初回は、熱帯資源植物温室から続いている、サバンナ温室に入りました。
奇想天外
ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属の常緑裸子植物。一属一種
原産はナミビア、アンゴラ。学名はウェルウィッチア・ミラビリス
別名:砂漠万年青。2000年以上も生きるという
今年も花が咲いたようだ(気まぐれで、毎年咲くとは限らない)
こんな花(←クリック)が咲きます(2018/7/13撮影)
トゲナシハナキリン(刺無花麒麟)
トウダイグサ科ユーフォルビア属の常緑低木。マダガスカル島原産
学名はユーフォルビア・ゲロルディイ
ハナキリンに良く似るが、棘がない別種。絶滅危惧種
赤い部分は苞(径3cm)で、本来の花は黄色の部分。花弁はない
こちらは普通のハナキリン
スカエボラ・アエムラ
クサトベラ科スカエボラ属の匍匐性常緑多年草
原産はオーストラリア南部、東部。花径1~1.5cm
流通名はブルーファンフラワー、スカエボラ
ヒメコスモス (姫コスモス)
キク科ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)の多年草(一年草扱い)
学名はブラキスコメ・アングスティフォリア。花径2~2.5cm
旧ブラキコメ属で、ブラキカムと呼ばれることも多い
アメリカハマグルマ(亜米利加浜車)
キク科ハマグルマ属の多年草。原産は中央アメリカ~南アメリカ
侵略的外来種ワースト100のひとつ。花径2~2.5cm
別名:ミツバハマグルマ。園芸種はウェデリアと呼ばれる
ティネア・バルバータ
シソ科ティネア属の常緑低木。原産は南アフリカ。花径は1cmくらい
花は下向きに咲くが、花筒が途中で横向きに曲がるというユニークさ
オルトシフォン・ラビアツス
シソ科オルトシフォン属の多年草。南アフリカ原産
別名:ピンクセージ。ネコノヒゲ(こちら)の仲間ですが、全然似ていません
デカリア・マダガスカリエンシス
ディディエレア科デカリア属の多肉植物。マダガスカル島原産
枝の節で120度程度方向転換して枝が伸びていくことから、
「ジグザグの木」と呼ばれる。春になると葉が出て、その部分か分枝する
ヒポクシス・デクンベンス
キンバイザサ科コキンバイザサ属の多年草。花径は2cmほど
原産はメキシコ、西インド諸島、ブラジルなど
トックリアブラギリ(徳利油桐)
トウダイグサ科タイワンアブラギリ属の非耐寒性落葉低木
原産は西インド諸島、中米。別名:サンゴアブラギリ(珊瑚油桐)
根元が徳利のように膨らむからこの名がある。雌雄異花で、これは雄花
次回はサバンナ温室の裏側にある、熱帯雨林温室に入ります。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
花を一度も見たことが有りません。
花らしからぬ花なので見逃しているのかも知れません。
イッシー
nobara
花???柏葉ハグマの蕾?みたいです。
トゲナシハナキリン、棘がないなら植えてもいいかしらん
ヒメコスモス、かわいいですネ
アメリカハマグルマ、沖縄のいたるところで見かけました。
かなり路傍に蔓延ってる印象です。
デカリア・マダガスカリエンシス、
むか~~し、乗った後楽園のマドマウスみたい。怖い思い出が
寿々木
eko
トゲナシハナキリン、棘がないのは良いですね。ハナキリンとは別種なんですね。
ブルーファンフラワーにヒメコスモスは可愛くて綺麗ですね。
ジグザクの木の棘が凄いですね。この木に絡まったら痛いでしょうね。
珍しくて面白い植物が沢山見られましたね。
river
ぐんまフラワーパークにもありますがこちらは鉢植です。
余談ですが世界三大珍植物はキソウテンガイ、ラフレシア、オオオニバスです。
なおさん
ハナキリンを継子の尻拭いにするのは、児童虐待でしょうが、トゲナシハナキリンなら無問題ですかねえ。
さすがはつくばの植物園、珍しいものがいろいろありますねえ。
秋月夕香
スカエボラ・アエムラ~花びらが変わっていますね。半分しかないような・・。ヒメコスモス、かわいい~です。
ティネア・バルバータ、お花の向きがとんでもなく・・下向きでしかも曲がっているとは、きっと昆虫の蜜のためかしら。
植物の戦略ですね。
月奏曲
ブルーファンフラワー、確かに羽扇ぽいw天狗か孔明がもってそうw
長さん
奇想天外の花は毎年咲くとは限りません。また、地味な花ですから気付かれないこともあるでしょうね。
長さん
植物園の温室には珍しい植物があるので、必ず立ち寄ることにしています。今回も初めて出会う花がありましたよ。
スカエボラの花、別名のように青い扇ですね。
長さん
奇想天外、2枚しかない葉の先端が枯れていますが、これを切り取るとしんでしまうと言うから、面白い植物です。カシワバハグマのつぼみは鱗状みたいですが、形としてはこの花序に似ていますね。
アメリカハマグルマ、初めて見たのは2008年の海洋博記念公園でした。12月だというのに沢山咲いていましたよ。
後楽園のマドマウスはスピニングコースターのことでしょうか。確か、人身事故があったんですよね。
長さん
トゲナシハナキリン、樹高が2m位まで伸びるので、鉢植えが限界でしょうね。
アメリカハマグルマ、nobaraさんも仰っておられますが、沖縄で蔓延っているそうですね。私が見た最初は2008年12月の沖縄海洋博公園でした。
長さん
奇想天外の花は昨年も見ましたから、珍しく2年続けて咲いたようです。
トゲナシハナキリン、トゲがないだけではなく、花も良く見るとハナキリンとは違いがありますね。
ジグザクの木、面白いですね。こんな所に放り出されたら、出てくるのが大変です(笑)。
長さん
奇想天外は人を喰った名前ですよね。東京大学の松崎直枝氏は砂漠万年青と名づけたのですが、この名の方が有名になってしまいましたね。奇抜な名前としては、小説家でサボテン研究家の龍胆寺雄が命名した「亜阿相界」(キョウチクトウ科パキポディウム属の常緑多肉性低木)が双璧でしょう。
奇想天外は成長が遅いですから鉢植えでも十分でしょうね。
長さん
奇抜な名前の双璧は奇想天外と亜阿相界でしょうね。亜阿相界は昨年、とちぎ花センターで見てきました。以前、川口グリーンセンターでも見たことがありますよ。
最近、児童虐待が良くニュースになりますね。トゲナシハナキリンなら問題ないですが、デカリア・マダガスカリエンシスも相当痛そうですね・
長さん
奇想天外の花は気まぐれで、咲かない年もありますから、花が見られるのは運次第になります。
スカエボラ・アエムラは別名のように花弁が扇形につきます。在来種ではミゾカクシが似たような花付きです。
ティネア・バルバータ、つぼみの頃は上にある葉に守ってもらいたいのでしょう。そして、開花するまでに昆虫から見つかりやすいように向きを変えるのかも知れませんね。
長さん
奇想天外、成長が遅いので、昨年とあまり代わっていませんでした。
ブルーファンフラワーは名の通りの花ですね。天狗に持ってもらうとしたら、在来種のミゾカクシにしてもらいたい(笑)。
うふふ
2000年以上も生きるとはすごいです。
誰が見届けるのか知りたくなりました(笑)
トゲナシハナキリンですか。それは良いですね。
ハナキリンを育てている時、棘に往生しましたもの。
長さん
奇想天外、生きる姿も奇抜ですが、砂漠で長寿を保つというのも変わっていますよね。2000年というのは推定でしょうね。
ハナキリン、育てておいででしたか。年数をヘリに従って、枝がトゲだらけになりますね。
すーちん
名前もですが
花も奇想天外ですね^^
mina
>今年も花が咲いたようだ(気まぐれで、毎年咲くとは限らない
面白いですね。気まぐれに咲くんですか。
ヒメコスモス 、良い色ですね
今回は可愛いお花が多いですね
ロシアンブルー
珍しい植物ばかりですね。
奇想天外、2000年も生き続ける、正に奇想天外ですね。
トゲナシハナキリンの花は確かにハナキリンとそっくりですね。
ヒメコスモスが清楚で可愛い花です。
長さん
奇想天外、面白い植物ですね。花粉は風媒か虫媒なんですが、砂漠の真ん中でこんなに小さな花を付けても、種が出来る確率は少ないでしょうね。
長さん
奇想天外、随分変わった植物があるものです。花粉は風媒か虫媒なんですが、気まぐれにしか咲かないのでは、子孫を残す確率は低いでしょう。だから、長生きするんですね。
ヒメコスモス、花色が良いですね。
長さん
奇想天外、気まぐれにしか咲かないのでは、花粉を受け取る可能性も気まぐれに頼るしかないわけですよね。まして、広大な砂漠の中ですから、長生きして極めて低い確率に賭けるしかないですよね。
トゲナシハナキリンなら家庭でも育てられそうですね。
コスモス
花は気まぐれにしか咲かないから、長生きもすると言うわけですか。
ヒメコスモスという名前はついていますが、ノコンギクに似ているような・・・。
変わった植物がいろいろありますね。
長さん
奇想天外は砂漠に根を下ろし、花が咲くのが気まぐれなのに風媒か虫媒なんですから、受粉する機会がものすごく少ないことになります、だから長生きなのかも知れません。
確かにヒメコスモスは花色がノコンギクに似ていますね。