今回から、サバンナ温室の背後(北側)にある、熱帯雨林温室でみた植物の紹介です。先ずは、順路に従い、2階西側の廻廊から。
ムニンセンニンソウ(無人仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属の多年草。花期は7~9月。花径は4cm
日本固有種(小笠原諸島の父島と母島にのみ分布)。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
内地のセンニンソウより花がやや大きく、葉に光沢がある
デンドロビウム・リネアレ
ニューギニア島原産の着生ラン
デンドロビウム・種名不詳
シンビジウム・アロイフォリウム
インド~中国、ジャワ島、スマトラ島などに分布する着生種
デンドロビウム・ストラティオテス
ニューギニア西部、スンダ諸島、スラウェシに分布する着生ラン
2階の廻廊から1階に降りました。ここは西側だけが公開されています
コドナンテ・エレガンス
イワタバコ科コドナンテ属のつる性多年草。ベリーズ(中央アメリカ)原産
花径2cmくらいの筒花。日本ではまだ珍しい植物で情報が極めて少ない
オスモキシロン・リネアレ
ウコギ科オスモキシロン属の常緑小低木。マレーシア原産
雌雄異花同株(一つの花序に雄花と雌花が咲く)で、雌性先熟型
↓ 上に伸びた小さな塊が雄花のつぼみ、大きなものが雌花のつぼみ
雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が咲く
という面白い性質で、オ・モ・シ・ロの文字が属名の中に隠れている(笑)
アロカシア・サンデリアナ
サトイモ科アロカシア属の多年草。フィリピン原産の観葉植物
和名はコウライダコ(高麗凧)。高麗凧は菱形で、尾が長い凧
葉色と葉脈のコントラストが綺麗。大きな「¥マーク」みたいに見える
メディニラ・スコルテキニイ
ノボタン科メディニラ属の常緑低木。原産はフィリピン、マレーシア
まだ殆どがつぼみで、1輪だけ開花していた
フリワケサンゴバナ(振分珊瑚花)
キツネノマゴ科イセハナビ属の常緑小低木。ヒマラヤ地方原産
温室展示の定番です
サガリバナ(下がり花)の実
サガリバナ科サガリバナ属の常緑高木。日本では奄美大島以西に自生
夜咲いて、朝には散ってしまうので、人工授粉させたのでしょう
こんな花です(2018/8/25、夢の島熱帯植物館、夜の特別公開で)
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
¥マークまでありますか!
なおさん
秋咲きのランもいろいろあって、好きなひとにはタマラナイでしょうねえ。
なんてエレガンスな、というのもオモシロいですよね。
フリワケサンゴバナは、温室でよく見ますね。サガリバナは神代植物公園の温室で何度か見たのですが、実は見たことがないですねえ。
秋月夕香
オスモキシロン・リネアレ~なんとなく名前までオモシロそう~♫つけた人、ユーモアのある人でしょうね。
サガリバナのお花、合歓の花のようです。そして大きな実がみのるのですね。
river
サガリバナはぐんまフラワーパークでよく見るのですが実は見たことがありません。花はもっと白いのですが少しピンクに見えますね。
eko
ムニンセンニンソウは花付きがよくて豪華ですね。
コドナンテ・エレガンスは可愛い筒花ですね。
オスモキシロン・リネアレは面白い性質なんですね。オ・モ・シ・ロが隠れている名前も楽しいです。
夜に咲くサガリバナは一度見てみたいです。実もなるんですね。
信徳
まだ残り花がぐんまフラワーパークにあるので実が出来ていないか確認して見ましょう。
はるる
センニンソウも種類がいろいろあるんですね。
おもしろ、という文字が入っている、オスモキシロン・リネアレ
おもしろく見せていただきました。
サガリバナもきれいな花です。最近植物園行かないので、久しぶりに見ました。
つくば植物園、珍しい植物が多く、やはり植物園ですね。
月奏曲
オスモキシロン・リネアレ、これなんか不思議w
アロカシア・サンデリアナ…高麗凧には似てないような?むしろ¥マークのが似てると私も思います、お金貯まりそうw
サガリバナの花ネムっぽい
長さん
植物園は実に面白いところです。ですから、年に何回も行ってしまいます。
長さん
ムニンセンニンソウ、丁度花の多いときに見る事が出来たようです。
この温室には、その時咲いているランが展示されていますが、今回紹介したランはいつも咲いています。
サガリバナは1日花なので、温室では、人工授粉しないと結実しないでしょうね。
長さん
ムニンセンニンソウは内地のセンニンソウより花がまばらに付くそうですが、温室ではたくさん花を付けていました。
オスモキシロン・リネアレという名前はラテン語ですKら、オモシロが入っているのは全くの偶然です。
サガリバナの花は長い雄しべが綺麗ですね。
長さん
ムニンセンニンソウの学名はセンニンソウの変種扱いになっていますが、キイセンニンソウとヤンバルセンニンソウの学名を見るとセンニンソウとは別種扱いでした。
サガリバナの花は夢の島熱帯植物館で撮ったものですが、開花直後の色です。実は、人工授粉しないと出来ないでしょうね。
長さん
ムニンセンニンソウ、ここでは沢山咲いていましたが、現地での花付きは多くないそうです。
コドナンテ・エレガンスは、海外のHPにも詳しいことが書いてありませんでした。
オスモキシロン・リネアレ、雌雄どちらかが咲いていればもっと面白かったのですが。
サガリバナの花は開花直後に撮ったものですが、綺麗でしたよ。
長さん
デンドロビュームやシンピジュームは地味な花が多いですね。
サガリバナは1日花ですし、温室では送粉者のシロスジヒトリモドキという蛾を育てるわけにもいかず、人工授粉しないと結実しないでしょうね。
長さん
ムニンセンニンソウ、丁度良いときに出会えました。センニンソウの仲間は、日本に4種類くらいあるようです。
オスモキシロン・リネアレ、花が咲いていたり、実が出来ていたりすると良かったのですが・・・。
サガリバナは温室の夜間公開で咲いたばかりの花です。綺麗でしたよ。
長さん
デンドロビウムは3種類とも大株でした。行く度に花を付けているような感じです。
オスモキシロン・リネアレ、面白いです。雌雄の花が一つのヵ所に咲く植物は珍しいでしょうね。
アロカシア・サンデリアナ、仰るように、高麗凧にははあまり似ていませんね。
¥マークにみえる観葉植物、大きくなりますよ。
サガリバナ、綺麗でしょう?
うふふ
小笠原諸島のものだとすぐにわかります。
センニンソウと少し花の感じが違いますね。
オスモキシロン・リネアレには確かにオモシロが隠れていました。
面白いです~♪
サガリバナの花もきれいですね。
実がなるとお花を忘れそうですが、見せていただけてラッキーでした。
長さん
ムニンセンニンソウはセンニンソウの変種らしいです。センニンソウより芳賀がやや大きめで、雄しべも長いようです。
オスモキシロン・リネアレ、雌雄どちらかの花が咲いていたり、実が出来ていると更に面白かったのですが・・・。
サガリバナ、咲いたばかりの花の写真ですが、綺麗でしたよ。
nobara
こちらで普通のセンニンソウが満開の所がありました。
かなり晩生なので、違うモノかと思ったりしました。
デンドロビウム・リネアレは楚々とした蘭ですね。
コドナンテ・エレガンス、小柄なお花なんですか?
イワタバコ?とは思えない葉の姿ですね~
フリワケサンゴバナもいかにもキツネノマゴ科ですね。
すーちん
土手沿いに咲いていた
センニンソウ辺り一面良い香り
楽しみましたー^^
長さん
ムニンセンニンソウ、大きいと言っても、内地のセンニンソウとは明らかに違うというほどでもなかったです。
デンドロビウム・リネアレ、2本の立ち上がった花弁が耳を思わせます。
コドナンテ・エレガンスは花径が2cm位の小さな花でした。イワタバコと比べると、属が異なるだけに、葉が全く違いますね。
フリワケサンゴバナ、そろそろ終盤のようで、2つ並んで咲いている花がなかったです。
長さん
センニンソウの花、沢山咲いていると甘い香りが漂うようですね。
ロシアンブルー
固有種はムニンが頭に付いてますね。
サガリバナの実は初めて見ますが、種が落ちるまでも見ていた
くなります。
寿々木
ジュン
本当ですね私だったら気が付きません
サガリバナのお花綺麗だったのを覚えています
長さん
ムニンセンニンソウ、見るからに大きいという感じは受けませんでした。小笠原諸島は昔、無人島だったので、ムニンは無人から来ているそうですね。
サガリバナは夜開花する一日花で、明け方には散りますが、実は落ちずに残っているようです。
長さん
オスモキシロン・リネアレ、熱帯ドリームセンターで群生していましたか。残念ながら、私は見たことがないです。
寿々木さんは、ブログ記事にコメントが入るとウェブリブログからメールで通知を受信する設定にしておられないのでしょうか?また返信漏れがありましたよ。
長さん
オ・モ・シ・ロが学名に含まれているなんて、偶然ですが、その順番に出てくるというのは奇跡に近いですね。
サガリバナの花、ご覧になりましたか。この写真は咲いて間もなくなので、とても綺麗でしたよ。