2021年秋・京成バラ園にて(その7) 秋バラの色々(7)

 10月23日に訪れた京成バラ園のバラを紹介しています。
 冒頭に紹介するバラは、現在の京成バラ園芸育種家・武内俊介氏から、初代育種家で「ミスター・ローズ」と称されていた鈴木省三氏に、敬意を持って捧げられたバラです。


ミスター・ローズ
HT、剣弁高芯咲き、大輪、強香、2013年・京成バラ園芸・武内俊介
越後丘陵公園国際香りのばら新品種コンテスト銀賞、JRC銅賞受賞
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園内には鈴木省三氏のレリーフが飾られている
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アニバーサリーガーデン(鈴木省三メモリアルガーデン)
 鈴木省三氏のレリーフの右手には、上記の様な名称の京成バラ園芸創立50周年記念庭園が作られています。この庭は鈴木省三氏が昭和24年に作庭した東京中野の個人邸(旧服部邸)のバラ園を約半分の面積に縮小したものだそうです。
 今回から、アニバーサリーガーデンで見たバラを紹介します。やはり、作出年代が古いものが多く、詳細が不明な品種があります。


ミシェル・メイアン
HT、剣弁高芯咲き、大輪、中香、1945年・仏・メイアン
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マダム・バタフライ
HT、剣弁高芯咲き、大輪、強香、1918年・米・E.G.Hill
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コンテッサ・デ・サスタゴ
HT、剣弁高芯咲き、大輪、1932年・スペイン・Pedro Dot
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ラベンダー・ピノッキオ
F、半八重平咲き、中輪、微香、1948年・米・E.S.Boerner
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グレッチャー
F、丸弁ロゼット咲き、中輪、微香、1955年・独・コルデス
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ロイヤル・タン
HT、剣弁高芯咲き→ロゼット咲き、大輪、中香、
1955年・ニュージーランド・McGredy
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根室の朝
HT、高芯丸弁咲き、大輪、強香、1957年・京成バラ園芸・鈴木省三
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ヘルシューレン
HT、アンティークタッチカップ咲き、大輪、中香、1904年・蘭・Verschuren
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ネージュ・パルファン
HT、アンティークタッチ、大輪、強香、1942年・仏・Charles Mallerin
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ダイアナ
HT、1921年・英・Bees Ltd
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マグレディース・イエロー
HT、半剣弁高芯咲き、大輪、中香、1926年以前・アイルランド・McGredy
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コンテス・バンダル
HT、半剣弁高芯咲き(丸弁高芯咲き)、大輪、中香、1932年・蘭・ Leenders
バガテル国際コンクール金賞。バンダルはヨーロッパの古い民族名
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 10月23日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    自分の名前がついちゃうほどの種苗家、すごいですね。
    レリーフは、ベルサイユのばらかと思いましたよ。笑
    2021年11月01日 13:00
  • river

    バラ好きの人で「ミスターローズ」の鈴木省三の名前を知らない人はいないでしょう。まさにバラ界の巨人と言えますね。
    春芳、黒真珠、天の川、栄光、万葉、緑光、正雪、聖火、芳純、紫雲、希望、光彩、桜霞、花見川など彼のバラはたくさんありますね。京成バラ園の名前で出ているバラもあります。黒真珠は我が家でも咲いています。
    2021年11月01日 13:22
  • nobara

    私は疎いので(無知なので)ちっとも存じ上げなかったです。
    ミスターローズの鈴木省三さんなんですね。
    中野に個人バラ園があるんですか?
    凄い方なんですね。
    アニバーサリーガーデン。
    逸品揃いですね。
    何かしら、名まえを聞いた事がある?のばかりです。
    グレッチャーなどかなり昔(1955年)からあるのですね。
    しかも微香があるなんて、素晴らしいです。
    2021年11月01日 13:34
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏は日本で一番早く世界に認められたバラ育種家です。和名を付けばバラが多いですが、流石にご自身の名前は付けなかったようです。
    2021年11月01日 17:45
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏はバラ育種家では一番有名な方ですよね。
    殆どが和名の品種名ですが、京成バラ園芸時代に作出した品種は「京成バラ園芸」名義となっているそうですね。
    黒真珠も咲いていたと思いますが、今回は半分ほどしか回れませんでした。
    2021年11月01日 17:53
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    世界で認められた日本人バラ育種家の中では一番有名な方が鈴木省三氏です。
    中野で作庭したのは鈴木氏の庭ではないようですが、その当時、有名だった品種を揃えて植え込んだのでしょう。
    ここではその半分の面積に縮小していますから、株間が密で、写真を撮るのが大変でした。
    2021年11月01日 17:58
  • なおさん

    もうコメント欄を再開されたのですね。あまり無理せず、ぼちぼちやるのが良いのでしょうが、そんなことは百も承知でしょうねえ。

     僕は薔薇はあまり関心がないのですが、好事家にはタマラナイ庭園なのでしょうね。
    2021年11月01日 19:03
  • はるる

    ミスター・ローズ、実にきれいですね。
    アニバーサリーガーデン、たくさんのバラ、こちらも美しいバラが勢揃いです。
    秋バラ、陽の光をうけて、輝いていますね。
    2021年11月01日 19:15
  • eko

    鈴木省三氏の名前は時々ばら園で見かけるので知っています。レリーフがあるほどの巨匠なんですね。捧げられたバラも美しいです。
    ピンク系のバラが並んでどの花も美しいですが、一番上のミシェル・メイアンが素敵ですね。
    2021年11月01日 20:16
  • コスモス

    ミスター・ローズというバラ、優しい感じの色合いで、素敵なバラですね。
    バラが美しいいい時期に行かれましたね。
    私は28日に横浜に行きましたが終盤でした。
    最近骨折や怪我が続いているようですが、お大事にしてください。
    2021年11月01日 21:01
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    外に出歩けないだけで、パソコンは問題なく使えますので、コメント欄を再開しました。
    バラには感心なしですか。私は綺麗な花なら何でも好きですよ。
    2021年11月01日 21:26
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏をレスペクトして作出されたバラ、素敵でした。
    アニバーサリーガーデンにある品種は鈴木省三氏のお眼鏡に適った品種ばかりで、これも素晴らしかったですよ。
    2021年11月01日 21:29
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏はこのバラ園を作り上げたような人ですから、ここの恩人とも言える人ですね。
    そう言えば、今回はミスター・ローズやミシェル・メイアン始め、ピンクのバラが多かったですね。
    2021年11月01日 21:32
  • 月奏曲

    鈴木省三氏は私でも名前知ってるくらいだからなぁww
    レリーフにもなって称揚されてるとは…まぁパイオニアですからねぇ…
    2021年11月01日 21:35
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    ミスター・ローズの花を見ると、鈴木省三氏は優しい人柄だったようにも思えますね。
    横浜だど、イングリッシュガーデンですか?アップを楽しみにしています。
    何故か、この10月は私にとって、魔の月でしたよ。
    2021年11月01日 21:36
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏はこの京成バラ園の生みの親みたいな存在ですからね。偉大な育種家です。
    2021年11月01日 22:39
  • うふふ

    ミスター・ローズ、本当に素晴らしいですね。
    バラと一緒に微笑んでいるレリーフも優しい雰囲気で素敵です。
    アニバーサリーガーデンのバラもそれぞれに個性を持った美しさがあります。
    中には1904年の作出があるとは・・驚きました。
    名前の由来など想像しながら拝見しています。
    良い時にいらっしゃいましたね。
    2021年11月01日 22:53
  • 秋月夕香

    おはようございます。ミシェル・メイアンやマグレディース・イエローなどの品種がいいですね。でも皆とてもいいです。ダイアナ、ネージュ・パルファンもステキです。
    2021年11月02日 08:16
  • mina

    こんにちわ
    手の具合は大丈夫ですか
    無理をせずお大事にして下さいね
    >園内には鈴木省三氏のレリーフが飾られている
    京成バラ園には何回か行ったのですが
    気が付きませんでした
    バラ好きの私は見ているだけで
    うっとりです
    良い香りが漂って来そうです
    2021年11月02日 08:20
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    予定を一日延ばしたお陰で、この日は晴れだったから、バラも綺麗に撮れました。骨折の手術から10日目で、腕の痛みがなければもっと多くのバラが撮れたはずなので、残念でした。
    アニバーサリーガーデンは当時、鈴木省三氏が選んだバラなので、古い作出のものが多かったです。
    2021年11月02日 09:26
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    綺麗なバラばかりなので、目移りしてしまいますよね。作出年代が古いバラも、鈴木省三氏が選んだものは良いものが多いですね。
    2021年11月02日 09:27
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    左手の骨折の方は手術からほぼ3週間、明後日の診察で多分終りになると思います。今は右足のちょっとしたヒビを治療中です。
    鈴木省三氏のレリーフが飾られたアニバーサリー庭園は、広いバラ園の右手最奥部なので、お気づきにならなかったのかも知れませんね。
    2021年11月02日 09:32
  • ロシアンブルー

    「鈴木省三」氏を象徴する「ミスター・ローズ」というバラ
    があるんですね。
    レリーフがあるローズガーデンで功績が解りますね。
    どのバラも柔らかさがあり、見ごたえありますね。
    2021年11月02日 09:41
  • すーちん

    こんにちは
    個人のバラ園から
    ですか
    凄いですねー
    2021年11月02日 10:29
  • 寿々木

    薄紫色の薔薇が好きなんです。見かける数は少ないですが・・
    2021年11月02日 10:41
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏は日本のバラ育種家では最初に世界に名が知れた方で、このバラ園の創設者の一人でもあります。ミスター・ローズを作った武内俊介氏はその愛弟子という立場の人なのでしょう。
    2021年11月02日 12:02
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    鈴木省三氏にバラ園を作らせた服部家はかなりの富豪だったのでしょうね。
    2021年11月02日 12:04
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    薄紫色のバラ、確かに少ないです。青いバラを作出する過程で出来たものはあるようですが・・・。
    今回のグレッチャーは、ラベンダー色で、グレーがかった薄紫です。
    2021年11月02日 12:09

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