今回は水生植物温室で見た植物の紹介です。この温室は、新型コロナ感染予防対策の一環で、しばらく閉鎖されていたので、久しぶりの入館です。
ガガブタ(鏡蓋)
ミツガシワ科アサザ属の水生多年草。日本では本州以西に分布
スイレンとの決定的違いは、水底の茎から伸びるのが葉柄でなく茎であること
花期は7~9月。花径は1.5cm。準絶滅危惧種(NT)
キバナオモダカ(黄花面高)
キバナオモダカ科ミズヒナゲシ属の水生多年草。草丈は70cmほどになる
原産は熱帯アメリカ、西インド諸島。別名:ヌマオオバコ(沼大葉子)
温室では通年開花のようだ。花径は1.5~2cm。一日花
ティフォノドルム・リンドレイアヌム
サトイモ科ティフォノドルム属の非耐寒性水性常緑多年草。草丈2~4m
セイシェル諸島やマダガスカル島の湿地に分布
種子は碁石くらいの大きさで、サトイモ科の中では最大
花期は4~7月。仏炎苞の長さは60cm。 初めて知りました
エゲリア・ナヤス
トチカガミ科ダイオオカナダモ属の常緑沈水多年草
原産はブラジル南部からウルグアイ。花径は1cmくらい
沈水多年草だが、花は水面より上で咲き、昆虫に受粉してもらう
エイクホルニア・アズレア
ミズアオイ科ホテイアオイ属の多年草。原産はブラジルの亜熱帯地方
花はホテイアオイに似ているが、ホテイアオイと異なる点は、浮き袋が
細長いことや、花弁の縁に細かな鋸歯があるのが特徴。花期は7~9月
ミズオオバコ(水大葉子)
トチカガミ科ミズオオバコ属の水生一年草(沈水植物)
日本(北海道~九州)を含むアジアやオーストラリアの温帯~熱帯に自生
日本では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。花期は8〜10月。花径3cmくらい。一日花
花は萎れかかって、色あせている。3弁花だが、これは5弁に見える
アフリカミズオオバコ(阿弗利加水大葉子)
トチカガミ科ミズオオバコ属の水生一年草。原産はアフリカの熱帯
本邦産ミズオオバコに比べ葉が大きく丈夫で、葉縁は波うち、
葉身には紫がかった褐色の斑が見られる。別名:アフリカン・オテリア
オッテリア・コルダタ(オテリア・コルダータ)
トチカガミ科ミズオオバコ属の水生多年草。東南アジア原産
ネット情報が少なく、詳細は不明ですが、これも一日花らしい
(シリーズ終了)
お付き合いいただき、ありがとうございました。
この記事へのコメント
イッシー
魅力的な花が多いですね~。
そっか、来月なら行けるのかな?
秋月夕香
温室という事はある程度温度がないとダメなのですね。
黄色に白、薄い紫と色は控えめですね。
river
eko
ティフォノドルム・リンドレイアヌムはスパティフィラムに似た花ですね。
白や黄色の花が多い中、ホテイアオイに似たエイクホルニア・アズレアの花が綺麗です。
水生植物温室でないと見られない花ばかり、楽しませて頂きました。
信徳
ぐんまフラワーパークには無いので残念です。
ミズオオバコ、今日の散歩で様子を見てきたら
案の定、水路の水が淀んでゆっくりで花が水面に
顔出して綺麗に群れて咲いていました。
なおさん
長さん
この温室は熱帯雨林温室の東側、通路を隔てた3階建てのビルの1階東側にあります。
明日から緊急事態宣言が解除されるから、出かけられますね。
長さん
水生植物は馴染みがないことでしょうから、珍しい植物がご覧頂けたと思います。
行ったのはまだ暑い頃だったので、温度差はあまり感じませんが、湿度は高いです。
長さん
私の場合は、これらの植物はここでしか見たことがありません。
ミズオオバコは白の3弁花ですから、ウリカワと似ていますね。ウリカワは小学校の水槽で見たことがありますが、花径が1.5~2cm位だったように記憶しています。
長さん
ガガブタはご存じですよね。私は他では見たことがないのです。
ティフォノドルム・リンドレイアヌムはサトイモ科なので、スパティフィラムにそっくりな花ですね。
エイクホルニア・アズレアは写真では白い花みたいに見えますが、実際は若干薄紫です。
nobara
オモダカに黄色がありますか?
エゲリア・ナヤスはバイカモみたいなお花なんですね。
ミズアオイも綺麗な色ですね
水性植物もなかなか見られませんから楽しいですね。
長さん
水生植物の中で、ガガブタは有名ですよね。
ミズオオバコ、散歩でご覧になれますか。それは良いですね。ここのはかなりくたびれていました。
長さん
武蔵丘陵森林公園には水生植物池がありますね。紅葉を見に行ったときに知りました。いつもは自転車を借りるので、池の前は通れないんですよ。中央口で自転車を返却してから歩いて行っても近いですよね。
長さん
ガガブタは小さな花ですが、花弁に毛が生えて、面白い花ですね。
在来種のオモダカは白ですが、キバナオモダカはそれとは別種で、オモダカより大型です。
エゲリア・ナヤスはバイカモ同様沈水植物ですが、花はどちらも水面に顔を出しますね。バイカモは5弁でしたね。
エイクホルニア・アズレアよりホテイアオイの方が花としては綺麗ですね。
月奏曲
エゲリア・ナヤス、水面が揺れていてなかなか味わい深い絵に
オッテリア・コルダタ萎れて葉っぱや水面にへたってるところが意外と絵になってる気が…
長さん
ガガブタは花弁の周囲に毛が生えています。
>エゲリア・ナヤス、水面が揺れていてなかなか味わい深い絵に・・・ありがとう。でも、揺れているのではなく、表面張力で花や葉の周囲が盛り上がっているのです。
オッテリア・コルダタ、水面や葉に落ちた花は惨めだけどね。
うふふ
水生植物もいろいろあるものですね。
トチカガミ科ですか。
この名前のお相撲さん、いませんでしたっけ?
あっ、また変なことを言ってしまいました。
ごめんなさい。
寿々木
長さん
ガガブタや在来種のオモダカは見たことがあるという方はおられるでしょうが、他は珍しいですね。
トチカガミ、相撲取りにありそうなしこ名ですよね。調べて見たら、昭和41年に序二段まで行った栃鏡がいました。
長さん
日本で出会えそうなのはガガブタですが、準絶滅危惧種なので、簡単には見つからないでしょうね。
そちらも台風の影響が残りそうですか?
ジュン
知らないお花ばかりです
水生植物は余り見たことがないのです
可愛いお花ばかりですね
長さん
ガガブタは水生植物として有名ですね。
水生植物専用の温室がある植物園は少ないかも知れませんね。
ロシアンブルー
ガガブタも咲いてますね~、
たくさんの植物を紹介して頂きありがとうございました。
長さん
今回のシリーズは。珍しいものが多い水生植物温室で見た花を最期に取り上げました。ご覧いただき、ありがとうございました。