツカ(鎌柄)
バラ科カマツカ属の落葉小高木。北海道〜九州の山地に生える
葉は洋紙質で、縁には細かくて鋭い鋸歯がある

赤い実が出来ていました

「ヌマガヤ草原の植物区」から見た紅葉。1枚目は北西方向

こちらは南西方向

カラコギカエデ (唐子木楓、鹿子木楓)
ムクロジ科 カエデ属の落葉小高木。北海道~九州、南千島に分布
葉は普通浅く3裂し、縁には重鋸歯がある。木の肌が鹿の子模様になる

オオイタヤメイゲツ(大板屋名月)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。福島県以西の本州と四国に分布
葉は11以上に分かれ、丸い満月のよう。ジュウニヒトエとも呼ばれる
木に付いている最期の一葉でした

これは樹種が不明

カジカエデ(梶楓)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。本州の宮城県以南、四国および九州に分布
名の由来は、葉がクワ科のカジノキ(梶の木)に似ることから
葉が大きく、カナダのサトウカエデに似ている。別名:オニモミジ

チドリノキ(千鳥の木)
ムクロジ科カエデ属の落葉小高木。岩手県以南、四国および九州に分布
細長い波が特徴。名の由来は、実の形が干潟の鳥を思わせるから
別名:ヤマシバカエデ

ウリカエデ(瓜楓)
ムクロジ科カエデ属の落葉小高木。福島県以南〜九州の山地に生える
葉も木も小さめなカエデ。葉が浅く3つに切れ込み、両手を広げたよう

メグスリノキ(目薬の木、目薬木)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。日本固有種
三つ葉のカエデで、毛が多く生えている
樹皮や葉を煎じて飲むと、目の疲労回復に効果があると言われる

ホソエカエデ(細枝楓)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。日本固有種(東北地方南部以南に分布)
葉が大きく5つに分かれ、葉柄が赤みを帯びる。葉裏の葉脈の付け根が
膜状になっているのが特徴。別名:ホソエウリハダ、アシボソウリノキ

コミネカエデ(小峰楓)
ムクロジ科カエデ属の落葉小高木。日本固有種(本州、四国、九州に分布)
これは紅葉が遅れている。葉が5つに分かれ、中央の1本が尾状に長い
岩地に多く、山登りでこのカエデに出会うと頂上が近いという

(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
楓っていうのはみんな、葉っぱが手のひらみたいになってるのを言うのかと思ってたら普通の形の葉っぱもあるんですね~!
コスモス
家族の都合が合わず、今年も行けそうにありません。
箱根はだいぶ紅葉が進んでいますね。
カマツカは以前ここで初めて名前を知りました。
訪れた時は11月下旬だったので、わずかに残っていた実が見られました。
目薬の木は真っ赤になっていますね。
お天気が良くて青空に映えていますね。
長さん
日本に自生するカエデは27種類あると言われており、葉の切れ込みは様々な形があります。
葉の違いを知るには武蔵丘陵森林公園のカエデ園が一番だと思います。夜間公開もあって、綺麗ですよ。
長さん
今年は箱根に行けそうにないですか。残念ですね。
今回は仙石原のホテルに泊まりましたから、湿性花園が近くでした。ここはアップダウンが殆どないので、骨折リハビリ中の私にはもってこいの場所でした。前日の雨が嘘のような快晴で、紅葉が綺麗でしたよ。
mina
楓にも色々と種類があるんですね
真っ赤になる葉や黄色くなる葉も。
綺麗ですね
真っ青な青空に似合いますね
なおさん
国営武蔵丘陵森林公園のカエデ見本園もそろそろ良いかなあ?と思いますので、今週末から来週にかけて見てこようかと思案しています。
river
無門
一つ一つ
じっくり見ていくと
随分と味わい深いですね
グランドマザー2
めぐすりの樹の赤、うり楓の黄色、
カマツカの葉赤い実とてもきれいです
春の華の色もいいですが 秋の紅葉の葉の色も
また風情があっていいですね
真っ青な秋の空が演出してくれてますね
はるる
それぞれ色も違って、近くで見てもきれいだし、遠くから眺めるのもすばらしいです。
本当にきれいな色ですね。きれいなものをきれいに撮られて
秋の色なんですね。
eko
信徳
中でも一際赤いのはメグスリノキでしょうか?
お向いさんにメグスリノキが植えて有るのですが
今年はどうなったのか確認していません。
まだ気が付かない所をみれば赤くないのでしょう。
長さん
日本に自生するカエデは27種類もあるそうで、葉の形や大きさ、紅葉の色も少しずつ異なりますね。晴れていたので、綺麗でしたよ。
長さん
カエデは普段あまり目にしないので、ヒントなしで分ったのはイロハモミジくらいなものでした。7年前に武蔵丘陵森林公園の元園長山下英夫さんのガイドツアーに参加したのですが、樹種はすっかり忘れていました。武蔵丘陵森林公園でも紅葉が進み、夜間公開も始まっているようですね。
長さん
群馬県にも自生するカエデが色々あるでしょうね。今年は見に行けそうにないのですか?
箱根湿性花園では、葉の形でカエデを見分ける資料をもらってきました。
長さん
一口にカエデと行っても、樹種によって、葉の形や色の変わり方は様々ですが、日本は紅葉する樹が多いのが良いですよね。
長さん
この日は快晴で、紅葉や黄葉を見て歩くには最適でした。日本は紅葉や黄葉が充分に楽しめる国なので良いですよね。秋に海外旅行をしたことがありますが、黄葉が殆どで、紅葉が少ないのです。
長さん
日本に自生するカエデは27種類もあるそうです。ここにはその半分もありませんでしたが、それぞれ紅葉や黄葉が綺麗でした。晴れていて良かったですよ。
長さん
植物園ですから、色々植えたのだと思いますが、それでも日本に自生するカエデの半分にもならないそうです。見分けられるのはイロハモミジとハウチワカエデくらいになってしまいました。
メグスリノキはつくば植物園にもあるのですが、こんなに赤くなっているのは初めて見ました。
長さん
この中ではメグスリノキの紅葉が一番色が濃かったです。つくば植物園でも見たことがあるのですが、こんなに赤いという記憶はないのです。お向かいさんの紅葉が楽しみですね。
うふふ
赤や黄色に色付くと、四季のある日本を実感しますね。
改めて、良い国だなぁと思います。
小峰楓があると頂上に近いというのを初めて知りました。
面白いですね。
月奏曲
いわゆるカナダ国旗のメイプルリーフかと思ったら普通の葉っぱの種類もあるんですねぇ…
メグスリノキとホソエカエデの赤が綺麗
ロシアンブルー
かけでしたね。
カエデと一括りに言ってしまいますが種類もたくさん、
あり、まだ赤くならない木もありますね。
長さん
日本に自生するカエデは27種類もあるそうですよ。こうした紅葉の色々を見ると、日本に生まれて良かったなと思いますよ。
コミネカエデは尾根筋や谷沿い、二次林などに生育することが多いそうなので、頂上近くまで生えることがあると言うことでしょう。
長さん
秋にカナダ旅行をしたことがありますが、サトウカエデは多かったです。カナダは殆どが黄葉で、黄葉が多い日本は良いなと感じましたよ。
メグスリノキやホソカエデの紅葉はイロハモミジとは違う色合いですね。
長さん
仙石原はこの所夜の冷え込みが強くなっているとのことで、紅葉や黄葉が一段と進んだようです。カエデと言っても、葉の形や色の変化は様々ですね。
nobara
素晴らしいです。
四万温泉・ユズリハの林で見た赤い実
カマツカらしいと長さんのレポみて判りました
ウリハカエデが面白いなと思いました。
花もいいですが、紅葉も奥が深いですね。
すーちん
何本かカエデ植えてありますが
新芽の時は見事ですがー
紅葉はパッとしません^^
長さん
こういう機会でもないと、カエデの見分けは出来ませんから、勉強になりました。
四万温泉でカマツカの実がご覧になれましたか。
チドリノキやウリカエデは、葉を見ただけではカエデの仲間とは分りません。
長さん
カエデを植えていらっしゃいますか。新芽は確かに綺麗ですね。紅葉は気温も寒暖差も関係するようですから、温暖化は具合が悪いのかもね。
寿々木
長さん
いつもは紅葉が綺麗だった出終わってしまうのですが、今回は「カエデウォッチングラリー」と紅葉や黄葉を紹介してみました。紅葉や黄葉を紹介してみました。
秋月夕香
普段きれい、とおもっているカエデですが、種類はあまりしりませんでした。
コミネカエデは見た事はありません。
長さん
日本には27種類ものカエデが自生しているそうですよ。それに園芸種が加わるので、かなりの品種があるようです。