お馴染みの秋の花ですが、アカバナを見たのは久しぶりでした。
アカバナ(赤花)
アカバナ科アカバナ属の多年草。北海道〜九州の山野の水湿地に生える
花径は1cmほど。白い棍棒状の花柱が特徴。花期は7~9月
右側の棒状のものは実。熟すと縦に4裂し、羽毛が付いた種が出てくる
名の由来は、花が赤いからではなく、花後に葉が赤く色づくことから
咲き残りの ノカンゾウ(野萱草)
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。花期は7〜8月なので、咲き残り
センニンソウ(仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属のつる性常緑半低木。花期は8~9月
こちらは 海岸型のセンニンソウ
上のセンニンソウと学名が同じで、どこが違うのか分りません
ハマツルボ (浜蔓穂)
クサスギカズラ科(またはユリ科)ツルボ属の多年草。花期は9~10月
ツルボの海岸性変種。ツルボより葉が幅広で、若干肉厚
シモバシラ(霜柱)
シソ科シモバシラ属の多年草。花期は9~10月。花は既に痛んでいた
日本固有種。関東地方以南の本州から九州にかけて分布
ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)>
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草、花期は8~10月。花の長さは3~4cm
日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布
アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松)
キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。花期は7~9月
北海道、本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国に分布
別名:タカトウグサ(高遠草。長野県高遠町に由来)
花弁は無く、花弁のように見えるのはがく片で、長さ2mmほどの長楕円形
本来は淡いクリーム色だが、天気が悪いので白く見える。葉はツリフネソウ
ハチジョウギボウシ(八丈擬宝珠)
キジカクシ科ギボウシ属の多年草。伊豆半島や伊豆七島に分布
別名:イズイワギボウシ。花期は8~9月
イワギボウシと比べて、葉が厚く、花被の内側の脈が淡紫色になり、
苞は花茎の伸びるとき、あまり開出しない(植物園のHPから)
オニヤブマオ(鬼藪苧麻)
イラクサ科ヤブマオ属の多年草。草丈は1mになる大型のヤブマオ
日本では、本州・四国・九州・琉球の海岸近くに自生
葉は厚く裏面にビロード状の毛が密生し、縁は重鋸歯にならない
ナンバンギセル(南蛮煙管)
ハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物(ここではススキに寄生)
花期は7~8月。万葉集にはオモイグサ(思い草)の名で登場する
茎がひょろっと長いのは、手前に生えていたススキを刈り取ったため
以前見たときより、端整な顔立ち(笑)
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
ツリフネソウの二枚目バランスよくいい感じ。
ナンバンギセルでこんな端正な花見たことないです。
river
コスモス
1cmとは小さい花ですね。
ツリフネソウは一年前に神代植物公園で見ましたが、
今年は見られそうもないです。
二枚目の写真、綺麗ですね。
なおさん
ハマツルボや、ハチジョウギボウシはそうそう何処でも見られるものではないので、此処で見られると言うのは良いですね。
センニンソウ、シモバシラ、ツリフネソウ、アキカラマツ、ナンバンギセルは武蔵丘陵森林公園でも見られるのが良いものです。
nobara
八島湿原や車山の湿原などで必ず見ていましたが。
花の中央部の棍棒が可愛いですよね。
それが丸だったりで見分けていました
アカバナ科アカバナなんですよね。可愛いです
センニンソウ、おかえりモネで
タイトルバックで一番に出てきますよね。
なんだったっけ?と思っててセンニンソウの髭だったと思い出しました。
キラキラと綺麗です
ハマツルボ、花の時に葉っぱがあるんですか?
ツルボは花の時は葉は見当たらなかったような。
シモバシラ、今季はかなり早くに咲いたような、ですね。
ツリフネそうもそろそろ見ごろになりますね(^o^)丿
ナンバンギセル、かなり華奢なお方ですね。
eko
センニンソウと海岸型のセンニンソウの違いは分かりませんね。
ハマツルボも見た目は普通のツルボと同じに見えます。
シモバシラは終わりがけでしたか。綺麗な花ですね。
ツリフネソウも名前そのままの花ですが、もう何年も見ていません。
ナンバンギセル、ほんと端正な顔立ちですね。この花も実際に目にしたことがありません。植物園でないと見られませんね。
はるる
センニンソウも種類があるのですか。
アキカラマツ、おもしろい花ですね。
ヤブマオ、大型でオニヤブマオ、海岸近くでないとないのですか。ナンバンギセル、季節の花ですね。
秋月夕香
この辺りではめったにみられないのに天野川で見ました。またアップしますのでみてください。間違いだったらおしえてください。いつもありがとうございます。
長さん
ノカンゾウ、コン株の最後の花だったようです。
ツリフネソウの2枚目、後で見たら、右側の花が痛んでいました。
ナンバンギセルはススキの奥の方に生えたので、こんなにスマートになったんでしょうね。
長さん
ナンバンギセル、全滅でしたか。寄生相手が枯れてしまったのではどうしようもないですね。何か変わったことをやる場合は、従来方式も残す方が良いのですね。
長さん
アカバナ、実は私も、ここと、箱根湿性花園、軽井沢町植物園でそれぞれ1回しか見たことが無いのです。ですから、今回が4回目です。
ツリフネソウ、来年に期待ですね。
長さん
アカバナを育てたことがおありですか。水の管理が問題ですね。
ハマツルボやハチジョウギボウシは珍しい植物ですね。その他は武蔵丘陵森林公園で撮ってこられましたか。
長さん
八島湿原や車山はその気になれば行けるのでしょうが、都内からだと今年は行きづらいですよね。アカバナは天気が悪いせいか、開き方が不足していました。
「おかえりモネ」のタイトルバックにセンニンソウがでていましたか。その頃は1日分のサラダを作っている最中で、TV画面は良く見ていませんでした。月曜日にチェックしてみます。
ハマツルボ、しっかりした葉が伸びていましたよ、普通のツルボは細いのが出ているかいないかくらいですよね。
シモバシラ、今年は花が早かったようで、花穂の下の方でしか咲いていませんでした。
ツリフネソウはかなり沢山咲いていましたよ。
長さん
イワアカバナはご存じですか。私はイワアカバナを2回しか見ていないですが、かなりしっかりした草ですよね。
海岸型のセンニンソウと言われても外見は全く差がないです。植物園のHPにも違いは書いてありません。
ハマツルボの方はしっかりした葉が伸びているので、差が分りやすいです。
シモバシラ、今年は早く咲き始めたようです。
ツリフネソウ、伊吹山にも咲いていそうですがねー。
ナンバンギセル、自生のものは持ち路あるのでしょうが、私は植物園以外では見たことが無いです。
うふふ
ハマツルボも海岸性、
どこがどう違うのか分かれば面白そうですね。
端正なナンバンギセル、なるほどです。
長さん
アカバナ、もっと花弁が開いていれば良かったのですが。
センニンソウ、海岸型と書いてありましたが、植物園のHPにも何が違うのかは記載されていません。
アキカラマツ、花が終盤で、あまり良い状態ではなかったです。
オニヤブマオ、ネットの図鑑では海岸近くに生えるとしてありました。
長さん
アカバナは北海道から九州に分布します。羽根がついた種が出てくるのは、フウセントウワタやオキシペタラム(ブルースター)なども同様です。
センニンソウ、見つかりましたか。後日、拝見しましょう。
長さん
海岸型のセンニンソウ、生える場所が違うだけで、植物自体は普通のセンニンソウと同じなのではないかと思います。
ハマツルボの葉はツルボより葉がしっかりしているので、触ってみれば分りますよ。
こんな上品なナンバンギセル、初めて見ましたよ。
月奏曲
ツリフネソウかわいいw
ナンバンギセルは確かにキセルっぽいんだけど南蛮がどこからきたのかわからないw
まぁ単にキセルって呼ぶのもアレですがw
長さん
センニンソウ、違うとしたら、生えている場所しかないみたい。
ナンバンギセルは南蛮渡来のキセルに似ているというのが名の由来ですが、今となっては、南蛮渡来のキセルがどんな形だったのか分らない。
信徳
有りますので家のミョウガに寄生させて見ようかな(笑)。
寿々木
すーちん
秋の野草にあえる都立の
公園がありますが
ご無沙汰してしまっていますー^^
長さん
ナンバンギセル、自生のものが増えているのですか。
riverさんが「ケト土に胞子を練り込んで小豆大の丸玉を作り、宿主のススキの根元に埋め込む」という方法で成功させたそうで。ミョウガで実験されては如何ですか?
長さん
千畳敷カールでミヤマアカバナをご覧になりましたか。アカバナの高山型ですね。アカバナの名の由来は花が赤いことだと思っていたのですが、花後に葉が赤く色づくことからなんですってね。
長さん
秋の草花に会える都立公園ですか。台風一過、今日、明日は良い天気なので、お出かけになっては如何ですか?
目黒のおじいちゃん
アカバナの花名の由来、以前から引っかかっていました。
なるほど納得です。
いつも楽しく拝読しています。
長さん
2日続けてのコメントで、恐縮です。
アカバナの名の由来は、今朝思いついて、追記したものです。役に立って良かったです。