ツバキ(炉開き)、コヒルガオ、十月桜、クコ、カカザカズラ、ネズミモチの実、イヌマキの実

 ウォーキング中に見た花などです。
 riverさんや、なおさんのブログで、早咲きツバキの炉開きが紹介されていたので、心当りに行ってきました。その翌日は、新松戸にある「かやぶき蕎麦やぶ」の敷地にあるジュウガツザクラ(十月桜)の様子を見に行ってきました。


ツバキ ‘炉開き’
ツバキ科ツバキ属の常緑樹。DNA解析の結果、種子親はヤブツバキ
(ユキツバキを含む)、花粉親はチャノキであることが確認された
花弁が不揃いなのは茶の性質を受け継いだそうだ。花期は9月~2月
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一重の平開咲きで、花径は4cmくらい
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キタテハが飛来した(黄立羽、タテハチョウ科、前翅長は2.5~3cm前後)
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コヒルガオ(小昼顔)
ヒルガオ科ヒルガオ属のつる性多年草
本州〜九州の日当たりのよい草地や道ばたに普通に生える
花期は6~8月。花径は4cmくらい。葉の付け根が横に張り出す
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 以上、9月28日撮影。

ジュウガツザクラ(十月桜)
 ジュウガツザクラは、エドヒガンとマメザクラの自然交配種であるコヒガンザクラからつくられた園芸種で、花が秋に咲くことで知られています。全体の蕾の1/3が10~12月頃に少しずつ開花し、残りの蕾が4月上旬頃に開花するそうです
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↑ 隣が3階建ての集合住宅で、その外階段の踊り場から(西日の逆光) ↓
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クコ(枸杞)
ナス科の落葉低木。原産は東アジア(中国~日本)
別名:ウルフベリー、ゴジベリー。花期は7〜11月。花径1.3cm
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花は次第に色あせ、最期はクリーム色になる
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アカザカズラ(藜蔓)
ツルムラサキ科アカザカズラ属のつる性多年草。南アメリカ原産
観賞用にもなる野菜で、栄養価も高いが、生では苦くて食べられない
茹でると粘りが出て、ワカメ に似た食感なので、オカワカメとも呼ばれる
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開花期は9月中旬~10月上旬で花径は5mmくらい
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ネズミモチ(鼠黐)の実
モクセイ科イボタノキ属の常緑小高木。
名の由来は、黒く熟した実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ているから
乾燥した実は「女貞子」という生薬で、戦時中は珈琲豆の代用品となった
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イヌマキ(犬槇)の実
マキ科マキ属の常緑針葉高木。雌雄異株だから、実が出来た木は雌株ですね
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 実は2段重ねの面白い形。先端の粉を吹いたような色の部分が液果(果肉の中に種子がある)で、その下に花托とよばれる赤~青紫の部分があります。花托は、赤く熟すと甘いゼリー状で、美味しいとのこと。

 以上、9月29日撮影。

この記事へのコメント

  • なおさん

    可憐な炉開の花をご覧になってきましたか。そうそう何処でも見られるものではないので、見られるところがあるのは嬉しいですね。
     コヒルガオもぽつぽつと咲いて、けっこう長く楽しめますね。

     ジュウガツザクラも青空バックで撮るといい雰囲気になりますね。アカザカズラはうちのおとなりでも咲いています。面白い花ですよね。
    2021年10月02日 12:50
  • 目黒のおじいちゃん

    長さん
    いつも楽しく拝読させて頂き、有り難うございます。
    茶の花を見る度に、椿の仲間ではないかと思っていました。
    研究が進んで、関わりがあることが判ったのですね。
    2021年10月02日 13:08
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    この炉開き、以前は早咲きのツバキとして投稿していましたが、なおさんに炉開きと教えていただいた気です。
    コヒルガオ、花数は減りましたが、まだ咲いていました。
    ここの十月桜は午前中の方が良いのですが、ウォーキングの途中で、思いだしたので寄ってみました。
    アカザカズラ、農家の畑のフェンスに絡みついています。食用にはされていないようです。
    2021年10月02日 13:40
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    最近は遺伝子の研究が進んでいますから、交雑種のDNAを解析すれば、そのルーツが分るようになってきました。
    2021年10月02日 13:42
  • river

    「炉開き」はチャとツバキの自然交配で葉の形はチャに近いです。早咲きとして有名ですが我が家では今年8月から咲き始めました。通常は9月からです。
    家のジュウガツザクラとフユザクラが9月下旬から咲き始めました。これから11月ごろまで咲いています。その後、春にも咲きます。
    2021年10月02日 13:50
  • 秋月夕香

    こんにちは。ツバキ~そんなに珍しいツバキがあるのですか。
    葉っぱはたぶん堅そうですが。昔に変なツバキ~と思い見ているかもしれません。そんなことはつゆ知らずですが。
    クコの花もみたことはありません。紫なのですね。アカザカズラ
    ~オカワカメですか。可愛くきれいなお花がさくのですね。花も葉も食べられるのでしょうか。イヌマキはみたことはあります。
    2021年10月02日 15:11
  • nobara

    ツバキ‘炉開き’ですか?
    雰囲気的にこの頃だろうという名前ですね。
    コヒルガオもまだまだ頑張っていますね(*^-゚)⌒☆
    私もマルバアメリカアサガオやマルバルコウ、見ました。
    10月?サクラ、咲き始めたんですね~~???
    クコはお花は今が旬?なんですね。
    クコの実が大好きです。
    アカザカズラはタデ科の花みたいですね(*^-゚)⌒☆
    2021年10月02日 15:26
  • イッシー

    ツバキと茶の木の合体とか面白すぎる!
    10月桜はいいアングル見つけましたね。
    アカザカズラは野菜でしたか!花も綺麗ですよね。
    でも、そういわれると食べてみたい。笑
    2021年10月02日 17:22
  • eko

    ツバキ(炉開き)可愛い花ですね。花弁が不ぞろいなのはチャノキの性質を受け継いだのですね。普通にツバキと見ていた花の中にあったかもしれません。
    コヒルガオまだ頑張っていますね。可愛い花です。
    十月桜咲きだしましたね。青空をバックに美しいです。心当たりに行ってみます。
    カカザカズラは初見です。花付きが凄いですね。
    イヌマキの赤い花托、子どもの頃に食べました。
    2021年10月02日 17:25
  • 無門

    こんにちは

    槇の実が熟してきましたね
    今の子は食べないが
    昔はよく食べてものでした
    2021年10月02日 17:34
  • はるる

    アカザカズラ、いいですね。
    ぜひどこかで見てみたいです。
    無理でしょうが。
    イヌマキの実、こういう色なんですか。
    ツバキがきれいです。
    2021年10月02日 19:32
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    炉開きは花が小さいですが、葉もchoの気のように小さいですね。8月から咲き始めたのは初めてのことなのでしょうね。
    ウォーキング範囲内には、残念ながら、フユザクラの木がありません。
    2021年10月02日 20:48
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ツバキは11月〜翌年2月くらいに咲き出す品種と3月〜4月に咲き出す品種が殆どで、9月から咲く早咲きは少数です。炉開きは花が小さいので、ツバキとは気付かない人が多いでしょう。
    アカザカズラ、葉や茎を食用にします。
    イヌマキはよく見かける木です。
    2021年10月02日 20:53
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ツバキは茶席によく利用される花ですね。炉開きの名は、茶道の炉開きの時期に咲くからと言うことのようです。
    コヒルガオ、そろそろ終わる頃ですね。我が家のマルバアサガオも花数が減りました。
    十月桜、この花数だと、1~2週間前ぐらいには咲き出したと思われます。
    クコは花期が長いですが、夏は休むようで、実は見つかりませんでした。
    2021年10月02日 21:02
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    チャノキもツバキ科ツバキ属の植物ですから、交雑には問題がありません。
    この蕎麦屋さん、週3日休みなので、敷地に入れないときは集合住宅の外階段を利用させてもらっています。
    アカザカズラはスーパーにも並ばないので、マイナーな野菜でしょうね。
    2021年10月02日 21:06
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    炉開きは早咲きツバキの中では有名な品種なので、今頃咲いている小降りの花を見たら、炉開きの可能性が高いでしょう。
    十月桜、見に行くのが遅れたので、かなりの数が咲いていました。
    アカザカズラ、ここでしか見ませんが、つるの先に付く花の数が半端じゃないです。
    イヌマキの実、体験されましたか。
    2021年10月02日 21:09
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    体調は如何ですか?
    今の子供は食べるものに困らないので、イヌマキの実なんて食べないでしょうね。
    2021年10月02日 21:11
  • うふふ

    「炉開き」の花、なおさんのブログに続いて長さんの所でも見せていただけて嬉しくなりました。
    小さなお花だそうですが、カードの目盛りで確認できましたよ。
    本当に可愛いですね。
    イヌマキの実、初めて見ました。
    二段重ねとは面白いです。
    そうそう、イヌマキ(マキ)は千葉県の木なのだそうですね。
    最近知りました。
    千葉県の花は「菜の花」これは知っていましたが・・。
    2021年10月02日 21:14
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    アカザカズラ、食用より鑑賞用に植えられる場合が多いようですが、いずれにしろマイナーでしょうね。でも、通販で入手できますよ。
    イヌマキの実、2段重ねで色違いの串団子みたい(笑)。
    炉開き、庭木にしても良さそうです。
    2021年10月02日 21:18
  • 月奏曲

    ジュウガツザクラ、春秋で花つけるのかと思ってたら開花のタイミングがずれるんで2回に見えるんだw

    クコはお花もかわいいですね

    蒲公英とか大豆は代用コーヒーの話聞いてましたがネズミモチの実もなるんだ?結構コーヒーって代用ききますねwwむしろカフェイン少なくていいような?www
    2021年10月02日 21:27
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    炉開きはなおさんのブログでもご覧になりましたか。これまで花の大きさを示すのに指を使ってきましたが、今後はカード型ルーペに印刷された定規を使いましょう。
    イヌマキの実、食せる部分が実ではなく、花托というのが面白いですね。
    千葉県の木にはイヌマキが選ばれたのですが、単にマキとして制定されました。ただし、単にマキという木は存在しません。
    2021年10月02日 22:26
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    十月桜、秋と春につぼみを付けるのではなく、早く大きくなったつぼみが秋に咲くのでしょうね。
    日本では珈琲豆が出来にくい方、代表品を探したのでしょうね。タンポポは根を使うそうで、カフェインを含まないから妊娠中とか授乳中の女性や、子供たちには良いそうですね。
    2021年10月02日 22:35
  • すーちん

    おはようございます
    ねずみもちの実は
    白髪染めにと聞いた
    ことありますがー
    2021年10月03日 07:42
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ネズミモチの実の薬効は色々あるようですね。ネット情報によると。、手っ取り早いのはお茶やコーヒーにすることだそうで、これを続けると、髪が太くなって白髪が無くなるなんて効果もあると書いてありました。
    2021年10月03日 09:23
  • ロシアンブルー

    個々のお宅に咲く花、いろいろあって楽しみですね。
    ツバキもこれから楽しみな花々ですね。
    定規持参とは流石ですね。
    ジュウガツザクラも咲き始め、期間が長く見られてありがたい
    ですね。
    アカザカズラは食べられるのですか、先日、この花を撮りまし
    たが枝垂れて趣がありますね。
    2021年10月03日 09:41
  • 寿々木

    イヌマキ当方庭にも樹齢50年以上の木が1本あります。実は沢山ついてますが、2段で赤くなるとは気がつきませんでした。隣に並ぶキンモクセイが満開でそちらに気を取られるからでしょうか。
    2021年10月03日 10:26
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    この炉開きはツバキの中で最も早く開花する品種です。これからサザンカが咲き、更にツバキの開花と季節は移っていきますね。
    このカード型ルーペ、定期入れに入る大きさなので、便利です。
    十月桜、年内はぽつぽつ咲き続けることでしょう。
    アカザカズラの花を撮りましたか。小さな花ですが、枝垂れてたくさん咲きますから、写真向きですね。
    2021年10月03日 11:38
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    イヌマキの実は熟すと赤い部分が沢山地上に落下してきますよ。樹齢50年以上の木なら半端な数ではないはずです。
    2021年10月03日 11:46
  • まりん

    こんにちは♪

    イヌマキの実、懐かしいです。
    子どもの頃に食べました。味は覚えていませんが・・・
    私の住む遠州地方では、この実のことを「やんぞう、こんぞう」と言っていました。?
    2021年10月03日 12:09
  • 長さん

    まりんさん、コメントありがとうございます。
    イヌマキの実のことを「やんぞうごんぞう」というのですか、初めて知りました。
    調べて見たら遠州弁なんですってね。一説によると、弥蔵(やぞう)が小僧(こぞう)をおんぶしている姿から、この名前が付いたそうです。だとすると、赤い方が弥蔵なんですね。
    2021年10月03日 12:26

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