今回から温室で見た花などで、初回は熱帯資源植物温室の続きと、絶滅危惧植物温室で見た花です。
グロッパ・種名不詳
ショウガ科グロッパ属の多年草。グロッバは、中国、インド亜大陸、東南
アジア、ニューギニア、ビスマルク諸島などに100種類ほど分布する
写真の品種はミャンマー産で、シャーウッディアナという品種に似ている
下垂した花序の白い苞から横へ伸びた花柄の先に咲く
カールしているのは管状の雄しべ。雌しべはどの部分なのか分からない
カラテア・ルイーザエ
クズウコン科カラテア属の多年草。ブラジル原産の観葉植物
葉の長さは20~30cm。葉の表は綺麗だが、裏面は暗い紅紫色
小さくて目立たない、白い花が咲いていた
サンゴバナ(珊瑚花)
キツネノマゴ科キツネノマゴ属の非耐寒性常緑小低木。ブラジル原産
別名:ジャスティシア・カルネア、英名:フラミンゴ・プランツ
アルピニア・プルプラタ
ショウガ科アルピニア属の多年草。原産はマレーシアなどの太平洋諸島
赤い部分は苞で、中から白い2弁花が咲く。別名:レッドジンジャー
ハナアナナス(花アナナス)
パイナップル科ハナアナナス属の常緑多年草。エクアドル原産
別名:チランジア・キアネア。緑の苞からごく薄い紫の花が咲いていた
温室でよく見かけるのはピンクの苞から紫色の花が咲く品種
ハナショウガ (花生姜)
ショウガ科ショウガ属の多年草。インド原産
直立した穂状のものは花序。ひだ(苞)の所から白または淡黄色の
小さな花を咲かせ、花が終わると、下の方から黄緑色に、更に赤く変る
オオミレモン(大実檸檬)
ミカン科ミカン属の常緑低木。園芸品種。別名:レモン ‘ポンデローザ’
柚子の一種とレモンが自然交雑したものと言われている
大きさは直径10~13cm、長さは15~20cm、重さは800~900g
熱帯資源植物温室は以上で、以下は<絶滅危惧植物温室で見た花です
ムラサキカラマツ(紫唐松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。対馬~済州島のみに分布
準絶滅危惧IB類(EN)。紫色の花とあるが、殆ど白にしか見えない
タイワンルリソウ(台湾瑠璃草)
ムラサキ科オオルリソウ属の多年草。南九州~沖縄に分布
花期は5~7月。花径は3mmほど。花色は白~淡青紫色。絶滅危惧種ではない
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草。紀伊半島、四国、九州に自生
花期は8月。花径は0.7~1.3cm。絶滅危惧II類 (VU)
マルヤマシュウカイドウ(丸山秋海棠)
シュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草。絶滅危惧II類(VU)
台湾以外では、石垣島、西表島のみに自生
次回はサバンナ温室に入ります。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
ぐろっぱの蕊がなんとも複雑ですね!
寿々木
目黒のおじいちゃん
グロッパの仲間、色々種があるのですね。
中秋の名月、素晴らしい画像拝見いたしました。
満月は昨夜、我が家では雲間から見えましたが
綺麗なお月様ですね。
nobara
下垂した花序の白い苞から横へ伸びた花柄の先に咲く?
ずいぶん、不思議な咲き方するんですね。色違いのカリガネソウ?(笑)
唯一、サンゴバナにシンパシーを感じます。
マルヤマシュウカイドウ、葉っぱがかなり違いますね。
今、我が家ではシュウカイドウの花活けに凝っています(^o^)丿
花の保ちも佳くて、葉っぱが何より楽しいです?
eko
レッドジンジャーは真っ赤な花が色鮮やかですね。
マルヤマシュウカイドウは普通のシュウカイドウとの違いがよく分かりませんが、可愛いですね。
はるる
サンゴバナ、すごくきれいです。
オオミレモン、ユズとレモン両方の味とか香りが楽しめそうですね。
信徳
オオミレモンは俗に言うジャンボレモンかな?
キレンゲショウマは来年は露地植えにしてもっと花を咲かせましょう(笑)。
長さん
グロッパは面白い花が咲きますね。これは苞が白いですが、濃いピンクの品種もあります。グロッバ・ウィニティーという名前ですが、シャムの舞姫と名づけられています。
長さん
レッドジンジャーは白い花が咲きますが、今回は赤い苞しか残っておらず、残念でした。沖縄ではアカボゲットウと呼ばれていますね。
長さん
グロッパの仲間は100種類もあるというのですから驚きです。中でも、グロッパ・ウィニティーはシャムの舞姫と呼ばれ、有名です。
中秋の明月が満月となるのは8年ぶりなんですってね。
長さん
グロッパは不思議な咲き方で、しべの形も面白いです。この仲間にはモビールのように見えるものもあります。
サンゴバナは綺麗な状態が撮れました。
シュウカイドウは丸みを帯びた葉ですよね。シュウカイドウは生け花にしても花保ちが良いですか。
長さん
グロッパはウィニティーという品種が有名ですね。この雄しべ、昆虫が花に止まったら、背中に花粉を付けて運んでもらうのではないかと思います。
レッドジンジャーは赤い苞しか残っていませんでした。白い花が苞の間から咲きます。
シュウカイドウの葉はハート形に近いですが、マルヤマシュウカイドウは大きな切れ込みが入っています。
長さん
サンゴバナ、丁度満開の状態で、綺麗でしたよ。
オオミレモン、食べたことはないです。柚子とレモンの果汁を混ぜ合わせたら、どんな味になるんでしょうね。
長さん
レッドジンジャーとハナショウガを取り上げましたが、花序は違う形ですが、花は似たような感じです。
オオミレモンは属にジャンボレモンと呼ばれている草ですよ。
キレンゲショウマ、小さな鉢植えでもこんなに立派な花が咲きますから、地植えにしたらたくさん咲くでしょう。
なおさん
レモン・ポンテローザやパンペイユは、改築前の新宿御苑の温室で見た覚えがあります。改築後はつまらなくなってしまい、ザンネンですねえ。
キレンゲショウマなら、神代植物公園、日光植物園、上三依水生植物園で見たことがありますが、そのほかのは見たことないですねえ。
長さん
ドクダミの方言ですか、面白い言い方をするのですね。
レモン・ポンテローザは新宿御苑の旧温室で展示がありましたか。新しい温室は、一昨年見学したバックヤードの品種数と比べ、展示の品種数が少ないですよね。
今回も絶滅危惧種が色々見られると思ったのですが、展示準備中でした。
うふふ
グロッパ?
名前も面白いですが、花の付き方も不思議です。
花アナナスは園芸店で見かけますね。
昔、育てたことがあります。
そう、ピンクの苞から紫色の花が咲きました。
オオミレモンは巨大ですね。
何かに利用できるのでしょうかねぇ。
月奏曲
サンゴバナは色合い的にフラミンゴのほうが似合ってるかな?
ハナショウガ、ちょっと雰囲気ありますね、この色合いがいいですね
長さん
グロッパ、面白い咲き方をする植物ですよね。下垂した花序から横に花茎が出るので、モビールみたいにも見えますね。
ハナアナナス、園芸店で見かけますか。観葉植物としても楽しめますね。
オオミレモン、食用になりますよ。
長さん
グロッパ、面白いでしょう?首長竜とはおもしろい。立ち上がっていないのは花後の姿です。
サンゴバナはフラミンゴのナの方が似合っていますか、鋭いですね。別名はフラミンゴフラワーとか、フラミンゴプラントって言うんですよ。
ハナショウガは花がなくても十分楽しめますね。
すーちん
柚子とレモンの自然交配
どんな味がするんでしょうか
ロシアンブルー
グロッパ、苞と花に距離がありますね、何でこの形になったの
だろう?不思議ですね。
サンゴバナもカールしてるのがいいですね。
タイワンルリソウも瑠璃色がきれいです。
長さん
ジャンボレモンとも呼ばれているようですが、食べてみたことはありません。ネットによると、普通にレモンの味とか、おおざっぱなレモン味とか書かれています。
長さん
世界中には面白い形の花がまだまだたくさんあるでしょうね。グロッパの花柄を横に伸ばすことで、昆虫が止まりやすい花に進化したのでしょうか。カールした雄しべは昆虫が止まったとき、背中に花粉が付きやすいのではないか、そんな想像をしてみました。
タイワンルリソウ、小さな花なんですよ。
秋月夕香
お花といえども想像をこえています。
マルヤマシュウカイドウ~葉っぱも大きく形もちがうようですね。
長さん
グロッパ、咲き方が面白いですね。送粉者の昆虫に合せて進化したのでしょう。
マルヤマシュウカイドウ、葉の形で見分けるのが一番です。