21年秋・つくば植物園にて(5) パープル・チャイニーズハット、バニラ、メガスケパスマ、クフェア、アマゾンユリ、スタンホベア、ジュアヌローア・オーランティアカ、ヒメアリアケカズラなど

 9月11日に訪れた「つくば植物園」で見た花などを投稿しています。
 今回から温室で見た花などで、その初回は熱帯資源植物温室です。この日の室温は24.5度、湿度は64%でした。
 温室内でもマスク着用ですが、観賞路は狭く、今の時期は、他の見学者に近づかないよう注意しなければなりません。


カロミア・テッテンシス
シソ科カロミア属の常緑低木(クマツヅラ科ホルムショルディア属から変更)
熱帯アメリカ原産。旧名:ホルムショルディア・テッテンシス
別名:パープル・チャイニーズハット
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↓ 花は青紫色で、先端が5裂した筒花   花後、ピンクの萼が残る ↑↓
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バニラ・プラニフォリア
ラン科バニラ属の蔓性植物、原産はメキシコ、中央アメリカと言われる
実は、お菓子作りにはは欠かせない、バニラエッセンスの原料になる
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右下は果実(カールしている)。左下は乾燥させた果実(香りがする)
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一日花なので、結実させるために、人工授粉をしているようだ
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メガスケパスマ・エリトロクラミス
キツネノマゴ科メガスケパスマ属の常緑小低木。一属一種
コスタリカ~ニカラグア、及び、ベネズエラに分布
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赤い苞は花後も長く残り、ブラジリアン・レッド・クローク
(ブラジルの赤いマント)という別名がある

クフェア・ヒッソピフォリア
ミソハギ科タバコソウ属の常緑多年草または常緑低木(一年草扱い)
原産は中央アメリカ。和名はメキシコハナヤナギ。別名:クサミソハギ
花期は4~11月。普通見かけるのは淡赤紫の花ですが、これは白花種
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アマゾンユリ(アマゾンリリー)
ヒガンバナ科アマゾンユリ属の多年草(球根植物)
原産はアンデス山地(コロンビア~ペルー)。花径6~8cm
別名:ギボウシスイセン(擬宝珠水仙)。花は良い香りがする
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花の中心に副花冠のようなものがあるが、これはスイセンとは異なり、
雄しべの花糸の基部が杯形に合着したもので、雄しべ杯と呼ばれる

スタンホペアの一種 ‘フージャー’
スタンホペアはメキシコに分布している大型の着生ラン
今回は、残念ながら、全てつぼみだった。こんな花(←クリック)が咲きます
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ジュアヌローア・オーランティアカ
ナス科ジュアヌローア属の半つる性小低木。原産はメキシコ、ペルー
ナス科にしては変わった花で、橙色の五稜形をした萼筒の中から、花が咲く
萼筒長は3cmほどで、そこから先端が5裂した筒花がcmほど飛び出す
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つぼみと葉の様子
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以下は、温室の定番展示です

コンロンカ(崑崙花)
アカネ科コンロンカ属の蔓性常緑低木。別名:ハンカチの花
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ヘリコニア・ロストラタ(ヘリコニア・ロストラータ)
オウムバナ科ヘリコニア属の常緑多年草。熱帯アメリカ原産
今回も90度、角度を変えて撮影。 花は終わっていた
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ヒメアリアケカズラ(姫有明葛)
キョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑小低木。ブラジル原産
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 9月11日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • なおさん

    チャイニーズハットというのも面白い蕚の形ですよね。名前も面白いです。
     蔓になるランのバニラも面白いですね。アマゾンリリーや、コンロンカ、ヘリコニア、ヒメアリアケカズラなどと、改築前の新宿御苑の温室で以前見たのが懐かしいものです。
    2021年09月20日 13:24
  • 秋月夕香

    こんにちは。植物園には世界中のお花があるので、下をかみそうな、むつかしい名前が多いですね。メガスケパスマ・エリトロクラミス、ヒメアリアケカズラ、スタンホペアの一種 ‘フージャー’などはサクヤコノハナ館にはありませんでした。
    アマゾンリリーもですが、アマゾンの百合ですね。
    2021年09月20日 13:48
  • nobara

    パープル・チャイニーズハット、凄く上品な貴婦人みたいで。
    批判を頂く覚悟で、チャイニーズがちょっと気に入りません(^o^)丿
    バニラは枯れた鞘(実)、使用後でも
    食器棚でいい香りがかなり長い事(年単位)香っていました
    メガスケパスマ・エリトロクラミス
    お花を見るとキツネノマゴ科、そのものですね。
    メキシコハナヤナギの白花、お初です(^o^)丿
    アマゾンリリーの副花冠が魅力的ですね。
    ヒメアリアケカズラ、宮古島を思い出しました。
    もう行ける日は来ないのかしら(^o^)丿
    2021年09月20日 13:54
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    チャイニーズハットという花は、本来、ホルムショルディア・サングイネアの英名ですが、お皿状の萼を帽子に見立てたようです。
    初めて見る人は、バニラの姿から、バニラエッセンスが採れる植物を連想するのは難しいでしょうね。
    新宿御苑の大温室もしばらくご無沙汰です。
    2021年09月20日 14:23
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    植物の名前はラテン語で書くのが世界の統一基準です。そのため、和名や英名がないと馴染みの無い名前になってしまいます。
    咲くやこの花館に入ったことがないですが、かなりの品種が集められているそうですが、ヒメアリアケカズラやアマゾンリリーは展示があるようですよ。。
    2021年09月20日 14:30
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    以前、ホルムショルディア・サングイネア(英名がチャイニーズハット)を取り上げたとき、私も帽子の形?と疑問を持ち、調べたことがあります(↓)。
    https://kobacho-niwaijiri.at.webry.info/201512/article_20.html
    バニラの枯れた実鞘は何年も前からここの吊るしてありますが、まだ香りが残っています。
    メガスケパスマは花が終盤で、形の良いのはこれくらいでした。
    メキシコハナヤナギの白花、初めてでしたか。
    アマゾンリリー、副花冠は必ず写真を取ります。
    沖縄は新型コロナの感染率が高くて大変ですね。
    2021年09月20日 14:42
  • 信徳

    コンロンカ、ヘリコニア・ロストラタ以外は初見の花です。
    つくば植物園には珍しい花が多いですね。
    2021年09月20日 16:47
  • eko

    チャイニーズハットは一度だけ見たことがありますレモン色やオレンジ色もありますが、ピンクの萼に紫の花が一番可愛いですね。
    バニラの実も何年か前に温室で見ました。
    珍しい花が沢山咲いていますね。ジュアヌローア・オーランティアカの萼筒の中から、花が咲く姿が面白いです。
    アマゾンリリーは何度も見ていますが綺麗ですね。
    2021年09月20日 18:08
  • はるる

    名前は知らないものばかりですが、カロミア・テッテンシス
    おもしろいそしてきれいな花で驚きました。ブラジルの赤いマント、なるほどです。バニラ、こういうものなんですね。ランなかまなんですか。一日花、人工授粉、大変なんですね。
    2021年09月20日 19:37
  • river

    バニラはあまりにも有名な香料ですがポリネーターがハリナシバチと言う特殊な蜂ですから原産地以外下はなかなか実を付けなかったようです。人工授粉が出来るようになってマダガスカルやインドネシアで作られるようになりましたね。
    2021年09月20日 20:33
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    コンロンカやヘリコニアは温室展示の定番ですから、多くの植物園が採用していますね。こちらではコンロンカが地植えで越冬しますが、群馬では無理でしょうね。
    2021年09月20日 21:01
  • 月奏曲

    あ~そらそうだよな、乾燥させたのが細長いんだから乾燥する前も細長いですよね…とはいえこんなキュウリのできそこないみたいな実だったのはちょっとイメージダウンでショックw

    フージャー蕾は微妙ですが咲くとこれ結構綺麗ですねぇ
    2021年09月20日 21:04
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    チャイニーズハットと呼ばれるものは2種類ありますね。オレンジの花が咲くホルムショルディア・サンギネアと、今回紹介したカロミア・テッテンシスです。
    バニラの人工授粉はそれほど難しいものではないそうです。
    ジュアヌローア・オーランティアカは始めてご覧になりましたか?
    2021年09月20日 21:07
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    カロミア・テッテンシス、萼がお皿のようで、面白いですね。
    メガスケパスマ・エリトロクラミスは花が終盤で、綺麗なものを探して撮りました。
    バニラはランの仲間にしては様子が全く違いますね。この細い実の中に小さな種が沢山詰まっているんです。人工授精はそれほど難しいことではないようですよ。
    2021年09月20日 21:12
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ネット情報によると、バニラの人工授粉は、「1841年、インド洋に浮かぶ植民地レユニオン島で、12歳の奴隷の少年エドモンド・アルビウスが人工授粉の方法を編み出した」とあります。それ以降、大規模な農園が出来たようです。
    2021年09月20日 21:29
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    キュウリの出来損ないとは、バニラが泣いている(笑)。細長い実ですが、バニラの種はとても小さいので、十分な大きさなのでしょう。
    スタンホペア‘フージャー’の花、リンク先をご覧頂けましたか。
    2021年09月20日 21:32
  • うふふ

    珍しいお花が並びましたね。
    いくつかは星薬科大学の温室で見たことがあるような。
    アマゾンユリの真っ白なお花が気に入りました。
    良い香りがするのですか。
    ますます良いですねぇ(笑)
    2021年09月20日 22:22
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    星薬科大学の温室でご覧になった花もありましたか。
    アマゾンユリ、私も好きなのです。低い位置で、下向きに咲くので、花の香りを感じるのは難しいです。
    2021年09月20日 22:45
  • すーちん

    おはようございます
    コンロンカは何回か
    購入しましたが
    枯らしてしまいましたー
    ついつい珍しいと買っ
    てしまいますー^^
    2021年09月21日 09:01
  • 寿々木

    ヘリコニア・ロストラータ、綺麗な花です。ヘリコニアの中では一番だと思います。私も当地植物園温室で撮りました。珍しいことに3本垂れ下がっていました。チャイニースハット、どこかで出会った気がするのですが、沖縄の海洋博公園の樹木が多い温室だったような気がします。
    2021年09月21日 09:53
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    コンロンカ、何度も失敗ですか。耐寒性が弱いので、晩秋から屋内に取り込まないと、枯れる恐れがありますね。
    2021年09月21日 10:34
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ヘリコニア・ロストラタ、既に花が終り、苞が薄汚れていました。
    チャイニースハットを熱帯ドリームセンターで見たことは無いですが、本部町の伊豆味地区でタンカン農家を見学させてもらったときに、オレンジのチャイニーズハット(写真とは別品種)の花を見たことがあります。
    2021年09月21日 10:39
  • ジュン

    珍しいお花がいっぱい
    名前も難しいです
    アマゾンリリーの副花冠が魅力的です
    ジンジャーみたい香りがいいのですね
    2021年09月21日 10:39
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    アマゾンリリー、気に入っていただけたようですね。副花冠のようなものは雄しべ杯と呼ばれるもので、他の植物では見たことが無いです。
    2021年09月21日 12:03

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