左手橈骨遠位部骨折の手術について

 10月6日、ウォーキング中に左手橈骨(とうこつ)遠位部を骨折し、10月14日に日帰りで手術を受けました。以下は自分のための覚え書きですが、参考のためブログに投稿します。
 下図は、左手の骨を手のひら側から見たものです。初診のクリニックによるレントゲンでは、赤い矢印の部分が前後に割れているとの見解で、患部を含む左手をシーネ(当て木)で固定されました。翌日、本院の手の専門家(副院長のT先生、経験28年のベテラン、日本手外科学会専門医)に診てもらうように指示されました。

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 翌日、本院でCTスキャンの結果、割れて出来た間隔が2mm程度あるとのこと。1mm以内であれば、患部を固定し骨が付くのを待つことが出来るが、2mmだと金属を宛ててボルトで締めれば間隔は無くなるので、回復が早い、また、術後に患部をシーネ等で固定する必要も無いとの説明がありました。

 手術は10月14日の正午から15分ほど遅れて始まりました。手術着に着替えて手術室に入ると、何とビートルズのCDが流れているではありませんか。こんな体験は初めてで、面白い。T氏は「手術中、異音がするので(ドリルの音のことらしい)」と仰っておられましたが、麻酔医や看護師などと冗談を言いながらの手術はベテランならばこそで、信頼感がありました。
 手術終盤では私とも雑談、なぜか真珠湾攻撃の話にも。T氏の話によると、アメリカは日本軍の攻撃を事前に察知していたものの、住民には知らせずに見殺しにした、という見解もあるらしいなどと言っておられました。

 麻酔は左肩にある神経に注射をする、左腕のみの部分麻酔で、針が神経に当たる度にズキンと痛みを感じました。麻酔が完全に効くまでに15分ほどかかったでしょうか、指先の感覚が薄れ始め、そのうち、指が動かなくなりました。T先生によると、麻酔がよーく効いている証拠とのこと。
 仰向けに寝て、左手を横に伸ばした状態ですが、麻酔が効いた左腕は上に持ち上げられたような感覚のままです。これは、片腕麻酔を受けた多くの患者さんの感想だそうです。
 腕の付け根を縛って止血したそうですが、感覚はありません。顔の左側に布が張られ、手術の様子は見る事が出来ませんが、手術用の無影灯(下の写真は同種のもの)の反射鏡面に手術中の腕らしき部分がぼんやり見えました。終盤では、赤い部分が細くなっていく様子が感じられ、「これは縫合しているところだな」と思いました。

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 手術は無事終了し、着替えを済ませたのは入室してから2時間後くらいだったでしょうか。まだ、片腕麻酔が効いており、重たく、また熱く感じる、自分のものとも思えないような左腕を三角巾で吊り、診察室でT氏から術後の話を聞きました。
 下の写真は術後のレントゲン写真です。橈骨が左側に写っているので、腕の表側からの撮影のようだ。
 角が丸く、穴が開いた長三角形のものが金属プレートです。ボルトが上に4本、下に2本写っているのが分かります。腕の太さから判断すると、金属板の長さは5~6cm程度と思われます。治ったら取り外すようなものではないらしく、このまま残置するようです。
 なお、金属プレートはインプラントとも呼ばれ、チタンやチタン合金、ステンレスなどが多いそうです。

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 下の写真は手術前の橈骨を横から見たCT画像です。下に向け亀裂が入っていることが分ります。左側が手の平側と思われ、左側面にプレートが付けられたようです。
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 麻酔は10時間程度ですっかり切れるそうで、私の場合は、17時頃から指先の感覚が戻り始め、その後、指が少し動くようになり、20時頃にはやっと自分の腕らしく感じるようになりました。夕食から毎食後、痛み止めを服用しているためか、特に痛みは感じません。

 翌日(10/15)朝、通院して包帯が外され、腕の中から伸びていたチューブも抜かれ、防水式の絆創膏?のようなものは貼られました(下の写真)。医師からは積極的に腕や指を動かすよう指示がありました。

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 更に診察後、第1回のリハビリ(30分程度)を受けました。次回の通院、リハビリは10月21日で、それまでの間、以下のような指の柔軟体操を行うよう指示されました。
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 私の場合、40歳の時、会社で床から重いものを持ち上げたとき、椎間板が破裂し、手術、入院、リハビリで3か月近く病欠しました。その際の後遺症で、右脚神経の一部が麻痺しています(労災、後遺障害14級認定)。そのためもあり、右足の外側が垂れ下がってしまい、足の裏を水平に保つことが困難です。従って、右足で右下がりの段差を踏んでしまうと、足の水平が保てず、転倒しやすいのです。
 毎日、段差を踏まないように注意して歩いてはいるものの、まれに転倒があります。今回の骨折は2年半ぶり、4回目でした。

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